親子eighterはじめました。~母はなにわ男子も嗜みはじめました。~

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妄話日本昔ばなし ~ハハのタニ~

2010-03-11 15:12:50 | 妄話
これは妄想を元に創り出された『おとぎ話』です。実在の人物・団体等とは関係がありません。ご了解の上、ご覧くださいますようお願い申し上げます。



妄話日本昔ばなし ~ハハのタニ~




むか~し、むかしのお話です。

ある村に、しょうたという、それはそれは可愛らしい男の子がいました。

しょうたの家はずっと昔から旅籠を営んでおりました。

一山も二山も超えた遠い村からも、しょうたの姿を見るために旅人が訪れるほどでした。



ある日、しょうたのオカンが病気になってしまいました。

心優しいしょうたは、病気のオカンにと、木の実を探しに山へ行きました。

確か、この辺りにオカンの大好きなんが、生ってたはずやのに・・・・・。

オカンの大好きな木の実はなかなか見つける事が出来ませんでした。

気づくとあたりは真っ暗でした。

ィタッ!!石につまずいて転んでもうた。家に帰らんと皆が心配するやろな・・・。

しょうたは疲れて、真っ暗な山道に座り込んでしまいました。

すると、目の前の石にちょうちょがとまりました。

一匹のちょうちょに導かれるように歩いていくと一軒の家の明かりが見えました。

ちょうちょさん、おおきに。今夜はこの家に泊めてもらえるやろか。

しょうたは山の中にぽつんと建つ一軒の家に近付いて行きました。

こんばんは~・・・すみません、だれかいますか?

何も知らないしょうたは、家の入口で声を出しています。

しょうたが迷い込んでしまった場所。

そこは、「ハハのタニ」と呼ばれていて、名前とは裏腹にヤマンバが住んでいるという言い伝えがあり、村の人は決して近付かない場所だったのです。

そんな事も知らずにしょうたは声を掛け続けています。

あの~、道に迷って・・・今晩とめてもらえませんか?

なんだい!!うるさいね~・・・。

姿を現したのは、6尺ほどの身の丈に24貫ほどの、大きな大きなヤマンバでした。

お前はわたしの姿を見ても驚かないのか?

しょうたはにっこり笑いながら言いました。

おばちゃん、優しそうな目してはるな~。

ヤマンバは自分の姿を見て驚かないしょうたに、驚いていました。

はじめてじゃな、わたしを見て驚かんかったヤツは。

あの~、道に迷ってしまったんで、今夜とめてもらってもええですか?

ああ、構わないよ。どこでも好きな所でやすんだらええ。

そう言いながら、ヤマンバは今夜しょうたをどうやって食べてしまおうか考えてニヤニヤしていました。

おばちゃん、なんや楽しそうやな~。おいらも楽しくなってきたわ。

バカな子だね・・・今夜自分が食われる事にも気づかないで楽しいだなんて。

ヤマンバは心の中で思っていました。

お腹が空いてるだろう?鍋の中のいのしし汁でも食べな。

わ~、うまそう!!いただきまーす。

何も知らないしょうたは、美味しそうにいのしし汁を食べています。

モグモグと食べているしょうたを見ていたヤマンバ。

なんと、まあ、かわいらしい・・・・。おや、わたしは今、何て事を思ったんだろう。これから食べようと思う子をかわいらしいだなんて。

ごちそうさまでした!!おいしかったです。おばちゃん、料理上手やね~。

そうかい、ありがとね。お前、どうしたんだい?足に怪我してるじゃないか・・・。

さっき、石につまづいて転んでしもて・・・。

今から、風呂を沸かすから、ちょっと待ってな。

じゃあ、手伝うよ。おいらの家は旅籠だから、薪を運んだり、水を汲んだり毎日手伝ってるんだ!!

お前はやさしんだね。ところで、お前名前を聞いてなかったね。教えてくれるかい?

おいらはしょうたって言うんだ。

しょうた、いい名前だね。

それから、ヤマンバとしょうたは一緒に風呂を沸かしました。

人懐こい、優しい素直なしょうたと共に過ごす内に、ヤマンバの心が変化していきました。

風呂を沸かすのが、こんなに楽しいなんて思った事は無かったな・・・。

しょうたの可愛らしさと心の美しさに、ヤマンバはしょうたを食べる事を迷いはじめていました。

こんなにも、可愛らしい子供を食べる事なんて・・・・・。



ヤマンバはキズに良く効くという薬草を風呂にいれてあげました。

これで足の怪我もなおるからな。

ありがとう、おばちゃん。おばちゃんはやさしいんだね。

わたしが優しい?そんな事初めて言われたね~。

しょうたの優しい気持ちがヤマンバの心さえも変えてしまったのです。

おばちゃん・・・おててがあかぎれだね。おばちゃんも薬草で治るとええね!


この子はなんて優しい子なんだい。こんなに優しくていい子はやっぱり食べる事はできないじゃないか・・。





翌朝しょうたが起きると、ヤマンバの姿はありませんでした。

いろりの鍋にはおかゆが炊かれておりました。

そして、お盆の上に手紙がありました。

『おかゆを腹いっぱい食べたら家に帰れ。

木の実は持って帰って食べなさい。

残った種は庭に埋めるといい。

このかがみはしょうたにあげよう。

しょうたが困った時に助けてくれるはずじゃ。

ハハのタニのおばちゃんより。』



お盆の上の木の実は、しょうたが探しても見つからなかった、オカンの大好きな木の実でした。

しょうたはかがみを手にとって、自分をうつしてみました。

へ~っ、おいらの顔って、こんなんやったんか。

しょうたは急いでおかゆをかき込んで、着物の袖に鏡をいれました。

木の実は二つあったのに、しょうたは一つしか手に取りませんでした。





家に帰ると、皆が心配して待っていました。

しょうたは直ぐに、オカンに木の実を食べさせてあげました。

オカンが元気になって、よかったわ~。

しょうたは嬉しくなりました。

しょうたが嬉しくなると、みんなも嬉しくなりました。

みんなが嬉しくなったので、しょうたはもっとうれしくなりました。


オカンが食べた木の実の種・・・庭に埋めるんやったな。

しょうたはヤマンバの手紙の通りにタネを庭に埋めました。


その頃、ハハのタニのヤマンバは・・・

『もういっこのきのみは、おばちゃんのぶんです。

たべてください。

しょうた』



本当に優しい子なんだね、しょうた。お前を食べなくてよかったよ。

ヤマンバが口笛を吹くと、山からキレイな青い鳥がやって来ました。

この木の実を、しょうたに届けて来ておくれ。

ピピピピピッツ・・・。

青い鳥は木の実をくわえて飛んで行きました。




その頃、しょうたは鏡で遊んでいました。

お日様がうつると、キラキラしてきれいやな~。

ところが、鏡に反射している光を見て、オトンがしょうたの所に来たのです。

その鏡はどうしたんだい?

