しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

明日は明日の秋の風

2012-08-30 21:55:24 | 日記
学校が始まって最初の週でもうヘトヘト。。。
まず教室もどこも暑過ぎるでしょ!!!
生徒も、暑いから水の飲み過ぎでお腹壊したりしてるし、
クーラーもない環境で、8月末から授業始めるなんて、
絶対、自殺行為!! 
9月からでいいじゃーんと早退する先生も多数・・・・。


生徒指導などで放課後、
学校を離れて生徒宅にいくことが4日間のうちに何度かあった。
今日はようやく落ち着いて夏休みの宿題チェックや授業の振り返りもできた。
部活をやっててもろくに顔を出せなかったから、今日は久々、部活にも行った。
文化祭の団体制作の相談をしてもらう。
3年生が落書きがてら、私の名刺を作ってくれた。
私の似顔絵と鳥さんイラストが入っている。
鳥さん大好きな私としては、鳥さん入りがかなり嬉しい。

部活終了の18時でもう今日はお仕事終了。
普段ならここからが授業準備とかチェックとかなんだけど、
今日は午後は丸々デスクワークに使えたから、早く帰れる!
こんな日も久々ーーーー・・・・・。


学校を退勤、無印カフェでご飯→アイス屋さんでアイス。
冷たくて甘いモカコーヒーのアイスで、少しだけ疲れが軽減した気がする。
花金には一日早いけど、ちょこっと羽を伸ばした。
ここ数日の生徒指導のおかげか、
生徒の言動を見聞きしながら自分自身のこともたくさん振り返っている。
自分にもそういう気持ちや要素があることに気がつく。
意識していかなくちゃ、生徒は文字通り、自分の鏡だと思う。
なんて学ぶことがまだまだ多いんだろう・・・・。

夏休みの宿題の中の一つで、地域の人が作った、地域の事柄をテーマにしたいろはがるたの句に、
絵をつけてくるというのがあった。3年生の宿題だ。
これで、「地域いろはがるた」を作ろうという、地域と学校とが話し合う学校運営協議会の目論みである。
学校の地域貢献という視点で、協議会のやりたいことに美術科(といっても私個人が)で賛同してみた。
まあ、生徒はいい加減にやるかな、と思っていたらとんでもなかった。
良い出来だった。
地域のことをちゃんと調べたり、
句の中に出て来た地名のところまでわざわざ足を運んだりした生徒もいたようだった。


句は地域の大人が、絵は地域の中学生が、
そしてそれを製品化して地域の小学校、幼稚園などに配布して、
地域学習に役立ててもらおうというもの。

50音のいろはがるたを6クラスに8~9句振り分け、
その中で気に入った1句の絵を描いてくる。
選ぶ句が被るかな?と思っていたけど、意外にも均等にばらけて、
8句中、1句は誰も絵を描いていない、ぐらいでおさまった。
それくらいなら残っている句は美術部で描ける。
この目論み、現実化しそうだ。
生徒が描いた絵が、本物のカルタになるって、ちょっと面白い。
ちょっと泥臭い感じだけど、地域密着型美術も悪くないなと思う。



明日の授業のことは今日考えるけど、
人間相手では、明日は明日の風が吹く!
臨機応変さが大切。

とりあえず元気でいれば、なんとかなるさ・・・。
とか思っていると、夜の風はちょっと以前より涼しくなっている。
秋だなあ・・・。






































からいと辛い

2012-08-28 23:57:15 | 日記
学校が始まったら、とんでもなく忙しい。
授業準備も、一から組み直しているから忙しい。
でも今日1回目の授業では、かなり授業の感じが良かった。

何が良かったかといえば、普段しっかりやる子はどういう風にしてもやるんだけど、
いつもは真面目にやらない子がきちんとやっていたから。

課題設定の理由(生きていくのに必要な力という観点で)を徹底的にわかりやすく言葉で説明すること、
今日の授業では、ここを見るよ!これができたらおおむね良い(B規準)だよ!も
はっきりと明示して意識させること。
これだけでこんなに変わる。

指導と評価の一体化って、こういうことかー・・・。
授業で実際にやってみて、文科省の言ってることの意味が初めて分かったように思う。
教員の中には文科省のやることにいちいち文句を言う人は多いけど、
まず実践してみてから文句言うべきだといつも思う。
やりたくないから文句いってるだけなんじゃない?って私は思ってしまうよ。



生徒と休み明け面談。2日間で全員と面談した。
今日は授業2時間、面談2時間で午前中で終了の日だったけれども。
17人、規定時間を大きく上回り4時間もしゃべった。
疲れたーーーーしかしよくしゃべるなー・・・・・。

3年生は本当によく勉強していた。ほんと、よくやる。
部活も引退し、塾と塾の宿題と学校の宿題。
1日5~7時間の学習。多ければいいってものでもないけど、でも頑張ってる。
夏休みなんて、あったもんじゃなかったんだね・・・。
夏休みだけど、お疲れさまって言いたくなった。

高校選択も具体的になってきていた。
夏に3校以上、学校見学に行こう!という宿題も出ていたから、
ほぼ9割の生徒はきちんとその宿題をこなしていた。
そして、実際に見に行ったことで夏前に言っていた志望校を変更する生徒も多数いた。
公立第一志望をやめて、私立推薦に切り替えた生徒も数人。
そういう風に真面目に考えている生徒は、話し方も変わってきていて興味深い。
大人への第一歩が、今なんだと思う。

そんな中でも、化粧をしたりお酒を飲んだりして夏を過ごした生徒も一部いて、
生徒間でのギャップがすごい・・・・生徒指導も花盛り。

ここからは自分との戦いなんだけど、ちゃんとわかってるかなあ。
この時代には、私なら絶対に戻りたくない。
そのくらい、辛い時なのはわかるけど・・・・。


帰ってる途中で学校からメール。
メールの着信音は鈴みたいな音できれいで好きなんだけど、
内容がからい・・・・。
明日も授業以外は全部、生徒指導が入るかも。
しかも、慣れないiPhoneで返信にめちゃくちゃ時間がかかる。
からい。



お酒飲んでも、異性に走っても、全部最後は自分で引き受けなきゃいけないのにな。
最後に辛い思いをしなきゃいけないのは、あなたなんだけどなあ。

生徒の人生のお勉強に、私も並走している。
からい。
























夏が終わる日

2012-08-26 23:03:37 | 日記
あさってからもう最初のクラスが授業なので、授業計画、スライド作り。
今年は特に研修にたくさん参加してみた。
昨年までは「面白い授業のネタ探し」的なところがあったけど、
今年は、
「美術の授業が将来どんな役に立つのか、どういう力を育てることが可能か。」
が自分としてもテーマだったから、そういう研修にたくさん行ってみた。

