親子eighterはじめました。~母はなにわ男子も嗜みはじめました。~

AmBitiousも応援中!真弓のタケ垣にタケ立て掛けたのはタケ立て掛けたかったからタケ立て掛けたのです。

私の好きを貫きたい ~俺節6月9日 その3~

2017-06-10 21:33:02 | 母によるレポ
粗削りだけれど瑞々しい青年の夢を、熱い演歌の節に乗せて綴った「俺節」

建前なんて存在しない本音だけでぶつかるコージの姿に涙しました。

みれん横丁はノスタルジーのかたまり。

登場人物が生きて来た過去、離れている故郷、見果てぬ夢、色んな思いが小石の如く転がっている横丁。

初めて訪れたのに懐かしさを感じるのは、そのどこかにシンパシーを抱くからかもしれません。



続きに書きます。





テレサとお別れする前夜。

最初は役立たずのコージでしたが、熱い告白の後でもう一度二人で横たわっていますよね。

あれって!?心身ともに思いは交わされたって解釈していいんですよね?

あのまま添い寝って事は無かったんですよね?


テレサが昨日の事は思い出にって話しているから、そういう事ですよね?


テレサが家を出る時にコージのおでこにキスをしていました。

あえての「おでこ」

ここが好きです。

私の愛しいBABYちゃんって感じで、とてもいいです。


ぶっちゃけ、ジャニーズのアイドルが主演ですから、舞台でチュウチュウ出来ないんでしょうけれど。

きっとこれまでも、お休みのチュウとか、いってらっしゃいのチュウは「おでこ」にしていたんじゃないかと想像しました。





テレサと別れて、ひじり橋STUDIOでナホ先生のレッスンを受けるコージ。

標準語で話し、麻のスーツを着ています。

訛りとばっちゃんのスーツを捨ててしまったのか・・・と思いましたが、あの変化はコージの覚悟の表現でしたね。

ナホ先生のコミカルな演技は笑いを誘いました。

「オメガトライブみたーーーい

という台詞があるのですが、オメガトライブ状態のコージはめっちゃカッコイイですね。

ふわっと現役のアイドルが隠せない瞬間でもありました。



標準語で話しても麻のスーツを着ても、コージはコージで真っ直ぐなままでした。

引越屋さんの社長さんとの会食の時も、思わず本音が爆発しちゃうんです。

世の中には本音と建前があるのよ!と説教したくもなりますが、自分のカッコ悪いスタイルを貫き通す姿が実はとてつもなくカッコイイんですよね。



離れていたオキナワとみれん横丁で再会した時。

コージは泣いていて、鼻水も出ていました。

切ない表情がなんとも素晴らしい。

見ている時は、なんて切ない!と思っていますが、こうして思い返すとスゴイなと改めて感動します。


アイドルの前座として登場するコージ。

星影のワルツを歌うけれど、罵声を浴びてステージで縮こまってしまう。

ありがとうございました、と言えずに「どうもすいませんでした。」とお辞儀をするコージ。


今にも泣きそうなコージの姿が頭から離れません。

思い出すと泣きそうです。



出国前にテレサが会場に現れて状況は一変します。

ここからが物語りのクライマックスで、非常に熱く素晴らしかったです。


歌えないコージに向かってテレサが思いを告げる場面。

耳を傾けるコージの眦(まなじり)からは一筋の涙がつつーーーっと流れ落ちていました。

綺麗な涙でした。


コージとテレサが言葉にならない気持ちを叫び合う場面。

泣ける・・・胸に迫って来ます、二人の気持ちに押しつぶされそうになります。


オキナワからギターを預かり、一人で歌うコージ。

どしゃ降りの中で歌うコージ。

舞台上ですが、本当にどしゃ降り、驚く程のどしゃ降り。

マイクの音がプチっプチっと雑音を立てる位にどしゃ降りです。


痺れるカッコよさ。

コージ、お前はカッコイイぜ!

