個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

斜め上の発想

2021-07-03 18:52:17 | 教室から
こんばんは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

先日ネットでおもしろい記事を見つけました。

ある大学で紙飛行機の大会があったようです。使用できる材料は決められていて、その材料を使って紙飛行機を作り、飛行距離と飛行時間を計測し、総合ポイントで順位が決まるのです。工学部の授業の中で行われたようで、おそらく様々な理論と計算を駆使し、ありとあらゆる工夫をして、より優秀な紙飛行機を作るために学生は奮闘したことでしょう。授業で学んできた知識を実戦でどのように使うかという、とても興味深い授業です。

とても優秀な大学でしたので、みんなどんな紙飛行機を作ったのか私も興味があり調べたところ、結果は驚くべきものでした。優勝者と3位の学生が作成した紙飛行機はほぼ同一でした。どんなものだったかお分かりになりますか?

実は紙を丸めて小さなボールのようなものを作り、それを力いっぱい投げたんだそうです。優勝と3位との差は、優勝した紙飛行機(紙飛行機と呼んでいいのか?)には、決められた材料にはクリップ(おもり用)の使用も認められており、既定の数いっぱいの数のクリップを紙でくるんで丸めて作ってより重たくしたことと、あとは投げた人の肩の強さの差だったかもしれないですね(笑)

「紙飛行機コンテスト」ですので、この「ボールのようなもの」を紙飛行機として認めるかどうか難しいところですが、このコンテストのルールには違反していなかったので、見事優勝できたようです。こうなると、2位の紙飛行機がどのようなものだったのか、逆にすごく気になりますよね。

もし来年も同じコンテストをするとしたら、ルールは改正させるかもしれませんし、こういったルールの抜け穴をつくようなことは、正々堂々と戦っていなくて姑息な手段だと思われることも多く、全面的に支持されることはないかもしれませんが、私はこういう斜め上の発想をする人は好きです。もちろん法律違反すれすれの犯罪まがいのことは決して許されるべきではありませんが、それとはまったく次元の異なる話ですよね。だからこそ主催者である大学側もきちんと評価したのだと思います。

私は柔軟な発想を持つことが、これからの時代の子どもたちに必要になってくると思っています。日本では、人と違った意見を言うと異端扱いされたり、協調性がないという評価をされたりすることが昔からあります。大多数の意見・主張が正しいとされたり、大多数の人が進む道と異なる道を選択すると、それを間違いであるかのように批判する人もいます。しかし、新しい道を切り開いてきた人たち、それは学問の世界でもスポーツの世界でも経済の世界でも、大多数の人とは異なる選択をしてきた人たちです。

「人と違うことを考えろ!人と異なる道を選択しろ!」「人と違うことをすると必ず偉大な人間になる」と言っているわけではなく、そういう考え方や道を選択しても頭からそれを否定するのではなく、そういう考えに至った過程をじっくり聞いてあげたり、「そういう考え方も「あり」かもしれないな」と大人の方が柔軟に考えることも大切だと思います。

日本だけでなく世界中がコロナウイルスに攻撃され、多くの人たちが苦しんでいます。ここまでの災害になるとは当初は私も考えてもいませんでした。就職が決まっていた子たちの内定が取り消されたり延長されたり、就職希望していた業種の募集人数が一気に減ってしまったり、学生たちもとても大きな被害を受けています。この先コロナウイルスが終息したとしても、またいつか同じようなことが起こる可能性は十分にあります。そんな非常事態になったときに、「斜め上の発想」ができる人間は貴重になると思います。

またもっと身近なもの、たとえば勉強に関しても同じようなことが言えます。実はテストの点だけでは見えてこない才能が一緒に勉強してると見つかることってけっこうあるんです。数学の問題でも学校の授業で習った解き方ではなく、自分のオリジナルの方法で解こうとする子がいます。まだ未完成な部分が残っていますから正解にはたどりつかず得点はそこまで高くありませんが、「面白い解き方・考え方をするなあ」と思うことはよくあります。歴史の暗記でも丸暗記は嫌だから1つ1つの出来事や人物のことをいろいろ調べる子もいます。時間がかかってしまい、テストまでに範囲が終わらないので点数は伸びませんが、こういう勉強法は大切です。テストの点数だけを見て子どもたちを評価してしまうと、こういった才能を見逃してしまい、自信を持たせることができません。気づいてあげ、うまく引き出すような勉強をすると彼らは一気に成長します。点数もとれるようになり自信がつき、その科目をより好きになっていきます。

できるだけ多くの生徒たちの能力に気づいていきたいと思っています。学校やご家庭では見えてこないものに気づくことで、その子本来の力を発揮することができ、自分の将来を明るいものとして考えることができるように、成績・学力を上げるとともに、そういった面でも子どもたちのサポートができる塾を目指していきたいと思っています。

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