ハハのタニのおばちゃんにもらったんだよ。ほらっ!!

ハ・・・ハハのタニだって?そんな物はすぐに捨てなさい。ほら、早く。

オトンは鏡を遠くへ放り投げて、捨ててしまいました。



しょうたは悲しくなりました。

そして、鏡を探しに行きました。

一層懸命に探しましたが、なかなか見つかりません。

疲れて歩けなくなったしょうたは、大きな木のほこらで眠ってしまいました。

あっ、もう夜になってもうた。かがみは見つからへんし、オトンも心配してるやろな・・・・。

しょうたは目をこすりながらほこらを出ました。

すると、草むらの中に、キラキラと光る物が見えます。

何やろな?あっ、かがみや!!かがみや!!

ヤマンバからもらった鏡に、満月が綺麗に映って光っていたのです。

ああ、お月さんや。きれいやな~。


しょうたは鏡に映る月を見ながら歩いていました。

すると不思議な事に、気づいたら家のすぐそばまで来ていました。

しょうたは、かがみを木の実を埋めた穴に隠しました。


ぐおおおおおおん・・・・。

うわ~っ、なんやねんっ!!

目の前の土から、急に目が出た瞬間にものすごい速さで大きくなっていました。

しょうたが瞬きをしている間に、木はしょうたと同じくらいの大きさになっていました。


その木は満月の夜が来る度に大きくなって、あっという間に実を付けるようになりました。

もっと不思議な事に、この木だけは一年中、絶やす事無く実を付けるのでした。

いつからか木は二本になり、満月の夜にぐんぐんと育っていくのでした。

しょうたは沢山の木の実を、村の人や、旅籠の旅人に分けてあげました。

木の実をもらった人も、旅人もみんな幸せそうな顔になりました。

しょうたは、みんなの幸せそうな顔を見るのが大好きでした。

みんなの幸せは、


おいらのしあわせやんな。


めでたし、めでたし。



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追記はヤマンバのその後・・・・(笑)
ハハのタニ・・・ハハニタじゃあないんですよ、みなさん(笑)

ハハのタニに住んでいたヤマンバは、見た目も心も美しいしょうたくんに出会い改心したのです。

真っ当な人間に生まれ変わる為に仙人の弟子になり修行をしたのです。

オオのタニと呼ばれる伝説の仙人の元へ長い時間を掛けてたどり着き、

辛い修行に耐えたのです。

ヤマンバがどんな姿に生まれ変わったのか?

それは、また別のおはなし・・・。






乱心。

2010-02-17 12:16:24 | 妄話
ごきげんやう。NaNaで御座います。
今日は一日中 『乱心』 について考えて御座いました。

乱心にまつわる妄想は十五個程度、浮かびました。

忠義様がご乱心…。
嗚呼、聞いただけでも、あたくしは乱心で御座います。きっと皆さんもそうに御座あらむ。むふむふ。


『江戸・忠義様・ご乱心』

嗚呼、いとめでたし。あたくしが好かぬ訳が御座いません。



そんなこんなで…ちょこっとずつ小出しにしていこうと思います。(*すべてあたくしNaNaの妄想で御座います。実在する人物、出来事とは一切関係御座いませんので、予めご了承願います。)

~少しのみの白昼夢その一.~

『ひなちゃん何役!?』


「ひなちゃん!!」

「なんや~。」

「ひなちゃんも映画出るでしょう?」

「せやで~。」

「すごいね!おめでとう!」

「おう、おおきにおおきに~。」

「え、ひなちゃん何役!?」

「俺、飛脚!!!」




『ひなちゃん何役!? 俺飛脚!』 ~そのニ.~


「飛脚?」

「おん。」

「飛脚ってどんな仕事の人のことだっけ?」

「金銭関係を運ぶ仕事やで。」

「お金かあ!」

「すたこらほいさっさ~ゆうてな。」

「へえ~。そうなんだ、すたこらほいさっさ~。」

「いや、突っ込めや!!」




『ひなちゃん何役!? 俺飛脚!』 ~その三.~


「飛脚にはどーいう歴史があるの?」

「説明してもろてんけどな。江戸時代からは、五街道が整備されて、そっからバンッバン働くようなったらしいわ。」

「五街道!東海道、中山道、甲州街道、奥州街道、日光街道の五つの道のことだね!」

「そうや!お前詳しいな!歴史女子!!歴女か歴女!」




『ひなちゃん何役!? 俺飛脚!』 ~その四.~
 

「あたしはリスペクト近松門左衛門だからね。」

「それとこれと、なんの関係があんねん。」

「冥土の飛脚っていう人形浄瑠璃があるんだよ!知らないの、ひなちゃん!!ねえ!知らないの!!」

「…知ってる人のんが少ない思うで。」

「いやあ、皆、もっと知ろうぜ!!」


『ひなちゃん何役!? 俺飛脚!』 ~その五.~


「せやから俺なあ、筋肉痛やねん。」

「なんで?」

「むっちゃ走るから!しかも実際に五街道全部まわってん。勉強のためにも。」

「そっか、飛ぶように走らなくちゃいけないもんね。」

「そうそう、ぴゅーんしてください、とか言われてさ~、どないしよおもて、ぴゅーんて。」

「ぴゅーん、ぴゅーん。」

「…。」




『ひなちゃん何役!? 俺飛脚!』 ~さいご~


「で、この飛脚を見本にして!!とかは無かったの?」

「おっまえ、ようきいてくれた!!あってん、それが!!」

「ええ!どんな?どんな?」

「これ、これ…!」





「ひい!!」

「俺、衣装もまんま、これやねん。」

「どっきり…じゃないよね?」

「ほんまやで。これ、俺も最初そう思たけど。」

「ひゃははははははは~。今度の役!期待してるよ!!」

「おう、有り難うな!!」



ちゃんちゃん。







はい、ちょっとした御遊び的妄想で御座いました。楽しかったー。あ、しつこいようですが、ひなちゃんの飛脚銀幕デビューはあたくしの妄想ですからね!



