しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

変わらない

2015-03-31 23:13:47 | 日記
6日間の展示会が終わった。
正直、とっても長かった。

3人がそれぞれ仕事をしながら展示会をやるのは、
本当に大変だった。
私以外の2人は会社員だからなかなか休めず、
平日は春休み中で休みが取りやすい私が在廊している日が多かった。
表参道の街は賑やかだけど、
だからってたくさん人が来る訳ではない。
人を呼ぶことの大変さも知った。

売り上げは39800円。頑張ったと思う。
得たものはお金だけでなく、
自分たちの作ったものがわずかだけどもお金になるという自信と手応え。
新しい体験で、自分の世界が広がった。
ワクワクする体験だった。

次は7月末、下北沢で。
売れ筋はピンブローチやペンダント、
オーナメントだったから、そういうのを作ってみよう。
同じギャラリーでも来年夏、また展示会を予定している。
今度はガラスの時計やランプなどにも挑戦するつもりだ。



最終日の今日は18時までだったけど、17時半過ぎて友達2人が来てくれた。
今回、自分の勤務校の同僚には忙しい中で申し訳なくて全く知らせなかったけど、
別の学校で美術科教員をしている友達には知らせておいた。
旅行仲間で、一緒にいろいろなところへ行った。

そのうちの1人は、今日で横浜の美術科教員を退職した。
といっても退職の年齢ではない。まだ30代前半だ。
ギャラリーにいるときだと、
他のお客さんもいて話し辛い感じだったので、
撤収後、3人でお茶することにした。


彼女は、大阪のお寺で2年間修行を行うことにしたのだった。
出家するという大決断に、最初は本当にびっくりした。
しかも休職ではなく、
今まですごく頑張ってきた教員を完全に辞めてしまうとは。
研究会で私たち3人はいつも熱心だった。


修行中の2年間は、外部との接触が基本的に禁じられていて、
特別な用事以外では外へは出られない。
携帯電話も基本的に禁止。
携帯は解約してしまうかもしれないらしい。


ただ、私たちが会いに行ったり、
手紙を書いたりするのはいいらしいから、
お寺の住所を教えてもらった。


本人は飄々としていた。望みが叶ったんだなと思った。

2年後には帰ってくること、
そうしたらグループ展を3人でやろうということ。
それだけ約束し、帰っていった。
彼女は版画をやる人だ。

尼となった彼女は、2年後、いったいどんな作品を作るのだろう。
その変化が楽しみでもある。
でも、変化していく人をただ見送るのは、何かとてもさびしいものだ。



今日はとてもいい天気だった。
私の住む街はわりに田舎で暗く、
帰り道、空を見上げると星がいくつも見えた。
これから私はどうなるんだろう。
もう一人の友達も、
話を聞いていると仕事に対する見方が変わってきているようだった。



『変わらないものなど、ない』。

別れは、物理的なものだけじゃない。
みんながそれぞれ心に求める違う道を進み始め、
一人で行く心細さを感じた。
変わらないものは何だろう。
ぼんやりと考えてみた。
一人になることが怖い自分。


まだまだ底冷えのする、春。




























続きは来世で!

2015-03-31 00:48:20 | 日記
2日ぶりの出勤。もうすぐ新年度。
2日ぶりなのに、学校久しぶりって感じがした。
部活の子たちとも、ずっと会ってないような気持ちに。
学校、もう私の「ホーム」なんだなって思った。

旧クラスの片付けやらなんやら、
明日また休むからいろいろ一日でやろうとするとなかなか終わらず、
今日は間に合わず、バレエを休むことにした。
うーん・・継続は力なり、なのに!!!
振替してくれることになったから良かった。


帰ってきて、DVDで『SPIRIT』をみた。
ジェット・リーが実在の武術家・フォ・ユァンジア(霍元甲)を演じている。
ただし映画の内容は史実とはかなり異なるらしい。
以下がストーリー。Wikipediaから抜粋。


清代末期。
名門武家に生まれたフォ・ユァンジア(霍元甲)は、
父・霍恩第から病弱だと言う理由で、武術を教われなかった。
だが、兄や他の弟子たちの練習をこっそりと盗み見、
親友のジンスンの助けも借りながら、独学で習得して行った。
やがて成長し、大人になったユァンジアは、連戦連勝。
天津では彼に敵う者はいなくなっていた。
親友のジンスンすら止められない傲慢さから恨みを買い、
復讐のために母親と娘を趙一門に殺されてしまう。

生きる意義を見失い、川へ身を投げたユァンジアは、
山奥の村へと流れ着く。
流れ着いた先には、盲目の娘ユエツーと孫おばさんなどの純粋無垢な農民たちがいた。
名を偽り、村民たちと生活していくうちに、次第に生きる希望がわいてきた。
数年ぶりに戻った我が家は何も変わっていなかった。
親友のジンスンが自分の家財道具を売り払ってでも、そのままにしておいてくれたのだ。
しかし、中国は大きな脅威にさらされていた。
西洋の力持ちが「東アジアの腰抜けどもをやっつけてやる」と息巻いていた。
この力持ち・オブライアンとの対決で勝利したユァンジアは1910年6月1日、
上海精武体操学校(上海精武体育会の前身)を設立する。
これに危機を抱いた日本人の三田らが、異種格闘技戦を企てる。
1910年9月14日、異種格闘技戦が始まった――。




ジェット・リーのアクション、ここに極まれり。力強く美しい。
スピードや跳躍力がものすごいことになっている。
それにしても中村獅童さんがおいしい役だな・・・・
サムライ精神の日本人役。なかなかいいです。

スピリット 日本版予告編



アクションは魅入ってしまうほどのハイ・クオリティー。
もっと良いのは、ジェットのとっても繊細な演技。

強いけど、鼻持ちならない傲慢さがシュンシュン滲み出てた前半部から、
恨みを買って母子を殺されて何もかもに絶望した中盤部からの魂の抜けたような空虚な表情、
そして農村で暮らしていくうちに優しさや自然に心癒されていくときの様子。
そして格闘シーンでの、この凛とした表情。
思わずスクリーンショット。ジェットが美しい。
でもものすごく動きが速いからどうしてもぶれるよ!



