東海第二の適合審査申請控え 原電の対策に疑問
2014年5月6日東京新聞
写真
日本原子力発電(原電)が東海第二原発(東海村)の再稼働に向け、適合審査申請の準備を進める中、原子炉格納容器の元設計者でNPO法人APAST(アパスト)理事長の後藤政志氏を招いた講演会が五日、東海村で開かれた。
市民団体「リリウムの会」主催。なし崩し的な再稼働の動きを危惧し適合審査について住民に知ってもらおうと、急きょ実施した。
後藤氏は原電が進めるという安全対策の問題点を指摘。「(想定が設置時の)設計基準を超えてしまうのなら、普通は設計し直さなければならない」と主張し、原発の新規制基準そのものも批判した。
また、原電が耐震設計の目安とする地震の揺れ(基準地震動)を設置時の二七〇ガルから最大九〇一ガルへと一気に引き上げたことにも「最大規模の地震、津波は予測できない。明らかに非科学的」と断じた。 (林容史
2014年5月6日東京新聞
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日本原子力発電(原電)が東海第二原発(東海村)の再稼働に向け、適合審査申請の準備を進める中、原子炉格納容器の元設計者でNPO法人APAST(アパスト)理事長の後藤政志氏を招いた講演会が五日、東海村で開かれた。
市民団体「リリウムの会」主催。なし崩し的な再稼働の動きを危惧し適合審査について住民に知ってもらおうと、急きょ実施した。
後藤氏は原電が進めるという安全対策の問題点を指摘。「(想定が設置時の)設計基準を超えてしまうのなら、普通は設計し直さなければならない」と主張し、原発の新規制基準そのものも批判した。
また、原電が耐震設計の目安とする地震の揺れ(基準地震動)を設置時の二七〇ガルから最大九〇一ガルへと一気に引き上げたことにも「最大規模の地震、津波は予測できない。明らかに非科学的」と断じた。 (林容史