と、声を掛けたい位ですが実際は泣いています。とめどなく溢れる涙を抑えることなど出来ません。


自作の歌を歌うコージの背中を見守るオキナワの目にも涙が光っていました。

オキナワ、良い顔してました。

優しい温かい表情でじっと見つめていました。

原画展を見ると、オキナワの抱える過去も壮絶でした。舞台ではオキナワの過去を描く場面はありませんでしたが、そこも鑑みるとオキナワのコージへの思いやりとか優しさにも泣く事しか出来ません。


どしゃ降りの歌唱シーンは圧巻です!


章大君、すごい。

あれだけの演技をするのだから、そりゃあ痩せてしまうわ。

あの場面を見てすぐに言葉にする事は出来ないもの。

舞台が終わっても「あー・・・」しか出てこないし。



翌日の新聞にコージの事は取り上げられないんですね。

現実の厳しさを痛感しますね。

世の中は厳しい。


でも、みれん横丁の人達は優しい。

東京で帰る場所があって良かったね、コージ。




9日のカーテンコールでは「みれん横丁のテーマ」をキャストの方々が笑顔で歌っていました。

会場の拍手は自然とリズムを取って手拍子に変わって行きました。


すごい。

すごい一体感。

カーテンコールでこんなに泣いてしまうとは予想外でした。


出来たら一緒に歌いたいです!!

サントラ盤とか発売していただけると有難いですね。

一緒に歌えますから、至急お願いしたいと思います。


それから、

舞台と同じキャストで連続ドラマを放送して欲しい。

TBSさん、よろしくお願いいたします。







俺節、最高の舞台です\(^o^)/




縁は異なもの味なもの ~俺節6月9日 その2~

2017-06-10 00:38:44 | 母によるレポ


みなさま、ごきげんよう。

一言言ってもよろしいかしら?

お隣のご婦人がスマホの電源を切っていませんでした。

開演前にアナウンスがあったと記憶していますけども。

で!そのスマホを膝の上に出しておいて、数分おきにケースを開くんです。時間を確認しているのか、何をしているのかまでは分かりませんが、客席は暗いので、数分おきに開かれるスマホの画面の光量がチラチラと視界に入りました。


おら、嫌んだ。


電源さ

切ってけろ!!



それだけではありません(>_<)

ご婦人のランチメニューはガーリックたっぷりだったのが直ぐに分かりました。


鼻が曲がる!!


スマホの電源はマナー違反ですけども、ランチの匂いに関しては難しい所ですね。

少なくとも私は観劇前にガーリックを摂取しないでおこうと心に誓いました。


感想の続きです。




パンフレットのプロデューサーの方のページを読むと、俺節の企画は5年前にスタートしていたそうです。

5年前だとTBSで夜行観覧車を放送した年です。

ドラマの制作と舞台の制作はスタッフさんが違うと思いますが、あの頃からのご縁が今回のような素晴らしい舞台に結びついたのだとしたら、喜ばしい事です!




さて、続きを。





大野と行くスナックの壁に

「麦焼酎 あんぽんたん」

って張り紙がしてありました。

誰か頼んでくれないかしらねー(*´ω`*)



コージとテレサがお互いの故郷の話をしていると、偶然にも同じような環境であったと分かる場面です。

惚れた腫れたに理由は要らないのかな~。

でも、そういった環境が生んだシンパシーが二人の愛を育む一因となったのかもしれないですね。




偶然は いやだなぁ~(はあと)



可愛いーコージ可愛い(*´ω`*)

山梨出身の橋本さんから貰った信玄餅をポーンと遠くへ放り投げるコージが可愛いです。

んだって、こん時のコージはまだ10代なんだもの。

コージが投げた信玄餅をキャッチするお仕事があったらいいのにな~。




コンテストへ出場する事になった場面。

歌い出しでオキナワにアイコンタクトをするコージ。

イケてる!なんてカッコイイ!

歌の力で豹変するコージがステキです。



舞台上では髪の毛の先からも、ポタポタと汗が落ちていました。

顔も霧吹きで水をかけたように汗が光っていました。



命くれない!!

