6日間の展示会が終わった。
正直、とっても長かった。
3人がそれぞれ仕事をしながら展示会をやるのは、
本当に大変だった。
私以外の2人は会社員だからなかなか休めず、
平日は春休み中で休みが取りやすい私が在廊している日が多かった。
表参道の街は賑やかだけど、
だからってたくさん人が来る訳ではない。
人を呼ぶことの大変さも知った。
売り上げは39800円。頑張ったと思う。
得たものはお金だけでなく、
自分たちの作ったものがわずかだけどもお金になるという自信と手応え。
新しい体験で、自分の世界が広がった。
ワクワクする体験だった。
次は7月末、下北沢で。
売れ筋はピンブローチやペンダント、
オーナメントだったから、そういうのを作ってみよう。
同じギャラリーでも来年夏、また展示会を予定している。
今度はガラスの時計やランプなどにも挑戦するつもりだ。
最終日の今日は18時までだったけど、17時半過ぎて友達2人が来てくれた。
今回、自分の勤務校の同僚には忙しい中で申し訳なくて全く知らせなかったけど、
別の学校で美術科教員をしている友達には知らせておいた。
旅行仲間で、一緒にいろいろなところへ行った。
そのうちの1人は、今日で横浜の美術科教員を退職した。
といっても退職の年齢ではない。まだ30代前半だ。
ギャラリーにいるときだと、
他のお客さんもいて話し辛い感じだったので、
撤収後、3人でお茶することにした。
彼女は、大阪のお寺で2年間修行を行うことにしたのだった。
出家するという大決断に、最初は本当にびっくりした。
しかも休職ではなく、
今まですごく頑張ってきた教員を完全に辞めてしまうとは。
研究会で私たち3人はいつも熱心だった。
修行中の2年間は、外部との接触が基本的に禁じられていて、
特別な用事以外では外へは出られない。
携帯電話も基本的に禁止。
携帯は解約してしまうかもしれないらしい。
ただ、私たちが会いに行ったり、
手紙を書いたりするのはいいらしいから、
お寺の住所を教えてもらった。
本人は飄々としていた。望みが叶ったんだなと思った。
2年後には帰ってくること、
そうしたらグループ展を3人でやろうということ。
それだけ約束し、帰っていった。
彼女は版画をやる人だ。
尼となった彼女は、2年後、いったいどんな作品を作るのだろう。
その変化が楽しみでもある。
でも、変化していく人をただ見送るのは、何かとてもさびしいものだ。
今日はとてもいい天気だった。
私の住む街はわりに田舎で暗く、
帰り道、空を見上げると星がいくつも見えた。
これから私はどうなるんだろう。
もう一人の友達も、
話を聞いていると仕事に対する見方が変わってきているようだった。
『変わらないものなど、ない』。
別れは、物理的なものだけじゃない。
みんながそれぞれ心に求める違う道を進み始め、
一人で行く心細さを感じた。
変わらないものは何だろう。
ぼんやりと考えてみた。
一人になることが怖い自分。
まだまだ底冷えのする、春。
正直、とっても長かった。
3人がそれぞれ仕事をしながら展示会をやるのは、
本当に大変だった。
私以外の2人は会社員だからなかなか休めず、
平日は春休み中で休みが取りやすい私が在廊している日が多かった。
表参道の街は賑やかだけど、
だからってたくさん人が来る訳ではない。
人を呼ぶことの大変さも知った。
売り上げは39800円。頑張ったと思う。
得たものはお金だけでなく、
自分たちの作ったものがわずかだけどもお金になるという自信と手応え。
新しい体験で、自分の世界が広がった。
ワクワクする体験だった。
次は7月末、下北沢で。
売れ筋はピンブローチやペンダント、
オーナメントだったから、そういうのを作ってみよう。
同じギャラリーでも来年夏、また展示会を予定している。
今度はガラスの時計やランプなどにも挑戦するつもりだ。
最終日の今日は18時までだったけど、17時半過ぎて友達2人が来てくれた。
今回、自分の勤務校の同僚には忙しい中で申し訳なくて全く知らせなかったけど、
別の学校で美術科教員をしている友達には知らせておいた。
旅行仲間で、一緒にいろいろなところへ行った。
そのうちの1人は、今日で横浜の美術科教員を退職した。
といっても退職の年齢ではない。まだ30代前半だ。
ギャラリーにいるときだと、
他のお客さんもいて話し辛い感じだったので、
撤収後、3人でお茶することにした。
彼女は、大阪のお寺で2年間修行を行うことにしたのだった。
出家するという大決断に、最初は本当にびっくりした。
しかも休職ではなく、
今まですごく頑張ってきた教員を完全に辞めてしまうとは。
研究会で私たち3人はいつも熱心だった。
修行中の2年間は、外部との接触が基本的に禁じられていて、
特別な用事以外では外へは出られない。
携帯電話も基本的に禁止。
携帯は解約してしまうかもしれないらしい。
ただ、私たちが会いに行ったり、
手紙を書いたりするのはいいらしいから、
お寺の住所を教えてもらった。
本人は飄々としていた。望みが叶ったんだなと思った。
2年後には帰ってくること、
そうしたらグループ展を3人でやろうということ。
それだけ約束し、帰っていった。
彼女は版画をやる人だ。
尼となった彼女は、2年後、いったいどんな作品を作るのだろう。
その変化が楽しみでもある。
でも、変化していく人をただ見送るのは、何かとてもさびしいものだ。
今日はとてもいい天気だった。
私の住む街はわりに田舎で暗く、
帰り道、空を見上げると星がいくつも見えた。
これから私はどうなるんだろう。
もう一人の友達も、
話を聞いていると仕事に対する見方が変わってきているようだった。
『変わらないものなど、ない』。
別れは、物理的なものだけじゃない。
みんながそれぞれ心に求める違う道を進み始め、
一人で行く心細さを感じた。
変わらないものは何だろう。
ぼんやりと考えてみた。
一人になることが怖い自分。
まだまだ底冷えのする、春。