7月2日、大玉村婦人会で現在全町避難している大熊町の避難者のために何か役に立てることはないかということで、福島県共同募金会の平成26年度住民支え合い活動の助成金を活用して、会津若松市にある大熊町の仮設住宅へ行ってきました。
ということで、今回は同行訪問させて頂いたので、その様子をお伝えさせて頂きます。
会津若松に行く車内では、婦人会のメンバーが女子8人ですから、「うちでとれたブルーベリーを 持ってきた」「ミカンを冷やして持ってきた」「朝漬物つけてきた」「元気が出るように栄養ドリンク持ってきた」等、皆さん美味しい食べ物や飲み物を沢山持参で参加していました。おかげさまで現地に到着するころにはお腹いっぱいに……。
会津若松市へ向かう高速の道中からの写真ですが、せっかくの磐梯山が生憎の雲で隠れて見えませんでした。
そうこうするうちに、予定よりも大分早く扇町5号公園仮設住宅へ到着しました。
全部で15棟しかない小さな仮設ですが、会津若松の市内にあり、近くにスーパーがあったりして、すごく便利は良いです。
しかしこの仮設に住んでいらした方もいわきの方へ引っ越ししてしまったり、新しく土地を買い求めて新天地へ行かれたりと、現在は半分ぐらいは空いているような状況だそうです。
「仮設住宅」ですから「仮に設置した住宅」ということで、新しい住まいに移動する方が出てくるのは当たり前のことです。しかしせっかく仮設で3年前後生活をしてきて築き上げられたコミュニティがまた離れてしまうのは悲しいですね。
ちなみに私見ですが、仮設に住んでいるのはどなたも「これまで住んでいた住居から余儀なく避難をしているために仕方なく住んでいる」のであって、けっして金目ではないと思います。仮設住宅に空きがあるということですから、避難者に寄り添ってと言う方には実際に住んでみるというのも良いかもしれませんね。
ふと空を見上げると、 いつの間にやら雲一つない青空。
仮設の外観を撮影していたら、予定時間が来ました。
まずは本会のブログでも度々登場している、大玉村が誇る民話の語り部、大玉村婦人会会長の後藤みづほさんによる民話披露です。
後藤さんの優しい語り口が民話にはちょうど合っています。
後藤さんが「自分の話には隣りの悪いおじいさんやおばあさんとかはあまり出て来ない。どうしても良い人ばかりの話をしてしまう」という事を仰っていましたが、きっと後藤さんの人柄が良いからでしょうね。
話を聞きに来てくれた方も真剣に耳を傾けています。
話だけではなく、後藤さんの民話に合わせて大玉村婦人会による寸劇も行われました。
泥棒が泥棒に入ったお家で、米を盗もうとすると赤ちゃんが泣きだしてしまい、泣き声を聞かれるとうちの人が戻ってきてしまうので、赤ちゃんをあやしていると
おじいさん、おばあさんが畑から戻ってきて、ばったり遭遇。
しかしおじいさんもおばあさんも、根っからの善人なんでしょうね。なぜか怪しい人が家にいて孫をおんぶしている、警察に連絡せねば!ではなくて、どこぞの親切な方が赤ちゃんの子守りをしてくれていた。お礼にお米を食べてもらおう、という人の良さです。きっと人の優しさに触れた泥棒さんは改心んして、これからは悪い事はしないでしょうね。
寸劇が終わった後には、全員で集合写真をとらせてもらいました。
ちょうどお昼になりましたので、仮設の皆さんと大玉村婦人会で一緒に昼食をとらせていただきました。
仮設の自治会長さんが大玉から来てくれるからということで、
おにぎりやちまきを準備していてくれました。
大玉からも仮設の方と一緒に食べるように、
会津若松おススメのお弁当を一緒に食べました。
そして本日は2部公演ということで、午後の部の会場の
扇町1号公園にやってきました。
こちらの仮設は
全部で82棟建っているそうです。ベランダに茄子やトマト、ゴーヤを栽培しているところもありました。集会所の掲示板に今回の婦人会の訪問のチラシを発見しました。
いっぱい人が集まってくれるといいな、なんてお腹いっぱいでポーッとなった頭で考えていたら、続々と集まってくれました。
そしてこちらでも後藤さんによる民話の後に、先ほど改心したばかりの泥棒の登場です!
これには、おじいさん、おばあさんもビックリ!!
それにしてもメイクをしているとは言え、登場人物の配役が絶妙ですよね。
大玉村婦人会の皆さんの芸達者っぷりが分かりますね。
そして、これには仮設の皆さんも
抱腹絶倒な様子で、中にはハンカチで笑い過ぎて出た涙を拭いている方までいました。
午後の部でも集合写真を撮らせて頂きました。
民話を聞いて、寸劇を見て帰られる時に、来てくださった方から、「モヤモヤしていたものがすっきりした」「また来てない」という声をかけていただきました。
最後に今回の会津若松の活動に参加した大玉村婦人会の選抜メンバー8人を 紹介させていただきます。