この曲をステージ上の全員で大合唱する場面。

熱くて最高です。

鳥肌と涙が一度にやって来ます。


普段は少しへっぴり腰のコージですが、歌を歌う時はグッと腰が入って自信たっぷりで歌います。

ちょこちょこ歩くコージがドン!と地に足をつけて歌う姿は感動します。




「19の春」を歌う時、オキナワのギターのイントロを聞きながら、ふっと目を閉じて曲の世界へ入るスイッチを押すようなコージ。

緊張感が漂います。

歌で生きて行こうと思っていたコージの前にテレサという愛しい存在が表れたからなのか、コージの歌からはハングリーさが欠けてしまったのでしょうか。


その事にコージ自身は気づいてないのだけれど、テレサとオキナワは気づいていた。

そんな3人の生活には次第に波風が立ってしまいますね。

色んな事に変化が起きてしまう。


コージは一人でのデビューの話があり、悩む。

オキナワはコージの為に家を出て行こうとする。

テレサも自分がいてはコージの為にならないと行動を起こす。


それぞれが思いあっているのに、どうしてもうまくいかない。

ああ、切ない。

でも人生って、そういう事の連続でもあるしね。







「んだども」

とか

「わかりますた」


って津軽弁をコージが話すととても可愛い。


流しの需要が無くなり、世の中はカラオケ全盛期へ!

これは、まるで、ブログの需要が無くなり、ツイッターの時代へ!!

時代は流れますね、ホントに。



オキナワが家を出る時。


たった一言「へば」しか言わないコージ。

いや、それしか言えなかったのかな。

重い「へば」だったな。

オキナワが出て行って、テレサがコージを背中から抱いていました。

両手を繋いで、テレサはコージの頬へ顔を近づける。

そしてコージの首筋に顔をうずめる。

暗転していく場面でしたが、とても印象的でした。



オキナワ同様に、テレサはコージの元を離れる覚悟をしていたからこそ、あの場面があったのかな。

どうして抱かない?とコージに詰め寄る場面。

テレサの気持ちは既にあの時に固まっていたのに、コージはそれに気付けなかったんだよね。

ああ、もう不器用なんだから。



ここでコージが言いますよね。


自分のチ○○を役立たずだとかなんとか。

これって、コージにしてみれば、その後の情熱的な台詞でも分かるように、自分の不甲斐なさが悔しくて仕方が無い、やるせない所だし、テレサにしてみれば、やはり台詞の通りに気になる事もあるわけで。

切なさ極まる場面だと私は思うんです。

でも、チ○○っている言葉の面白さで会場からは笑い声が聞こえました。

・・・そんなもんですかね。


切ない一夜が明けると、更に切なくて悲しい事態になります。

テレサが自首して警察が部屋にやって来る。


自分で自分を重荷に感じて、どうしていいか分からなくなって、どうしようもない精神状態で歌う曲


「引っ越しをするなら教えてよ」


これ、大好きです。

感情をむき出しにして、でも切なくて弱弱しい、ちょっと情けないコージが歌うこの曲。

今回の舞台で一番好きな場面かもしれません。

コージ、マジでCD出してくれないかしら!!



全身全霊の演技に全てを持って行かれます ~俺節6月9日 その1~

2017-06-09 22:57:49 | 母によるレポ



みなさま、ごきげんよう。

今日は約4年振り?の再会となるお友達と共に赤坂へ参りました(*'▽')

