今日、明日と勤務校は文化祭。
今日は美術科と美術部の2団体の展示発表があり、
美術部で作った手描きアニメーションの編集作業で昨日の夜も、
結局あまり眠れずだった。
そして今日の朝7時に、
美術部に制作を依頼されていたスローガン横断幕を体育館に設置し、
美術部の部誌の印刷の残りを済ませて仕事終了。
午前中は、他クラスの劇を楽しく観劇させてもらった。
中3ともなると、非常にクオリティーが高い。
感心するほど感情表現が豊か。
うちのクラスは明日だから、良い刺激になったか。
それともプレッシャーになったか。
午後はいよいよ美術部・美術科の展示発表。
保護者の方や地域の方、もちろん生徒たちもたくさんの人が見に来てくださった。
この展示発表を最後に、今日で美術部3年生は完全引退する。
展示団体の片付けが終わったあと、美術部全員集合して、
3年生に一人ずつ挨拶をしてもらった。
話を聞いていると、彼らが部活から学んだことは美術のことよりもむしろ、
内面を表現する面白さや自分の居場所、友達の大切さだったような気がする。
大切な生徒がまた、こうやって去っていく。
クラス・美術科・美術部の3団体を何とか形にしなければ、と追いつめられていて、
洪水になる夢などおかしな夢をみるし、
小康状態を保っていたメニエール病が再発し、
ひどい眩暈と吐き気、耳の閉塞感と聞こえ辛さの症状が出ていた。
なんて分かりやすい人間なんだろう。辛いのゲージがMAXだったのだ。
しかし、今日で峠を越えた。
明日、うちのクラスは『The Winds of God』という芝居をやる。
売れないお笑い芸人コンビである誠と金太が、交通事故をきっかけにタイムスリップし、
昭和20年の太平洋戦争末期の神風特攻隊の基地で目を覚ます。
そこで2人は特攻隊員の岸田中尉と福元少尉と呼ばれており、
どうやら顔もそっくりらしい。
原爆が落ちたあと戦争が終わることを知っている彼らは、特攻なんてばからしいから逃げよう、
と最初は言うのだけど、結局、終戦を目前にして特攻していく。
という感じのストーリー。
コミカルなタッチで始まるけれど、テーマ自体はとても重い。
国のためじゃなくて、
愛する人達や信頼してくれた人達のために自ら死んでいった若者たちの心の動きを描き、
戦争の理不尽さや残酷さを一層浮き彫りにする物語だ。
反戦の物語として、とても優れたものだと私は思う。
劇の内容を決めるとき担任推薦枠というのがあり、
私は毎年、この劇を入れていた。しかし今まで選ばれたことはなかった。
選ばれなくても、こういう話があるということをただ知って欲しかった。
だいたい今までは中学生用の脚本でいじめや仲間はずれに関すること、
受験をテーマにしたものや童話のパロディーなんかが多かった。
しかし、今年は戦争や情報統制などに関する芝居をやるクラスが多くて驚いた。
タイムリーだ。子どもの中にも危機感の萌芽があるらしい。
私とこの芝居の出会いはかなり時を遡る。
大学生のとき、私は学生なりの本気で演劇をやっていた。
先輩達が定期公演で演じたのがこの『The Winds of God』だった。
衝撃を受け、社会人になって本物の芝居を観に行った。
原作者の今井雅之さんが主役の誠を演じ、
お笑いの時の出囃子を2人で叫びながら特攻していくシーンでは涙が止まらなくなった。
その後、DVDやドラマ脚本を購入し、
教員になってからはいつか自分のクラスでやってみたいという願いを持っていた。
叶う日がくるとは思ってなかった。
本当の芝居は2時間ほどの長さがあるので、
夏休みに30分ほどの作品として原作にできるだけ沿って脚本を自分で作ってみた。
脚本を書く、という体験も初めてで、
難しさと面白さが同居し、クセになりそうだ。
戦争をテーマにした劇は危険とは言われた。
思想的に何か持ってる人だと思われるよ、という人も同僚の中にはいたけど、
反戦、というのは危険思想なんだろうか???