豊かで芯のある演技をする。昨日の『ハード・ブラッド』とは全く違う。
人生経験を経た深みを感じた。




マーシャル・アーツは素晴らしい。
人に勝つのではなく、自分に打ち克つためのものだ。
自分の弱い心に。しかも、力で、じゃないところがいい。



昔、実は少しやってたけど、やめてしまったのよね・・・・。
だからこんなに魅力を感じるのかも。

中学や高校時代、運動部で随分としごかれていたわりには、
ご飯が食べられなくなったり眠れなくなったりと、
精神的な弱さでものすごく苦しんだ。
気が強いわりにはもろい、めんどくさいやつだった。


そんなふうに昔から人一倍、弱いことを自覚してたので、
少しでも鍛えようと思って始めたことだったけど、
ある日、武道場に行くのが突然怖くなった。
なんでか、牢獄に閉じ込められたような気持ちになったのだ。
先生をはじめ、みんなとても優しかったのに。
何がそんなに怖かったのか、しばらくして辞めてしまった。



先生は「弱い人が強くなったときが最強なんだよ。」と、
私をよく励ましてくださっていた。
武術の達人は、人の心までお見通しのようだった。




たぶん、武術が強いということは、
心が波立っていないということなんだと思う。
よく磨かれた鏡のようになるのだろう。
だから、相手のことがよく心に映るのだろう。


後悔している。私は今もきっと曇った鏡のままの心だ。
でももう今は、やっていることをしっかりと継続することが大切だ。
身体を動かしながら考えること自体はかなり性にあっているので、
バレエの方を辛いと思う時も挫折しないでやってこうと思った。
武術は来世で!!
(『続きはWebで!』に似てるね・・・どうでもいいや。)



ジェット・リーをみてると、
美しくピカピカに磨き上げられた心の持ち主なんだと思う。
そういう風に私もなりたい!!

ジェット・リー、カッコいい!も、もちろんそうなんだけど、
どちらかっていうと『武術っていいな!!』と思わず言ってしまう映画。
アジアの人間なら特に。心熱くなる。


もちろん、普通にジェットがカッコいいのも、いい! 
はい、そこはそこで結構大事よ!


































空を見上げるように

2015-03-29 23:23:55 | 日記
展示は4日目終了。
今日はひっきりなしに人が来てくれた。
売り上げは3万を超えた。おおお・・・・。

とても嬉しいけど、
本来かなり人見知りのある私、相当疲れた・・・。
いや、でもありがとうございます!


昨日、「明日に続く!」って勢いよく書いちゃったし、
引っ込みがつかないので書くことに(笑)。
『海洋天堂』をみた次の日にみた『ハード・ブラッド』。

海洋天堂でのジェットの『人間らしさ』に切なくなったので、
マンガみたいな夢物語のリンチェイをみたくなった。



題名だけみるとなんだかハードアクションなのかなと思いきや、
結構面白い作品だった。
リンチェイは二枚目より、やっぱり三枚目が似合うなあ。
寡黙な役の多いリンチェイだけど、今回はかなりのおしゃべり。
そしてなんだか軽いーーーー!
まっすぐで生意気で、ほんとに少年そのもの。
10代くらいにみえるけれど、このときリンチェイ26歳くらいだったそう。


1989年作なので映像が古い感じはもう仕方ない。26年前だもんね。
公開は1992年。
リンチェイの人気が一時低迷していて、再熱してから公開にふみきったそう。
残念ながら日本未公開の作品だけども今は普通にみれちゃう。
ほんと、いい時代になったね・・・。

映画『ハードブラッド』 最新版予告編


うーん、服装がすごい(笑)。おじさんが着てるやつじゃないかっ!

ファンの間でも「リンチェイ、ダサいよこれはいくらなんでも!」とかなり話題になったらしい(笑)。
このあと、アロハシャツにシルクハット&サングラス、
なんてすごいファッションで出て来たりするし(笑)、
この三枚目っぷりがいい。もう服なんてなんでもいいよ、リンチェイ!



おおまかなストーリーはこんな感じ。

ハリウッドに進出したジェット・リーことリー・リンチェイ主演。
ロスに住むかつての恩師を尋ねたことから凶悪な格闘家と闘うはめになるバトル・アクション。
恩師に再会するために香港から渡米してきた青年ウォン。
彼は、何者かが恩師を襲い重症を負わせたことを知る。
彼は調査を開始、マーシャルアーツ・スクールの主催者ジョニーが犯人だと突き止める。
だが、ジョニーの真の目的は、全米の格闘技界を自ら支配することにあった。

(allcinemaより)


リンチェイアクション満載。

アメリカの少年たちにイジメられているメキシコからの移民少年3人をリンチェイが鍛えて、
ジョニーの手下と闘うシーンがすごく好き。

決めポース。動画でみるとほんとにカッコいいシーン。どうしてもこのシーンが撮りたくてyoutubeから。
この直前の宝剣を使ったアクションもとても美しい。
もう舞踊の域。(動画がないので、見たい人は本編を!)


カンフーの先生のことを『師父』というらしいけど、広東語で『シーフー』って言う。
いろんな場面でリンチェイや3人のメキシコの少年たちが、
何度も「シーフー、シーフー」言ってるのが可愛い。
強くなりたい少年の心。



自分が師父に教えてもらった時のように、
弱っちいメキシコ少年たちを鍛えていくリンチェイの師父っぷりが爽やかだった。
言葉が通じないけど、リンチェイは動きで教えようとするんだよね。
で、メキシコ少年達が、鍛えられてだんだんいい表情になってくるのがとてもいい。

このシーン好き。
リンチェイに学んだことを活かして、
いじめられっこだったメキシコ少年達が自信を持って敵に立ち向かっていく直前の整列(?)シーン。
弱かった子が強くなる話って、いい。



ジョニーを演じるジェリー・トリンブルもなかなかの好敵手。強い。

しかし昔のヤンキーにいたよね、このジョニーみたいな髪型。。。、

ほんとはこんなに爽やかな役者さんなのに・・・・・。


リンチェイに相応しく、とても爽やかなストーリー。
今回はあえて、名前を『ジェット・リー』ではなくて『リンチェイ』と書いてみたのは、
リンチェイの素朴で、心優しくて、可愛くて、屈託なくて、そして強い!
というイメージにぴったり合ってる役柄だったから。


この表情好き。遠い空をぼんやりと見上げる、少年の夢みる表情のよう。
26歳だから、もう充分大人なんだけどね。


こういう表情のできる心で、ずっと生きていきたいよなあ・・・・。
やっぱり、リー・リンチェイは憧れの存在です。












うつし世も、映画も幻 その2

2015-03-28 22:38:38 | 日記
海洋天堂 予告篇


ノンアクションのジェット・リー。
自閉症児のいる施設でボランティア活動を14年行ってきたシュエ・シャオルーという方の脚本で、
これを読んだジェット・リーが心から感動して、
ギャラはいらないのでこの映画に出演させて欲しいと言ったという。




