しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

百鬼夜行・京都の旅 (計画編)

2013-10-28 23:44:08 | 日記
京都にまた行くので、計画を立てている。
ガイドブック、地図、乗り換え案内などを広げて、
なんだかんだでこの時間が一番楽しいかも。


今回は、和菓子工房でのWS参加という目的はあるものの、
金閣寺や北野天満宮の近くということで、観光地ではある。
学生時代に京都に住んでいた私も、
実はあんまり行ったことのない場所だったりする。


大学に入学したてで、まだ大学の友人がほとんどいない頃、
小~高校までずっと一緒だった近所の友達が立命館大に通っていて、
彼女のうちに何度か遊びにいったことがあった。
私が普段活動していたのは、
大学へ行くときは近鉄もしくは地下鉄烏丸線オンリーだし、
買い物にいったりするのは主に鴨川付近、三条や四条で京阪沿いだったこともあって、
同じ京都でも結構、雰囲気違うな・・・と思ったものだった。
繁華街がなく、とても静かなのだ。

百鬼夜行って、本当にいたかも、と思わせる夜の雰囲気。
ディープな京都・・・・(勝手にそう思っている)。


そういうわけで、この旅では、
北野天満宮や平野神社、わら天神、等持院あたりから(金閣寺はもういいかも・・)、
妙心寺、龍安寺、仁和寺あたりまで行ってみたいなとガイドブックとにらめっこ。
交通の便がよくないのが難点だ。。。
かといって、レンタサイクルももう寒い。

なんとかバスや電車を乗り継いで行けないかなあと画策している。
一泊二日だし、1日目の午後はWSに時間を費やすから、
実質あまり見学の時間ってないのかもしれない。

ガイドブックをみていると、不思議不動院、など面白い名前もみつけたりして、
行ってみたいところが雪だるま式に増えていく。
きぬかけの道も行きたいなあ。

今年の冬にも京都には行ったけど、
あのときは主に東側(北野天満宮には御札をおさめにいったけど)
だったから、今回は心持ち西へ。
京都はまだまだ面白い場所がいっぱいある。


文化祭の疲れだろうか、発熱をしているけど、
こういう楽しみがあるので、心が高揚して頑張れている。
WS以外、何の制約もない、気ままな旅だ。

また船岡温泉に入ってこうかな、とか、
今度こそさらさ西陣に行くぞ!(前回、閉まってた。)とか、
なんだか毎日が不自由なもので、旅には最大限の自由を求めてしまう。



私の宿泊先が、いろいろな寺社仏閣に囲まれている場所で、
(でも安いんだけど)
もしかしたら夜、窓から百鬼夜行が見れちゃう?・・・・なんて。












地に足をつけられない

2013-10-26 00:22:16 | 日記
苦手な人はいても、「嫌いな人」ってあまりいなかった。

しかし、数年前に数回会って話したことぐらいしかないのに、
とっても苦手な男性がいる。
最近、SNS上でこの方がよく投稿しているので、
その気持ちがぶり返してきたのだ。
外見はむしろきちんとしている。
仕事もきちんとしていらっしゃる。どちらかというと尊敬できる方なのに。


なんで嫌だと感じてしまうのか、理由がわからない。すっきりしない。
とりあえず、その人の記事を読んでみることにした。
他人は自分の鏡というし・・・。

文章はとても上手で知的な方だ。
でも何かに私はひっかかっている。


よくよく読んでいくと、ソフトに書かれているようで、
その実、内容が断定的であることに気がついた。
更に、自分のイメージでいろいろなことをものすごく美化している感じもした。
やたら、専門用語やらマニアックな人名などをちりばめている。
そして、とても現実的である。

「知的な高圧的姿勢」という言葉が思い浮かんだ。
そっか、理詰めで他人をバカにしている感じがするからかもしれないなと気がついた。
私もこの人から、バカにされてんだろうな、と思っている。

『相手をバカにする系』の人は圧倒的に男性に多く、
とくに異性である女性を見下す傾向にある。今の男性には少ないのかなと思いきや、
そんなことは全くない。2世代前くらいまで激しい男女差別があった国だからねえ。。。
今の子どもたちにもその傾向は多分にあり、女性の先生にはタメ口でも、
男性だと急に丁寧になるとかは普通にある。てか、甘えてんのかね。