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コメント沢山頂いて、とっても嬉しいです。NaNaの記事にコメントくださった方へのお返事はNaNaが致したいので、もう少々お待ち下さいね!遅くなてごめんなさい!


ではー…おやすっすー!


はっぴーばれんたいん。

2010-02-14 22:24:14 | 妄話
(妄話は妄想によって繰り成されるアトラクションです。ご乗車中にご気分が悪くなられたり、しても一切の責任等は負いませんので、あらかじめご了承ください。それでは、いってらっしゃーい!)

どうも、NaNaです。久しぶりの妄話です。主人公はあなたと夢人様です。
どうぞ、素敵なバレンタインを…。




ドSなあなたに
~ラジカルひとつ~


今日くらいは、もっと気に掛けてもいいんじゃないか、と思った。携帯を手に取り、夢人の番号を探す。少し久々に見る、その番号に一瞬だけれど指が強張る。自尊心の高いあたしにとっては、拒否されるのが一番好かない。そして拒まれる事ほど、恐ろしいものはない。

少しのコールを置いて、電話は繋がった。


「もしもし?」

「何の用だ?」

「いや、ちょっと気になったから。」

「なんで?」

「…もう、そうやって何でもつっかかる。」

「用がないなら、切る。忙しいんだよ。わかるだろ?」

「今、何してるの?」

「美しいこと。」

「え?」

「お前にも見せてやりたいぐらいだよ。今俺の目の前にあること。」

「じゃあ、見せてよ。」

「残念だけど、目に見えないものだ。」

「なにそれ?」

「っふ…。」

「ねえ、今から会えない?」

「素直に最初からそういえばいいのに。」

「はあ?」

「21時に、風力発電所の前。」

「うん。」



簡単に受け入れられた。彼のほんとうを知ってるのは、あたしだけだと思ってる。研究室で同じだった、仲間でもあり、なんとなくずるずると続けてきた恋人関係のようなものもある。

時計に目をやると、20時ちょうど。意外と時間がない。あたしは合理的に身支度をはじめた。



21時ぴったりに、風力発電所の前についた。何も無い場所に、1台の車がとまっている。夢人の車だ。窓をノックし、目を合わせる。ドアが開いた。


「こんばんは。」

「こんばんは。」

「少し、痩せた?」

「え?体重計なんてあまり乗ったことない。体重を管理するのに機械なんて要らない。まあでも、痩せたかもな。」

「へえ~。」

「何だお前、何か用があるんじゃないの?」

「え?」

「俺に会いたかったから電話したの?そんな可愛らしい女だったとは知らなかった。」

「そうじゃないって。」


何で、会って2分30秒でこんなこと…。すごくいらいらする。図星っていうのも、いらいらする。誰にも、あたしのことなんてわらなくていいのに、理解しなくていいのに、こいつだけはいつも正解を言い当てる。