この映画、とても衝撃的シーンから始まる。
内容は言わない方がいいだろうから、言わない。みて欲しい。



ジェット・リーはほとんどの映画で、
「ヒーロー」であり、悪役であってもほぼ「無敵」だったり、
とにかく「普通の人間」ではない超人をずっと演じてきた。

しかし、この映画ではジェットは『ごくごく普通の父親(ワン・シンチョン)』の役。
水族館で働く47歳のワン・シンチョン(王心誠)は、しかもとても地味だ。
妻に先立たれ、残された自閉症と重度の知的障害を持つ
21歳の息子・ターフー(大福)と二人で生活している。
ところがある日、シンチョンは自分が癌に侵され余命わずかであることを知り、
シンチョンは自分が亡き後、息子が幸せに暮らしていけるよう、
施設探しや生活習慣を身につけさせるために奔走し、努力する姿が描かれている。
音楽はなんと、久石譲が担当している。

ターフー役には、『ドラゴン・コップス』でやはりジェットと共演したウェン・ジャン。
この人、演技がものすごく上手い。
『ドラゴン・コップス』ではチャラ男の刑事役だったのに、この変わり様。。。


さて、この映画、前半はジェットとウェン・ジャンのからみがとてもユニークで微笑ましい。
そしてジェット・リーが昔の『リー・リンチェイ』だったころに見えてくる。
屈託ない笑顔、表情の豊かさ。
そして誠実さ、真面目さ、心優しさ。
それは懐かしい『リー・リンチェイ』の姿そのものだった。

ジェット・リーは冴えない中年の男性に扮してはいるけれど、
笑顔がピカピカ光る。本当に可愛らしい笑顔だ。
心の素直な、優しい人なんだと思う。


そして、後半から本当に切ない。
ジェット演じるシンチョンは末期癌で耐え難い痛みが時折襲ってくる。
そのときの苦しそうな表情や焦って薬を煽る姿、
ターフーが何度言ってもわからないときのジェットの悲しそうな顔・・・・。
そして病で死んでしまうジェット。
銀幕の中では常に「不死身」とも言えたあのヒーローのジェット・リーが。


最後、ジェットが亡くなった後のターフーの生活シーンはかなり感動的だ。
そして、ウミガメのシーンはこの映画の中で最も感動的だ。
(私はここで号泣した・・・それまで耐えたのに・・・。)
このシーンこそ『海洋天堂』(OCEAN HEAVEN)の名に相応しいものだと思った。
詳しく書かないので、気になる人はぜひみて欲しい。



映画の内容とまた別なのかもしれないけれど、
この映画によって、ジェットが「人間」だと強く意識させられた。


年老いた(ふうに演出された)ジェットの姿、迷い戸惑う姿、
息子を優しく見守り、導く父親としての顔のジェット、
病で苦しみ、息子の行く末を案じながら死に至る悲しみを表現したジェット。

役者として演技の幅を大きく広げ、
たとえアクションがなくても、
一流の演技者であることを証明した映画だと言えるのだけど。


ヒーローは絶対に死ななかった。
いつも一番強かったし、迷わなかった。
いつもポーカーフェイスだった。
そんな彼の姿に、
私のような不完全なところばかりの人間は何かの希望を見いだし、
夢を託していた。

しかしそんなヒーローとしてのジェットの姿は、この映画には全くなかった。
それはアクションばかりがクローズアップされ、
豊かな感情を最近では表現できなかったジェットが最も望んだことだったのだろう。

でも、私は不安の霧のようなものが胸に残った。
『普通の人』だとはっきり意識してから。


この人のピカピカした笑顔も、いつかは消えてしまうんだな、と。
ジェットの笑顔が本当に大好きなんだけれど。

全て夢みたいなものなんだな・・・・と。


あまりに悲しくて仕方なくて、ジェットが夢にまで出て来た(!)ので、
昨日は明るいジェット・リーがみたくて『ハード・ブラッド』をみたのだった。

(明日に続く!)

















































うつし世も、映画も幻 その1

2015-03-28 22:28:55 | 日記
展示会は、ちょうど会期の半分である3日目が終わった。
春休みに入っていることもあり、平日でも表参道は若者で賑わっている。
ギャラリーのごく近くにあるフライングタイガーの店舗は、
毎朝、開店前から大行列。
でもだからって、
ギャラリーに人がガンガン流れていくわけでもない。
ぼんやりと仕事をしながら、人待ちの時間もかなりある。
人を呼ぶっていうのは、とても難しいことだ。
何だか、今、夢の中にいるような気持ちだ。


知り合い以外でギャラリーにやってくる人だと、
例えば散歩がてらの人、ギャラリー巡りをしている人、
子ども連れで表参道に遊びに来た人などがひょこっと顔を出してくれる。

年配の人だと、たくさんしゃべってくださる。
例えばステンドグラスに使う鉛のことや、ガラスのこと。
ステンドグラスの作り方はあまり知られていないらしく、
説明するとその過程と手間の多さに驚いたりする人も多い。

フュージングガラスの作品をみて、
ネクタイピンがあったら欲しかった!作ったら?
とおっしゃっていた年配の男性。
小学生の子どもにガラスがうけることも知った。
光を受けてキラキラ美しいので、興味を惹くらしい。

小学生の男の子は、ボクもこれを作りたい!!とお母さんにせがんでいたし、
(なので私の通っている教室の1回体験レッスンの紙を渡しておいた。)
小学生の女の子は私のフュージングペンダントをとても気に入って、買ってくれた。
ちなみにその子のおばあさんは、ピンブローチを購入。
あまり自信もなかった1個1500円の鳥のオーナメントなども売れて、
今日一日で売り上げが1万2000円を超えた。

ちょっとびっくりした・・・売れた・・。
今回は展示メインで、まあ売れないだろうねと思っていたので、
(嬉しい)誤算だった。

購入してくれるのは、認められたように感じられて単純にとても嬉しかった。
大事な娘をお嫁さんに出すような気持ちでプチプチに包装した。
7月末の展示会は土日の2日間しかないけど、少し楽しみになった。



今、展示会メインの生活だけど、教員の仕事もある。
年度末のクラス会計、部活動会計、そして要録。
要録は昨日の夜、展示会が終わったあとに出勤(?)して何とかやってきた。
20時過ぎに職場へ着いたけど、そりゃそうだ、
さすがにもう誰もいない。

横浜は去年まで要録は手書きだった。
ちなみに要録とは、
生徒の学習記録や行動記録などを
卒業後も一定期間、学校に残しておくための書類。
年度末に毎年書かなければいけないものだ。
今年から校務システムが導入され、やっと電算化した。
遅いっ!!