前述の方とは直接の付き合いはないから別にいいけど、
投稿記事だけで嫌な気分になるのは困る。
かといって、友達登録から外すようなことも失礼だしできない。
嫌な気分になるけど、仕方ない。スルーしよう。
むしろ、一緒に働いたりすれば良さもわかってくるのかもしれない。
人って難しいもんだなあ。




今日は、文化祭2日目で、
残りのクラスの演劇と保護者の方のコーラス、吹奏楽部の演奏など。
3年生は発声と全身を使った表現が豊かで素晴らしかった。
それに比べると2年生の表現力はまだまだ。
でも、今日一番印象に残った演劇は2年生のものだった。
自分の「好み」だったということでもある。

多くのクラスが笑いのとれるものに走る傾向なのだけど、
そのクラスは、睡眠薬を大量に飲んで死んでしまった小学生の子どもの心をたどる、
これまた小学生の物語を演じた。
この小学生も登校拒否気味で神経を衰弱させている子という設定。
自分の意志で死んだのか、あるいはほんの遊びのつもりだったのか。
それを知りたい主人公は、亡くなった小学生の周辺を探っていくのだけど・・。

という話。大きな動きはなく、静かに展開する。
結局、答えは見つからないまま芝居は終わってしまう。
なんとも不思議な話だったけど、金環食などの話も挿入されながら、
幻想的で儚くて美しい物語となっていた。
内容は重たいけど、中学生用に書かれた脚本だという。


学生時代、北村想さんの芝居で似たような感じの脚本をやったことがあって、
そのときも、同じような印象を持った。
浮遊感、繊細、青、宇宙、空・・・という言葉がよく似合う。
自分の好みにストライク。



そうか、こういうのと全く逆のところにいる人だから、苦手なのかとはたと思った。
現実という地面に足をぐっとつけて生きているのが、なんだか、なのか。
自分には足りないところだなあ。共鳴するところがないから嫌なのか。


いろんな人がいるから、社会ってほんと、難しいね。




























恩恵に預かる

2013-10-24 21:31:04 | 日記
後期の最大行事、文化祭1日目が終了。
ああ、大変だったな・・・・。

今年はとにかく行事にかける時間が少なくて、
文化祭のために割いた時間はたぶん3週間未満。
1年生は展示だったけど、2、3年生の劇なんかどうするんだろう、と思ってた。

しかしながら短い期間なりに背景画もきちんと仕上げ、
1日目の今日の舞台発表6団体、かなり面白く観ることができた。
今回は学校初のミュージカルに挑戦したクラスもあり、
歌って踊って、しかもピアノ生演奏と意欲作で、
ほんとに声を張り上げて台詞を歌い上げる様にとっても驚いた。
ダンスチームもかなりのレベルの高さ。凄い・・・。
だって、バレエやジャズの基礎がないと踊れないような難しいものだったから。
中心で踊ってた数名は、明らかに動きが他と違って指先まで美しく、
何らかのダンス経験者だなとわかったけど、それ以外の人もかなり練習を積んでいたようだった。

ダンスや長い台詞(というか歌)ごとに拍手が起こったのも異例。
それだけ素晴らしかったってこと。他も良かったけど、このクラスは突出してた。
女子も男子も踊ってるのがまた・・・。女子だけっていうのならよくあるけど。
こういう表現力のある3年生に、うちの学年の子たちもなって欲しいなあ。



子どもたちの本気パワーをみせてもらった。
なので、ここ数日間、
部活やクラス展示のビデオを編集していてろくに寝ることができなかったけど、
なんだかとても元気だ。
美術部2年生6人が分担して制作した手描きアニメーションが、
まだまだ粗いなりにもなかなか良くて、
自分が昔作った絵本のキャラクターでアニメーションを作りたいなあと思った。
こちらの意欲まで刺激してくれる。すごいパワーだなあ。

みんなで一つのものを作っていくのはほんとに面白いけど、
いかに適切に生徒に仕事をふるかが、
クラスのメンバーそれぞれが達成感を感じられるために大切なポイントだと思う。
これは、担任の大事な仕事だ。
今回は、その点ではうまくいった。


手先がそれほど器用でない子に難し過ぎることを課しても、ストレスになるだけ。
仕事を細分化して、
その子の能力よりちょこっと高めな力の要る仕事を依頼するといいみたいだった。
無理はさせない、けど、ちょこっとは努力させる。

