こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。
大阪の入試制度がコロコロ変わるというのは以前にも書きましたが、塾の先生という立場上その制度を知っておかなければいけませんので、大阪府のホームページなどで確認したり、説明会などがあればできるだけ参加するようにしています。それでもよくわからないことがでてきますので、そういうときには教育委員会に電話して質問することがあります。
基本的にはみなさん丁寧に教えてくれますが、そうではないときもあります。以前に公立高校の入試で定員割れした場合は点数が何点であっても合格できるのかどうかを確認させてもらおうと思い電話したことがありました。。教育委員会のホームページでは、「募集人員を満たすように合格者を決める」とあるので全員合格するとの認識でしたが、インターネットで検索すると「合格最低ラインが設定されている学校もあり、その点数をクリアしないと定員割れでも不合格になることがある」というような記事がいくつかありましたので、生徒たちの進路指導するうえではっきりしておかなければならないと思い、直接尋ねてみたのです。
そのときの会話はこのようなものでした。「公立高校の入試で定員割れした場合は、受験者全員が合格すると考えてよろしいのでしょうか?」 「いえ、そうとは限りません」 「えーと、ではどのような場合に不合格となってしまうのでしょうか。全教科0点とってしまったり、そういった最低基準をクリアする必要があるのでしょうか?」 「そのような基準はありません。すべて募集要項に書かれている通りです」 「えーっと。その募集要項を見る限りは、募集人員を満たすように合格者を決めていくとあるのだから、やはり受験生は全員合格するのだと読み取れるのですが…」 「いえ、全員合格と決まっているわけではありません」 「すいません。私にはよくわからないので、具体的にどのような場合に不合格になってしまうのですか?」 「逆にどのような場合に不合格になると思われますか? 」「…!?。(何を言ってるんだこの人は。それがわからないから聞いてるんだよ!)。いや、わからないです。教えてください」「募集要項に書いてある通りです」 「(ムカムカ)じゃあ、もう一度確認しますが、合格最低基準はなく、もし当日のテストが0点であっても不合格にはならないんですよね?」「募集要項に書いてある通りです」「では、もしうちの生徒が定員割れした学校を受験して不合格になった場合は相談にのってくれますか?」「別にかまいませんが、もう会議始めるんで」ガチャ…。話を最後まで聞くこともなく、明らかにこっちは迷惑しているんだと言わんばかりに、一方的に電話を切られました。これってどう思います? 私がしつこすぎたのでしょうか?
私が怒っているのは、一方的に電話を切られたとかそういうのではなく(もちろん腹立ちましたが(笑))、なぜはっきりと教えてくれないのかというところなんです。受験制度は子どもたちのためにあり、子どもたちは、大人が決めたこのルールに従って一生懸命受験勉強をしているのです。その子どもたちに入試制度をはっきり伝えないなんておかしくありませんか。今回の件でも、たとえば「最低基準というものはないけれど、試験中にカンニングなども不正行為をした場合は不合格になります。」と具体的に言ってくれればそれで済んだ話です。なぜそれを隠す必要があるのでしょうか?
そもそも入試の制度が複雑すぎるのです。一度大阪の教育委員会のホームページをご覧になればお分かりになると思いますが、内申点の決め方がチャレンジテストを導入したことによりさらにややこしくなり、高校によって当日のテストと内申点の比率のパターンが5つほどに分かれ、内申点と当日のテストの合計で上から順番に決まるのかと思いきや、ボーダーゾーンなるものが存在し、合格者の何%かは当日のテストや内申点でなく自己申告書(これについては、また後日詳しく書きます)というわけのわからないもので合否が決まってしまうという、おそらく大阪の方でなければまったく理解できない制度だと思います。大阪に住んでいる中学生や保護者の方々も完璧に理解しているのはほんの一握りではないでしょうか。どうしてこんなにも複雑なシステムにし、それをきちんと伝えないのでしょうか。いったい誰が得をするのでしょうか。
子どもたちは、とてもとても純粋な気持ちで高校受験に向けて取り組んでいます。いろいろな夢や希望をもって頑張っています。そういった気持ちを最大限尊重してあげなければなりません。
学校でも、「勉強しろ。提出物出せ。授業中静かにしろ」などと命令するだけでなく、まずは今の入試制度を子どもたちや保護者に教えることが先ではないでしょうか。どんなスポーツでもルールを教えないで試合をするなんてありませんよね。入試制度を理解したうえで、何が必要で何をしていくかは本人や保護者が決めればいいのです。しかし、ルールをしっかり教えていなかったため、志望する高校を受験できなかった子どももいると思います。それを知ろうとしなかった方が悪いというのは、中学生にとってはあまりにも酷です。今は中学生の大部分が塾に通っている時代です。こういった入試制度も塾から教えてもらえることが多いです。こんなことで本当にいいのでしょうか。
グレーな部分をなくしてもっとシンプルに誰でもわかりやすくし、子どもたちが目標を立てやすく、努力が報われやすいような制度になんとしてでも変わってほしいですね。