使い方の説明プリントを読みながら、システムに入力していく。
Excelに作ってあるデータを一気にコピー&ペーストできれば速いけど、
一人ひとりのデータを一つひとつ貼っていかなければいけないらしく、
煩雑だった。
思わず夜の校舎の窓ガラスを壊したくなった。。。。(笑)
ただ、量があるわけでもないので、2時間ほどで全て終わった。

夜中に帰ってきて映画をみた。まだみるんかい!
昨日は『ハード・ブラッド』をみたのだけど、
その前の日にみた『海洋天堂』の感想を書いてないので、書いておきたいな。






自分的映画祭 その2

2015-03-26 00:52:18 | 日記
一年間の最後の学活と修了式を終えて、
会議をいくつか終え、
まだまだ会議は続くけど早退させてもらう。
学年飲み会だったのだけど欠席で。
なぜなら今日は搬入日。
とうとうここまできちゃったか・・・・。

19時までの搬入だけど、到着したのは18時過ぎ。
急いで学校を退勤したけどギリギリだった。
ギャラリーの壁が塗り替えたばかりということで、
真っ白い壁に光が乱反射してるのか明るい。
ガラスを置くにはもってこいだ。

重いガラスを朝から運んで、
しかもクラスも最後ということで、
気合いが入ることこの上ない一日だった。
血管切れるかと思った。

設置し終えると、疲れがどっと出た。
電車の中で居眠り。
帰ったらすぐに寝ようかなと思ったけど、
なんとなく解放感があるので、また映画をみる。
気になってた『エクスペンダブルズ』。
だって、最近のジェット・リーが出演してるから・・・。
内容は、特にないです(笑)。
ドンパチのアクション映画だけど、一人ひとりのキャラ設定や、
会話が面白い。
今日みたいに疲れてる日はいいかも。



最初はベトナム人という設定だったと聞いたように思うんだけど、
さっきWikipediaでみてみたら、ジェット・リーは中国人の役だった。

イン・ヤン(陰陽)役

この映画のキャラクター設定には、役者本人の実生活を反映したものにしているらしく、
ジェット・リーの設定は笑えた。

【設定1】
◎ 『少林拳などのマーシャルアーツの使い手』

当然よね。


【設定2】
◎ 『自身の身長が低いことを仲間によくネタにされる』

映画の中にこのシーンたくさんあった(泣)。 
他のタッパのあるメンバーから「チビ!」とか「ペンギン!」とか言われてんの(T T)。
!!!怒っていいからジェット・リー!!!
確かにちっちゃくて(ペンギンみたいに)可愛いけど・・・。
ペンギンっていうのは可愛いのもあるだろうけど、
たぶん、リーがモノトーンの服ばかり普段から着てるからなのではないかなと。

今回は闘った後、めちゃくちゃ疲れた顔をするジェット・リー。
こんな表情も人間味があって面白い。

エクスペンダブルズには東洋人はジェットしか出てないんだから、
でっかい西洋人の中で頑張ってるちっちゃいジェット・リーをバカにしないで!!!!!


ところでジェット・リーとバイクの組み合わせはやっぱりなんか違う!と思った・・・。
隣は主役であり監督でもあるスタローン、その隣はドルフ・ラングレン。
ドルフ・ラングレンは「スウェーデンの若鷹」と言われた空手家であり役者。この人も格闘技のプロ。
スタローン監督、よくもまあ集めたね・・・・。


アクションスターがいっぱい出てる。世界一強い傭兵軍団という設定。
ドンパチ、もう人が死ぬわ死ぬわ・・・・
監督・スタローンって感じ・・・・情緒とか、ない。
『オレたち、最強だぜ!』感満載の映画。


そうそう、『ローグ・アサシン』でリーと共演したステイサムも出てる!というか準主役!


【設定3】
◎ 『何かにつけてギャラアップをせがむ』

この設定が一番笑った。かなりせがんでるシーンがある(笑)。
お金欲しいがために嘘も言ってる!

実際ジェット・リーは出演料でもめて「マトリックス」への出演を断ったとのこと。
お金にうるさい役者っていうイメージがあるみたい。

【設定4】
◎ 『むやみに傷つけたり殺したりすることを嫌う』

そうそう、これがジェット・リーの基本姿勢だから。まあ、役は殺し屋みたいなものだけども。


まあでもやっぱり愛らしい役だった。。。。


『エクスペンダブルズ2』では、前半部分しかリーは出演していないとのこと。
理由は、2008年に発生した四川大地震のボランティア活動に専念するため、
役者を一時休業してたからとのこと。
さすがはジェット・リー。尊敬しちゃいます。



ジェット・リーは武術だけでなくて演技も豊かだから、
こういうドンパチやるのはちょっと違うかな。
2と3はみるのやめようかな・・・。リーのターンだけみたいかな。

リーが自閉症の息子の父親役をする『海洋天堂』、
そろそろみようかなあ。














自分的映画祭 その1

2015-03-22 13:45:51 | 日記
年度末の仕事は、要録のみを残して終わり。
あとはクラスDVDをあと2日くらいで作ったらほんとに終わり。
いいクラスだった。
3年もこのままで修学旅行に行きたいくらい。
来年度、このクラス以上のクラスなんてできるだろうか・・てくらいだった。
行事も毎回盛り上がった。
ありがたかった。

さて、学校とは別に私的にジェット・リー祭り継続中。
毎日、みてるなあ・・・。
DVDは5枚届いたけれど、もうもったいなくて・・・。
◎『海洋天堂』
◎『ロミオ・マスト・ダイ』
◎『ダニー・ザ・ドッグ』
◎『キス・オブ・ザ・ドラゴン』
◎『SPIRIT』←これは実はみたことあるけど。素敵なシーンが多いので購入。
を購入。
春休みに入ってのんびりと家にいるときに、コーヒーをスタンバイしてみたい。


ここ最近みたものは、全部iTunesからレンタルしたもの。
木曜日・・・『ドラゴン・コップス』
金曜日・・・『ブラックマスク』
昨日・・・・『ヒットマン』
『ドラゴン・コップス』は最近のだから500円、あとは400円。
わざわざTUTAYAに行かなくてもいいんだもの。便利な世の中になったね。


『ドラゴン・コップス』は2013年だからかなり最近のジェット・リー登場。
昔は武僧やら中国に実際にいた武術家の役とか、
かなりストイックな役柄が多かったジェット・リー。
コミカル路線に早くから入ったジャッキー・チェンとそこが違うところ。

実際似合うんだよね。ツルツル頭や辮髪姿が・・・・。
で、本人の性格も真面目で朴訥な人柄ということで、本当に合ってたみたい。
懐かしいリー・リンチェイ時代のジェット・リー。

可愛い!