同じ中学1年生でも、技能面の差は大きいことを痛感している。


さて、この文化祭で3年生は引退。
がっつり3年間(まだ2年半か・・)一緒に過ごしてきた。
部活の生徒とは、いつも仲間のような気分になって、
彼女らが卒業していくときには、自分だけ取り残されたような気になってしまう。
冷静に考えれば親子ほど歳は離れているけど、
絵を描くこと、ものを作ることの楽しさを知っている大切な仲間として認識してるからそうなってしまう。
新しいステージに向かって飛び立っていく生徒たちを、
いつもうらやましく、眩しく、そしてちょこっと寂しく思う。
私も新しいステージに行きたいな。



生徒のやる気は、いつもこんな風に私を元気に前向きな気持ちにしてくれる。


















恩恵に預かる

2013-10-24 21:31:04 | 日記
後期の最大行事、文化祭1日目が終了。
ああ、大変だったな・・・・。

今年はとにかく行事にかける時間が少なくて、
文化祭のために割いた時間はたぶん3週間未満。
1年生は展示だったけど、2、3年生の劇なんかどうするんだろう、と思ってた。

しかしながら短い期間なりに背景画もきちんと仕上げ、
1日目の今日の舞台発表6団体、かなり面白く観ることができた。
今回は学校初のミュージカルに挑戦したクラスもあり、
歌って踊って、しかもピアノ生演奏と意欲作で、
ほんとに声を張り上げて台詞を歌い上げる様にとっても驚いた。
ダンスチームもかなりのレベルの高さ。凄い・・・。
だって、バレエやジャズの基礎がないと踊れないような難しいものだったから。
中心で踊ってた数名は、明らかに動きが他と違って指先まで美しく、
何らかのダンス経験者だなとわかったけど、それ以外の人もかなり練習を積んでいたようだった。

ダンスや長い台詞(というか歌)ごとに拍手が起こったのも異例。
それだけ素晴らしかったってこと。他も良かったけど、このクラスは突出してた。
女子も男子も踊ってるのがまた・・・。女子だけっていうのならよくあるけど。
こういう表現力のある3年生に、うちの学年の子たちもなって欲しいなあ。



子どもたちの本気パワーをみせてもらった。
なので、ここ数日間、
部活やクラス展示のビデオを編集していてろくに寝ることができなかったけど、
なんだかとても元気だ。
美術部2年生6人が分担して制作した手描きアニメーションが、
まだまだ粗いなりにもなかなか良くて、
自分が昔作った絵本のキャラクターでアニメーションを作りたいなあと思った。
こちらの意欲まで刺激してくれる。すごいパワーだなあ。

みんなで一つのものを作っていくのはほんとに面白いけど、
いかに適切に生徒に仕事をふるかが、
クラスのメンバーそれぞれが達成感を感じられるために大切なポイントだと思う。
これは、担任の大事な仕事だ。
今回は、その点ではうまくいった。


手先がそれほど器用でない子に難し過ぎることを課しても、ストレスになるだけ。
仕事を細分化して、
その子の能力よりちょこっと高めな力の要る仕事を依頼するといいみたいだった。
無理はさせない、けど、ちょこっとは努力させる。

同じ中学1年生でも、技能面の差は大きいことを痛感している。


さて、この文化祭で3年生は引退。
がっつり3年間(まだ2年半か・・)一緒に過ごしてきた。
部活の生徒とは、いつも仲間のような気分になって、
彼女らが卒業していくときには、自分だけ取り残されたような気になってしまう。
冷静に考えれば親子ほど歳は離れているけど、
絵を描くこと、ものを作ることの楽しさを知っている大切な仲間として認識してるからそうなってしまう。
新しいステージに向かって飛び立っていく生徒たちを、
いつもうらやましく、眩しく、そしてちょこっと寂しく思う。
私も新しいステージに行きたいな。



生徒のやる気は、いつもこんな風に私を元気に前向きな気持ちにしてくれる。


















忙しい日の処方箋

2013-10-18 23:10:32 | 日記
最近、帰りにコーヒーを飲んでいる。

というのも、最寄り駅にコーヒーショップができたせい。
だいたい21時過ぎに入店するので、ほとんど人がいない。
30~40分ほど、コーヒーを飲みながらのんびりと本を読んだりネットを見たり。
これだけのことで、どれほど心の余裕が生まれていることか。
こんなに忙しい時期なのに、心のどこかにのどかな風が吹いている。