たくさん学ぶと、今まで通りではいかないので、当然、根底から直しが必要になる。
毎年やっている授業も上のテーマで枠組みを作り直してみた。
生徒にとっても課題を制作する&自分の中の某かの力を育てる、
というのを意識できるようにしてみた。

しかし、もう今日は頭も体も死んでいる・・・・。

今日の横浜美術大の教員用WSは工芸。
金属加工、苦手だから出てみたけど。。。

やはりしんどかった。
昨年も同じ先生の彫金の講座を受けたけど、しんどかったのを思い出した。
・・・喉元過ぎれば熱さ忘れるって、こういうことかー。

たがね作りでは金属やすりで炭素鋼を削る。削り方は大変難しい。
超繊細かつ、力のいる作業。
ぐう。力がうまく入らない。
1本目は先生に手伝ってもらいながら、
2本目は自分で作ったけど、ものすごく時間がかかる。
そのうち変に力を入れすぎたのが左手首がしびれて痛くなってきた。

バーナーで炭素鋼を焼きしめる。そうすると金属は堅くなる。
赤くなったら水に入れて急冷する。そのあと一回、きつね色まで焼く、また急冷。
こうすると金属に『粘り』ができて、壊れにくくなるという。深い。。。

上手くできない時の生徒の気持ちがすごーくよくわかった。

そのあと、自分で作ったたがねを道具にして毛彫りで金属に彫り作業。
でも、疲れすぎてもうなんだか気持ち悪くなっていた。
作業はしたけど、ほぼ死んでた。。工芸、体力的にも精神的にも大変。
私ごときではまだまだダメですね・・・・。


頭は痛いけど、
とりあえず一課題の授業計画、評価計画、2回分の授業の説明スライドはできた。
最初の導入が一番大事だから、そこだけなんとかクリア。
ここからは制作の具体的手順の説明と諸注意だから、簡単な説明映像作りたい。
夏休みにできなかったのは残念・・・・。
明日から学校なんだよね。

大学からの帰り、生徒と空を見ていたら、怪しい雲があった。
一カ所から放射状に広がる雲。
地震が来るのかな、また、と思いながら帰る。
関東にいると、何となく気持ちが落ち着かない。


美術の宿題チェック、評価、所見、やることたくさん。
忙しさに負けないように、何でも前倒しにやるように。
でも適度に気を抜くように。
たまには雑貨屋さんでも巡ってみるように。
心に余裕を持って、笑うことを忘れないように。

いろんなことを自分に言い聞かせながら、前期後半『戦』に突入。
コーヒー要るなあ、また・・・。






















アナログ性質

2012-08-25 22:47:17 | 日記
横浜美術大学にて、中学生のための美術講座に生徒が参加。
プロジェクターの光でできた影を利用して、大きな紙に影のコラージュをしていく。
「パラレルワールドを作ろう!」という講座に参加。
今日は、いろんなものの影を描いて、面白い世界の下描き。
明日はいろんな描画材で着色してくみたい。

私も、同時に行われている教員用のワークショップに参加。
今日は、透明水彩の三原色だけを使ったドローイング。
男性のバレエダンサーの方がモデル。
固定ポーズ20分×3回、ムービング20分×1回、固定ポーズ20×2回。
ムービングというのはゆっくりとバレエの動きをするもの。
常に動いているからとらえるのはものすごく難しかったけど、
動きを描くって固定ポーズ描くよりも面白いなと思った。
バレエだったということもあるけど、人の動きってきれい。
このバレエダンサーの方も、普段着の格好をして現れたときは、
完全に普通の(どちらかというとむしろチャラい感じの)お兄さんだったのに、
バレエのコスチュームを着ると、雰囲気が一気に変化した。
バレエダンサーの品のあるオーラ・・・・プロだわ。。。
美しくてしなやかな動き。最後はバレエ式の挨拶で締めくくるという優雅さ。
絵を描きにきて、優雅さに癒されたひとときだった。


そのまま優雅な気分で一日を終わりたかったけど、そうはいかない。
6年間をともにしてきたケータイがついに壊れてしまった。
蝶番的な部分が突然、コロッと欠けてしまった。
普通には使えるけど、中の配線が見えてる・・・・
夏休み最後の日に、携帯も終わった。
近所のソフトバンクショップへとりあえず行く。

見てもらったら、見えてる配線は大事な線、これが傷つけば中のデータは全部飛んでしまいます、
と言われた。
これはもう機種を変えよう・・・と決めた。
ショップの店員さんが、私の携帯を見ながら、
「あ、くーまん、懐かしいですねー!」と。
・・・私、さっきまでずっとくーまんと一緒でしたよーー(笑)!

くーまんとは、持っているケータイの中にいるくまの赤ちゃんキャラクター。
一昔前のある機種の中には、いたの! 画面上をウロウロしてる。
設定で消すこともできたらしいけど、
落ち込んでいる日に、「◯◯(私の名前)、今日も元気でふねー!」
とか空気を無視したつぶやきをしたりとか、
名所の前を通ると、
「◯◯、くーまん、小田原城に行きたいでふ!」とかつぶやいたりする憎めない子。
ちょうど、時計の数字あたりをなぜかよくウロウロしてて、
何時かわからないということも・・・・。

でも、「◯◯、大好きでふー!」とか、ふいにつぶやかれると、
会話に全くなってないのにちょっと嬉しかったりして。
誕生日にも、おめでと!とか、季節の挨拶もメールできたりしてた(笑)。
なんだかんだで、可愛かったのです。。。赤ちゃんだし。


電話番号をiPhoneに移動してもらって、
携帯電話は充電すれば中身は見られるだけの空っぽの存在になってしまった。
ちょっと寂しいな。

で、iPhoneと格闘。
まだまだ慣れてない。メール打つのに時間かかりそう。。。
ケータイの時は、電話と目覚ましとTwitterとメールとYahooで検索ぐらいしか使ってなかったもんなー。
機能が多すぎて、きっと使いこなせない。
アプリもあまりに多くて。

iPhoneになったからって、私が新しくなったわけじゃないから・・。
前と同じように、アナログな感じできっと使っていきます。。

例えば今日のようにひたすら透明水彩でひたすら絵を描いたりがいい。
混じり合う色が心地よかった。
色が響き合うって、ああいうのだなあ。。。

なんだかアナログな生活が自分にはどうも合うみたい。




















今頃、安吾先生!