「これ。あげる。」

「おお、なにこれ?」

「今日、バレンタインだから!」

「ああ。そんな行事もあったな。」

「ほんと、ドライだよね。そういうことに関しても。」

「別に。興味が無いだけ。そんな日をつくって、チョコを交換しあうことが何になる?そうしてる間だって、誰かが苦しんでんだぞ。考えただけで悲しくなる。」

「…大きな目で見たらそうかもしれないけれど。でも、普通のカップルなら、ちょこあげてじゃれあってさ。微笑ましいじゃない。」

「普通ってなんだ?…まあ、でも、有り難う。」

「うん。」


こういうやつだって事はわかってる。
もう、こんなにも早く、渡してしまったらこの後直ぐには帰れない事も。

ガコン。

シート横のレバーが引かれ、あたしの座るシートが後ろに倒れる。
瞬間、画面いっぱいに夢人の顔。

珍しく純粋そうで、真摯な夢人の目線に思わずたじろぐ。

この人も人間なんだなあ、と唯一思う。
ぼんやりと風車が回るのが見える。揺れる。

あたしは思う。彼はあたしを見ているし、彼はあたしを拒否しないと。

彼のほんとうをしっているのはあたしだけだと。



その時、彼がどこにも視点をおかずに、にやりと笑っていた事を知らずに。





~end~



ドMなあなたに
~ピエティネひとつ~



街は愛で溢れる。いつもよりずっと、輝いてみえる。ドキドキする。
もうじき夢人さんはやってくるはず。同じ高校で先輩だった田中夢人さん。


もう何年もずっと、憧れの人。
勉強はもちろん、かっこいいし、優しい。

記憶力だけがとりえのわたしは覚えてる。些細な先輩の表情も、動作も。


先輩に憧れて、わたしも研究者の道を選んだ。
それはそれは努力もしたし、大変だったけれど。先輩は認めてくれたんだ。

人間は欲深い生き物だから、もちろんわたしも。先輩にもっともっと認められたくて、愛して欲しいと思うようになった。恋する気持ちを動かすのは、数学でも幾何学でもない。


今日はバレンタイン。せっかくの機会だし、この際、気持ちを伝えてみようと思う。



「ごめん、ちょっと遅れて…。」

「いえいえ、わたしもさっききた所なんですよ。」

「用って何かな?あ、どっかカフェでも入る?」

「お忙しくなければ、ですけれど。」

「あ、じゃあ、ここじゃあ何だし…。この近くに良い場所あるから。」

「はい、先輩が都合がいいなら、どこでも大丈夫ですよ。ちょっとお話したいだけなので。」

「そう?」


黒いダッフルコートに実を包んだ夢人先輩。
以前お会いした時より少し痩せて、無造作にセットされた髪型が色っぽい。

先輩の後ろに次いで歩くと、人通りの少ない、見晴らしの良い場所にでた。少ししたところに、風車が見える。



「寒いけど、ここでいい?」

「はい。」

「で、どうしたの?」

「あの、唐突なんですが…。」

「なに?」

「これ、よかったらどうぞ。」

「プレゼント?」

「あの、バレンタインです。」

「あー、バレンタイン。そういや今日、そうだな。」

「ずっと前から先輩に憧れてました。」

「ふーん。で?」

「え…。」

「俺そんなに優しくないよ。」

「いや、優しくなくてもいいんです。先輩を側でみてたいというか…。」

「優しくなくてもいいんだ?」

「あ…」


先輩は、わたしがあげたお菓子を地面に落とした。



「こんなに優しくなくても?」


そして、踏みつけて、にやりと口角をあげた。


すごく悲しいという気持ちもあるけど、不思議とその鋭い眼光にどきっとする。



「俺、あんまりこういうの好きじゃないんだよね。」

「ごめんなさい、わざわざ呼び出したりして…。不快な思いにさせてしまって…。」


勢いで謝ると、先輩は何も言わずに風車の方を見つめた。どうすればいいのかわからず、しりごみする。いてもたってもいられなくなった。


「あの、本当にごめんんさい。わたし、もう帰りますね。」


急いでその場から立ち去ろうとする、と、先輩に強く手を掴まれた。


「もう帰っちゃうの?」

「え、だって…」

「憧れの俺が、どんな甘いものが好きか、知りたくないのか?」



知りたい、と思わず声を出しそうになって、押さえた。だって、こんなに近くに夢人先輩が居た事なんて無かった。掴まれた腕を引かれて、顔と顔の距離は30センチ程度になっていた。




「知、りたいです。」

「ふーん。」

「…。」



そして、その刹那に、唇と唇が触れ合った。あまりの勢いに歯と歯がぶつかる。
押されて座りこむと、視点が逆転した。ぐるぐるまわる。



「…。」

「俺、こういうのしか好きじゃないから。」

「え…。」

「お菓子よりよっぽど良い。」



体のあちこちから、蒸気が出てるかのように熱くなってきて、火照る。どうしていいか、わからないけど、夢人先輩の鼓動が聞こえる。

先輩も人間なんだなあ、と初めて思う。

ぼんやりとこんな事を考えていたが、。慌てて、起き上がる。

遠目に見える風車。
どこを見ればいいのか、わからなくて、その辺りに目がピントを合わせてくれているらしい。

耳に先輩の息がかかる。



「この近くに車とめてあるからさ、来たいなら来いよ。」


そういうと先輩は何食わぬ顔で立ち上がる。


もう迷いはなくなった、戸惑いも。
先輩の潤った唇の感覚が記憶されたわたしには、もうためらいも断る理由もない。


急いで立ち上がり先輩の後を追う。



ゆっくりと、ゆっくりと、まわっていた風車は、闇の中に消えていった。




~end~






以上で御座います。妄想広がりますね、夢人様。
昨日は、TV画面の前で、てんやわんやでした。

最初の刃物のシーンもぞくっとしましたし…、ダッフルコートにも悶えました。

そしておかえり、にはただいま!と返し…、気持ちよかっただろ?に、にやつきを隠せなくなり、ここだよ、ここ、ほら…で発狂しました。


まさにそんな一夜で御座いました。あへー(よだれ)

では、またリピして…妄想してきますー!あー!




夢人様のうつくしさが犯罪だと思います。たいほだよたいほ。…というわけで、ランキングボタンクリックよろしくおねがいします!!


追記でコメントのお返事です!
とっても長いので、がんばってさがしてください!

くららさんへ。

大変に可愛らしい『おダルマ様』でしょう。ころころ8個並んでも、カワイイですね。

8個もあったら何をお願いしようかしら。


桃さんへ。

時計は免税店で腕に試着させてもらうだけ・・・それなら出来るかな?と娘と話しています(笑)

たまたま以前に記事にしていた時計でしたでの直ぐにお返事出来ました。

特に小さなお子さんだと、お手本は親ですものね~。しつけも大事ですが、eighter教育も大切ですね。三つ子の魂百まで・・ともうしますしね。


ウメコさんへ。

そうなんです!二つが寄り添うように並ぶと、可愛いのです。むふふふふ~。

しょうちゃんステッカーはお友達からのお手紙に貼ってあった物を、丁寧に剥がしてパソコンに貼りました。やっぱりね、いつでも近くにいたくって・・・・。

なぜでしょう?ウメコさんにお会いする時は、いつだってハハニタだなんて・・・。いつもは髪をタテロールにしているキミジマトワコさんのようなのに・・・ほほほほほっ(笑)

全国放送!これはバンザイですね。
行きたいロケ地が増えそうです・・・本当にロケ地DIVEで全国制覇するかも、ですね!!

母はソロコングッズで『よこやま湯』とう美白・美肌効果のある入浴剤がいいな~と思っていました。

駄洒落はナシと娘からNGを喰らいました(笑)


みづきさんへ。

はじめまして、コメントありがとうございました。

頂いたコメントはきちんと読ませていただいております。
ただ、今承認してしまうと現場が色々と混乱しそうなので、時期を見て承認させて下さいませ。


みーちゃん∞へ。

そうです、いつもより大きな音で聞いていました。

毎週生の声が聞けるって、レコメンご夫婦担当の方は幸せですよね~・・・と、章ちゃんの声を聞いて、そう思いました。


エルさんへ。

今回のレコメンでも、リスナーさんの質問に真面目に向き合う感じが好感が持てました。もともと好感をすっごい、たっくさん持っているので、もうこれ以上持ちきれません!!

章ちゃんが、ヒナちゃんの変わりをきちんとしていたので、横山さんも、いつも通りの、良い感じな暴れ具合でしたよね。

章ちゃん、仕事も出来るのよね~。ますます、好き。きゃははははは~っ。


有り難う御座います。岩手支部長就任です。オメデトウ御座います。
きっと行きますとも!!

