東京新聞
2014年11月20日 夕刊
【ワシントン=共同】米ジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「38ノース」は十九日、北朝鮮が寧辺(ニョンビョン)の原子炉から少数の使用済み核燃料棒を取り出し、プルトニウムを抽出する再処理施設の稼働準備に入った可能性があるとの分析結果を公表した。今月四日に撮影された衛星写真を解析した。
再処理施設は二〇〇七年の六カ国協議合意に基づき無能力化された。北朝鮮は寧辺の原子炉を昨年再稼働させており、再処理施設も稼働すれば、核兵器の原料となるプルトニウムの追加生産体制が整うことになる。
ただ外交筋は「実際に再処理に向けた動きかどうかを判断するのは時期尚早」として、慎重な見方を示している。
衛星写真では施設周辺の冷却塔から上がる水蒸気や、施設の車両搬入口の近くで止まっている車両などが確認された。同サイトは車両を核燃料棒の輸送用ではないかとしている。
一方で昨年再稼働した原子炉は約十週間にわたり稼働していない形跡があり、通常の保守管理としては停止期間が長すぎると分析した。
これらの状況から、何らかの不具合があった一部の燃料棒を取り出すために原子炉を止め、再処理に向けた準備を始めている可能性を指摘した。
2014年11月20日 夕刊
【ワシントン=共同】米ジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「38ノース」は十九日、北朝鮮が寧辺(ニョンビョン)の原子炉から少数の使用済み核燃料棒を取り出し、プルトニウムを抽出する再処理施設の稼働準備に入った可能性があるとの分析結果を公表した。今月四日に撮影された衛星写真を解析した。
再処理施設は二〇〇七年の六カ国協議合意に基づき無能力化された。北朝鮮は寧辺の原子炉を昨年再稼働させており、再処理施設も稼働すれば、核兵器の原料となるプルトニウムの追加生産体制が整うことになる。
ただ外交筋は「実際に再処理に向けた動きかどうかを判断するのは時期尚早」として、慎重な見方を示している。
衛星写真では施設周辺の冷却塔から上がる水蒸気や、施設の車両搬入口の近くで止まっている車両などが確認された。同サイトは車両を核燃料棒の輸送用ではないかとしている。
一方で昨年再稼働した原子炉は約十週間にわたり稼働していない形跡があり、通常の保守管理としては停止期間が長すぎると分析した。
これらの状況から、何らかの不具合があった一部の燃料棒を取り出すために原子炉を止め、再処理に向けた準備を始めている可能性を指摘した。