そして辮髪似合う。
あ、ジョン・ローンも『ラスト・エンペラー』のとき辮髪だったっけか・・。
だとするとジョン・ローンが辮髪似合う役者第一位かもしれないけど。

髪の毛関係ないけど三節棍(←持ってる武器)さばきが最高にかっこいい。

むしろ、現代が舞台のときの映画だとリー氏、髪の毛生えてて、
『え!リー・リンチェイ、髪があるよ~!!』ってびっくりしたほど・・・・。
しかも名前変わっちゃってるし。


で、木曜夜から3本、香港映画のジェット・リーをみた。
『ドラゴン・コップス』は完全にギャグ&アクション映画。
しかもかなりの脱力系。日本の感覚とはちょっと違って大味だった(笑)。
こういう明るいのが本来はリー氏、大好きらしい。
ただ、世間のリー氏に対するイメージが『ストイックな僧orシャイな殺し屋』だったし。
去年、チベット仏教の修行をしにいってたというニュースもあって、
『ストイックな僧』的なところがあるのは本当にそうみたいだけども。

『ドラゴン・コップス』では、
主役は別にいるけど、主役とコンビを組んでるベテラン刑事役。
もちろんカンフーアクションもちゃんとある。
ちょっと昔よりふっくらしてるけど、甲状腺疾患治療の影響らしい。
元気そうで嬉しい。笑顔も同じだし。
もう50歳を過ぎたリー氏。こういう上司いたら素敵だな。



金曜日、ハッピーフライデーにみたのは『ブラック・マスク』。
有名じゃないけど、ジェット・リーのファンにはかなり人気ある一作とのこと。
こんな映画。

『ブラック・マスク』でジェットが演じる主人公チョイは、
普段はハドソン図書館の図書館員として働きながら自らの“過去”を隠すかのようにひたすら孤独を好み、
友人は香港警察の警部で“石頭”があだ名の将棋仲間シェク・ワイホー(ラウ・チンワン)のみ。
そのため同じ図書館で働く女性で密かにチョイに想いを寄せるトレーシー(カレン・モク)からは
“マジメ君”とあだ名を付けられる。
だがチョイは悪辣な隊長(パトリック・ルン)率いる実験部隊の残党たちの魔手が香港の街に迫った時、
黒の帽子に黒のマスク、
そして黒のコートに身を包んだ仮面のヒーロー、ブラック・マスクに変身し敢然と悪に立ち向かうのだ。

(IMAGIKA BSより抜粋しました)





ヒーロー物。元気が出るよ。
ジェットが演じるチョイも、痛覚を取り除かれた『最強兵士』で実験部隊の生き残りの一人だけど、
もう殺人の道具に使われたくない、平和に暮らしたいということで、
図書館員として勤務の合間に本を読みながら静かに暮らしている。
似合うんだこれが!!



私がこの映画ですごく好きだったのは、
敵に図書館を襲撃されてトレイシーの身まで危険が迫り、
仕方なくトレイシーを自分の廃屋のような隠れ家に連れていったシーン。

最初は、それ誘拐かよ!ってくらい雑な扱いなんだけど、
(トイレのシーンとか大笑いした。
どうでもいいシーンなのにカット割りが丁寧すぎて、
ここは絶対みせたかったギャグシーンだと思う)
そのうち、チョイの心優しさがよくわかるシーンがチョコチョコ挟まれる。
女性はぐっとくるシーン満載。


2人で食事するシーン。チョイはマスクをしたまま。
自分が作った『カモ丼』がトレーシーに「なにこれまずい!腐ってるわ!」と言われ、
仕方なく外で買って来るのがまずかわいい。
ヒーローだよ!(笑)外でテイクアウトのご飯買ってきたよ!(笑)


トレイシーは相手がチョイだとは知らない。
ジュースを飲もうとすると、
すかさずトレイシーがコップを『フン!』と目の前に出してくる。
誰ともわからない男に誘拐のような扱いにされてるのに、
トレーシー何気に強い。女性の象徴だ(笑)。

『先にあたしのについでよ!』みたいな。
チョイは呆れてジュースをつぐ。

このときの会話がいい。超いい。最高に好きだ。
思い出しながら書いてるから、細かいセリフは正確ではないかもだけど、
内容は正確。

トレイシー「こんなところに一人でずっといて、寂しくないの?」
チョイ「・・・君たち女性は、外見ばかり美しく着飾って、虚しくないのか?」
トレイシー「あなただって、ずっと仮面をつけてるじゃない。」
チョイ「君たちの化粧だって、仮面のようなものだ。」
トレイシー「あたしは化粧なんて・・・・。」
チョイ「・・・じゃあ、これは?」

といって、ご飯とともに買ってきたらしい化粧道具をトレイシーの前に差し出す。
敵に追いかけられて状況的に化粧なんてできず、
ぼろぼろだったトレイシーがパッと笑顔になるシーン。

もう、どっちもかわいい~~~!!!!!!

そのあと、ふと、トレイシーが「・・・チョイ?チョイなの?」とつぶやいて、
仮面をつけたチョイが凍り付く。正体バレた、バレた?みたいな。

でもトレイシーは全然気がついてなくて、
チョイのことを思い出しただけだったり(笑)。
そして仮面をつけたブラックマスクのチョイに向かって、
知らずにチョイの話をするトレイシー。

トレイシー「チョイっていう超真面目くんがいて、あなたと違って全然弱いの。」
チョイ「それは君の恋人?」
トレイシー「ううん、違うけど・・・。」
チョイ「・・己の強さをひけらかす男は本当は弱い。本当に強い男は、静かなものだ。」


チョイ~~~!!!(笑)かわいい~!!
というか、中国最強とまで言われた武術家であるジェット・リーにこのセリフ。
深いっ!!

やっぱり可愛い!!が連発。
ほんとにみて良かった!!これもDVD欲しくなったよ。


長くなりそうなので続きは別のページで。





















不思議の国ニッポン? 『ローグ・アサシン』

2015-03-16 01:15:18 | 日記
行動所見をクラス全員分書いたので、
よく頑張りました!ということで、映画をみることに。
もはや、ジェット・リーが出演してるものなら何でもみてみたい!
ということで・・・。

趣味の映画鑑賞なので、思いっきり偏った意見です。
ちなみにネタバレはないよ。


『ローグ・アサシン』

2007年のハリウッド映画。
チャイニーズ・マフィアと日本のヤクザの闘いで、
最初、日本側に雇われてるジェット・リー演じる殺し屋ローグ。
このローグが曲者で、もう人を裏切る裏切る。。。
マフィア同士が闘うように画策したり焚き付けたり。。。
悪のオーラ全開のジェット・リー。。
今回は不敵な笑みとか、冷たい表情の場面がほとんどです。
ハリウッド映画に出る東洋人って、悪役が多いよねえ。
ジェット・リーには悪役は似合わないのになあ。

これらの画像はネット上にあったもの。

伝説の殺し屋ローグを追いかけるのがFBIのクロフォード。
最近人気のアクション俳優、ジェイソン・ステイサムが演じている。
この人も特定のファンがかなりいるみたいで、日本でも人気あるんだよね。

ラスト20分くらいからの大どんでん返しで、
あれ?あれ?となっている間に、
ラストファイトはやっぱりローグ(ジェット・リー) vs クロフォード(ジェイソン・ステイサム)。
人気の高いアクション俳優同士での闘いだけど、かなり短い。
アクションが少ないならこの映画、この2人じゃなくても良かったのでは・・・。