ネタバレは続きで書くとして・・・

今日の席は周りが徳馬さん推し?の方が多かった様に感じました。

徳馬さんの登場に沸き拍手をして、大きな声を出して笑っていました。

私が双眼鏡を覗くタイミングと周りの方のタイミングは明らかに違っていました。


登場人物の誰に一番思い入れがあるかで見方が違って来ますよね。そうすると感情のツボが微妙にずれているのも分かります。

私はご存じの通りコージに大いに惹かれておりますので、コージの気持ちになったらこの場面では笑えないな、むしろ泣いちゃうよ;つД`)という所で笑いが起こります。

泣ける!と思う所を面白い!と笑う人もいて、舞台って面白いな、スゴイな、と改めて感じました。



そんな受け取り方自由な舞台の私の感想です。












雪が舞う冒頭の駅での場面。

寒さで凍えて小さくなっているコージが可愛いんです。

ばっちゃんに対して甘えん坊な感じが出ていて、本当に可愛いお孫ちゃんなんだと思います。

ただ、その後で東京へ行く決意を、志をばっちゃんに話すコージの表情は凛々しく、


世の中をとっくりかえしてやれるもの 



コージにとっての歌なんだと思いますが、その言葉を発するコージからはみなぎる力を感じました。

雪の降る寒い駅の小さなベンチでの一場面でしたが、そんな中にも「弱いコージ」と「強いコージ」をそれぞれに感じる事が出来ました。

弱いコージと強いコージはその後も舞台上で交互に登場して来ました。

冒頭での一場面でコージのキャラクターを描いているのはスゴイです。



北野の事務所に弟子入りをお願いしに行った時。


歌しかねぇって人 見たことねえから


この時の眼差し真っ直ぐで鋭くて、とてもいい表情でした。

私が北野ならば!あの眼差しを見ただけで合格です!!

上京したばかりで何もかも荒削りだからこそ、研がれてスーッと入って来るのではなく、自分も相手もあちこち傷つけながら刺さっていく。

そこが魅力的で印象に残ります。





涙のおおおおおおおおお~~



と歌う時のクレッシェンドがすごい。今日も鳥肌が立ちました。


BBQの串を持って笑顔のコージ。

BBQの串は一番上の一つだけが食べられる本物で、それより下はニセモノですね。

舞台上で一口食べてモグモグするコージは、お肉の正体を知り大きなバケツに吐き出すのですが、

本当に吐き出していました(*_*;

何か口に入れ量より吐き出したキラキラ☆彡の方が多かったように見えました。



テレサがみれん横丁に逃げ込むけれど、捕まって連れて行かれてしまう場面。


おら、なんか やだな。


この台詞の時もいい表情なんですよ。

津軽弁なので、やんわりと聞こえますが、あの状況でこの台詞を言ってしまう馬鹿正直な所というか、真面目すぎるというか、コージがいいヤツだって分かるんですけど。



案の定ボコボコにやられます。

お尻を客席に向けて演技をしていましたが、章大君のお尻が小さく見えました。

なんならスーツの生地のしたから尾てい骨が分かる位になっていました。

これだけの舞台ですから、すり減る物も沢山あるでしょう。

でも身体が大事だから、栄養ある物を召しあがってくださいm(__)m



ボコボコにされた後で歌う「港」

立っているのがやっとの状態で息を切らしながら歌い出します。

止まりながらも歌い続ける姿を見ている私は気が付くと息を止めて見ていました。

なんて苦しいんだろう・・・はぁ・・・息が出来なかった。

そんな場面です。



踊り子たちの楽屋の場面は、最初に見た時よりもいい雰囲気が漂っていました。

姉さん達の逞しさが美しいですね。


流しの大野の「暖簾」を聞くコージ。

作業着姿で白いヘルメットを抱きかかえて立っていました。

ヘルメットをぎゅーーーっとしている手が可愛かったです( *´艸`)



マネージャーのゲスなMCがいいですね、場末感たっぷりです。

これに関しては、放送禁止用語を使うと安田くんのファンの心臓に悪い・・・とパンフレットでお話されていますけども。

大丈夫でっす!!

