根っ子

先週のあるラジオ番組でこんな話しを聞いた。
売上トップの支店の営業マンに馬鹿にされた売上に苦しむ別の支店の営業マンがこんな返し方をした。
「よいワインの産地というのは痩せた土地が多い、アルカリ性で栽培には適していないんです。そんな痩せた土地だから樹は栄養を求めて根っ子をどんどんのばします。肥沃な土地のワインはどちらかと言うと若くてフルーティー、痩せた土地のワインはゆっくりと時間をかけて栄養を吸収した分、深い味わいになるんです。」

須坂にお店を出すと決めた時に周りからは須坂は（景気が良くないから）よした方がいいとさんざん言われた。
確かにそう思うけともしばしばある。

以前、三木市長が言っていた。
「須坂に本物がある」と。
その言葉の本質はここにあるんだろうね。

肥えた土地の樹は根っ子が横に延びてしまう。これって簡単に倒れちゃうんだよね。
でも、根っ子が深く延びた樹は簡単には倒れない。
商売も同じ。
もっとしっかり根っ子を延ばそう。枝は少しずつ増やせばいい。

誰のせいだ？

経済でも仕事でも人間関係、心でも「負」が続くことがありますよね？
一つが崩れるとまるでドミノのようにバタバタと倒れていくんです。
好い話しが舞い込んでくるとなんだか他のことも好い方向に次々と進みます。
その逆、悪い話しが舞い込んでくると、全ての歯車が狂い出します。
「今日は正にそれ」と言いたいところなんですが、違うんですよね。
身勝手なもので、悪いことが続くと大抵の人は他人のせいにしたがります。自分の落ち度は度外視して．．．
悪いことは自分で招いているんですよね。

以前、取引でトラブルがありました。
よくある話、支払いの遅延。
とある観光地のお店だったんですが、オーナーさん曰く
「今年はいつもよりお客さんすくなかったんだよ」
だから何？
支払日が分かっているのに、何一つ金策を講じなかった訳？
最後まで努力しない人間の言い訳。
必ず他人のせいにする。挙げ句の果てに
「こんな時代だから．．．」
「こんな時代」だからこそ、より一層の努力しようよ。
あんたが他人のせいにする、そのとばっちりを受けた人間はあんたのせいにする。
変わらないよ、自分自身が変わらなきゃ。

改めて自分にも言い聞かせる。
「今が悪いのは今の自分に原因がある。
今日が悪かったのは自分の努力が足りなかったから。
今日のツケを明日に回したくないなら、もう一度今日の自分を見直そう。
今日はまだ終わっていない。」

この気持ちを持ち続ければ少しは変わるでしょ。
さて、黒板書き直そ。