素敵な、素敵な岩手の魅力を紹介してくれること…と思います。南部鉄器とか、もうガンガン見に行きますよ!!

もう、いっそのこと、『私が名物ですっ!!』って名乗りを上げて章ちゃんにロケに来てもらいましょうねっ。


みみさんへ。

はじめまして、コメントありがとうございました!!
最後の二人の掛け合いも、良かったですね~。深夜にキャホキャホしておりました。

お嬢さんとご一緒にリピートされましたか?母は一人でもリピートしているんですよ・・・。


みわわさんへ。

そうなのです・・実際は章ちゃんの声を聞けた嬉しさで、ゴロンゴロンと転がりたい位の気持ちでしたが、レポがを打ちながらでしたので、そうも行かず・・・。

その代わりレポがいつもよりグダグダでした。そしていつもよりドキドキでした。

こういったお仕事でも、関ジャニ∞のメンバーのポテンシャルの高さを感じました。今回は章ちゃんが進行でよこちょはいつものポジションでしたが、逆の立場での放送も出来たと思うんです。

色んな所で頑張って認めてもらえるといいな~と思います。


ゆかさんへ。

ピュアなお話は、やはり章ちゃんに合っていましたよね。

今日はピュアな話がいっぱいやな~と思っていたら、今日のテーマか・・という自由な横山さん。
そうですよ、今日はそういう話でしょ~という章ちゃん。このコンビの味もたまらないですね。


まりの助さんへ。

おもろいですか?おもろいのは母ですか?

ええ、よーく言われます。面白いねって。最近ではホメ言葉として受け止めることが出来るようになって参りました。

本当は可愛いね、とか綺麗だねって言われたいんですよ、一応女子ですからね(笑)←石が飛んできそうです・・・。

あの大きなウチワは、酢飯をあおぐのに便利です。
全国放送、おめでたい事ですね。今夜はお赤飯を炊きました。


みかちょ☆さんへ。

お返事が娘からでなくてごめんなさいね~。毎度おなじみ母でございます。

ソロコンのグッズの事も楽しみですね~。


リサ☆さんへ。

はじめまして、コメントありがとうございました。
目覚まし時計は、声で起きるっていう点がツボですよね。皆さん思うところは一緒ですね。

抱き枕・・・はい、是非抱きたいですね(笑)抱いて、抱いて、抱きたおしましょう!!

今回のレコメンのレポは、章ちゃんが好き過ぎてグダグダだったのが申し訳ないです・・・。

時間帯は変わっても、放送はされますよね?岡山さん、頼みますよ~。


眞由美(まゆみ)さんへ。

はじめまして、コメントありがとうございました!
818パーカーにコメント下さったまゆみさんと同じ方ですよね。(間違っていたらごめんなさい。)

嬉しいです~、over40の章ちゃんがお好きな方からのコメント。
「なぜ∞?なぜ安田?」と不思議がるだなんて、もったいないお話ですわね。人生損してますね~。

眞由美さんもお友達に∞と章ちゃんの素晴らしさを伝えて下さいね~。母も啓蒙活動に励みます。


みつきさんへ。

嬉しいお知らせですね、全国放送ですから。
長崎に亮ちゃんが行くといいですね~。

のべ子さんへ。

あはははは~っ、見て下さっているかしら?そんな風に妄想するもの、またこれが楽しくって仕方がないんですよね~。(ええ、大丈夫ですよ、自覚はありますから(笑))

まあ、でも、いつメンバーに見られてもいい様に、関ジャニ∞の事しか書いていません!関ジャニ∞が大好きです!!って書いたつぎの記事で、違う人も好きって書いていたら、説得力に欠けるでしょ?と親子は思っているのです。

特にすばちゃんなんて・・・

なんや・・俺の事だけ好きとちゃうやん。

なんて言いそうでしょう(笑)一緒にロケ地に参りましょう~っ!!


ゆりのさんへ。

ようやく結実した、全国放送ですね!!
皆が見る事が出来るのは、本当に嬉しくておめでたい事でございます。

そうそう、問題は朝・・・でも早起きの習慣がつくのも良い事ですからね。母の頑張って起きます。

ひヨコはクリーム色の可愛いふわふわした物らしいです。可愛くて、握りつぶしちゃう位なんだそう・・。

目覚まし時計が鳴るのが楽しみで、一睡も出来なかったりして。(笑)


くーさんへ。

ですよね、すぐに様々な妄想が広がりましたよね。遂にロケ地好きの時代が来ましたね。

そうですね、地方のおじいちゃんおばあちゃんとの交流などもあるようで…。民家とかだったらいけないですもんね。

でも、そうですよね、きっと隠れた名所とか!!紹介してくれると思いますし…それを考えると、すぐに飛んでいきたくなりますよね。

いつかご一緒いたしましょう!

いやいや、親子の変態っぷりに恐れおののかれないか…が心配な所です(笑)


ももさんへ。

そうですね、嬉しすぎです!
朝少し早いみたいなので…早起きしなくっちゃ!ですね。


さくらさんへ。

嬉しいですね。
ロケする関ジャニ∞がまた見られるなんて!!

もう、ロケには出ないのかなあ、なんて少し思っていたところなので、とっても嬉しいです。

アクティブに地方の方と交流する∞!考えただけで、もっへもへです。


さゆき母さんへ。

関西支部!お願いいたします!
あら、そうなのですね。それはよかった、試験的に、じゃなくて、正式に放送されるといいですね!!