2012-08-24 23:26:53 | 日記
きっと今頃、横浜市の中学生たちは宿題に追われてるんだろうな。。。
今日も、夜になって生徒がやってきて、
「せんせー、絵の具取っていっていい?」・・・・
今ですか!
今から宿題やるってことですか!(´∈`:)

でも今年の夏は実質的にも体感的にも少なかった。
すぐに終わっちゃった。
成績、所見記入など夏にやりたかった仕事の3分の2ぐらいは終えることはできたけど、
目標達成とは行かなかった
でも実家でゆるゆるできたし、地味に旅にも出たし、悪くなかった。
(でももうちょっと休みたい。。。。)

今日の午前中は同じ区の小学校2校と合同で教員研修。
テーマが「掃除」。
ダスキンの方を招いてのお話&ワークショップ。
昨日のIntelのに引き続き、
今日のも生徒が行う活動全てに、育てたい力を具体的に設定するところから。

小学校の先生も混じって、4~5人の班を作って(誕生日順に並んでのアイスブレイク!からの班)、
そこで「掃除で育てたい力」についての意見交換。
工夫する力、公共心、公徳心、協力する力、責任感、果ては体力まで・・。
様々な「力」が出てきた。 
掃除一つで、実はすごい教育力。
学校は年間約3000分も掃除に時間を費やしているのだから、
教育活動としてのカリキュラムを作るべき、
というのがダスキンの主張。

うーん、ほんとそうかもね。。。
確かに掃除をきちんとできる人って、それだけで信用できる気がする。


本来なら、出てきた「育てたい力」に基づいて掃除の計画作りをするそうだけど、
今日のも昨日のと同様に短縮バージョン。
掃除のコツや、ダスキンの提供しているワークショップの概要について講義を聴いた。
掃除のコツは、びっくり。そうなんだー!

教室の掃除にも、効率のいいやり方がある。雑巾のしぼり方一つでも。
こういうのを聞くと、子ども達はやってみたくなるそうで、
ワークショップ後に、自動的に掃除が始まったりするらしい。
コツって大事・・・・・。

楽しくなごやかに研修が終わって、のんびりとお昼を食べて午後の報告会で。
教科の研究研修会の内容を報告する会だけど、
それがすんだあと管理職から別の報告があった。
それは前例がなかったからみんな動揺した。

私たちの仕事はおそらく人から好かれる仕事じゃない。
人を育てる時には甘いことばかり言ってられない。子どもにとって耳が痛いことも敢えて言う。
嫌な役回りだなーと思う。

そう頭では分かっていても、辛くなるときはある。
辛くなってもう無理って思うこともあるけど、その都度なんとか立ち直る。

でも、立ち直れなくなってしまう人も当然いる。
話を聞きながら、心が痛くなった。
どの仕事もきっとこの時代は大変だ。
けど、教員の精神的、身体的ストレスは実際のところ半端ない。
なぜなら営業終了って時がなくて、ずっと「教師」でいることを求められるから。
しかも、教員側にも問題がある場合ももちろんあるけど、
最近は保護者の方のクレームも度を越したものが見られる。
心が折れてしまって当然だった。


辛いな・・・・。
私がその立場だったら、と思うとやりきれなかった。



職員室の机を小片付けした。気分をあらためる。


シュレッターで要らない書類を砕いて、新しい書類ケースを買って、
引き出しの中の文房具を整理して。
夕方、1時間半ほどゴソゴソと一人で片づけた。
毎日使う机がさっぱりした。
美術室もまたやんなくちゃ。


仕事は一人でやっていくものではないけど、
常に独り、という意識だけは持っている。
で結構、それは正しいことだと思っている。
そうそう、坂口安吾は正しいの!
辛いことがあると、学生時代にハマっていた坂口安吾の本を思い出す。


独りだと思うからこそ、手助けしてくれる人がとてもありがたいし、
もっと自分がしっかりしなきゃと思う。

それに結局、自分の気持ちは自分で保っていかなければどうしようもない。
途中で仕事をリタイアした経験があるから、
結局、最後は独りというのが身に沁みている。
その経験で心が強くなったと五十歩ひいて今は思える。


新しい季節が始まる前に辛い話だったけど、
結局は独り、荒野でやっていくのが人間なんだというのを、
文学的でなく実際に再認識した夏休み最後の日。
文学的になら、安吾先生ので充分ね。。。

でも、そんな中でもやっぱり楽しくありたいな。
・・・でも、これも安吾先生っぽいや。
























もしかして周回遅れ!?

2012-08-23 21:06:54 | 日記
今週は、研修週。
今日も明日もあさっても。明々後日も。。。

今日は希望者のみのIntel Teach プログラムというのに参加した。
職場からは15名ほど参加。途中、部活で4人ほど退室。

学校も今までの知識受け渡し型じゃだめだよ、転換期だよ、という、まあ普通の話から、
テキストの問題に沿って話し合い。ここからが面白かった。
テキストには、製造業、サービス業など数種類の業種で現実に起こった具体的な問題が文章で記してあり、
この問題解決にはどういう力が必要だと思うか話し合って3つ列挙しなさい、というものが一問目。
全てのワークには3~10分の時間制限があり、その中で話をまとめ、
発表も1分以内で、とか区切られるから、ものすごく頭を使う。
意外に教員ってこういうの苦手なんだ、と皆さんの発言を聴きつつ思う。
要旨がはっきりしないままダラダラしゃべっている教員って多いのかも。
それも意識させられた。
あと、どういう力が今後の世の中を生きていくのに必要なのか、も考えさせられた。
教員って、世界が狭いからね。いい機会だった。
その力が教科の中でどうやったらつけられるのかを考えて課題設定すること、
で、そこで行った授業の「成果物」が、社会に還元できるようにすること。
社会と、学んだことが密接に繋がっているんだ!というのを短いタームで子どもに意識させること。

例に挙がっていたのは、栄養学の授業。
従来なら、知識を学んで、例えば自分の食事日誌をつけてそれを栄養学的に分析して終わり、
知識はテストに出るよ~って感じだったけど、
Intelが提唱している授業では、まずは今月の学食のメニューの栄養分析を行って、
どういう食事が栄養学的に良いのかを探って、
それぞれの生徒がネットで調べたり、栄養士さんや保健師さんにインタビューしながら、
最終的には班で、より美味しくて栄養のあるメニューづくりを生徒たちが行うのだ。
で、栄養士の先生のアドバイスを加えて、学校の学食のメニューとして採用するというもの。

① 学んだことが自分の生活や世の中と直接結びついていることを実感できて、
② 知識が与えられるのではなく、必要なことは自分たちで調べ、
(先生は司会者的立場で、学習環境を整えたり、また活動を評価する立場としてくらいの機能)
③ 自分たちの取り組みを自分たちで学習ログとして記録し、
自己評価を毎時間行って、記録し振り返る習慣を付け、
④ 最後には、自分たちで学食のメニューを作るという学習の「成果物」が出来上がる。
⑤ また、他教科との横断的な学びも積極的にやるべき、とのことだった。
(今回の場合は、保健体育や美術でも取り組めると思う。)