言葉だけじゃなくて、この時の身振り手振りも下品なんです。

テレサの境遇を感じるには、こういった演出が効いてくるなーと感じました。


値踏みされる時のテレサの不安げで悲しげな表情、戸惑い驚くコージの表情。

切ないですねーとても切ない。

見ている私はどうする事も出来ないのだけれど、なんとかしてあげたいと心から思う場面でもありました。




歌で払う!と血の気の多い発言をしたコージでしたが、弱い所が出てしまって歌えません。


はあああっと、ハラハラしてしまいます。

「北国の春」を歌えなかったコージは、ここでも乱闘を巻き起こします。

割とトラブルメーカーなんですよね。

世渡りが下手で要領が悪いんですけど、真っ直ぐなので憎めないんです。


激しい乱闘シーンのBGMには穏やかな調べの北国の春。

このギャップがそれぞれを引き立て活かしているようで、この場面も素晴らしかったです。




街角で逢瀬を重ねるコージとテレサ。

コージが大野の選曲について話す場面にキュンとしました。


後方では大野がオキナワと一緒に客前で歌っているので、手前にいるコージとテレサは小さな声で話ます。


小声は分かる?

とコージが聞くと、

分かる、と頷くテレサ。

小声を表現する為に口元に手を当てるコージ。


二人の距離がグッと縮まる瞬間を見たようです。

小声で話すと相手の話を聞こうと自然に距離が縮まりますものね( *´艸`)

計算ではなくて、話の流れでそうなるんですけども、二人の可愛いさが伝わる場面でした。








つづく




青空が眩しかった ~蜘蛛女のキス観劇~

2017-06-05 22:17:55 | 母によるレポ


グローブ座を出ると初夏の青空が広がっていました。

ヴァレンティンとモリーナも澄んだ空気と眩しい光を味わう事が出来たのだろうか・・・と思うのでした。








ネタバレになるので続きに書きます。











今、マリオクラベルを聞きながら書いています。


グローブ座に入ると、スペイン語?で歌われている音楽が流れていました。

その選曲が素晴らしく、なんとも自然に「蜘蛛女のキス」の世界へ誘ってくれました。


「俺節」を見た二日後に「蜘蛛女のキス」

俺節も大事にしたいし、蜘蛛女のキスも真っ新な気持ちで臨みたい。

そう思って、借りていた映画のDVDを見て気持ちをリセットしていましたが、そんな事をしなくても良かったのかもしれません。

音楽だけでも世界観がジワっと伝わって来ましたが・・・

暗転してからが、すごかった!

暗転してから数分間、ずっと真っ暗なまま。その暗闇の中でモリーナが語るのです。

数分間の間でしょうか。

とうとうと話すモリーナ。

しばらくして大きな声を出してくるヴァレンティン。


獄中でモリーナが語る映画のお話が冒頭でありました。

真っ暗な劇場の座席が映画館のシートになったかのように、目の前に映画のワンシーンが浮んで来る様でした。



舞台のネタバレを避ける日々でしたが、蜘蛛女のキスに関しては映画だけは見ていました。

馴染みの無い世界の話なので、予習をしておこうと思ったからです。

映画と今回の舞台は演出が違ってくるだろうし、映画を見るのは問題無いと思ったからです。


個人的には映画を見て行って正解だったと感じました。

理解力の乏しいオツムですので、予備知識があって良かったと思えました。


大倉さんの生の声は実に心地好くグローブ座に響いていました。

とにかく声がいい!

いつもの低音とは違って、舞台の発声だったのでしょうか。

少し鼻声に聞こえたのは私だけでしょうか。



照明に照らされたのは牢獄の中。

ステージ上方に天窓の様に開けられた所に鉄格子がはめられていて、そこから灯りが落ちているのでステージ上には鉄格子の影が映り、囲われているようにみえるのです。


わーすごい!