こちらからも願ってます。


春、冬眠していた虫が動きだす春…。
ん~、わたしの虫も暴れまくりです(笑)


臨さんへ。

美味しいご飯を用意して待っていたら、たっちょんがロケに行くと思います。いつでも炊きたてを用意していて下さいね。

いやいや、妄想から生まれる真のございますからね。綺麗なジャージでお出かけしましょう(笑)


margaretさんへ。

杜の都ですから、ずんだとか笹かまとか、やはり大倉さんに食べて貰いたいですね。

日曜の朝が楽しみになりますね~。


なつともさんへ。

本当に・・・リニューアルの余波は管理画面ではまだまだ残っているんですよ。(泣)

遂に、遂に、全国放送です!!関ジャニ∞の魅力を沢山の人に伝えられる素敵な番組になるでしょうね。


はるかさんへ。

はじめまして、はじめましたの母でございます。

読み逃げでもいいんですよ、読んで下さってありがとうございます。こちらこそ、よろしくお願いしますね。


りーりみさんへ。

朝からネットでスポーツ紙を検索しちゃいましたよ(笑)
あら、りーりみさんも飛行機が苦手なの?実は母も非常に苦手!できれば陸路で移動したい人なのです。

でも我が家は貧しいので、マイレージでしか旅行ができないのです・・・。

東京の奥地・・って青梅とか奥多摩とか?(笑)
楽しみが増えますね~、一緒に行きましょうねっ!


神戸のゆみさんへ。

はじめまして、コメントありがとうございます。

でも、覚えておりますよ!ロメリストのお一人でいらっしゃいましたよね~。神戸からいらしたと、画面の前で聞いて驚いたのも覚えております。

まあ、あれからご覧いただいているとは、ありがとうございます。実物の親子を見てからブログを見るのって、どんな感じします?母は非常に恥ずかしいです。

おめでたいニュースに便乗してでも、何でもコメントを書く勇気!!必要ですよね、お気持ちはわかります、わかります。

全国規模のロケ地DIVE・・・関ジャニ∞が47都道府県制覇した時にも思ったのですが、いよいよそんな時代の幕開けです。

神戸か~、兵庫県か~章ちゃんのふるさとですね~。むふっ。


モモさんへ。

全国放送・・・・すごい事ですよね。全国民に関ジャニ∞の魅力に気づいて欲しいです。でも、きっと画面を通して伝わるって信じています。

ソロコングッズを教えて欲しいだなんて、そんな事言われたら、色々考えて楽しみが増えますよね。

横山さんは、そこまで計算して、にっき。でグッズの話をしたのかしら?本当に企てるのがお上手ですよね。そんな所も大好きです。

まるねこさんへ。

はじめまして、はじめましたの母でございます。コメントありがとうございました。

まるねこさんの勇気に感謝の気持ちを込めて拍手している親子です(笑)

きっと、ご近所のどこかに関ジャニ∞が、大倉さんがやってきて下さいますよ。そう思っていたら、いつもの町並みも違って見えるかもしれませんね~。

楽しみですね、本当に。でも10キロで間に合うなんて羨ましいです。母は30キロ痩せないと・・・小さいマグロ一本分位ですね(笑)

こうなったら国民的アイドルに向かってまっしぐらですよ!応援しましょう、そして番組をお友達に宣伝しましょう。

願えば叶う!!皆でねがいましょう!!



もの書きごっこ。 ~そのいち~

2009-11-23 15:24:22 | 妄話
どもう、ごきげんやう。
ひっさしぶりお休みなNaNaですけれども。

今月にはいってから初めての、お休みです。土曜日も学校があるので、必然的に週休一日なのですが、今月は日曜日も予定を立て込ませてしまったので…。

うわああああん、ヲタヲタしたかったよう。(毎日ヲタヲタしてるだろ)
って事で、今日はGIFTの予約をしに行ってきます。

で、今日は新しい試み。
こういうの。文芸部に入ってやりなさい、って話ですけれど。

せっかく表現する場所があるのだし。文芸部に入って書いて公開するよりたくさんの人が見てくださると思うから。自分の担当さんと自分に置き換えて、読んでみてくださいな。



短編集『晴れ女』

~秋~


こんな日は、しっとりと雨が降ってたら良かったんだと思う。薄水色のカーテンの隙間から外を盗み見ると、飴が降っているかのように、鈍い音を立てて雨粒は地面に落ちている。ぱしんぱしんという音が耳に届く。少しだけ開いた窓からは、こんなに高い階なのに、一階の植え込みの、雨に濡れたきんもくせいの甘い香りが、濃く淡く、鼻に届く。


今日でわたしは晴れ女じゃなくなったみたい。


小さな頃からずっと、素敵な時はお日様と一緒だった。降水確率80パーセントといわれた修学旅行の日も、大型の台風が来るぞ、といわれた習い事の発表会の日も、結局は晴れた。それがわたしの力のお陰であるのか、は正直言ってわからない。けれども、肝心な時わたしは雨に降られずに、今までやってこれた。ありがとう、お日様。


しかし、今日はご覧の通りの雨である。わたしは少し視線をずらす。つやつやしたこげ茶色の机に緑色のテーブルクロスが、かかっている。机には、半分だけ残ったお茶と、食べかけのチーズケーキがまだ美味しそうにおいてある。あ、ケーキはラップにかけないと、と思ったけれど、行動には移せなかった。その先には、大きなテレビがおいてある。いつも綺麗なテレビ。ほこりがたまらないように、こまめに拭いているのがわかる。そして、ふと、上を見れば、ここにあるもの全てを照らす橙色の照明がある。

ここにあるものの全てがよい、心地よい。でも、これらはわたしが選んだものではない。

すべて、彼のものである。


わたしは今、彼の腕の中にいる。ここにいる自分を一体何回想像しただろう。ゆうに100回は越えているであろうわたしの妄想の中にあったものすべてがここにあって、そしてなかったものがここにある。


どないしてん、ぶっきらぼうで甘い声がわたしの一番近くで聞こえた。ぱっと目を向ける。長い睫毛で縁取られた、綺麗な芸術品みたいな彼の目がそこにあった。優しい吐息が前髪を通り過ぎた。ごくり、わたしは息をのむ。慣れたはずの、関西弁も今この状況で聞くと、異国の言葉みたいに聞こえる。うまく、可愛く返せない。

こころの中でもたもたしていると、わかりきったように彼は更にぎゅっと、わたしを抱きしめた。もっと強く、の意思が心臓越しに繋がったみたいで嬉しい。小さく、ん、と返すだけで充分伝わると思った。