学ぶことと生きる力が繋がっていくというもの。
美術でもいろいろできそうだなあと想像しながら聴いていた。

本式のIntelのプログラムは36時間にも及ぶそうだ。
今回、私が受けたのは、導入版の4時間のもの。
韓国では、これ(36時間の方)を教員になる人は全員受けるという。
中国では毎年10万人ずつ、今年で70万人の教員が受けたという。
世界各国で教員の仕事に就いている人が受けている研修だけど、
日本ではまだ4万人程度らしい。
日本人教師は忙しくてみな受けたがらないというが、もったいない。

課題設定を一から考え直したくなるほど、自分の頭の中もいい意味で混乱する。

うーん。来年度からは今回のこともしっかり視野に入れなきゃ。
ブラッシュアップしようと思ったら、いくらでもやりようがあるんだなこの仕事。
自分のためでもあるし、何より授業を受ける生徒のためでもある。


明日も研修。明日はなんと「掃除」についての研修。
明日も企業の方のお話とワークショップに参加する。
というか、たぶん、学校現場の認識が社会とずれてんのね、そんな気がした。
周回遅れぐらいなら、まだ取り戻せるかしら。。。。

しかし、まだまだ残暑がキビシい。今年は蚊に刺されなくてすむと思っていたのに、
・・今頃になって蚊が出てくるってどういうこと?!



















発見、そこなのか。。。

2012-08-22 21:54:09 | 日記
昨日は磯子、私にとってはかなり遠い場所で丸一日の美術科研究研修日だった。
午前は磯子公会堂、午後は近くの小学校に場所を移しての研修。暑かった。

午後の授業実践の報告とワークショップが特に面白かった。
指導計画の立て方と評価の仕方、生徒への言葉がけ、
発表者の先生方はさすがに上手いなあー。。。

雲水っぽい飄々としたたたずまいのS先生の、
「まだ見ぬ世界に思いを寄せて(点描と切り絵の技法で修学旅行の冊子表紙制作)」
は緻密でエレガントな指導案と評価計画、安心感がある。
多分同世代なのにちょっとマネできないほど、鑑賞の評価の仕方が超緻密・・・・。
いやもう実際、お坊さん的生活してないとこれはできないよ。。。

いつも個性的でオシャレなO先生の「立体クロッキーで表現を深めよう(言葉のイメージを粘土で表現する)」、
ラテン系な、スピード&リズム感のある熱い授業。先生のハスキーボイスがかっこいい。
5分~10分で時間を区切って、ってのがいい。男前!(女性だけど!)

このお二人、横浜では有名な先生。てか横浜って、スゴい先生がたくさんいる。
やっぱり、授業の中でもその先生の個性は隠せない。出てきてる。

自分にはそういうのあるのかしら・・・・(- -;)。
どちらの授業も、生徒の実情と伸ばしたい力について熟考して計画が練られていた。

今日、9月からの授業計画を、2人の授業案の立て方を早速マネっこして作ってみた。
これは、、、、いい!!!いいこと学んだ!
計画を緻密にすればするほど、見えてくる課題が深くなる。
横浜の研修会は、本当に勉強になる!
それにしても、発表した先生方には夏休みなんてなかったのだろうな。。。


ワークショップは「美を発見する」というデジカメを使った授業。
デジカメ持ってグループで校内を巡り、美の構成要素(アクセント、とか)を持った画像を撮ってこいというもの。
これ単純だけど、かなり燃える。
普段は見てないところまでじーっと見る。見方が変わるし、
美しさって発見するものなんだなーと実感できる。生徒も面白がるかもしれないな。

美術科としての仕事にはスイッチが入ったけど、
まだまだ教員としてのスイッチが入ってなかったんだけど。。



今日、学校に行くと、昨日1日いなかっただけでもたくさん報告されることがあった。
まー、いろいろある人が多いクラスだから。

そんな中、あーあ、学校始まったら、またバタバタしちゃうんだろうな、、、とげんなりしてた。
研修のときも、友人とお昼を食べながら、
どうやって楽しく後期(2、3学期に該当する時期)の仕事をするか、っていうのを、
真面目にみんなで考えた。

ずーっと連絡が取れなかった生徒がいて、夏休み前から学校に登校してなかったから、
宿題すら渡せていなかった。
登校日の日に、mixiでその子と会話してる生徒から、
「髪の毛金髪になってた!」と画像を見せてもらい、
あーあ、宿題持ってってもそれどころじゃないんだろうな。。。という感じだった。


ところが今日、その子から電話がかかってきた。宿題、やります!と。
おうちが飲食店をしているので、そこで待ち合わせをした。
金髪が黒髪に戻っているのにまず驚いた。化粧はちょっと濃かった。

夏休みどうしてた?という話から宿題の説明をして、進路の話も聴く。
そう、面談もまだこの子とだけはできていなかったのだった。
でもこの子は真剣に考え始めていた。うん、まだ充分間に合うよ。

1時間ほどお店で話す。夏前は心が荒れていた様子だったけど、今は落ち着いていた。
毎日、走っていたら5キロ痩せたんです!と嬉しそうに言う。
そうしてると、その子のお母さんがジャガイモのチヂミと冷麺とドリンクをくださる。
お店のメニューなので恐縮、でもどうぞ!どうぞ!とすすめられていただくと、
すごく美味しかった。
こんな美味しい料理をいつも食べてるんだね、というと、
うん、身体に良さそうでしょ?とその子は頷いた。
また、この子と話に来てください!
毎日でも、タダでご飯食べていってください!とお母さん。



いや、毎日来なくても、この子はもうたぶん大丈夫だからね、お母さん。


1ヶ月前は親子で破滅的決裂状態だったんだけど、
血がつながっているって、こういうこと。
ほっと安心して、店を出た。
もう、夕ご飯要らない、お腹も心もいっぱいだった。


教員としてのやる気スイッチが、まさかだったけど、これで入った。
こういうので入るんだ自分。。。。意外。

なので、来週からがんばろー、おー!!!

・・・横浜の中学校は来週からいきなり授業なのです!!





















