パンと雑貨と音楽と

かつて須坂市役所の隣にあったパン屋「こるぷ」のオーナーねぼすけパン屋のブログ再開いたします。

二人分

2012年02月09日 | 日記
須坂に拠点を移す前、うちのお店は長野市内にありました。
その前は僕はとあるベーカリーチェーンで働いていました。
会社内の内輪揉め、自分が作りたいパンとはかけ離れた商品開発に嫌気がさして独立したのがおよそ10年前。
僕が最期に店長を務めた店でヒロと出会いました。
長野市内に店でを構える時に彼女は僕を信じてついてきてくれました。
須坂に移る時も彼女はついてきてくれました。
今はよそのパン屋さんで頑張っている彼女が長野時代に産み出した商品の1つに「アーモンドボンバー」という傑作がありました。
今はアーモンドの価格高騰に伴い、店頭売価に反映出来ないために、いわゆる「お蔵入り」のメニューです。
先日、FM長野:週刊須坂magazineのパーソナリティ小松さん
と話している中で「チョコとピーナッツのパン」のリクエストをされました(というより、「作りましょう!」という感じの安請け合い)。
その時、真っ先にイメージしたのが「アーモンドボンバー」でした。
ヒロが夜中までかかって完成させたパンの後継者がこのほど完成しました。
「PeanutsBomb(ピーナッツボム)」
ブリオッシュ生地にガトーショコラを折り込み、ピーナッツペーストとローストした粗切りのピーナッツをふんだんにトッピングしました。
店内でみかけたら購入してみてください。

ヒロのパンに対する愛情 が伝われば幸いです。
みんなのパン屋こるぷ、全てを一人でこなしています。よく、初めてのお客様から「一人でやっているんですか?」と聞かれます。
ご覧の通り一人です。
でも、作り手の愛情はいつでも二人分です(^^)

シュロット・ミッシュ

2012年02月06日 | 日記
昔はライ麦粉で作っていたパン。
ライ麦の過剰使用でアレルギーを持つようになってからはなかなか手をつけませんでした。
シュロットはドイツ語で煙突、ミッシュは混合。クルミとレーズンの堅焼きパンです。
一人になってからも相方のヒロは毎週のように遊びに来ます。
知り合ってからあっという間に10年近い月日が経ちました。
そんなヒロと初めて仕事をした頃に教えたパンです。
あいつは無類のクルミ好きでいろいろ教えたパンの中でも特にお気に入りだったみたいでした。
以前は30センチ位の大型パンでしたが、今回は食べきりサイズで小さくしました。
様々な食材やワインとも相性のよいパンです。
なんで急に作りたくなったかはわかりませんが、多分彼女に食べさせたくなったんでしょうね。
たった一人のお客様のことだけを考えてパンを作れる環境にいられる事に感謝です。

一本 140円

東京から

2012年02月04日 | 日記
昨日、今日と東京からのお客様のご来店がすごくおおかったんです。
クルミパン、ヨーグルト酵母パン、レーズン酵母パンを須坂市内の旅館、仙仁温泉:岩の湯さんに使用していただいているのですが、「美味しかったから買いに来た」と皆様から言っていただきました(^^)
自分が直接お会いする機会が少ないお客様からお褒めの言葉をいただくのは本当に嬉しいです。
配達した後の心配が和らぎます。毎回毎回納品するたびに「あれでよかったのか?」とドキドキしています。
旅行でいらっしゃったお客様には必ずどちらからおみえになったのかおうかがいするのですが、今回は皆様ともに僕の故郷:東京からでした。
昨日はそんなお客様をお見送りした後に会計をお待ちだったお客様(お名前は残念ながらおうかがいしてないのですが)先のお客様との会話の中で僕が赤羽の生まれだったことを耳にされたらしく、嬉しそうに「実は私も板橋区の赤塚出身なんです」と教えてくださいました。
また少しだけお客様と近づけた気がします(^-^)
須坂って意外と東京出身の方がおおいんです。臥竜青果のおじいちゃんも昔、赤羽の僕の実家のすぐ近くのお店で働いていたそうです。まだお会いしたことはありませんが、父がそう言ってました。
故郷を離れていてもなんとなく東京を身近にかんじました。
常連様との距離を縮めて下さった東京からのお客様に感謝です。
そして、そんなお客様をご紹介して下さった岩の湯さんにも改めて感謝です。
また須坂が好きになりました。(⌒‐⌒)