大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

お能 4

2009-09-23 12:06:37 | 能・歌舞伎
 平安時代生まれつき盲目の皇子蝉丸、狂った皇女逆髪の悲哀に満ちた物語。
観世流と金春流の舞台を相次いで見る機会を得ました。国立能楽堂9月号のパンフレットに井上愛さんが名解釈をされていて、すごく参考になります。
上掛りと下掛りそれぞれの特徴がでていて作り物の位置も違っておりとても興味は尽きませんでした。ただいつものように時々猛烈な睡魔に襲われて演者に申し訳なく、ちょっぴりなさけなくなりました。
ある作家が「能や狂言は観ている人間の内面に、おまえはどれほどのものかと深く問いかけてきます。面白いと感じたいなら訓練や教養、心のあり方が必要になる。」とおっしゃられていたことが身にしみます。すみません。

追伸
「藤永」というお能は金春流では40年ぶりの上演で、シテ 櫻間金記さんの気迫と躍動感に満ちあふれた芸に感動しました。流麗な舞も素晴らしかったです。金春流の特徴である素朴さと華麗さを垣間みるとても有意義な日曜日でした。

国立能楽堂 普及公演     9月12日(土)午後一時開演

解説・能楽あんない 童どもは何を笑ふぞ  馬場あき子

狂言 昆布売(こぶうり) シテ/昆布売  石田幸雄
             アド/何某   高野和憲
能  蝉丸(せみまる)  シテ/逆髪   山本順之
             ツレ/蝉丸   浅見真州
             ワキ/藤原清貫 福王茂十朗
             ワキツレ/輿昇 永留浩史
             ワキツレ/輿昇 喜多雅人
             アイ/博雅三位 野村万之助
             笛       杉一和
             小鼓      住駒幸英
             大鼓      亀井忠雄
             後見      浅井文義
                     浅見慈一
             地謡      内藤幸雄 小田切康陽 川口晃平
                     会田昇 松山隆之 梅若玄祥 
                     角当直隆 山崎正道


鑑賞の手引き

「蝉丸」は、世阿弥の芸談書『申楽談儀』(さるがくだんぎ)に「逆髪の能」とあり、彼自身が本曲を演じたことが記されています。

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故瀬尾乃武・故櫻間辰之十三回忌追善 第18回 櫻間金記乃會
場所:国立能楽堂 9月20日(日)午後二時開演


能  蝉丸  シテ/櫻間金記
       ツレ/鈴木圭介
       ワキ/村瀬純
       アイ/山本則孝
       笛 /一噌仙幸
       小鼓/幸清次郎
       大鼓/亀井忠雄

仕舞 笹之段 仙田理芳

一調 遊行柳 関根祥六 金春惣右衛門

狂言 秀句傘 シテ/山本東次郎
       アド/山本泰太郎
       アド/山本則重

能  藤永  シテ/櫻間金記
       ツレ/本田光洋
       ツレ/鈴木一策
       ツレ/庄司友芳
       ツレ/柴田健一
       子方/酒井夏来
       ワキ/宝生閑
       アイ/野村萬
       アイ/野村扇丞
       笛 /松田弘之
       小鼓/曽和正博
       大鼓/大倉正之助
       太鼓/小寺佐七


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