夏の名残の怪異談

2012-08-20 19:49:31 | 日記
通常の5時起き生活が始まってしまう。

5時に起きるのも辛いけど、なんだか里心がついてしまったのが一番辛い。
今だって、母の手料理の夕飯、向こうにいたら食べられるのにな、とか。
妹がそろそろ仕事から上がる時間かな、とか。
向こうの生活ペースで物事を考えている。
でも、帰れるところがあるって素敵なことかもしれない。
次に帰るときを、指折り数えてみたりする。

倉敷で購入した「暮らしき」という雑誌を読みつつ通勤。
題名は「暮らし」+「倉敷」ってことなんだって。
妹の直接の上司の方が編集している雑誌。
薄いけど内容は面白い。暮らしのこと、デザインのこと。
地域にすごく密着していて、うちの母の知り合いの方とかも出ている。
私が読んだ創刊号は、大原美術館の学芸員さんのインタビュー記事とか、イスのデザインについての記事。
どうも4号までしか出ていない様子。まだまだ出して欲しいな。

そうそう、高校時代はこういう雑誌を作る人になりたかったんだったと思い出す。
小・中学校時代は童話作家になりたかった。
けど、高校生になって旅行の記事を書く仕事があると知り、
文章を書くのが好きだったから、旅行雑誌のライターさんって素敵だと思うようになった。
自分が良いと思ったものを集めて記事にするという仕事。
風来坊的な性格の自分には、
旅をしながら仕事というところがすごく魅力的に見えたのだった。
それが文学部に入った理由の一つだったけど、
ライターという仕事がそんなに甘くないという現実も知ることになった。

夢だとばかり思っていたけど、
今の時代、そのつもりがあればできるんだなとも思う。
ただ、やはり文章も、デザインと同じようにセンスが必要だよな・・。
目のつけどころが良かったり、言い回しにセンスを感じたり。
文章もとても難しい。

実家に帰ると、いつも自分は今のままでいいのかって考えてしまうのは、
今まで自分が歩いて来た道のりを振り返ってみる時間が存分にあるからだ。

外にばかり何か求めてしまうけど、
今の自分の仕事の中で、やりたかったことを実現することもできる。
ちらっとそう思って、自分の仕事を見直してみると、やれてないこともたくさんある。
思っても身体が動かないときも多く、反省することがただ増えていく。


話は全く変わる。
そういえば昨日、Twitterのトレンドで「きさらぎ駅」というワードが上がっていた。
きさらぎ駅、というのは現実にはない駅。要は都市伝説である。
似た話に「月の宮駅」「すたか駅」などがある。
時空が歪んで、別の空間に迷い込んじゃった系の話だ。
信じる、信じないも、体験したことがないから分からない。
ただし、人生の中で不思議な体験はいくつかあるんだけどね。

ただ、今の自分の時間・空間軸しか存在しないっていうのも傲慢かもって思うから、
比較的信じる方。

きさらぎ駅に行った、という怪異談が最初にネットに登場したのが2004年のことだという。
今まで、二名の方がここに行ったということになっていた。
その三人目という人が、昨日深夜、Twitterで「きさらぎ駅」から実況中継(?)をしていたのだった。
すいません、私も読んでました・・・いい大人が。。。。。

というか、「本当にあった怖い話」の放送後1日だから、あれに触発された可能性が高いよね。
あれにも似たような話が出てたから。あんまり怖くなかったな。。。実家で見てた(笑)。

ちなみに、二人目の方はきさらぎ駅から「生還」し、
一人目の方は「行方不明」ということになっている。一人目の話は結構怖い。
二人目は「釣り」(嘘)だという証拠が上がっているらしい。
昨日の三人目の人は、
目覚めたら小田原駅だったという、まさかの夢オチ(!!)で終息した。
気になる方は、早くもまとめサイトまでできているからどうぞ(笑)。

しかし、実際に「きさらぎ駅」に迷い込んでいたという話に最終的にはなっている。
そこにあった時刻表に不思議な文字が書かれていた、という話題も出ていた。

本当かどうかはさっぱりわからないけど、もうすてに夏の風物詩的な様相を呈している。
今日、生徒ともこの話題と「本怖」の話題で盛り上がった。受験生ー・・・。

昨日までいた岡山の空には、まだまだ夏の証拠の入道雲が出ていたけど、
関東はもう、ほうきで掃いたような雲、秋の空だ。

きさらぎ駅の話題は、年1回、たった一人しか出てこないっていうのにちょっとひっかかる。
面白がって何人も「行った!」というならばっちり嘘だとわかるけど。

もしかしたら、本当にあるのかもしれないね。
なーんて。

自分のことに疲れると、不思議の世界に逃げ込んじゃう。
私も、生徒たちも同じなのかもしれないなとふと思う。
夏の怪異談は、みんなの心の避難所だったりするのかもしれない。






























雑貨屋そぞろ歩き in 岡山 その2

2012-08-19 01:03:40 | 日記
倉敷は昔から素敵だったけど、
一番変わったなと思ったのは、岡山駅前の商店街だった。
少し前までは閉店した店が多く、シャッター街の寂れた商店街だった。
しかし、数年前から、
若くて商売にチャレンジしたいと思っている人たちが店舗を買い取って、
小さいながらもおしゃれなお店を開くようになってきていることだ。

夕方に商店街を歩くと、ところどころに洒落たカフェや雑貨屋さんが目立つ。
若者がそぞろ歩いている。なかなかいい風景だった。

その中の1つ、「KAMIORI KAORI」さんのお店に行く。
妹の一押し店だ。1階はKAMIORI KAORIさんのお母さんのされているカフェ、
2階が店舗、3階は自宅らしい。
妹は、いろいろアレンジを施してもらったアクセサリーを取りにいく予定もあった。

カフェもものすごく美味しい、という妹のお墨付きがあったので、まずカフェで、
大豆そぼろごはんとチャイを注文して、作ってもらっている間に2階の店舗を見た。

ちょっとゴシックな、でも上品で可愛い空間。一目で気に入った。
お姉ちゃん、絶対好きだと思った!!と妹。

岡山の寂れた商店街だったんだよね、ここ・・信じられない。
雑誌にも紹介されて、遠くからもお客さんはやってくるらしい。
若い人のパワーって、寂れた街をも活性化させる。

ごく細いかぎ針で編んだ糸で作ったとても小さいペンダントヘッド。上品。
ヘッドの色が数十色の中から自分で選べる。
散々悩んだあげく、濃いめのグリーンにした。
妹はスカイブルーを作ってもらってたらしく、それを受け取る。

KAMIORI KAORIさんと少しお話をする。
この人、お肉もお魚も食べられないらしい。だから下のカフェも野菜のみのもの。
私もお肉がダメだから、お肉ダメトークでちょっと盛り上がる。
カフェのお食事も本当に美味しくて、妹とカフェをしてるお母さんは、
妹の前職の店での店員とお客さんの関係だったらしく、
雑貨話で盛り上がる。妹、雑貨にはものすごく詳しい。。。尊敬。
私もいつも、妹の「売れるデザインの話」には勉強させられる。
なんせ、もう10年近く販売の第一線にいるのだから。

気さくにお話してくださる方だけど、実はスゴい人。
先ほども出てきたミナ・ペルホネンの皆川氏とも面識のある優秀なデザイナーなのだ。
さらに、この店舗自体、ミナの内装デザインを手がけた方にデザインしていただいたとのこと。
スゴい!!! 私と妹はミナの大ファンだから、もう大興奮!
他にも岡山には、同じようにミナの内装デザイナーさんが手がけた店舗がいくつかあるらしい。
意外に岡山、おしゃれな街になりつつあったりして。。。。

目に素敵なデザイン、そして温かな会話で心もあたたか。
楽しかったね!と話しながら帰る。
雑貨に興味のない父には、甘酒がお土産。

ああ、夏休みも明日で終わり。
大好きな故郷とも少しお別れ。
今日、ギリシャ彫刻のような顔をした入道雲を見て、
ああ、仕事モードにならなきゃと思う。。。。

神奈川に帰ったら、雑貨屋巡りもしたいけど、
そんな余裕、なくなるんだろうな・・・・

素敵な岡山そぞろ歩き 雑貨屋編でした!

