こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。
オリンピックも始まり、サッカーと競馬以外のスポーツにそれほど興味のない私でさえ、日本人選手の活躍の情報は入ってきますし、嬉しいニュースですね。金メダルをとれるアスリートの人たちは、技術はもちろんが精神面でも私たちが考えてるより、はるかに強いように感じます。銀メダルでも世界2位なわけですから、めちゃくちゃすごいんですけど、多くの銀メダリストは嬉しいよりも悔しい気持ちの方が強いということを聞いたことがあります。金メダルにもっとも近かった人たちですから、「あともう少し。あそこでこうしていたら」などの思いが強いのでしょうね。あらためて、トップアスリートの世界の厳しさや難しさ、凄さを感じることができたオリンピックとなりました。
アスリートだけでなく、私たちは生きていく中で自然と自分以外のだれかと競争しています。あるいは、させられています。兄弟姉妹がいる子は家族の中でも競争があったり、比較されたりします。親はその意識がなかっても、子どもの間ではそういう気持ちを持ってしまいます。私には兄と弟がいますが、たとえば学生時代は兄の進学した高校や大学はどうしても気になりましたし、負けたくもありませんでした。おかげでそれがいい刺激になり、今の私に繋がっているのです。
学校に通う年齢になると、嫌でも競争の中で生きていかなければなりません。「子どもたちに競争させるべきではない」などと、キレイごとを言いたいわけではありません。現代社会というのは競争の社会なのです。高校や大学受験も競争、就職も競争、そして就職してからも競争しなければいけないのですから、子どもたちに競争心を植え付けることは大切だと考えています。「負けたくない。もっと高みを目指したい」そんな気持ちがあるからこそ、人は成長し、大きな成果がでるのだと思います。
ですが注意しなければならないのは、人それぞれ能力の差があるということ、そして求めすぎてはいけないということです。能力が高く真面目な子どもは100点満点を目指そうとします。満点をとれているうちは、周りからも認められ、それがまた自信になります。そしてまた周囲の期待に応えようと頑張ります。いつのまにか、100点満点とることが当たり前のような環境になっていき、100点満点の自分しか自分を認められないようになってしまいます。
すると100点満点をとれなくなってきたときは一気に自信をなくしてしまうでしょうし、またその努力を続けることに疲れがでてくることもあるかもしれません。しかし、100点満点の自分しか認めることができないので、無理してまた頑張ろうとします。そのまま耐えきれる子どももいるでしょうが、多くはエネルギーがなくなってしまったり挫折感で苦しんでしまったりします。
100点満点ではなく、60点でもいいかなと思えることができたら、人生とても楽になるのではないでしょうか。手を抜くとかサボるというと言葉の響きはあまりよくありませんが、「いい加減」というのは私は大切だと思っています。適度に力を抜くことや、自分の能力を知ること、そして自分に完璧を求めすぎないこと、これらは「サボっている」のではなく、「自分らしく生きていくための作業」だと思っています。
現在の私は、競争しているという意識はありません。自分の生きてきた経験やその中で得た知識、今の自分に何ができるのだろうか、何か役に立つことはないのだろうか、そんな気持ちで毎日すごしています。そしてもちろん100点満点なんて目指していません。仕事に関してはもちろんできるだけ完璧にしようと思っていますが、それ以外の面ではめちゃくちゃです(笑)自宅の部屋の掃除もろくにしていませんので、しょっちゅう物を失くしますし、40半ばですが料理もまったくできません。包丁すら握ったことがないんです。しなければいけないことも、期限ぎりぎりまでしないですし、言い出したらきりがないほど欠点だらけです。でも、これでいいのではないでしょうか。自分ができること、やりたいこと、できないこと、したくないこと。それらを全部ひっくるめて「いい加減」に生きていくのは、とても楽しいことだと思います。
全員が同じ競技で金メダルをとれるわけではありません。「努力すれば夢がかなう」なんてことはありません。それを信じるのは成功者の声だけを聞いているからです。しかし、もしかしたら別の競技で金メダルをとれるかもしれないのです。
努力することは大切です。ですから、子どもに努力させることも大切です。しかし、それが行き過ぎないように、そして大人の価値観を押し付けないようにしなければなりません。子どもが疲れてきているな、ちょっとしんどくなっているなということに気づいてあげることや、これからの人生には無限の可能性が広がっていることを子どもたちに教えてあげることも、努力をさせること以上に大切なことかもしれません。