文化祭1週間前ということで毎年、この時期はめちゃくちゃ忙しい。
美術部、美術科、クラスと3団体の展示があるのだから・・。
特に今年は例年よりも準備時間が極端に少なく、
2、3年の劇なんかは、練習や準備もほんとに時間がなくて大変そうだ。
そして先日の台風26号での休校。これは痛かった。
(・・・といいつつ、私は午後ちょっとだけ出勤して授業準備をし、
あとはチェコアニメ映画祭を観に行ったのだけど・・・
公人と私人しての顔は、時に違うのね。)


クラスの影絵は、今日の3時間連続のホームルームでなんとか形になってきた。
学校近隣の風景をイメージ画として表現している。6班で6作品を制作中。
地域のお祭りや景色の写真を撮ったり資料を集めたりして、下絵を班で描いた。
今日は黒い紙に下絵を転写し、いよいよカッターで切り抜く作業だった。

参考というか、目指すところというか、
ハイレベル過ぎるけど藤城清治さんの影絵をたくさん前もって見せている。
あんな風になれたら、できたらいいな、という憧れの気持ちは、何をするときも大切だと思うから。


他学年の先生や生徒たちからも、
「1年○組(うちのクラス)の完成度、高くない?」
とお褒めの言葉をいただくほど、生徒たちは頑張っている。
担任としては、クラスが褒められるのはとても嬉しい。

普段、おちゃらけている男子も、
ちょっと難しい切り絵作業(ここで切ったものをトレーシングペーパーに貼り付けて、光を後ろから当てる)を
任せると、意外にも真剣にやっている。
クラスの前に出そうと思っている標示も影絵でやろうと、
おちゃらけ生徒2人に「龍」と「虎」の影絵を依頼してみた。もちろん画像資料付きで。
この2人、絵はとてもうまいのだけど、授業中は集中力が続かず、
前期は成績に実力が反映されなかった。だからここで実力を出して活躍して欲しかった。


こちらの思惑(?)どおり、二人は真剣に取り組んでいた。
何しろ、もともとうまいのだ。2人のやっていることをみて、
クラスメイトたちは「すごーい!」と褒め讃える。
何しろまだ可愛い1年生、褒められればやる気になっちゃう。いいサイクルだ。
切り抜きを完成した班が一班、もうちょっとで終わりそうな班が一班。
残り四班は複雑な部分があるので、火曜に終わればいいけど。
あとは色セロファンを貼って、作品を設置して、光を当てる。
そのために道路工事なんかで使用する投光器を3台買っちゃった!



問題は部活の方だ。
3年の団体制作がまだできていない。
2年のアニメの編集が終わっていない・・・などなど。

個人個人の制作は進んでいるので、展示するものはたくさんあるは、ある。
団体制作を毎年の目玉にしているのだけど、
昨年から制作しはじめた部誌がよっぽど面白かったらしい。
団体制作がなかなか進まないのも、生徒がこちらに力を入れているせいだ。

1人1~2ページ担当してイラストや四コマ、ストーリーマンガを描く。
今年は1年生70部、2、3年生は100部発行しようと思っている。
昨年度、これが学校内で大人気(特に3年生のは)になり、すぐになくなってしまった。

こうなると本当は部活の活動資金稼ぎに売りたいのだけど(^^)、
公立中学はこういうところでお金を扱えないので、泣く泣く今年も無料配布。
でもかなりクオリティーは高い。3年のは特に素晴らしい、売れるレベルだ。
今年の3年生美術部員は高校も美術系を目指す人が多く、力の入れ方が半端ない。


生徒が帰った後、美術室で美術科の展示作品を選んでいたら、同僚が、
「・・職員室、もうすぐ空になるよ。まだいる?」と教えにきてくれた。
前任校では美術室が最上階で、よく私の存在は忘れられてて、
職員室に降りると警備をかけられたりとかしていた。

寒くなり始めてなんだか寂しいし、一人は嫌なので帰ることにした。
そしてコーヒーショップへ。

今日も、あんまり人がいないからいいなと思って本を読んでいたら、
隣に一人は車いす、もう一人はその人の息子さんと思われる二人連れがやってきた。
どうやら車いすの方は病気なんだけど、
過去に喫茶店を経営していたことがある方のようで、
新しくできたこの店のサービスについて思うところを息子に愚痴っていた。