雑貨屋そぞろ歩き in 岡山 その1

2012-08-19 01:02:29 | 日記
妹の働いているお店に行く約束をしていたので母と行く。
倉敷、美観地区。

今日は暑かったけど、たくさんの人出があった。
妹は16:00に仕事を上がるはずだったので、
16:00前に妹のいるお店へ。
妹が忙しく立ち働いていた。
なんだか不思議。ちゃんと仕事してる。

一緒に働いている方に挨拶をしたら、
ちょうど今日、岡山の新聞で記事になっていた、
このお店での販売が始まった甘酒の試飲をさせてくださった。
甘酒、といってもアルコールは入っておらず。
普通の甘酒はあまり好きではないのだけど、ここの甘酒(koji 100)、本当に美味しかった!
以下、koji 100の宣伝文。


「koji 100」は、倉敷市児島の造り酒屋、
十八盛酒造(じゅうはちざかり・創業1785年)の素材力・技術力と 林源十郎商店の企画・アイディアによって、
2012年夏、懐かしくて新しい夏の健康飲み物として誕生しました。
米こうじのみ(100%)を使った、栗をすりおろしたような香りとすっきりとしたこうじだけの甘みが新鮮な甘酒です。
甘酒と聞くと、冬の温かい飲み物、独特の匂いが苦手、
アルコールが入っているのでは…というイメージが あるかもしれませんが、
甘酒はノンアルコールで、実は夏の飲み物なのです。
俳句では、甘酒は夏の季語にもなっており、
江戸時代、天秤に甘酒をかついだ甘酒売りの姿は まさに夏の風物詩のひとつだったようです。
また甘酒にはビタミン、アミノ酸、ブドウ糖など点滴にも匹敵する程の栄養が含まれており、
優れた自然発酵の栄養ドリンクなのです。
蒸し暑い日本の夏を健康に乗り切るための甘酒。




そのあと、カフェにあるkoji 100もいただき、結局、実家用に1本購入。
その他、ここオリジナルの手ぬぐい2枚、
あと、この店とミナ・ペルホネンが共同でデザインしたマスキングテープを2本、
『暮らしき』という雑誌3冊。

その後、同じ店舗の3階に上がって、屋上から美観地区を一望。
古い町並みが美しい。
昔から時々、美観地区にはふらっと行っていたけど、
まだまだ知らないところがたくさんあるようだ。

3階には不思議なランプが天井から吊るされている。
給食のパンがはいっていたと思われる配膳のときのボックス(?)、
ローラースケート、学校のイス・・・そういうものに電球がついていて(!)、ランプになっている。
3階にもカフェがあり、岡山の桃を使ったスムージーや梅のスカッシュが飲める。
仕事上がりの妹は桃のスムージー、私は梅のスカッシュ。母も桃の。
ものすごく店が混んでいたようで、妹もぐったりだったから、
新鮮で美味しい、冷たいもので和む。
どうやらここで、ワークショップなどが月1くらいで行われているらしい。

岡山はなかなか素敵なところになってきているなと思う。

続く。


















































ひと休み。

2012-08-18 02:10:24 | 日記
一日、実家でのんびり仕事をしていた。
こういう休日が一番気持ちが安らぐ。。。
そして一番暑い時間には仏間で昼寝をしていた。
気がついたら夕方。ぜいたくだなあ。。。
なんだかいそいそと働くことに慣れているから昼間に寝てることには罪悪感がある。

しかし普段、家にいるのは夜間だけでクーラーをつけない生活をしているためか、
昼間からクーラーが効いている部屋で、
しかもクーラーが直に当たる位置で仕事していたため、少し体調が悪い。。。
夕ご飯が食べられず、ラーメンにした。
こののんびり具合に慣れてしまうと後がしんどいのはわかっているけど。


神奈川ではテレビのない生活をしている。
別に何かポリシーがあるわけでなくて、
仕事から帰ってきたあと疲れきっていて、家のことと持ち帰った仕事で手一杯で、
テレビを見る時間がないからいらないかな・・と思ってしまったからだ。

でも実家に帰ってきたら、
どの部屋にもテレビがあるというものすごく極端な状態なので、みる。
妹が録画していたオリンピックの開会式もフルでやっと先ほど見た。魅入ってしまった・・・。
開会式、イギリスの歴史、ユーモアのある演出、見応えあった!←遅い!!

ちなみに今、探偵ナイトスクープリターンズをやっているので、
懐かしい気持ちで見てる。大学生のときには欠かさず見てた。
妹が横で爆笑している。明日は早番勤務の妹、寝なくていいのか。。

ここでは時間がゆったりと過ぎていく。空が広く感じる。
雲もモクモクと記憶の中の夏休みの風景とおんなじ。
これじゃ、里心がついてしまうから、帰りたくなくなってしまう。

ここから勤務できたらこれほど幸せなことはないのに、と思うけど、
遠く離れた場所に行ってしまったのは自分だから仕方ない。
この田舎のリズムが自分がもともと持っているリズムで、
ここに帰ってくるとほっとする。
都会はやっぱり何事もリズムが速いなと帰ってくるとよくわかる。


自分が忙しく働いていることに、何か意味があればいいのにと思う。
摩耗するくらい働くことで、心でも磨けていればいいのだけど・・・。

広い家で、静かで、周りは自然に囲まれていて、食べ物もおいしくて。
一体何を求めて外に出たんだろうと思う。
ここに全部あったんだなあと、
ここを出てから初めて気づくバカさ加減。。。。。

いつかまた帰ってきてここに住みたい。
でも、それはいつのことやら。

その日が来るまでは、関東で「修行(?)」・・・頑張るしかないね。













































時をかけるチャイ!

