ふくろう親父の昔語り

地域の歴史とか、その時々の感想などを、書き続けてみたいと思います。
高知県の東のほうの物語です。

「浦?」

2010-01-17 13:22:20 | 昔話
 突然聞かれたのです。「浦ってどんな意味?」
 マア答えておきましたが、ちゃんと書いておきましょう。

 「浦」は土佐藩においては行政支配区分の一つです。
 お城下には町奉行がいて支配しますし、郷村には郡奉行が担当です。そして村々には庄屋さんがいたのです。
 浦は浦奉行が支配していたのですが、浦は海辺の集落ですが単純に漁村ではありません。また海辺の集落が全部「浦」とも言いません。浦に住む住民の職業は商業・漁業・船乗り等ですが基本的には商人とか水主とか職人さん等です。

 「浦」は地域の中で商業機能を有しており、さらに廻船などの輸送機能を持ったグループに、漁業者までがいたところなのです。
 浦には浦奉行が配置されて、浦の支配・運営をしていました。

 土佐藩にとっては、「浦」は年貢として入ってくる米を換金する市場ですし、東部地域の浦には森林資源の輸送等重要な仕事をする職能集団がいたのです。
 浦奉行は、税の徴収やら有事の際の対応など、藩の体制を維持するための重要な役割を果たしていたのです。

 浦がイメージできましたか?。
 高知の東部地域の「浦」は街道沿いにありましたから、商人も多く住んでいましたし、地域経済も活発に動いていたのです。
 それだけに大きな浦の浦奉行は土佐藩の中でも高級官僚だったのです。

 なはり浦の会の「会長」をこれから「お奉行様」って呼ぼうかなあ。
 それもいいかも。でも本人が嫌がるかも?

高知県で開幕。

2010-01-17 09:22:06 | 新聞雑感
 昨日16日、「土佐・龍馬であい博」が開幕しました。

 会場にNHKのドラマに出ている俳優の方々も来ていたようで、なかなかに賑やかだったそうな。

 観光を新たな産業として位置づける仕掛けが出来たのです。
 博覧会ですが、イベント会場は分散しています。西から東まで、広範囲。土佐の全土が会場になっています。
 面白い試みです。

 さて、なんとかなるかな。
 龍馬伝」。

 私としては、行きたくなるような場所もなく、ここでおみえになった方々をご案内する役割に専念しましょう。
 そうです。昨日のバスの乗車人数は7人でした。
 7人の観光客は面白かったでしょう。関西からおみえの方までいましたよ。
 喜んでいましたが、7人の観光客に安芸から北川村まで何十人ものスタッフを動員してのイベントです。
 さて、オープンです。
 事故なく終わればいいのですがね。