goo blog サービス終了のお知らせ 

おきると荘の書斎

おきると荘の書斎へようこそ。
実況プレイ動画を投稿したり、時々ニコ生で配信したりしています。

心理学雑談⑧

2014-11-15 10:49:00 | ノンジャンル
口内炎ってなんでこんなに痛いんだろうね。
あのアレ。下唇の内側を痛烈に噛んだ時に出来る後遺症的な口内炎がね。今あるんですよ。
痛いんですよ。寒い季節なのに温かいもの飲めないのよ。

人類は唇と歯の間にもっと空間をつくるべきだったね。

そんなわけで、心理学雑談と洒落込みましょうか。

今回は、アニマ・アニムスのお話ですね。
これは、恋愛にも絡んできたりするお話だったりします。

みんな、恋してるぅー?☆


……ハイ、っつうわけでね。


アニマ・アニムスは元型の中にあるキャラクターのひとつですね。元型について、詳しくはこちら

アニマは、「魂」なんていう訳を当てられる事もあります。
魂って何でしょうね。これを考え出すと本当にキリがないというか、なんというか。何か「これが私の魂だ!」というものがあれば、教えてほしいものですが。

アニマは、そんな魂に深く関連していると考えられています。
自分の魂について考えてみるのも、面白いと思いませんか?
ユングは、夢の分析なんかをしていると、男性の夢の中に女性が出てくることがよくあるなー、ということが分かってきました。

どうです? 夢の中に女性が出てきたこと無い人、います? いても不思議ではないと思いますが、まああまりいないと思います。

そもそも、人間の三大欲求の中に性欲が含まれているという時点で、なんとなく異性に対する思いは強い、という感じがしますね。

しかし、アニマの存在を考える時、問題は必ずしも実在する女性だけに限定されない、ということになってきます。
どういうことか、といいますと、僕らは自分の目を通して物事を見ている、ということです。結構何回も言ってる気がするけど。
例えば、女の人を見る時、メスの牛と同じように見る人がいるでしょうか。

……いないとは言いませんよ? 別にいたって良いと思います。SMなんかで「この雌豚が!」とか言ってる人は、もしかしたら本当に豚を見てると思い込んでるのかもしれないですし。

そもそも、別に女の人とメスの牛が物理的・生物的に全く異なるとは言えないじゃないですか。同じ哺乳類だし。
もっと言えば、女の人とダンゴ虫って違うんですか? 何が違うの?

あ、これ悪口じゃないですからね。

とにかく、何故違うかといえば、見てる自分が違うと判断してるからですね。
つまり僕らは、「これは女性だ」という判断能力を心の中に持っているわけです。
更に深く考えると、これは能力だけに限った事なのか? という話が浮上してきます。動物は誰にも教わってないのに、ちゃんと交尾して子孫を残してますね。
人間は、教えられないと女性と男性の区別がつかないんでしょうか?

……まあ、正直言って厳密な所ははっきり言えないわけですが、人間は人間で本能を持っていると言えるでしょう。で、男の本能には、女と一緒になりたい、というものがあるわけです。勿論、これは体だけに限りません。
セックスがしたい理由が気持ち良いという事だけなら、別にわざわざ相手がいなくたっていいわけですからね。


さて、つまり、男性は心の中に女性に対する何かしらのイメージを持っているということができます。しかも、心の本質に関わるような物凄く根源的な部分に。
これが、アニマが女性の像によって現われると考えられている理由です。

気を付けたいのは、アニマ=女性像ではないことです。
アニマという、何か知らんけど凄い大事なものがあって、それが女性のイメージを伴って出てくる、という感じですね。

特に、男性は「男性らしく」というペルソナを持って日常を生きています。
ペルソナっていうのは、「こうあるべき」という状況に従って作っている、自分の仮面みたいなものですね。「先輩らしく」「教師らしく」みたいなのも、ペルソナの一種と言えるでしょう。
意識的なものから無意識的なものまで、結構幅広いと俺は思ってます。