冒頭の演出も驚いたし、この照明にも感動しました。

こんな風に見せるのかっ!とあっという間に舞台の虜でした。



あらすじは調べていただくとして、


セットの転換が無く、基本二人だけの時間が流れます。

二人の声のトーンや細かい表情や仕草に集中する事が出来ました。


モリーナの映画のお話はとても長いのですが、いっけいさんが本当にトランスジェンダーのモリーナに見えるので、優しいお姉さんの話をヴァレンティンと一緒に聞いているようでした。

モリーナの抱える現状を表現する繊細なお芝居は素晴らしかったです。

目線の送り方とか指先の使い方、足の指先までしっかり神経が行き届いていました。


ヴァレンティンは若き革命家。

勝手なイメージで革命家というのは、もう少し身体も神経も図太いのかな?と想像していました。

大倉さんのヴァレンティンは、その心中に抱く志と熱い情熱を、美しい外見で隠しているようでした。

とにかく美しい。ビジュアルが美しい。ヒゲが生えていても服が汚れていても、それでも隠せない美しさ。



荒廃した刑務所の牢獄の中で語られるモリーナの映画の話は、二人にとっても唯一の楽しみだったのかな。

前半のヴァレンティンの言葉と、後半の言葉や仕草には違いがあって、リーナとの心の距離が縮まったのが分かるようでした。

時々声を荒げて言い争う二人でしたが、その時の大倉さんは迫力があって二階席の私もビクビクしながら見ていました。

ヴァレンティンがモリーナに優しく接していると「モリーナ、良かったね」と心の中で呟きました。


心の距離が縮まった二人は、身も心も距離を縮める事になったのです。


あら、まあ( *´艸`)


物語りの流れで、このシーンがあったからこそ、モリーナが出所する際に二人の間で交わされた約束が意味のある、重い物であったと思わせてくれました。



最後のシーンはとても印象的でした。

お互いの今後を想像して話すという所。



モリーナのこれからを話すヴァレンティン。

話が進むにつれて、目が赤くなり涙が溜まってゆきます。

同士の今後を慮って涙するヴァレンティン。



ヴァレンティンのこれからを話すモリーナ。

少女の様に輝く瞳で笑顔で明るく、

革命家の未来を誇らしげに語っています。



このシーンは本当に素晴らしかったです。

会場からはすすり泣く声があちこちから聞こえていました。




難しいと思っていたお話でしたが、時折みせるモリーナのお茶目な言動や、やんちゃなヴァレンティンの姿に親近感も覚え、物語に引き込まれて、あっという間の時間でした。









私の席からは、大倉さんが横たわるベッドを足元から見る感じでした。

鼻が高い!

そして、普段はあまり見る事の無い「端の穴」をよーく見られました。

あはははははは。

無造作な感じの髪形がセクシーでした。

多くの時間を古めかしく見える「おパンツ一丁」で演技する大倉さん。


粗相をしてしまい、舞台上でお着換えするシーンもありました。

もちろん!衣装のおパンツの下にはアンダーウエアをお召しになっていたことでしょう。

ふふっ


ワキの毛が薄いと公言されていますが、スネちゃまも薄めですね。

太ももは白く、二の腕はむっちり( *´艸`)

役作りの為に減量したようで、上半身裸になると、ほっそーーーーーー!と言いたくなりました。



普段のキャラクターとのギャップが激しくかったな。

一度目のカーテンコールはクールな感じでした。二度目はにっこり笑顔で登場して、最後は二本指をコメカミの辺りで振っていました。

はー、かっこよかった。

カーテンコールの時って、拍手はいっぱいしたいし、表情も見たいしでいつもお忙しの私です。




とてもいい舞台でした。

激しくも優しく切ない舞台でした ~#俺節~

2017-05-30 23:42:12 | 母によるレポ


溢れる激情を抑える事が出来ません。

幕が下りた後もずっと座って余韻を味わいたいと思いました。



みなさま、ごきげんよう。

本日、行って参りました!赤坂ACTシアターで「俺節」を観劇して参りました。

久しぶりの赤坂・・・昔はここで働いていました。

すっかり様変わりして、浦島太郎の気持ちが少し分かるようでした(笑)


舞台の前に俺節の原画展を見ました。

会場内は撮影可でしたので、カメラに収めました。

手書きの温もりを感じ、力強さに驚きました。

展示された原画の中に書かれたコージが動き出しそうでした。


お友達にも会えてお話出来ました(≧◇≦)

と言っても、話したのは携帯電話が無い時代のお話ですけども。

東海道線に駆け込み乗車した女子二人組に起こった珍妙なお話でしたけどね(笑)



肝心の舞台ですけども!