恥ずかしくなって彼から目をそらす。やはり視線は窓の外へと向いた。

雨は更に強くなっている。よく聞くと雨が色々な所にあたって、サンバのリズムに聞こえる。わたしの好きな、サンバ。向かいの駐車場にあるドラム缶に当たる雨。ベランダのてすりにあたる雨。マンションのお庭の植え込みに当たる雨。

全部がかっこいいパーカッションの道具になって、わたしをノリノリにさせたがる。単純なわたしは、思い切って彼の鼻先にちゅーをした。こんな小さなちゅーで自分は精一杯になるなんて…。しかしそれは、ちゅ-というよりかは、こつん、少し硬い彼の鼻が口唇に当たった、といった感覚だった。

ふっ、と彼は笑う。途端にきゅう、とあがる口角が愛しい。そして直ぐに、何でまた鼻に?といった顔をしてみせた。きっと彼は、わたしの恥じらいをわかっているのに。

でも、ちょっと意地悪な彼もかっこよくって、どうしてよいのかわからない。

すると彼は、全てわかっている事をわたしに知らせるべく…やわらかくてしっとりとして、花びらみたいに、重なった。その瞬間、わたしはこのために生まれたきたのだと知った。知らなかった思いが、一気に窓の外の雨みたいに、こころの中で、降りしきった。やがてどしゃぶりの雨は、わたしのこころを綺麗にした。


ちょっとあついな、誰に発するでもなく、そういってわたしは立ち上がる。もわんとした室内。少しだけ開いていた窓を大きく開ける。


いつのまにか、晴れていた。分厚くて、灰色の雲が何層にもなっているその隙間から、わずかにお日様が顔を出している。こんにちは、お日様。やはりわたしは晴れ女といえるのかもしれない。

ふと、彼のほうに目をやる。眠たそうにぐずぐずしていた彼は、二度目の眠りについたようだった。あどけない寝顔がわずかな日光に照らされていて、幸せを目で見たような気持ちになる。


わたしも、もう少し寝ていようか。

開け放った窓から、離れようとする。すう、と冷たい風が吹き抜けた。冷たい冬の風だった。

すると、まるで、止まっていた時がゆっくり動き出した事を知らせるみたいに、きんもくせいの甘い芳香が、濃く淡く、花に届いた。











うん、こういうのやってみたいお年頃ってことで。


もーーーもたっろさん、ももたろさん、おっこしにつっけたああああああ、きっびだんっごーーーーひっとつわったしにランキングボタン。ぽち。


追記でコメントのお返事でありんす。


那智ちゃんへ。

有り難う御座います!
お忙しいようですからね、ご無理なさらずに!

気軽にコメントください!
変態トークがんがん待ってます!


しみめぐさんへ。

有り難う御座います。
妄想に関しては、かなり自信ありますから(笑)

そうですよね!彼らの声が聞こえる嬉しさ…ね。

あら、でーすーよーねー!別に下手じゃないんですよ、関ジャニ∞にいるから、そう聞こえるだけであって…。関ジャニ∞のレベルが高いってだけなんだと、私は思っています。


3馬鹿に愛を注ぎましょう!


のゆさんへ。

怪我はありませんでしたが、やかんと、それから、私のお弁当袋が全焼しました。

お弁当袋がひとつ燃えただけでも、かなりの煙に巻かれて…。とても怖かったです。


多分ね、ネットのゲームをしていたのだと思われます。
今は、ネットで世界中の人と対戦できたり、お話できたりで、すっごいんだそうです。

わちゃわちゃするお二人の背…素晴らしい景色をみたようで御座いました。


くららさんへ。

大丈夫でした!
でも、煙のにおいが今も少しあります。

すばまるくん達の動きは神がかっていましたよね。

二週連続で見られるなんて、嬉しいですよね!


枝里さんへ。

あはは。
まあ、そういう事になりますね。家も近いですし。(10割方妄想)

まさに貴重すぎるオフショットですね(笑)


NONOさんへ。

無事です。少し燃えただけでも、かなりの煙で驚きました。冬場は乾燥もしていますしね。

そうですね、バラード曲の切なげなメロディーに合いますよね、
あの、あま~い声が。

しゃべるキャラだったのですけれどね。
そういう事もあるみたいですね。

来週も楽しみですね!


KEIさんへ。

そうですね、結構炎があって、怖かったです。ダジャレの出来もね、ボヤっとしてますしね。

妄想ネタ、というか基本NaNaは何からでも、妄想のネタにしてしますのですが(笑)

まるちゃんのフレンドリーな文章も素敵ですよね。色々なグルメや、綺麗な景色などなど、たくさんのものを教えてくれるので、嬉しいですよね。

是非是非、いっぱいむふふってなってやってください!



たくさんのコメント有り難う御座いました!

早速、もう書きたい事が母にはあるみたいです。
(romes関連で)

んもう、まったくしょうがないんだからーー!


お待ちかね?

2009-10-31 16:51:31 | 妄話

(妄話は妄想によって繰り成されるアトラクションです。ご乗車中にご気分が悪くなられたり、しても一切の責任等は負いませんので、あらかじめご了承ください。それでは、いってらっしゃーい!)


