しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

構造、私の場合? 

2013-05-25 00:56:47 | 日記
ブログを書く時間もなく、もうすぐ6月。

何年か勤めればコツもわかってくるのだろうかと思っていたけど、
いつまでたっても忙しいのはどうしてだろう・・・。
やればやるほど、今まで自分がやれていなかったことに気がつくから、
仕事が増えるばかり。

評価の仕方も鑑賞のやり方もまだまだ。7年経っても、だ。
オブザーバーの先生たちの視点は自分よりも一段も二段も高いところにある。
その先生たちの視点のおかげで、自分のダメなところにやっと気づけるというわけ。
本来なら、何かをした後は自分で自分を高い位置から振り返れなければいけないのだけど・・。

「メタ認知」という言葉が、最近の自分のキーワード。
これがきちんとできていないと思う。
要するに自分で自分を高いレベルから振り返るってこと。
メタ認知ができないと、新しいものを生み出せない。
課題は増えるばかり。しかも年々ハードルが上がって行くばかり。


昨日、体育大会予行で結構本気のラジオ体操をしたら、
今日、足が軽く筋肉痛になっていて(!!)驚く。
通勤時間が長いし、1年の教室と職員室と美術室をいったり来たりで
運動量は同じ年齢層の人に比べたら多いと思っていたけど、運動不足なのかも。
疲れて、すぐに眠ってしまうことが多くなってきてるけど、
眠る前に柔軟くらいしようかなあ・・・・・・(- -;)。
これもさすがにマズいって思ったことの一つ。


今年度になって、自分のできないところを振り返るところが多くなり、
落ち込んでも仕方ないから、一歩一歩改善していくしかないのね、と思い直す。
表に立つことが多くなってくると、当然、いろんな人のお言葉もあるわけで、
超逃げたいけど、やるしかないのだ・・・短距離走の時のスタートのときと同じような気持ち。
飛び込んでみて、きっと、やっと立つ瀬もあるのさ。


いろんな人と普通に接して行く社会的な自分と、
頭の中で、じーっといろんなことを見て考えているオリジナルの自分がいる。
最近は、その2人がちゃんと「同居」している感じがする。
そういうのをはっきり意識するようになったのは最近だ。

社会的な自分は、自動的にちゃんと社会人の顔をしているから、
これに任せておけば、日常生活に支障はない(はず)。
頭の奥のがオリジナルで、社会生活とは全然違う次元で思い、考えている。
この子が賢い子(?)だったら、さっきの「メタ認知」もうまく行くのだろうけど、
私の中の子は、残念なことに結構なおばかさんだと思う。
小さい頃の自分は、大人になっても消えることはない。陰を潜めるだけだ。


小さい頃、ぼんやりと物を眺めていることが多かったという。
水の流れているのを3時間くらいぼーっとみていたり、
砂をカップからカップに延々移したり。


母はそんな私を見て、将来が心配になった、と言っていた。
じっーっと見るクセは今でもあり、頭の中の私は暮らしの中の時間の流れとは全く関係なく、
いろいろ、ただじーっと見ている。判断をくだすわけでも何でもなく、
ただ、そこにあるものを見ている。

子どもの自分を、洋服のように覆う社会人の自分。
そういう自分の隠れ蓑的な感じが、最近ちょっと面白い。
あらゆる人が、そうなのだろうか?
























灰色の地面に足をつけて

2013-05-11 00:46:16 | 日記
母に電話した。
日曜日は母の日。どんなプレゼントがいいかなあと思ったため。

今日、故郷は雨模様、寒かったらしい。
母も妹も風邪気味で体調がとても悪い様子だったので、
早々と電話を切った。


いつもの金曜日より気持ち早めに家に帰ることができたので、
またまた「相棒」(今日はseason7のを)を見ていたら、
母の方から電話がかかってきた。
調子悪いんじゃないのかな、どうしたんだろう?と思ったら、
「欲しいもの思いついたから。」とのこと。

聞いてみたら「旅行」だった。
母が、「北海道に会いに行きたい人がいる!」と言っていたので、
もともと北海道旅行に行くつもりだったのだけど、
「長崎!」と言ってきた。

要するに私が行きたいところに、母も一緒に行きたいそうだ。

というわけで、母の日のプレゼントは「長崎旅行」に決定した。
今すぐには無理だけど。


そんなこんなで母は体調が悪いにも関わらず、電話で長々と話す体勢に。


「もしあなたが学校の先生になっていなかったら、何になっていたと思いますか?」

母は今、この質問の答えにとても困っているという。
母が非常勤講師をやっている学校の学校通信に載せる記事でのことらしい。

聞けば、母は小学生の頃から「中学校の先生になりたい。」と一心に思って来たとのこと。
知らなかった。
他の職業なんて、一度も考えたことなかったから、そんな質問されても困る、らしい。
なら、本当のところを書けばいいんじゃないの、先生以外は考えたことなかったって、
それもカッコいいと思うけど、と私なりの意見を言っておいた。
何で母が、そんなに小さな頃から学校の先生になりたいと思ってたかと聞けば、
中学の先生にとても大好きな国語の先生がいて、
結構厳しい先生だったらしいのだけど、母のことをとても褒めてくれたから、だという。
なんだか理由になってないような気も私はしたけど、
母は何の迷いもなく中学の国語の教師になったのだった。


