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心理学雑談④

2013-09-03 01:36:00 | ノンジャンル

どうも。るとすわというものでした。

昔、質問紙法という人格検査法についてお話をしました。
その時も少し触れたんですが、今回は投映法のお話。

臨床心理って、投映法に興味を持って始める人が結構多いんですよね。

何故か。

それは…………



面白いから。




おーーーっと! 雑な理由だあああああ!


でも、投映法は実際かなり面白い手法です。日常ではあまり意識しないような所に意識を向けるというか、無意識に目を向けるというか。

ごめん、酔ってて文章まとまらん()


投映法というのは、簡単に言うと「曖昧な刺激に対する応え方から、人格を読み取ろうとするもの」です。

質問紙法との大きな違いは、心の中の意識されている部分よりも、無意識の部分に目を向けている事です。


ひとつ例を呈示しましょう。


下にひとつ、単語が書いてあります。スクロールして単語を見たら、それから連想される単語をひとつ、なるべく早く言ってみてください。

ではいきます。














































不安

















……さて、如何でしょうか。

不安という言葉を聞いた時、人によって思い浮かべる単語は様々です。
もちろん、ひとつの単語に対するひとつの答えでは、それこそ何とでも言えてしまいます。昨日友達の件で不安になったから「友達」を連想しただとか、よく遅刻するから「遅刻」を連想した、だとか。

まあ、それだけでも生活の中の心の傾向を知るには割と事足りるんですが。


でも、それはあくまで意識レベルと関連の強いお話。

投映法のひとつ、「言語連想検査」では、このような連想を1対1で100単語やっていきます。
そして、全ての連想について回答にかかった時間を計測していくんですね。実際やってみると分かるんですが、この検査、単語によってはしばらくの間全く何も思い浮かばなかったり、突然言いたくない単語が浮かんできて、わざと別の単語を言ったり、という事が起こってきます。
そうすると、当然回答に時間がかかる。

検査者は、それをじっくり分析していくことになるんですね。100単語もやると、かなり多くの事が見えてきます。
被検者自身気付いていなかったり、見ようとしなかったりしている心の領域が垣間見えたりする事もある。それこそ、被検者が抑圧しているような。

そんなわけで、投映法では特に、検査結果は秘密として丁重に扱われています。

ちなみに、言語連想検査は投映法の中でも最も歴史のある検査です。考案者はフロイトの元弟子であるユングですね。


投映法にはこの他にも、かの有名なロールシャッハ・テストや、図を見て物語を作る主題統覚検査(TAT)、実のなる木を描くバウム・テストを初め、様々なものがあります。


投映法は曖昧な刺激を被検者に提示するのが出発点になります。

Aにも見えればBにもCにも見える。で、あなたにはどう見えますか?

ここから分析を行います。

例えば、この図版1では75%の人がAに見えるというんだけれど、10%の人はBに見えるという。でも、統合失調的な問題を持っている人では、逆に90%の人がBに見えるらしい。
更に、この人は図版3がRに見えると言っているけど、これも統合失調的な傾向のある人の多くが見るタイプのものだ……

ひとつの分析例としては、こんな感じ。本来は統計的なものだけではなく、語りそのものから感じ取られるニュアンスや語り方など、ありとあらゆるャCントが分析に用いられます。


それ故、解釈には結構な経験が必要だったりします。つまりは、素人にはそう簡単にはできない、という事です。しかしながら、その分だけ人の心の奥深くを知るための窓口になってくれる、有用な技法ですね。

また、無意識の領域から出てくる回答であるだけに、検査だけでなく治療にそのまま使えるような手法も存在しています。

箱庭、描画が最たるものですね。この辺はまた気が向いたら特集したいと思います。


ちょっと酒の勢いで書いた感じなので文章が拙いかもしれませんが、まあ許して下さい。


では、また!

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