すごい!


すごいよ!



舞台上で演じられている、というより舞台の上で生きているんです。

みんなが必死に生きているんです。

引き込まれるので、まるで一緒に生きて、過ごして来たかのような錯覚を起こすのです。

コージに寄り添い生きる事の出来る時間がそこにありました。

素敵な舞台でした。





俺節の主人公はコージですが、その他の登場人物がそれぞれに抱える物までも十分に感じ取れました。

少し前まで、みれん横丁は日本のどこかに実在していたのでは?と思うほどに、人々の息遣いの荒さや体温を感じられました。


ネタバレになるので追記に書きます。






歌がうまい!


演歌を歌う事は分かっていました。

どんな歌唱になるのかな?と楽しみにしていました。

演歌なんだけど、章大君の節回しがあり、いつもの歌い方を感じる所もありました。

でも、あんな声量で身体ごと歌う姿は初めてでした。

確かに悲しい場面でもあったので泣けるんです。

でも、こんなに泣く程悲しいのか?と聞かれると、そこまででもなく。

では、どうしてこんなに涙が溢れて止まらないのかと言えば、それは、まさにコージの歌、章大の歌に泣かされてしまうのです。

こんなにも感動に心が打ち震える事を自分自身で驚いてしまうくらいです。


いやー、かっこいいです。

津軽弁のコージはちょっと可愛くて憎めない男子でした。

でも、歌うとスゴイの!

先ほど見た原画展の世界が目の前で3次元で繰り広げられているのも、少し不思議な感じがしました。



そしてね、、歌う時の表情がいいんです。

とても良い顔をしていました、最高でした。




おほほほほほほほほほ、ほほほほほほほほ。

あ、突然ごめんなさいね。

だって、ラブシーンがあったんですもの( *´艸`)

おほほほほほほほほほっほほほほほっ。


チッスしてました。

不器用なコージはチッスも不器用でした。

そして、テレサを無骨に押し倒すっ!



でも、出来ない。

出来ない事にイラつくコージ。


この辺りの純朴なコージが可愛かったですねー。

トランクスで床にゴロンとするので、まあ、それは、その、気になりますよね( *´艸`)

もちろん双眼鏡が大活躍する瞬間でございました!!


とは言え、イヤらしいシーンではありません。

テレサが抱えて来た辛い事に向き合う大切なシーンでもあったと感じます。



シャーロットは美しかった。

そして歌声も澄んでいてキレイでした。


これだけ激しく感情をぶつけ合っているのですから、演技とはいえ何度も何度も繰り返ししていたら、そのーなんというかー芽生えたりしませんかね?

愛情ってヤツが


オキナワの福士さんはシュッとしてカッコよかったです。

イケメンでございました。


六角さんの演技も渋くてステキでしたね。

いい塩梅のくたびれ感が出ていて流石でした。


高田さんのアイドル姿も似合っていました。

クリーミーマミの歌を歌い始めた時にえ!?って双眼鏡で見て、高田さんだと分かったくらいでした。

女優さんて、スゴイ。


西岡さんも存在感ありましたね。

お茶目な一面もある役でしたけど、大御所感たっぷりでした。




そんなスゴ腕の方々を引っ張る座長が・・・座長が・・・スマートでした。

カーテンコールで舞台上に出て来る時の輝くオーラ

そして、一列に並んで、スッと手を前に出してカンパニーのみんなを促す所とか、もう、もう、きゃーーーーー、カッコイイ。

なんてかっこいいんだろう。


スタンディングオベーションで迎えられたカーテンコールの間に観客席を見上げている表情は、いつもの章大君で、それは可愛くて愛しくて、愛すべき姿でした。

瞳はキラキラと輝いていました。



笑いあり、涙あり、ラブシーンあり、感動あり、安田章大ありの素晴らしい舞台でした!!