ONE-SのHP
大阪の入試制度がコロコロ変わるというのは以前にも書きましたが、塾の先生という立場上その制度を知っておかなければいけませんので、大阪府のホームページなどで確認したり、説明会などがあればできるだけ参加するようにしています。それでもよくわからないことがでてきますので、そういうときには教育委員会に電話して質問することがあります。
基本的にはみなさん丁寧に教えてくれますが、そうではないときもあります。以前に公立高校の入試で定員割れした場合は点数が何点であっても合格できるのかどうかを確認させてもらおうと思い電話したことがありました。。教育委員会のホームページでは、「募集人員を満たすように合格者を決める」とあるので全員合格するとの認識でしたが、インターネットで検索すると「合格最低ラインが設定されている学校もあり、その点数をクリアしないと定員割れでも不合格になることがある」というような記事がいくつかありましたので、生徒たちの進路指導するうえではっきりしておかなければならないと思い、直接尋ねてみたのです。
そのときの会話はこのようなものでした。「公立高校の入試で定員割れした場合は、受験者全員が合格すると考えてよろしいのでしょうか?」 「いえ、そうとは限りません」 「えーと、ではどのような場合に不合格となってしまうのでしょうか。全教科0点とってしまったり、そういった最低基準をクリアする必要があるのでしょうか?」 「そのような基準はありません。すべて募集要項に書かれている通りです」 「えーっと。その募集要項を見る限りは、募集人員を満たすように合格者を決めていくとあるのだから、やはり受験生は全員合格するのだと読み取れるのですが…」 「いえ、全員合格と決まっているわけではありません」 「すいません。私にはよくわからないので、具体的にどのような場合に不合格になってしまうのですか?」 「逆にどのような場合に不合格になると思われますか? 」「…!?。(何を言ってるんだこの人は。それがわからないから聞いてるんだよ!)。いや、わからないです。教えてください」「募集要項に書いてある通りです」 「(ムカムカ)じゃあ、もう一度確認しますが、合格最低基準はなく、もし当日のテストが0点であっても不合格にはならないんですよね?」「募集要項に書いてある通りです」「では、もしうちの生徒が定員割れした学校を受験して不合格になった場合は相談にのってくれますか?」「別にかまいませんが、もう会議始めるんで」ガチャ…。話を最後まで聞くこともなく、明らかにこっちは迷惑しているんだと言わんばかりに、一方的に電話を切られました。これってどう思います? 私がしつこすぎたのでしょうか?
私が怒っているのは、一方的に電話を切られたとかそういうのではなく(もちろん腹立ちましたが(笑))、なぜはっきりと教えてくれないのかというところなんです。受験制度は子どもたちのためにあり、子どもたちは、大人が決めたこのルールに従って一生懸命受験勉強をしているのです。その子どもたちに入試制度をはっきり伝えないなんておかしくありませんか。今回の件でも、たとえば「最低基準というものはないけれど、試験中にカンニングなども不正行為をした場合は不合格になります。」と具体的に言ってくれればそれで済んだ話です。なぜそれを隠す必要があるのでしょうか?
そもそも入試の制度が複雑すぎるのです。一度大阪の教育委員会のホームページをご覧になればお分かりになると思いますが、内申点の決め方がチャレンジテストを導入したことによりさらにややこしくなり、高校によって当日のテストと内申点の比率のパターンが5つほどに分かれ、内申点と当日のテストの合計で上から順番に決まるのかと思いきや、ボーダーゾーンなるものが存在し、合格者の何%かは当日のテストや内申点でなく自己申告書(これについては、また後日詳しく書きます)というわけのわからないもので合否が決まってしまうという、おそらく大阪の方でなければまったく理解できない制度だと思います。大阪に住んでいる中学生や保護者の方々も完璧に理解しているのはほんの一握りではないでしょうか。どうしてこんなにも複雑なシステムにし、それをきちんと伝えないのでしょうか。いったい誰が得をするのでしょうか。
子どもたちは、とてもとても純粋な気持ちで高校受験に向けて取り組んでいます。いろいろな夢や希望をもって頑張っています。そういった気持ちを最大限尊重してあげなければなりません。
学校でも、「勉強しろ。提出物出せ。授業中静かにしろ」などと命令するだけでなく、まずは今の入試制度を子どもたちや保護者に教えることが先ではないでしょうか。どんなスポーツでもルールを教えないで試合をするなんてありませんよね。入試制度を理解したうえで、何が必要で何をしていくかは本人や保護者が決めればいいのです。しかし、ルールをしっかり教えていなかったため、志望する高校を受験できなかった子どももいると思います。それを知ろうとしなかった方が悪いというのは、中学生にとってはあまりにも酷です。今は中学生の大部分が塾に通っている時代です。こういった入試制度も塾から教えてもらえることが多いです。こんなことで本当にいいのでしょうか。
グレーな部分をなくしてもっとシンプルに誰でもわかりやすくし、子どもたちが目標を立てやすく、努力が報われやすいような制度になんとしてでも変わってほしいですね。
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