この時代に敢えて、この劇をやることの意味。
生徒達にはかなり熱く語った。
本物の特攻隊の映像をプロジェクターで投影するシーンもある。
みている人に何か伝わるといいな、と切に願う。
今日は美術科と美術部の2団体の展示発表があり、
美術部で作った手描きアニメーションの編集作業で昨日の夜も、
結局あまり眠れずだった。
そして今日の朝7時に、
美術部に制作を依頼されていたスローガン横断幕を体育館に設置し、
美術部の部誌の印刷の残りを済ませて仕事終了。
午前中は、他クラスの劇を楽しく観劇させてもらった。
中3ともなると、非常にクオリティーが高い。
感心するほど感情表現が豊か。
うちのクラスは明日だから、良い刺激になったか。
それともプレッシャーになったか。
午後はいよいよ美術部・美術科の展示発表。
保護者の方や地域の方、もちろん生徒たちもたくさんの人が見に来てくださった。
この展示発表を最後に、今日で美術部3年生は完全引退する。
展示団体の片付けが終わったあと、美術部全員集合して、
3年生に一人ずつ挨拶をしてもらった。
話を聞いていると、彼らが部活から学んだことは美術のことよりもむしろ、
内面を表現する面白さや自分の居場所、友達の大切さだったような気がする。
大切な生徒がまた、こうやって去っていく。
クラス・美術科・美術部の3団体を何とか形にしなければ、と追いつめられていて、
洪水になる夢などおかしな夢をみるし、
小康状態を保っていたメニエール病が再発し、
ひどい眩暈と吐き気、耳の閉塞感と聞こえ辛さの症状が出ていた。
なんて分かりやすい人間なんだろう。辛いのゲージがMAXだったのだ。
しかし、今日で峠を越えた。
明日、うちのクラスは『The Winds of God』という芝居をやる。
売れないお笑い芸人コンビである誠と金太が、交通事故をきっかけにタイムスリップし、
昭和20年の太平洋戦争末期の神風特攻隊の基地で目を覚ます。
そこで2人は特攻隊員の岸田中尉と福元少尉と呼ばれており、
どうやら顔もそっくりらしい。
原爆が落ちたあと戦争が終わることを知っている彼らは、特攻なんてばからしいから逃げよう、
と最初は言うのだけど、結局、終戦を目前にして特攻していく。
という感じのストーリー。
コミカルなタッチで始まるけれど、テーマ自体はとても重い。
国のためじゃなくて、
愛する人達や信頼してくれた人達のために自ら死んでいった若者たちの心の動きを描き、
戦争の理不尽さや残酷さを一層浮き彫りにする物語だ。
反戦の物語として、とても優れたものだと私は思う。
劇の内容を決めるとき担任推薦枠というのがあり、
私は毎年、この劇を入れていた。しかし今まで選ばれたことはなかった。
選ばれなくても、こういう話があるということをただ知って欲しかった。
だいたい今までは中学生用の脚本でいじめや仲間はずれに関すること、
受験をテーマにしたものや童話のパロディーなんかが多かった。
しかし、今年は戦争や情報統制などに関する芝居をやるクラスが多くて驚いた。
タイムリーだ。子どもの中にも危機感の萌芽があるらしい。
私とこの芝居の出会いはかなり時を遡る。
大学生のとき、私は学生なりの本気で演劇をやっていた。
先輩達が定期公演で演じたのがこの『The Winds of God』だった。
衝撃を受け、社会人になって本物の芝居を観に行った。
原作者の今井雅之さんが主役の誠を演じ、
お笑いの時の出囃子を2人で叫びながら特攻していくシーンでは涙が止まらなくなった。
その後、DVDやドラマ脚本を購入し、
教員になってからはいつか自分のクラスでやってみたいという願いを持っていた。
叶う日がくるとは思ってなかった。
本当の芝居は2時間ほどの長さがあるので、
夏休みに30分ほどの作品として原作にできるだけ沿って脚本を自分で作ってみた。
脚本を書く、という体験も初めてで、
難しさと面白さが同居し、クセになりそうだ。
戦争をテーマにした劇は危険とは言われた。
思想的に何か持ってる人だと思われるよ、という人も同僚の中にはいたけど、
反戦、というのは危険思想なんだろうか???
この時代に敢えて、この劇をやることの意味。
生徒達にはかなり熱く語った。
本物の特攻隊の映像をプロジェクターで投影するシーンもある。
みている人に何か伝わるといいな、と切に願う。