2012-08-16 19:14:00 | 日記
今日は母が行きたいと言っていた林原美術館の「平家物語絵巻の世界」を一緒にみにいく。
最初はうーん、、、、県立美術館でやっているシャガール展の方がいいかなあと思いつつ。
林原美術館は後楽園や岡山城の近く、とても風光明媚な場所にある。
建物も古い。(以下、ネットより抜粋)

岡山藩の支藩・生坂藩(岡山新田藩)の武家屋敷の長屋門などの建物が移築されて
旧藩主池田家の事務所として利用されていたものが、
1945年の岡山空襲により長屋門と土蔵を残して焼失して、
焼け残った長屋門は美術館入口として、土蔵は展示室として保存・活用された、

という。まあ、とにかく情緒ある建物。

空いてるんだろうな、と思っていたら全くその予想に反して、混んでいた。
岡山では大々的に報道されたそうである。小学生~お年寄りまで大勢来ていた。
横浜美術館と同じで、中学生らしき子どもたちが美術館レポートの内容を探しに来ていて、
熱心に手元の用紙にたくさんの文字を書いていた。面白さを感じられているかな。。。

350年前に描かれたこの平清盛を中心とした平家物語絵巻全36巻のうち、約半分が展示されていた。
前期と後期で作品が入れ替わるようなので、今回みたのは前半のもの。
また、平家物語をモチーフにした能面や装飾品なども少し。
小学生も来ていたけど、一枚一枚熱心に見ていた。
というのは、解説も大人用のちょっと難しい解説と、
小・中学生でもわかるような平易な解説が2種類置いてあるから。
まるで絵本のような感覚で読める。

というかむしろ、吹き出しのないマンガみたいだった。
だって、雲とか建物のしきりがマンガの枠のような役割を果たしていて、
1枚の紙の中に時間差のある4シーンぐらいが右側から左側にかけて流れていくのだから。


それにしても、NHKの大河ドラマでやっていたとはいえ、ものすごいにぎわいだった。
物語自体が「魅せる」ものだったから、私も熱中してしまった。
800年前の、平家の栄枯盛衰の悲劇のドラマ。
絵がものすごく細かくて色美しくて、
顔を近づけすぎてガラスケースに入っているのを忘れてごちーんとやりそうになった。

たくさんの人間が描かれているのに、一人ひとりの表情まで生き生きと、全部異なる。
鮮やかな人間ドラマだった。これはすごい。。。。


感動しつつ母と岡山の街をそぞろ歩いた。
喫茶店が軒並みお盆休みだったので、仕方なく車で帰路につく。
母が思い出したように、
「昔行ってたチャイのお店に行ってみる?」というので、行ってみる。
うっすらとしか記憶にはなかった。

母いわく、小学校入学前の私がそこのチャイを飲んで、
「世の中にこんなに美味しいものがあったの!」と言って感動してたという。
・・・そういわれると、なんとなく覚えている気もした。

その同じチャイを飲んでみた。33年ぶりである。
・・・・美味しかった!素朴な味。
横浜でもときたま飲んでみるけど、あんまり美味しいと思ったことがなかった。
ここの店が私のチャイに対する味覚のスタンダードなんだろうな。
三つ子の魂百まで。

美味しい!というと、母が昔と同じね、と笑っていた。
どちらも33年も歳をとったのに、33年前と同じもので感動してるのが妙な感じがした。
ついてにターメリックの色のお米のインド式の野菜カレーも食べた。
辛くないのに、汗をかいた。たくさん香辛料が使われている本格派だった。



いろんな意味で、今、ふつふつと幸せである。
隣で父がパンツ一丁でご飯食べているのは気にしない気にしない!

仕事しないと、バチがあたるわ!
























盆休みのラフスケッチ

2012-08-16 00:12:37 | 日記
研修が終わって、急いで18時台の新幹線に。
研修、参加者は7人だった。お盆だから仕方ない。
けど、今日の研修はものすごく面白かった!
参加しなかった人、損したよ・・・(小声)。

そして実家なう。落ち着く。
買って来たお土産の“ひよこ“(まんじゅうじゃなくて、ゼリーなのだ!)が好評だった。
妹に買って来た岐阜土産のぬいぐるみでひとしきり盛り上がったし。
(かたち的に面白いから。。。)

父と母、妹と私の4人で、テーブルを囲んでコーヒーを飲んでいる。
4人でこんなに穏やかに話せるなんて・・・。
家族なんて、と思いながら家を出たのはもう20年ほども前になるのか。

父と母は教員を退職した後も教育業界に身を置いているから、
自然に『職員室』的会話に。ああ、ミニ職員室だ・・・。

母はつい最近、滋賀県大津市であった国語の研究会に参加したという。
大津市と言えば、という話題から、あのいじめの報道があった後、
父が今勤めている教育関連機関には、
激しいいじめにあっているという子どもたちや、
その保護者から毎日多くのSOSの電話が来ているという話に。

・・・父も母も、教育者としてまだまだ第一線だ。
このくらいの世代の人の真面目さや熱心さは、日本に必要だと思う。
自分たちの世代が背負っていくには、まだまだひよっこすぎる気が、どうもする。


そんな話をしている中、妹は生あくびをしながら、隣でかごバッグを編んでいる。

妹は生まれつき、脳の血管が細い。無理ができない。
最近、仕事が忙しくなってきたらしく、
今日は「目の前にチラチラ光った虫みたいなものがいっぱい見えた。」
と言っている。
早く寝た方がいいって・・・。

妹の職場は素敵で、造形作家さんが度々ワークショップを行っているという。
ちょうど私も興味ある、ガラスの切り絵フュージングのWSが先月行われていたらしい!!
勤務の時にぶつかることが多くて参加はまだしたことがないと妹は言っているけど、
とてももったいない。

明日は妹が録画してたオリンピックの開会式をフルで見せてもらうことにする。(←遅い・・。)

そんな話をしながら、家人たちはもう眠りにつく準備をしている。
私は一人の時間がしばらくないと寝られないから、いつものように文章を書いている。
帰省してほっとすると同時に、
自分のそういう、孤独に慣れてしまっているところにも気づいてはっとする。
久々のテレビの音が耳につく。

のんびりしようと思っているけど、いろいろ頭によぎる。
父母の老後のこと、妹のこと、自分の仕事のこと。
私がもっとしっかりしなきゃと思う。
長男的なこの思いが、自分には少し重たい。




広い居間、暗い夜、田舎は好きだけど、
完全にのんびりとできない自分がいて、
おじいちゃん、おばあちゃん、やっとこさただいま、と空の仏壇に手を合わせる、
送り火の晩のラフスケッチです。


