とりあえずおしぼりが『紙』なのが、とても嫌だったらしい。
そして「布のをもってきてください。」と言ったら、
今度は店員さんが湿らせていないのを持ってきたのが余計嫌だったようだ。
(全部会話、丸聞こえ・・・)

そんな父親の不満げな様子を息子(といっても私よりもだいぶ年上っぽかった)は、
「お父さんは時代遅れだよ!」
「そんなサービスは夜のお店にでもいかないと今はしてもらえない。」
といったようなことを延々言って、父親の頭のかたさをなじっていた。
果ては息子の「消費文化ってのはなあ・・」みたいな文化論まで出てくる始末。

私はラフカディオ・ハーンの「日本の面影」をのんびりと読んでいたのに、
隣で、片方は大声ですんごくつまんない(すみません)文化論をぶっぱなし、
もう片方は昔の喫茶店は・・・みたいな『昔はこうでした論』をかます父子を
心から疎ましく思い、コーヒーを飲み終わると席を立った。
本当はもうちょっとのんびりしていたかったけど。

そうしたら、車いすの父親の方が、
「すみません、うるさくして。」と私に謝ってこられた。
コーヒーショップでそんなこと言われたのは初めてだったので、
本当はうるさかったけど、
「いいえ、違います。」と笑顔で言ってしまった。
息子の方は、なんとなくバツの悪そうな顔をして、
私が完全に席を離れるまで、一言も何も言わなかった。

周囲に気を遣っていた点で、父親の方が一枚も二枚も息子よりうわてだなあと思った。



何が言いたいのかさっぱり自分でもわからないけど、
心にいつも余裕を持って生活したいね、とつくづく思う。
やっぱ、コーヒーが必要だな。





































前期を振り返ってみました。

2013-10-13 20:21:11 | 日記
金曜日、2時間ほぼしゃべりっぱなしだった学習相談も無事終えて、
長期お休み中の生徒に家庭訪問し、
トラブルのあった生徒の家庭に話し合いの結果を電話で報告し、
前期のお仕事は終わり!!
19時前には終わった!


ああ、それにしても本当にしんどい前期だった・・・けど1年生って可愛いかった。
初めての連絡票をもらう日ということで、午後からは生徒たちはちょっと緊張していた。
「俺、技術家庭科なんて自信ない。たぶん2くらいだな・・。」などと口々に予想しながら、
もらった連絡票を、周囲から見えないように薄く開いてじいっとみている。
その様もとても可愛い。


「やった!予想より良かった!」と大喜びする人、
「今日は怒られる・・・・。」と落ち込む人、悲喜こもごもだった。

塾の先生や習い事の先生のところにも連絡票を持っていかなければいけないらしく、
「塾の先生からは40以上(9教科で合計は45が最高)ないとダメだって言われてる・・・。」
とずーんと落ち込む一群も。

しかし正直、40なんて普通はそうそう取れない。
そもそも、普通にきちんとできて3。オール3でも9教科は27・・・。

帰り学活では、ぜんぜん今の段階で40なくても平気だよ、という話もした。
もっと実のある話がしたかったんだけど、落ち込みようが激しい子がいたので変更した。

2年から3年の前期にかけて7~8(ポイント)、突然上がる人もいるし、その逆もある。
ちょっとのがんばりやその逆ですぐに変動してしまう数値なので、
今の数字にひっぱられることなく努力を重ねてね、という話をしたら静かに聞いていた。
評定の悪かった生徒にとっては、救われる思いがしたのだろうか。
学ぶことは楽しいんだよ、っていう話を準備してたのに、できなかった。
・・・・なんだかねっ。



秋休み、といっても普通の連休で、後期は火曜日には始まってしまう。
しかも私は連休もしっかり出勤。。。文化祭の準備などもろもろ仕事は山のようだ。
主任に「今日もいるの?」って顔をされた。休みなさい、と顔にかいてあったけど、
やることがいっぱいあるんですよーーって、顔で返してみた。
先週は飛行機まで乗って出かけたし、今週は仕事しなきゃ、社会人としてのバランスが危うい。
窓を開けていたら蚊に刺された。いったい今は何月なんだか。