母の迷いのない人生が羨ましい、というか、母らしい。
まっすぐな人だから、まっすぐに歩んで来たのだ。
けれどもそういう人生ってとても希有なのではないか。



ちょうど観てた「相棒」のseason7の第一話と第二話、
「還流」(第一話は「密室の昏迷」、第二話は「悪意の不在」という副題)は、
弱い者を佑け、命を大切にする姿勢でまっすぐに人生を歩んで来たつもりが、
計らずも罪を犯すことになってしまったという悲劇の物語だった。

「相棒」の中でも、私がとても心打たれた回だ。
津川雅彦が演じる元法務大臣で政治家(実家がお寺で死刑制度に反対という立場)の役どころがとても好きだったけど、
まさかこんなことになるなんて・・・だった。
正義って何なんだ、法律って、と考えてしまう話だ。
最後のシーンの津川さんの表情が、観ていてものすごくやりきれない気持ちになる。

でも、この話に描かれている世界観の方が、
母のまっすぐな人生より現実味があるのは不思議だ。
だから、60年ちょっとの間、まっすぐに生きて来た母には、
なんだか危ういものを感じてしまう。
ずっとそのままでいて欲しい。



白と黒が分け難い、灰色の世界。
自分が足を置いている世界は、地は「灰色」だと感じる。

仕事をしていて、そういうのを感じる瞬間がある。
職場的には、そういうことを感じる瞬間は少ない方の場所にいるとは思う。
私たちの職場は、「正義」を語るべき職場だから。

会社勤めの人はもっともっとそれを感じる機会が多いのだろう。
「相棒」がものすごく人気のある理由は、
そういう灰色の世界観を上手く表現しているからだろうか。


何故か、そういうことをつらつらと考えてしまった。
理想に生きることが、とても危ういことだと何となく感じる今日この頃、
でもたとえ足元が灰色に染まっても、
白を目指して理想に生きたいと、母と話していて思った。











































綺麗な心で

2013-05-08 23:24:51 | 日記
いつの間にか5月。
よくもまあ、毎日毎日やることがたくさんあるものだ・・・。


今日は市の総会で出張。午前授業で、授業後急いで学校を出る。
12:40に授業が終わり、完全下校が12:50。
それで13:30に横浜美術館はかなりキツい。
ということで、副担任の先生に帰り学活はお任せした。

今年はこういうスタイルが増えそうだ。


市の総会では様々な議案があって、新採用の先生の紹介もあり、
友人と一昨年度の教育実習生さんの2人の知り合いが合格してて紹介された。
今年度、横浜の美術の採用者って全員女性だった。
確か、昨年も男性は1名だった気がする。
かなり荒れている学校にも女性の先生。もうちょっと考えた方がいいのでは、委員会。
荒れている学校で、女性の先生は、身体的にも精神的にもかなりキツい。

元実習生さんが、まさに結構荒れている学校に赴任してて、
久しぶりに会ったんだけども、疲れた顔をしてた。
「赴任2週間で倒れました・・・。」と本人。
でも、憧れてこの職に就いたなら、
休みながらでも続けて欲しいなと思う。こういう仕事って、慣れなんだ。
メールで繋がっているので、
「困ったらいつでも連絡してね。」と伝えた。


泳げない人が海に放り出されても、諦めずにもがいていれば泳げるようになる、と私は思う。
まさに自分自身が3年程はもがき続けていたから、そんな気がしてる。
3年目までは、何週間も原因不明の熱が出たりしていた。


そんな私も結構今では強くなったから、きっとやれるはずだ。
しかも私たぶん、本質的には自分は怠惰だと思う。
忙しさに紛れて、怠惰が隠れているだけだと思う。



壇上で話す機会が増えた。
先生方の研修の話をさせてもらった。
市の大勢の美術の先生方の前なので緊張したけど、
聞いてた友達は「全然、緊張してる風には見えなかったよ!」と言ってくれた。
何だか自分が自分じゃないみたいだ。人前で話すのは苦手だけど、
そういう苦手を克服しているわけでは決してないけど、
義務感とか責任感とか、そういう気持ちが自分を動かしている。


市の教育課程研究の仕事を拝命した。
自分にできることをやろうと思っている。
今日、推薦してくださった元指導主事(4月に指導主事から校長になり現場へ復帰された)の方にも会えて、
少しだけこれからのことも伺った。具体的にはあさってから。

友達とも会え、夏の旅行のことを少しだけ話した。
出雲がいい、いや金沢でしょ!と盛り上がった。
3人で行くなら、正直どこでもいい。楽しいから。

母との旅行、自分一人でいく旅行。
研修、美術館での解説ボランティア、部活、そして生徒の美術講座の引率。
もう既にスケジュールは埋まり始めた。
夏休みも忙しくても楽しくありたい。

村上春樹さんの新しい小説がTLを賑わせている。
私、実は村上春樹さんの本は、会話がオシャレすぎて苦手だけど、
村上春樹さんがインタビューか何かで言ってたという言葉にはとても共感している。

彼は走る(ランニング)のが趣味らしいんだけど、彼が走る意味は、
「小説を書いていて自分の中の『澱』のようなものが溜まってくるので、それを払拭するため」だそうだ。
生意気ながら、なんか、すごくわかる気がする・・・・。

私が、いろいろ頑張ってみたいと思う理由も、
本質的に怠惰であるということは変わらなくても、
もしかしたらそんな自分を少しでも真人間にできるかもしれないと期待してのこと。