例年ならとっくに始まっているアセロラ
祭りですが、今年は花すら咲きません。
植木鉢の方はたまに花は咲かせるものの
結実するのはごくわずか。今年はまだ
3粒ほどしか食べていません。
その理由は・・、実は分かっています。
北谷に引っ越してきて、最初に庭へ
植えたのはパッションフルーツ。
すぐに蔓を伸ばし始め、一年目から
かなりの収穫。さらに年を追うごとに
採れる数は増えていきましたが、数年前
あまりに採れすぎたことがあり、
「さすがにちょっと飽きたな」
そう口走ってしまいました。
すると翌年から全く収穫出来なくなりま
した。
同じことはサツマイモでも。1つのイモ
からどれだけ採れるか知りたくてひたす
ら植え続けたら私の想像を遙かに超える
収穫量。掘っても掘っても出てくる出て
くる。今考えると夢のような話ですが、
その時はつい
「とても食べ切れん。もう要らんけど」
そう思ってしまいました。
そして今回。アセロラには他の果樹以上
に愛情を注いできました。最初に結実
した姿が可愛かったので、挿し木で
せっせと増やし続け20鉢以上に。その
半分を畑に植えましたが、去年の台風で
全滅。
「アセロラってこんなに弱いの?」
そう思った瞬間ちょっとしたすきま風が
吹きましたが、決定的だったのは今年の
ピタンガの結実(アセロラとピタンガは
全然違う種類ですが、どちらも赤い小さ
な実を付けます)。
初めて食べたピタンガが予想以上に
美味しかったのと、さらに10個ほど
蒔いた種がほぼ全て発芽(アセロラは
20本挿木して1本根付くかどうか)した
ので、私の気持ちは一気にピタンガに
傾きました。そしてアセロラにもそれが
分かったんだと思います。
サツマイモとは幸い1年ほどで和解した
ので今は収穫出来ていますがパッション
にはまだお詫び中。さてアセロラはいつ
機嫌を直してくれるやら。
植物は愛情で育つ!などと言われますが、
多分それは本当だと思います(さらに言
うなら、植物は簡単にへそを曲げるので
要注意!)。