【ゴージャスおしゃれライフ】in オーストラリア

ゴールドコーストの海や町並み、料理、ボーダーコリーとの日々,
「美しい生活臭のない癒され写真」を掲載しています。

泣きながらでも良い方をとる形見分け。いえいえきっちり分けました。

2010年03月25日 12時32分12秒 | オーストラリア、ホワイトシェパード&ラブ



庭の白木蓮とピンクの姫こぶし
桜がほんのりとつぼみをふくらませました。



人が一人亡くなると
その後
すぐに
片付けていかないといけない
さまざまな事務的な仕事が発生してきます。

葬儀が終われば

うちは某寺の檀家なので
初七日
二(ふた)七日
三(み)七日

7週にかけて
49日まで
お坊さんが家に来て
祭壇のお骨にお経をあげてもらいます。

そのたびにご近所の人や
近い身内が集まることに。

そういう
行事の中を縫って

細かいところでは
故人名義の公共料金の名義切り替えから始まり

市役所へは
健康保険証の返却や

また年金事務局へは
加入年金から
遺族年金への切り替え申請。

故人が加入していた
保険金の受け取り申請。

そのためには
亡くなった病院の先生のレターが必要。

法務局へは土地家屋の名義書き換え。









お店の倉庫に眠っていた鳩の噴水(作った人はもう亡くなったとか)と小雪タン。



★★★★




本人名義の預貯金は
死亡届けを出せば
凍結され
引き出しは不可能となります。

そこから
相続のもろもろの事務手続きが始まります。

相続が始まると

預貯金のあった各銀行や郵便局、
有価証券のある証券会社


規定の書類をそろえて出すわけですが

それがまた

なかなか
要領を得ず

書類不備により
受け取られずに

何度も
銀行、役所へ日参するはめに。

しまいには
銀行員や
公務員の方に
カズは「説明不足だ」と
キレル
時もありました。

要は
法定相続人が
自分達以外に
密かに
存在するかしないかを
確認するために
(隠し子やら?)

故人の生まれたときからの
戸籍謄本が必要になってくるらしいのです。

日本の戸籍謄本は
それが在籍する市町村からしか
発行してくれません。

時間がないので
父の生まれ故郷の奈良県まで
曽祖父までさかのぼる古い戸籍謄本を
取りに。

一読すれば
「ひやー
さすが貧乏人の子沢山」←シツレイ!

父の場合は
家督相続のために
戸籍の所在地は一度しか
変わっていなかったので
幸いでしたが

分家や
結婚や
離婚のたびに
戸籍の場所を変えている人は

何箇所からも謄本を取り寄せないといけないので

いざというときに
面倒くさいかも知れません。

父の死後
4週間
ほとんど
役所と銀行周りであけくれて

ようやく
帰豪しました。


(今は珍しくなったカンガルーの毛皮で作った土産品のコアラ、オパールカズ店に飾ってあったのを引き取ってきました)







税理士に任せずに

次女が買ってきてくれた
一番よくわかる遺産相続と諸手続き
野田 裕美
西東社

このアイテムの詳細を見る



という本と首っ引きで

自分達でやってみると
なかなか勉強になることが多かった
相続問題でした。

オット氏は

相続税の申告も
(相続開始から10ヶ月以内)

自力でやってみると
申しております。

うちの場合

隠し資産もなく
隠し係累もいず

単純明快なので

本家本元の
税務署に相談に行くということが
もっとも
安上がりでわかりやすい方法のようです。


実質リタイアしたので

時間だけは
プレンティにありますから。





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父逝く。年を重ねるごとに 失うものも増えてきます。

2010年03月10日 18時15分30秒 | オーストラリア、ホワイトシェパード&ラブ


新井満さんの歌声が好き。

♪朝は鳥になってあなたを目覚めさせる
夜は星になってあなたを見守る

千の風になって
千の風になって

あの大きな空を

吹き渡っています♪

今日も
父が愛してやまなかった庭のしだれ梅、
白木蓮に百舌や目白などが
実をついばみに来ています。

主を失った白いガーデンチェアーに
雨に濡れた新聞がおきっぱなしになって・・・










父が逝きました。

戦争体験以外は
十分幸せに生きて
長寿をまとうし
安らかに天国に行きました。

妻も
娘も
孫も
婿も
姪も
義妹も
義甥も
従兄弟も
友人も皆 一様に涙しました。

それだけみんなに
必要とされ
愛された人生だったのでしょう。

喪服に身をつつんだ母が
とても小さくて
頼りなげで
ときに
立っていることもかなわないくらい
打ちひしがれているのが

辛かったですが

2週間経過して

だんだん
復活してきたので

ちょっと安心。

葬儀というものを
初めて
出すので

その儀式の一部始終に

いちいち
驚きの連続でしたが

いまどきは

メモリアルホールで

色とりどりの美しい花々の祭壇に飾られて
適度な明るさや清潔感 華やかささえ感じられて

安らかな死は
それほど
忌まわしいと感じられずに

葬儀が
本当に
故人との
お別れのセレモニーで
あることが
よくわかりました。

最初は

斎場に泊まる?

ぎょっ!



しましたが

そこには
広々とした新しい和室や清潔なバスルーム
寝具 浴衣
お泊りグッズが用意されており
まるで旅館でした。

夜通し
線香の火を欠かしてはいけないということで

泊まった私たち家族と
母と叔母は

それぞれの思いで

父の亡骸が
安置されてある
ところに

夜中でも

ひとりで

線香に火を点しにいったわけで

死者のとなりに眠ることが

怖いと思わず

まったく
自然にできたりしました。

家族葬といって
亡骸は
祭壇の高いところに置くのではなく

家族が座る席の真ん中に
安置され

通夜から
葬儀が終わるまで
いつでも
会うことができる形式を姉が選択したようです。

それはとてもよかったと思います。

さて



いずれにしても
年を重ねるごとに

大切なものを
失うことが
一つ一つ増えてきます。

それを
仕方がない



涙やため息とともに
あきらめて
いくことが

年をとるということなんでしょうね?

最後は
ひとりぼっちで

死んでいくのが
生きとし生けるものの定めです。

花に嵐の例えもあるささよならだけが人生だ

とは
井伏鱒二ですね?

次回は
人が亡くなったあとに
しないといけない
お役所仕事のもろもろに
奔走した話を書きたいと
思います。


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