今回は素手のアクションは少なくて、拳銃とか爆弾とかを普通に使うリー氏。
すごい車も運転してた。
でも石橋凌氏との日本刀アクションは迫力あった。
石橋凌の英語の綺麗さにちょっとびっくり。

あと、掛け軸やら日本人御用達の店の前にあった日本語の文章が全部変で、
それが気になって気になって仕方なかった。
「掃き溜めに鶴」とか「弱肉強食」とか、「馬鹿ほど怖いものはない」とか。。。
iTunesで映像を借りたのでスクリーンキャプチャできなかったけど、
知らずに一生懸命に一時停止してた。
ある意味、見所かも・・・。変な日本語いくつ見つけられるか。

あと、石橋凌側の日本のヤクザが、何故か忍者姿で隠れてたり!(笑)。
2007年の映画だよ!!忍者!
ハリウッドの日本文化に対する認識って、
ある時代でストップしてんのかな・・。
それとも、ステレオタイプの日本の描き方の方が、
海外の人にとってはなじみがあってわかりやすいからかな・・多分こっちだな。

使われている小物も、なんか変です。
日本ってそういうイメージなのかあ・・・というのがよくわかる映画です。
不思議の国ニッポン(笑)。

あと、個人的には犬でも少年っぽくても殺し屋でも仙人でも何でもできるんだな、
アクション以外も上手いねジェット・リー・・・という映画でした。

今回はあまり心に迫るものがなかったので、さらっと鑑賞文でした。

















ひとりの心

2015-03-14 23:36:42 | 日記

まだまだ朝夕は冷えるけど、春は近づいてきている。

卒業式は無事、感動的に終わり、
こっちがサプライズをしかけるはずだったのに、
逆にびっくりさせられた卒業式お疲れ様会も終わった。
3年の担任の先生がお礼の動画を作っていたのだった。
その動画には、卒業式当日の様子もあった。
卒業前の特別時間割の時は3年担任の先生はめちゃくちゃに忙しい。
卒業式当日は朝からみなバタバタしていたし、
午後からは第二卒業式もあったのに、一体いつ編集したの・・・?!
熱い気持ちが伝わって来た。


今日は2週間ぶりにステンド。
2週間、ほんとに何にもできなかったな・・・ああ(泣)。

大型のステンドは細かいところだけ未完成で、
しかもややこしいところを残してしまっている。
一応今日全部ガラスが入ったけど、間に合うのか。


展示の準備をするために、
ステンドが終わったあとに3人で新宿の東急ハンズへ。
新宿の人ごみがすごくて、酔いそうだった。
17:00頃の空がまだ普通に明るく、季節の移り変わりを感じた。
しかしすぐに、つるべ落としっていうんだっけ?、
夕闇がストンとビルの間に落ちて来た。しかもかなり冷える。
春は近いような、でも遠いような。



新宿でカフェに入って、3人で細かい打ち合わせした。
私以外の2人は「お腹が空いた!」とパスタを注文したけど、
私は温かいチャイにした。
新宿に着いてから人酔いがさめなかった。
ちょっと気分が悪くなった私を、
二人は適当にほっといてくれた。
ヘッドフォンをつけた。
少し一人になりたかった。
季節の変わり目は、不安定になる。





土曜日の夜、新宿の街を行く人は、
みんなのびのびと綺麗だなあと思いながら窓の外をみていた。
普段私が生きてる世界とは、別世界みたいだ。

携帯に入ってる好きな曲をヘッドフォンで通して聴きながら、
自分の殻に閉じこもり、街をみるのが好きだ。
自分とは全然関係ない風景なのに、音楽と重なると、
小さな物語が勝手に頭の中で始まる。
そんな時だけ、自分がちゃんと参加して街の中にいると感じられる。
たぶん、こんな風に触れ合うことのない自分勝手な物語が
あちこちに溢れていることだろう。





とかとりとめなくぼんやり考えていると、
2人はもっと実利的なことを考えていた。
Excelで3人の展示期間中のスケジュールと、
商品と売り上げの管理のシートを作ってくれていた。
ヘッドフォンを外して、話し合いに参加した。
ありがたかった。



独りは嫌だ、
でも一人になりたい。


我がままな私を、わかってくれて。

























very cute!

2015-03-10 22:55:19 | 日記

美術科の成績付けが終わったので、
卒業式の夜の打ち上げに、
3年生の先生方にプレゼントするサプライズ動画を作りつつ、
残りの仕事はクラス所見のみ。


ふとした会話がきっかけで思い出した。
小学生の時から大好きなリー・リンチェイ(ジェット・リー)の映画を
たくさんみよう!と映画を5本購入。

私ぐらいの世代なら結構好きな人は多いと思うけど、
今の若い人は残念ながら知らないのね。

リー・リンチェイ(ジェット・リー)はこんな人。

1963年瀋陽生まれ。
8歳で武術を始め、前人未到の全国武術大会5連覇など実績を残す。
18歳の時『少林寺』で映画デビュー。
その後ハリウッドに進出し、世界的アクション俳優となる。
スマトラ沖地震の際に津波被害に遭った経験から、
07年に壹基金を設立。現在は俳優業よりも慈善活動に力を注いでいる。
(Twitter/ジェット・リーbotより)



武術家であり、俳優さん。
私は「少林寺」で、素早くあまりに美しいアクションと彼の笑顔の大ファンになり、
その後、リー・リンチェイが出ていた香港映画は欠かさずみてた。
遠い銀幕の世界の人だけど、
私にとっては「初恋の人」とも言える。
私が小3ぐらいだったかなあ、なんて素敵なんだろう!って思った。


その後、世界進出するにあたって名前を「ジェット・リー」に改め、
ハリウッド映画にも多数出演している。
下の写真の左側は言わずと知れたジャッキー・チェン。
二人とも笑顔がとってもいい。共演してた時の写真らしい。
リー・リンチェイの笑顔が本当に可愛らしい。

温かく朗らかな人柄で、上にもあるように、
現在は慈善活動の方に力を入れているという。
香港映画時代はよくみていたものの、
ハリウッド進出してからの作品をあまりみていなかったので、
購入してみてみることにした。

購入したのは、
リュック・ベッソン監督、というのが気になる「ダニー・ザ・ドッグ」、
ジェット・リーのファンからの評価が高い「ロミオ・マスト・ダイ」と
「キス・オブ・ザ・ドラゴン」、
ジェット・リー本人押しの「SPIRIT」、
アクション俳優のジェット・リーがノーギャラでも出演を熱望したという、
ノンアクションの文芸映画「海洋天堂」の5つ。


まだ全部みてはいないんだけども、
you tubeで「ダニー・ザ・ドッグ」の映像で素敵なのを見つけてしまった・・・。
「ダニー・ザ・ドッグ」に出演しているジェット・リーは40歳ちょっとぐらいらしいんだけども、
ものすごくキュート・・・まず年齢が全くわからない。
いくら東洋人が若く見えるとはいえこれは!