尊敬する先生へ

2012-08-13 21:39:56 | 日記
ふと思い出して、文学部時代お世話になった、
というか、私の今に決定的な影響を与えた先生のことをネットで調べてみる気になった。
心身ともにフラフラしてた私を、よく温かく叱咤激励してくださった先生。
滋賀県にある先生のご自宅にも、ゼミ生で遊びにいったことがある。

私が元々いた大学を随分前に退職されたのは知っていた。
名誉教授という肩書きが、基本アウトローな先生には全然似合わないなあと思った。
企業就職に強い大学の、これまた企業にコネのある教授がずらり居並ぶゼミの中で、
この先生だけは違った。
工場労働者、社会福祉施設の職員、家庭裁判所補佐官、高校教師そして大学教授という経歴の持ち主。
企業にコネなんてない人だった。
貧しい中で育ち、働きながら大学へ進学し、社会の底辺を見てきた人だった。
だからゼミ生は私を含め、たった6名。
この人のゼミは「左」系だから、就職に不利だよ、とも噂されていた。
社会福祉系のゼミだった。

でもとにかく絶対、この人についていこう、とゼミを決める2年生の終わりには既に思っていた。
口が相当悪い先生だったけど、底にある誠実でまっすぐな人柄を感じていた。


大学退職後も他の大学で教鞭をとっていらっしゃったのは知っていたから、
まだまだご活躍のことだとばかり思っていた。
この先生もその昔、高校の先生をしていたことがあるから
「先生~!!笑わないでくださいよ、私も、中学ですけど先生になりました!」と、
いつかご挨拶にいかなければと思っていたのに。



2011年3月12日に亡くなっていたことを今知った。
奇しくも、東日本大震災のつぎの日だ。

阪神淡路大震災の時は、仮設住宅での暮らしや孤独死について実態調査を指導されたことを伺っていた。
今回の震災でも、生きていらっしゃったら今頃、実態調査に入られていたと思う。

心筋梗塞だったという。
先生の言ってきたこと、研究してこられたことは、
これからの日本に必要なことだと思う。
先生の言葉を思い出す。

「僕の言っていることが今はわからなくても、
もっとあとになって、ぱっと分かる日もくるだろう。
話は『種』、芽を出す日まで、忘れるなよ。
ま、だから、人の話はとりあえず聴いておけよ。」



先生のお話、今になってひしひし心に響くものが増えてきました。
先生を、恩人だと思っています。どうしようもない学生だった私に、
常に温かく、人の道を説いてくださった先生だからです。


遅くなってごめんなさい、三塚武男先生。
ご冥福をお祈り致します。














不思議な世界はすぐそばに

2012-08-12 19:47:31 | 日記
お盆休み前だから人が少ないだろうと思っていたけど、まあまあ部活には生徒がいた。
しかし、学校はがらーん。美術部生徒と、補習で来た9人くらいの3年生だけ。
職員室には誰もいなかったので、鍵をしめた。
グラウンドを工事していて、外の部活は今、違うところで行われている。
だから今日は体育館でのバレー部だけしかいなかった。

暑い夏の日、スコールのような雨が降った。
お盆前、人がいない学校ではちょっと不思議なことが起こったりする。
誰もいないはずのトイレ、扉がヒラヒラと揺れていた。
職員室を確認してみたけど、やっぱり誰もいなかった。


部活終わりで帰り道、ご飯を食べようととある駅で降り、
無印カフェの手前、交差点で信号待ちしていた時のこと。
地図を片手に持った年配のご婦人に声をかけられた。

地図のある場所を指差しながら、
「ここに息子が住んでるので行きたいのです。先ほど他の人に尋ねたんですが、
駅を出るとわからなくなってしまって・・・。」

人に道を尋ねられるのは、いいことである。
信頼感のない人には、きっと話しかけない、と思う。(ということにする。)
道を聞かれる人は、緑のオーラが出ている人というらしいけど、私も緑なのかしら。

私はこうやって、特に年配の女性によく道を聞かれるのだ。

しかし、いつも困る。私は結構な方向音痴なのだった・・・。

適当なことを言って後で困らせるのも嫌だ。
わからないんです、ごめんなさい、とお断りしようかなと思いながら地図をとりあえず見た。
よく見ると、近くに見えている薬局の名前が地図上に。
あ、これで位置関係がわかった!
だとすると、こっちに行けばいいのか・・!!!
方向音痴なりにも、目印があると方向は判明した。
しかし、どう考えても徒歩だとここから少し遠い。

13:30頃、今日はとても暑かった。
この人、本当に歩いていくのか。熱中症にでもなったら大変だ。
タクシーなら初乗り料金で行けそうだけどな。。。
タクシーがいつもたくさんここの駅には並んでいるから、すぐにつかまるだろう。

ここからはこの道で行けそうです、と指差す。
タクシーのことを言おうかなと躊躇していたら、
「どうもありがとうございます。」と行ってしまった。

うー。。大丈夫かな・・・。

夕方、ステンドの先生のところに立ち寄る予定だったので、
少し時間があった。
ご飯を食べた後、少し雑誌か本かを読みたいと思ったので本屋さんに。

小説も良かったけど、目についた漫画と雑誌を購入。
雑誌はクウネル、漫画は藤子不二雄Aさんの『ブラックユーモア短編集』(1~3巻)

最近、藤子不二雄さんの「まんが道」を読んで感動したばかりだった。
藤子・F・不二雄(藤本弘さん)さんと藤子不二雄A(安孫子 素雄さん)の二人が小学生で出会い、
一緒に漫画を描くようになるまでの長い道のりを読んで、このお二人がすごく好きになった。
どちらの漫画もいいけど、安孫子さんの怪奇趣味的なのがすごく気になったので、
見つけたと同時に即購入を決めた。

・・・ブラックだった!それは言うまでもないか。
でも読後感がそれほど悪いわけでもなく、異次元世界をのぞかせてもらったという感じだった。

中学生のとき、星新一さん編集の、海外の1コマ漫画集(ブラックユーモアの)を持っていて、
やっぱり同じような趣味のクラスの男子と貸し借りしていた。
ちなみに相手の男子が持っていた「ノストラダムスの大予言」も交換していた(笑)。

周囲の友達からは、男子と何交換してんの~!とかはやし立てられたけど、
全然気にしてなかった。多分、相手の男子もそうだったはず。
今にして思えば、それほど見事なミステリー系オタクだったのだ。。。
オタクって言葉がまだない時代の話。

というわけで、お盆前、久しぶりに不思議の世界にしばし身を置いてみた。
お化けとか超常現象だけがどうのじゃなくて、人間の心、げに不思議なもので。
崇高であったり、ひどく黒かったり。本質はどこにあるのかなあ。


人間と毎日接して暮らしているということはきっと、
いつもすぐそばに異次元不思議世界への入り口があるってことだね。