イベントごとのあるときには、コイツが登場します。

そうー…。





*妄話* NaNa雪姫 ~in Autumn SP~


「姫、喜ぶかなあ?」

「喜ぶやろ、当り前やろ。これで喜ばへんかったら、ぶっ潰す。」

「ちょ、潰したアカンやん!」

「せっかく作ったのに潰すとか、自虐的すぎるわ。」

「なあ、ここ、この、窓んとこ、スルメイカにせえへん?ってか、するわ。全面的に。」

「いや、明らかにおかしいやろ、おかしすぎるやろ。」

「何となく洋風やのに…。」

「甘っ!うまっ!」

「お前、何してんねん!」

「ええ~、食べたらアカンかった?」




森の中で、なにやら忙しそうな、7人の小人達。
その周囲からは、あまーいあまーい匂いが漂っていました。



「よっしゃ!完成や!」

「そろそろ行くか!」

「はっくしょん。」

「大魔王!!」

「いこいこ。」



一仕事終えた、小人達は、急いで王子のもとへと向かいました。


「おう!終わったか!」

「あ、姫は?」

「あ、何処やろ。今日見てへん。」

「(何でやねん何でやねん。城が広いとこうだから…アカンな。)」

「見てないて…。」

「俺さっきまで、電話屋行ってたからさ。携帯、かっこいいやろ?なあ?」

「うん!めっちゃカッコイイ!」



「…あの…姫なら防音ルームに、歌舞伎同好会の皆さんを呼んで、楽しんでますよ。」



「(うお、急に妃出た!!)」

「てか、どこぞのメンバーやねんな。その人ら。」

「ほんまやね。」

「ああ、そうやったんや。ほな、もうじき夕方やし。NaNa呼ぼか。」

「そうしましょうそうしましょう!」

「ほんっま、何やねん妃。」

「へ?」




一同は、NaNa雪姫と歌舞伎同好会のメンバーが集う、防音ルーム(9階)へと向かいました。



コンコンコンー…。


「入るでー?」

「はーい!」

「うお、」

「こわっ!」

「突っ込みどころが多すぎる。ほんっまに。」

「あはははー。」



NaNa雪姫と歌舞伎同好会メンバーの居る部屋の戸を開けると、そこには異様な光景が広がっていました。


なんと、部屋には、びっしりと、文楽人形用の黒子のマントを被った人たちが敷き詰められるようにしていたのです。



「わあ!皆いらっしゃーい!」

「ちゅーか、NaNa、お前はどれや。何処におんねん。」

「皆真っ黒やあー!」

「これ、もう、黒子同好会ちゃう?」

「バッシュフルー!怖いよー!」

「うるさいわ、ドーピー!もうじき、俺離れせえや。」

「いやや!」

「…、ま、ええけど…さ。」

「照れちゃって…もー!」


「そこ二人(ドーピーバッシュフル)、いちゃいちゃすな!」

「えへへー!」

「で、あたしはここよーーー!(お手手ぶんぶん!)」

「おっ、目の前すぎるわ。まず、被ってる黒いの脱げ。」

「はあーい!ってことで、愛しのマイダーリンがお迎えに着たので、黒子同好会は、今日のところ解散でーす。有り難う御座いました。また来年。」


(同好会の皆さん)「「おつかれっしたー!」」


「一年に一回なんや。」

「やっぱ、黒子同好会やったんや。」

「これは、一体なんなんや。」



「で、皆何しにきたのー?」

「お、そうやそうや、本題や。」

「うんうん!」

「今日は何の日か、お前わかるか?」



「えっと…井伊直弼の誕生日の二日後! 」

「ハロウィンや!」



「あ、そっか!」

「びっくりするわ!いい、い、いいなおすけ?誰やねん。で、まあ、それはおいといてやな。」

「あ!わかった、あれでしょ、あれ!」

「(やばい、ばれたか…?)」



お菓子あげないから、だからいたずらしてください!!っていう日だよね!へへへ!」



「ちゃうわ、全力でちゃうわ!お、前、何、恥ずかしいこと言ってんねん!」



「…ナイスコンビや。」

「今夜はいたずらな夜を過ごすんや。」

「これは一体なんなんや。」



そう、今日は、一年に一回のハロウィンの日。
実は、この日のために王子はある、ものを小人達に作らせていたのでした。



「で、やな。お前が前に住んでた家あったやろ。小人達の家な。」

「うんうん。」

「あっこにいいもん、ある、から…。」

「うんうん。」

「行こか。」

「うん!」



そして、一同は、森の中の小人の家へと向かいました。

すると、NaNa雪の前に現れたのは…



「お菓子の家!?」


「お前甘いもん好きやろ。」

「うん!え、これ、小人が作ってくれて、王子が計画?すご…。嬉しい…。」

「おん。」

「あ、ちなみに内装の一部の、レーズンで出来た黒子は王子が作ったんやで?」

「(お前、それ言うなってゆうたやろ!)」

「えー!すごい!早くみたい!ね、家の中入ろう?」

「おん!中もっとすごいんやで!小人らも頑張ってん!」

「ん?でも何か、外壁がぽろぽろ落ちてきてるね。」

「あー、これ外壁チーズケーキで出来てんねん。」

「なるほど!脆いな!」


中へ入ると、まるでおとぎ話の世界のようです。部屋の中は基本的にチーズケーキで出来ているので、たまにぽろぽろ落ちてきます。けれど、白くてふわふわしていてとても綺麗。



するめいかで出来た出窓や雨戸。

グミで出来た、スリッパ。

チョコレートで出来た歯ブラシ。

都こんぶで出来たテレビ。

キャンディーで出来た棚や机。

マショマロで出来たパソコン。

わたあめで出来たダブルベット。


「これ、なにー?」

「ああ、それ、な。黒子や。」

「レーズンのかたまりだー。」

「黒子や、って。」

「どうみても、ざっくばらんに置き去りにされたレーズンですね。」



しょうもないものばかりでしたが、皆の愛はたっぷり詰まっています。
すると、急にNaNa雪はある一点めがけて歩き始めました。

そう、その先にはー…!


「お祭りの屋台みたい!」

「ああ、梅ジャムとか、塗るおせんべいのブースやで、ここは。」

「梅苦手だから、このぺらぺらのおせんべいに、あたしはミルクを塗ります。」

「おう!」

「そしてカスタードも塗っちゃいます!」

「おう!」

「ひゃっほーい!おうぃすぃ~!皆有り難う!」

「よし、小人も妃も食べろ!特別にええで!」

「わーい!」

「やったーやったーやったー」



こうして、皆は森の家改めチーズケーキーベースのお菓子の家に、集まり楽しいハロウィンの晩を過ごしたのでした。次の日の朝には、見事にお菓子の家は綺麗な森の家に戻ったとさ。


めでたし!めでたし?








「あの、くしゃみくん、くしゃみくん。」

「ん?」

「世界中を歩き回って、激安で美味しいコーヒー豆を探しに行きませんか。」

「は?」

「名づけて、スニージーの激安コーヒー豆を求めて五万万里…うん、いける。中々いける。」

「…何が?」

「ふっふっふ…」




ちゃんちゃん。

Happy Halloween!!&click or treat!!