最近は男性らしさ、女性らしさについてもかなり物議が醸されているように思いますが、男性と女性はどう足掻いても異なっています。
しかし、一方で、男性も女性も異性性を心の中に持っています。つまり、男性にも女性性があり、女性にも男性性がある、ということです。
もちろん、「体が男性だから心も絶対に男性なんだ!」ということではなく、男女には身体だけでなく、心にも差異があるということです。体と心の性が上手く合っておらず、それに苦しんでいたりすると、いわゆる性同一性障害なんてものに当てはめられたりします。
最近は、「体と心の性が一致していない人」がそれほど社会的におかしいと思われなくなってきているので、苦しみを伴った、いわゆる性同一性障害の人は多少減っているんじゃないかと思いますけどね。


少し横道にそれましたが、ペルソナとして男性的に生きようとすると、女性的な面は抑圧されていくことになります。それも、男は人生を通して男をやっていくわけですから、女性的な部分は相当我慢していることになりますね。
女装とかも、ある種そういった女性性の表れではあるでしょう。男性として生きねばならない部分は男性として生き、女性性はそうやって発散させている。そのまま女性の方に流れていく人もいるでしょうけどね。

男性として生きている人は、そうやって心の奥底に女性を持っています。
心には相補性というものがあり、意識の領域で何かが強くなると、無意識の領域でそれに相対する性質が強くなり、全体としてバランスが取れるようになっていると考えられているんですね。
だから、普段日常生活を営んでいる意識の領域で男性である人は、意識の水準が低下する睡眠時などに、女性性を垣間見ることになるわけです。
睡眠時に見ているものといえば? 夢ですね。だから、夢に女性が出てくると、その人の魂のイメージなんじゃないかということで、大事に見ていくということになります。

男性が持っているそういった心の側面をアニマと名付けているわけなんですが、女性の場合、全く反対に、心の底の部分が男性の形で現われてくると考えられており、これをアニムスと名付けています。アニマとアニムスは、対になる存在ということですね。

勿論、男性も女性もバッチリ区分けすることはできません。だから、男性の心にもアニムスのような役割を持つものがあり、女性の心の中にもアニマのような役割を持つものがあるでしょう。そして、心の中でその全てが関連を持っている、というわけです。


さて、こいつらが恋愛にも絡んでいると言いました。
これは、投影という心の機能とも深く関わってきます。
投影ってよく使う言葉だけど、結構意味が広がっている感じがするんですよね。
実際は、自分の心の内容を、他のものに押し付ける、みたいな感じの働きです。

嫌な奴が嫌なのは、自分がその人を嫌だと感じるからです。これも投影という働きから考えると、「自分の嫌な部分をその人が持っている(だけど、自分の嫌な部分だと思うのは嫌だから、それが相手の性格だと思い込んでいる)」ということになります。

この機能が、異性に対して働くとどうなるのか。
これが恋愛と絡んでいる考え方ですね。
どうしようもなく相手を好きになる。これは、自分の心の底にあるアニマ・アニムスを、その相手に投影しているからです。
自分の魂を、異性に見出すわけですから、その人とくっつきたくなるんですね。
河合隼雄という人は、性というものは身体とも心とも違うものなんじゃないかと言ってます。
そういえばミスチルに「体でも心でもなく愛している」って歌詞ありましたね。Signだね。

しかしまあ、自分の魂と向き合うというのは非常にしんどいことだと思います。そういう意味では、恋愛ってとてもしんどいのかもしれないですね。
表面的に付き合ってるカップルは他人みたいにずっと続いていくか、さもなくば物足りなくなって別れてしまう。
一方で、深く気持ちをぶつけ合うカップルは、下手をすると物凄い結末を迎えたりしますね。
どう頑張っても、そのうち良い面だけ見てるわけにはいかなくなるし、自分と近付けば近付くほど、トゲはよく刺さるようになりますからね。ヤマアラシのジレンマみたいな。


魂の成長を、夢におけるアニマイメージの分析で見ていく、なんていうこともあるみたいで、その辺もとても興味深いんですが、まあ俺も実践家じゃないのでやめときます。気になる方は、自分で調べてみてね。


それでは、今回はこの辺りにしておきましょうか。これ以上書いてると外に出る時間なくなるし(

最新の画像もっと見る

コメントを投稿