金曜の夜の前期お疲れ様学年飲み会は、ノンアルコールカクテルしか飲んでないのに楽しくて、
笑い過ぎてお腹が痛かった。3時間笑いっぱなしだった。
先生たちのモノマネがものすごくうまい同僚がいて、
今までそんな特技があったなんて全然知らなくて、
いろんな人をやってもらったけど、ほんとにそっくりだった。あれは才能だ。
「私のマネは?」というと、
「サンプルが足りないからできない。」と言われた。ぜひやってみて欲しかった。
時々、意識が飛んでいるとかサ行がうまく言えてないとかで、きっとできると思う。



昨日は久々にガラス制作に精を出す。
ガラス制作は楽しいけど、もっといろいろやってみたい。時間が足りないなーー。
でっかいステンド作品とか、一度作ってみたい。
浮世絵も見に行きたい。編み物もしたい。
小泉八雲の本も、勢い余ってamazonで4冊も購入した。
旅行にもまた行きたい。
てててて、と間断なくやってくる「やるべきこと」を、
ささっとかわしながら、さらさらと生活したい。


生きているうちの自由になる時間は、意識して作らなきゃ、どんどんなくなっていく。


























シェルター

2013-10-09 21:50:09 | 日記
前期終了まであと2日。
ラスト2日間がいろいろあって辛いんだよな・・・。
懇談会、そして3年の学習相談・・。

そんなことをくよくよと考えていたからだろうか。


今朝、起きたときから片耳が塞いでるようになってて、いつもにも増して聞こえづらい。
いくらなんでも、突然すぎる。
まずいなー・・と思ったけど、フル授業だしちょっと休めない。
連絡表の管理職所見チェックも今日だし。

出勤して、何でもよく話している隣の英語の先生に、
「・・・今日、右があんまり聞こえないです。
もし聞こえなかったら、朝打ち合わせの内容、後で教えてください。」
と、先に頼んでおいた。

全体の打ち合わせは、比較的静かな中でだから大丈夫だったけど、
学年の打ち合わせは、他学年も打ち合わせをしている中でだから、
それでなくとも音が周囲にあふれている。
正直、他の音に混じって全然わからなかった。
音が聞こえないというよりは、必要な音が選択できない、という方がふさわしい。

英語の先生に、後で教えてもらう。
今日だけならまだいいのだけど、明日も明後日もこれだと困る。
さすがに薬を飲もうと思った。

授業も、質問してきた内容がうまく聞こえなくて、
「ごめん、もう一回。」と聞き返したりした。
前期ラストということで、クラスの二者面談もやってて今日は最終日。
生徒にはいつもより机を近くして話してもらった。


英語の先生が主任に私のことを伝えていて、
主任にも声をかけてもらったけど、
気を遣って声を落として話していた主任の声が聞こえづらいという始末。
なんだかねー。。。



もうこうなったら補聴器か・・。
そういう文明の利器もあるのだから、暮らしてはいけるだろう。

かなり聴力が落ちてきたら、手術なんて手もあるみたいだけど、それは嫌だ。

聞こえづらいから、
必死で話してる相手の口元を見て音を補って読み取ろうとしてたので、結構疲れた。
そのうち、読唇術でもできるようになるかもしれない。
音のない世界なんて、まだ今の私には想像できないけれど。


これはストレスのせいなんだろうか。
だとすると、なんて弱っちい心なんだろうなあ。


管理職所見チェックでは、直しはほとんどなかった。
肩の荷の一つが降りた。
しかし、肩の荷はまだ重すぎる。

小泉八雲の「怪談」を昨日購入した。岩波文庫版。
怪談だけど、怖いというよりは、仏教説話。
懐かしく、凛とした物語で、浮世離れしてていい。
現実から心を遠ざけるのにも、とても良かった。
本を読んでいる間だけ、心がほっと落ち着けるシェルターみたいだ。
よもや、ここで安らぎを見いだすとは、自分でも思わなかったけどなー・・。

先日の松江・洞光寺の朗読会の、夕焼けの空を思い出した。
開場17:30、開演18:30。
開場と同時に入ったので、野外の席に座って、
暮れ行く空をずっとぼんやり見ていた。1時間、ほぼずっと。
野外にかかる静かな音楽と、最初は黄金色に、その後ピンクに染まって行く雲。
朗読会そのものも、もちろん素晴らしく、とても贅沢な時間だった。

生きている限り、毎日がこんな風であって欲しいと思うけど、
そうもいかないのだろうかね・・・。

小さなシェルターを団子みたいに時間の中に串刺しにして、毎日を過ごしていきたいなあ。

とりあえず、明日はもうちょっと聞こえて欲しい。