個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

椎茸か納豆か

2018-01-16 10:51:52 | 教室から
こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

「その店すっごく美味しいよ」という噂を耳にして、ワクワクしてそのお店に行き、入ってメニューを見たら「椎茸弁当」「納豆御膳」の2つしかなかったとしたら、私はめちゃくちゃ落ち込むと思います。

それほど食べ物に好き嫌いはない方だと思うのですが、椎茸と納豆だけはどうしても食べることができません。好きな人にとっては信じられないでしょうが、私にとってはこの2つのどちらかを選べというのは拷問に近いです。メニューがもう1つ「カレーライス」というのがあれば何も問題なく満足できるのでしょうが。

この場合は、私が事前にそのお店のことを調べていなかったことが原因ですので「次からはちゃんと調べていこう」という反省もできますが、学校の場合はそんなことはできませんよね。

公立の小・中学校には基本的には校区が決められていてそこに選択の余地はありません。私の通っていた中学校も、私にとっては「納豆御膳」だったわけです。ですから、「この学校最高や!」と納豆大好きな生徒は思えたでしょうが私にとっては、どんなに工夫しようとも、どんなに我慢しようとも納豆は納豆なわけで、苦痛でしかありませんでした。「お寿司」や「ステーキ」でなくても「カップラーメン」でいいからメニューにあってほしかったですね。

子どもたちが住んでいる場所で強制的に3年間通う中学校を決められるのって当たり前のように私たちは受け入れてきましたけど、よく考えるとおかしな制度ですね。学校の雰囲気や先生、同級生など、どうしてもその場所に行きたくない、行けない、そんな子どもがいるのが自然です。ですがそうなったときに他に選択肢がないんです。我慢して通い続けるしかないんです。そうして我慢して我慢して頑張り続けた結果、エネルギーを使い果たし動けなくなる子もいます。

事前にこの学校はどういう特色があり、どういった教育方針で、どんなクラブがあるなど、メニューを公開するべきです。そして、各家庭で話し合い、自分に合った学校を選ぶことができるようにする。情報公開が当たり前になり、高校や大学、専門学校ではオープンキャンパスや説明会などか何度も開かれ、自分に合った学校を納得いくまで探すことができます。義務教育の時期だけ選べないなんておかしいです。義務教育だからこそ、自分に合った学校を選ぶべきだと思います。

また、そうすることで学校にもいい緊張感が生まれ、より良い学校にしようとこれまで以上に努力するはずです。魅力のない学校には生徒が集まらないわけですから。塾などと同じように、生徒と学校が直接契約するようになればと思っています。学校によって方針が異なり、いろんなタイプの学校ができ、選択の幅が広がります。

逆に学校側も、「私たちの学校はこういった生徒が欲しいです」「こんな校則があり、それを守れない生徒は来ないでください」など、ある意味生徒を選ぶことができますので、お互いが理想に近いマッチングができるはずです。

もちろん、こういったものを実現するには数え切れないほどの障害があり、非現実的かもしれません。しかし、多様化する価値観や社会に対応するためにも、まず学校が変わらなければなりません。誰のための学校なのか、誰のための教育なのか、日本の将来を担っていくのは誰なのかをよく考えたら、答えは見えてくるでしょう。




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