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オリンピックも始まり、サッカーと競馬以外のスポーツにそれほど興味のない私でさえ、日本人選手の活躍の情報は入ってきますし、嬉しいニュースですね。金メダルをとれるアスリートの人たちは、技術はもちろんが精神面でも私たちが考えてるより、はるかに強いように感じます。銀メダルでも世界2位なわけですから、めちゃくちゃすごいんですけど、多くの銀メダリストは嬉しいよりも悔しい気持ちの方が強いということを聞いたことがあります。金メダルにもっとも近かった人たちですから、「あともう少し。あそこでこうしていたら」などの思いが強いのでしょうね。あらためて、トップアスリートの世界の厳しさや難しさ、凄さを感じることができたオリンピックとなりました。
アスリートだけでなく、私たちは生きていく中で自然と自分以外のだれかと競争しています。あるいは、させられています。兄弟姉妹がいる子は家族の中でも競争があったり、比較されたりします。親はその意識がなかっても、子どもの間ではそういう気持ちを持ってしまいます。私には兄と弟がいますが、たとえば学生時代は兄の進学した高校や大学はどうしても気になりましたし、負けたくもありませんでした。おかげでそれがいい刺激になり、今の私に繋がっているのです。
学校に通う年齢になると、嫌でも競争の中で生きていかなければなりません。「子どもたちに競争させるべきではない」などと、キレイごとを言いたいわけではありません。現代社会というのは競争の社会なのです。高校や大学受験も競争、就職も競争、そして就職してからも競争しなければいけないのですから、子どもたちに競争心を植え付けることは大切だと考えています。「負けたくない。もっと高みを目指したい」そんな気持ちがあるからこそ、人は成長し、大きな成果がでるのだと思います。
ですが注意しなければならないのは、人それぞれ能力の差があるということ、そして求めすぎてはいけないということです。能力が高く真面目な子どもは100点満点を目指そうとします。満点をとれているうちは、周りからも認められ、それがまた自信になります。そしてまた周囲の期待に応えようと頑張ります。いつのまにか、100点満点とることが当たり前のような環境になっていき、100点満点の自分しか自分を認められないようになってしまいます。
すると100点満点をとれなくなってきたときは一気に自信をなくしてしまうでしょうし、またその努力を続けることに疲れがでてくることもあるかもしれません。しかし、100点満点の自分しか認めることができないので、無理してまた頑張ろうとします。そのまま耐えきれる子どももいるでしょうが、多くはエネルギーがなくなってしまったり挫折感で苦しんでしまったりします。
100点満点ではなく、60点でもいいかなと思えることができたら、人生とても楽になるのではないでしょうか。手を抜くとかサボるというと言葉の響きはあまりよくありませんが、「いい加減」というのは私は大切だと思っています。適度に力を抜くことや、自分の能力を知ること、そして自分に完璧を求めすぎないこと、これらは「サボっている」のではなく、「自分らしく生きていくための作業」だと思っています。
現在の私は、競争しているという意識はありません。自分の生きてきた経験やその中で得た知識、今の自分に何ができるのだろうか、何か役に立つことはないのだろうか、そんな気持ちで毎日すごしています。そしてもちろん100点満点なんて目指していません。仕事に関してはもちろんできるだけ完璧にしようと思っていますが、それ以外の面ではめちゃくちゃです(笑)自宅の部屋の掃除もろくにしていませんので、しょっちゅう物を失くしますし、40半ばですが料理もまったくできません。包丁すら握ったことがないんです。しなければいけないことも、期限ぎりぎりまでしないですし、言い出したらきりがないほど欠点だらけです。でも、これでいいのではないでしょうか。自分ができること、やりたいこと、できないこと、したくないこと。それらを全部ひっくるめて「いい加減」に生きていくのは、とても楽しいことだと思います。
全員が同じ競技で金メダルをとれるわけではありません。「努力すれば夢がかなう」なんてことはありません。それを信じるのは成功者の声だけを聞いているからです。しかし、もしかしたら別の競技で金メダルをとれるかもしれないのです。
努力することは大切です。ですから、子どもに努力させることも大切です。しかし、それが行き過ぎないように、そして大人の価値観を押し付けないようにしなければなりません。子どもが疲れてきているな、ちょっとしんどくなっているなということに気づいてあげることや、これからの人生には無限の可能性が広がっていることを子どもたちに教えてあげることも、努力をさせること以上に大切なことかもしれません。
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