この映画では優雅なアクションは内容上やっていない。
単なる暴力をジェット・リーは意図して表現しているので、
アクションのシーンは美しくはない。
しかも、ジェット・リーはものすごくハンサムというわけでもない。
容姿だけみれば、むしろどこにでもいそうな、
はにかみやの優しげな東洋人の男性とも言える。
でも、何かが違うのだ。

リュック・ベッソン監督は、
ジェット・リーの魅力を良く理解してると思った。
強いのに、なんてカッコいい&キュート。。。
他の役者さんでは、この役はできなかったと思う。



あまりに素敵なので、動画も共有しちゃった。
ジェット・リー(リー・リンチェイ)を知らない人は、
ぜひ一度みて欲しい。男女関わらず、きっと好きになるよ。


Danny The Dog "not strong enough" Jet Li

『思い出』の展示

2015-03-08 12:06:56 | 日記

1月は行く、2月は逃げる、3月は去る。
この言葉通り、駆け足で2月が逃げていった。
3月もすぐに去っていくのだろうなあ。


忙しいのはありがたいこと、だと思う。
けど、型通りに仕事をこなすだけの毎日だと、
どんどん無感動になっていくのが自分でわかる。

時には何にもせずに何かをぼんやりみていたい。
木を見る、空を見る、雲を見る。
あと空気の流れ(ほこりが落ちていく様だけじゃなくて空気にはうねるような流れがあるように見える)。
何時間見ていても飽きなかった。
そういうものをぼんやりとみつめながら、
時間ってなんだろうとか、いつか死ぬんだろうなあとか、
普段は頭の隅に追いやられていることを考えたりしていた。
小学生の頃は、そんな風にみんな、
自分なりに「哲学」している時間があったはずだけど、
そんな時間は、大人になってからすっかりなくなってしまった。


現代美術は、日々の表面的な出来事に追われて考えることを忘れている人に
小学生の頃と同じような「ぼんやりする哲学時間」を与えてくれると思う。
時間泥棒に盗まれた大切な「自分の考える時間」を取り返してくれる。
現代美術と向きあうことは、無くした自分の思考と向きあうことだと思う。


土曜日。
東京の京橋 art space kimura ASK?で行われていた個展、
橋本典久さんの「NOTATION : 鏡の中の箱」に行ってきた。
2週間も展示期間があったのに、17:00の閉館時間ギリギリになってしまった。
(ありがちだけど、18:00までと勘違いしていた・・うう。)

橋本典久さんは美術科のワークショップ授業でお世話になっていたアーティストさんで、
アニメーションのいちばん根っこになる原理をわかりやすく教えてくれる授業が、
毎年、生徒たちに大好評だった。
これから卒業する生徒たちは橋本さんの授業を2年生のときに受けているのだけど、
とても楽しかった授業の思い出として残っているという。
今年度は予算の関係で授業を行えなかったのがとても悔やまれる。

橋本さんの作品は、たぶん後でジワジワくる。

art space kimura ASK?というギャラリーは、箱のような空間。
それを1つのカメラの『中』に見立てたような『self-portrait』という作品。
写真を撮る→1枚の写真作品ができる、という過程で、
削ぎ落された「→」の部分について考察し、ビジュアル化したもの。

橋本さんは大学の先生でもあるので、
物わかりの悪い生徒にも噛んで含めるように教えるのは大変得意なのだと思う。

ご本人が口頭でわかりやすく説明してくださると、
頭の悪い私でも「なるほどー・・・。」となったけど、
腑に落ちていろいろ考え始めるのは、私はみた翌日以降となる。

頭が、普段は流れ作業的なものばかりに対応していて、
本当に自分が普段「考える」モードになっていないのだなと気づく。
これは危険だ・・・。


削ぎ落された時間をストップさせて拡大して見せてくれているような不思議な感じだ。
同時にとても『懐かしい』感じがした。

削ぎ落されたものや時間に目を向け、考えるという姿勢は、
小さい頃、私たちは普通に体験していたことではなかったか。
いつ忘れてしまったのだろう。



『memories』という作品では、
もはや消え行くメディアでもある写真のフィルムをフロッタージュしている。
『Breathシリーズ』は前回の展示でも拝見したのだけど、
これは映画の時間の流れを90°傾けたところからスライスして(なんといっていいのか・・・!!)
それを並べた不思議な作品。今回は映画の中の1分間だけ抜き出したとのことで、
『Breath,one』と名づけられていた。



目のつけどころがユニークなのはもちろんだけど、
作品としても大変美しい。
そして、こちらに「考える」ことをプレゼントしてくれる。
それはとても「懐かしい時間」なのだ。



時間をスライスするって、小学生のとき、そういう感覚に陥ったことがあった。
ぺらぺらな1枚の薄い時間の積み重ねが、自分の時間なんだという感覚。
そういう感覚、小さいときにはあった人が多いのでは?

そう、これは、単なる写真や映像に関する展示なのではなく、
小さな頃、時間を忘れて期せず哲学をしていた私たちの『思い出』の展示なのだ。



橋本さんは、
私たちがいつの間にか無くした時間と哲学を丁寧に掘り起こし、
慎重に美しく組み直し再現することのできる、
現代の考古学者のようだと感じた。


現代美術って、現代人にとってものすごく重要だと思えた展示だった。







































ホロスコープは語る?

2015-03-01 01:01:42 | 日記
今週は大変な週だった。

月曜日、朝から弱い腹痛。
午前中はなんとか耐えたものの、
6時間目の合唱コンクールの練習は副担任の先生にみてもらうことにし、
保健室で横になっていたら、熱が少し上がって来た。

養護の先生が、
「これから熱が上がりそうだから、早めに帰った方がいいよ。」
とのことで、管理職の先生が直々に車で自宅まで送ってくださった。
寝ていたら熱は2時間ほどで一気に38.5まで上がってしまった。
38度を超えたら、とにかく苦しい。
食べたらもどしそうだったので、何も食べずに水分補給だけにした。
眠ると夢ばかりみた。
亡くなった祖母が夢に出て来て、花見に連れて行ってくれ、
お餅を作って食べさせてくれた。
励ましてくれてたのかなあと嬉しくなった。

起きたら37.7まで熱は下がっていたけど、
熱で体力が奪われ、とにかくいくらでも眠れた。
水を飲んでは寝る、を繰り返した。
祖母の夢以外は、なんだか奇妙な夢ばかりだった気がする。

次の日は午前中はちょうど授業がなく、午後は合唱練習だったので、
丸1日休ませてもらった。
最初はインフルかと思ったけど、
薬も飲まないのに恢復は早かった。
この日に平熱まで戻った。
しかし、ご飯は無理で、果物ゼリーが夕ご飯。
日曜に行った布博で、何かもらってきたのかなあ・・・。
水曜から念のため、マスクをして出勤し、
木曜になって、やっとご飯が食べられるようになった。
金曜に申し込んでいた講座には、何とか行くことができた。


町田駅からバスで20分くらいのところ、私立の保育園である『しぜんの国保育園』。
ここは、使っていないスペース(旧園舎)を芸術家のシェアオフィスにしているという、
とっても斬新な保育園。なんと保育園内におしゃれなカフェまである!
しかもシカやキツネ、クジャクまでいる!
時々、保育園やシェアオフィスをのぞいてたりもするらしい・・・。
私が行ったのは夕方だったから、
もう外にはいなかったのが残念。


この保育園の旧園舎でシェアオフィスを持つ、
テキスタイルデザイナーの有田昌史氏の講座『縄文~アラスカ民俗表現講座』に参加した。
有田先生には、世田谷ものづくり学校(IID)でシルクスクリーン講座でお世話になったことがあった。
とてもピュア(?)なイメージの先生。
今回の講座は、Facebook上だけで募集したとのこと。
だからなんと参加者は3人!

振り返って考えてみたら、IIDも廃校になった中学校の校舎を使っている。
子どもの数がこれから減少してくるわけだから、使われなくなるスペースは増えていく。
今度は地域社会を相手にした『学校』として再び機能しているのは素敵だと思う。
しぜんの国保育園は、半分は普通の保育園として機能し、
半分はシェアオフィスとして制作やワークショップの場として使われている。
この使い方も素敵だ。

縄文と民族、という言葉にピンときたので、即、申し込んだ。
ステンドグラスを制作するようになって、
どんどんフォークロアなものに惹かれるようになってきた。
西洋的な規準でははかることのできない自由な発想のデザイン。
そういう表現の源にあるものを少しでも取り入れたくて、お話を伺おうと思った。

お話は、ほんとに興味深いものだった。
有田先生ご自身がアラスカに行かれたときの体験、
その体験から得たこと、縄文的というのはどういうことか、
イヌイットの壁掛けのデザインの話。

人間、必要なときに必要なものを呼び寄せる力があるというけれど、
すごくそれを感じた。(というか自分で申し込んだけど・・・)

最近、忘れかけていたことを思い出させてくれた。

たくさん流行の中に身をさらし、いろんなものを見聞きして、
自分のいちばんほっとするものや好きなものがわからなくなる瞬間は多々あった。

特に、もう自分は若くないから、
美しい、正しいとされるものの軸は若い人の中にあって、
年をとれば、軸はもう既にずれているのではないか・・・
と思ってしまいがちな今のこのご時世で、
ものをつくるとき、何をテーマにしたらいいのか、
迷うことが正直よくあった。
誠実にものをつくろうとすればするほど、わからなくなった。



お話を聞いているうちに、
自然の中に「生きる場所をもらっている」という感覚や、
命やエネルギーということについてもっと考えることの大切さなど、
元々、とても興味があったことを思い出させてくれた。
そして、迷わずそこに根ざしてものづくりをしていくのがいいと思えた。
小さな種を手に入れた気がした。


で、話はそこで終わらなかった。
参加者が少なかったということで、雑談タイム。
有田先生は、中学生のときからホロスコープに興味があり、
趣味として研究されているという。
その歴史はテキスタイルの研究よりも長いんです、とおっしゃっていた(笑)。

私は仕事が終わってギリギリに到着したけど、あとのお二人は、
かなり前からいらっしゃっていて、なんとホロスコープ診断をしてもらったという!
よし!やりましょう!ということで、
私も診断してもらった。


ちなみに、ホロスコープは占いではないという。
インド哲学に端を発するものらしい。
誕生日と生まれた時間、
出生地の緯度・軽度から割り出したホロスコープを読み解いていく。
パソコンの画面上に出てきたホロスコープ、撮影しとけば良かった~!!
(先に来た方は撮っといたらしい。)

それによると、私は「とてもバランスの良い人」、らしい。
と言われても・・・
と思ったけど、先に見てもらったお二人のうちの一人のホロスコープを見せてもらって、
納得した・・・・その人のホロスコープにはカオスが見えた(笑)。
というのは、ホロスコープというのは円グラフによく似たもので、
円がいくつかの「宮」に区切られていて、「宮」の一つ一つに意味がある。
その「宮」に入っている記号で、その人の特性がわかるというもの。
見せてもらった方のホロスコープの一つの宮に、数個の記号がぐっと詰まっている。
彼女はテキスタイルの若きアーティストさん。
もう一人の方も、私と同年代で版画のアーティストさん。
二人とも、かなりカオスな部分があったらしい。

私のは、全部の宮に記号がまんべんなくはいっている印象だった。
で、社会的には男性的なところと女性的なところのバランスがとてもよく、
(父性と母性が同居してるという性格らしい)、
子どもと接する教師という職業にはもってこいなんだそうだ。
理知的でもの静かな性格で、本質は「乙女」なんだそうだ。
・・・・ほんとかよ~!!!!(笑)

でも、やっぱり私はアーティストにはなれないんだなと思った。
だって、上の二人のような『カオス』がホロスコープ上でもないから。
実際、エネルギー量が違う感じがした。


でも、職業で一番向いているのは本当は「ライター」と聞いて、
とても嬉しかった。
だって、昔なりたかったんだもん。なれてないけど・・・・。

私としては、
ステンドグラスでの方向性が気になったのでちょっと聞いてみたら、
「フォークロアなもの、人を癒すものを目指して作るのがあってますよ。」とのこと。

これはとっても納得だった。勇気を得た気がした。

ちなみに恋愛を示す宮には何にも入ってなくて、
「恋愛に全然興味ないでしょう?」と聞かれ、
あ、あたりです・・、と答える始末(笑)。

でも、合っている男性は「お父さんのようなどっしりした温かい人」なんだそうだ。
家でアザラシみたいに寝ててもいいって感じらしい(笑)。
なにそれ、うちのお父さんじゃん・・・(・・;)。

ちなみに、他のお二人に合っているのは
「俺様的な人」、
「家にじっとしていられなくてとにかく活動的な人」だったらしい。
二人とも「当たってる!」と言ってた。
確かに私は『俺様』も嫌だし、家にいないばっかりの人も嫌かも・・・。

という感じで、楽しくワイワイ4人で素敵な、
隣にシカやキツネのいるアトリエで楽しい時間を過ごすことができた。
帰りはなんと、
3人で携帯の灯りをたよりに真っ暗な山道と隣にあるお寺の境内を通って帰宅することに・・。
小規模なアドベンチャーだった。

お話に刺激をもらい、ホロスコープに勇気をもらい、
38.5の熱からも完全復活できた気がした。