いつもと同じ時刻に目が覚めた。
5時半。でも特に緊張してたわけじゃない、と思う。
夢を見たのを覚えている。
私はバレエの衣装を着てた。なんだかすごく楽しい夢だった。
でも起きたとき、
どんどん明るくなっていくきれいな空を見ながら、
ぼろぼろと涙が止まらなかった。自分でとても不思議だった。
悲しくて流している涙じゃなくて、
おとなしくて自分の言いたいこともろくに言えず、
ストレスをためては頻繁に病気になっていた幼い頃の自分のことを突然思い出したからだ。
自分のやってみたかったことをやって、いい歳はしているけど発表会にも出られて、
生きてて良かった!って思ったら、涙が止まらなくなった。
特別な日だから、こんなこともあるのだろう。
今日はバレエの発表会。
京王線の東府中駅から徒歩6分くらいのところにある、
府中の森芸術劇場のどりーむホールにて「命のつどい」という、
骨髄バンク登録推進のチャリティーダンスコンサートに出演した。
バレエだけじゃなくて、フラダンスやフラメンコ、ヒップポップ、ジャズ、創作ダンスなど、
様々なスタイルのダンスユニットが登場した。
数ヶ月前から、ずっとこの日のために練習してきていた。
朝、衣装の確認をし、化粧道具やらタオルやらその他必要なものをボストンバッグに詰め、
洗濯したりゴミ出ししたり、軽く掃除したりと家のことを適当にやっていたら、
すぐに出発の時間になった。
13時、劇場のロビーに集合。
移動してすぐにメイクをスタート。
まずはドーラン。肌色のドーラン、そして、舞台用のアイメイクを施す。
リキッドアイライナーやラメ入りの青のアイシャドーなんて私の普段の生活には登場しない。
「普段使わないなら、わざわざ買うこともないよね。」と、
一緒に踊る人たちが、他のメイク道具を貸してくださった。
・・・・私って、女子力ないわ・・・・。
まぶたの少し上と、目の下に、目を大きく見せるために「ダブルライン」っていうのを入れる。
ハイライトを目の下に入れたり、目の際をアイライナーで濃く入れたり、つけまつげをつけたり。
舞台用のメイクって、本当に濃い。自分の顔が別人のようになっていくのが面白い。
メイク、クセになりそうだね、と言ってた人がいたけどちょっと分かる気がする。
顔だけでなく、体の露出している部分(腕やデコルテ)にも体用のドーランを塗る。
そして、ボディーファンデーションというのを衣装の下に着る。
体をきれいに見せるための下着。これ、高かったんだ・・・・。
バレエって、お金かかる!!と実感・・・。
という感じで、大人クラスの方の私たち6名と、同じ先生に習っている別の教室の5名は、
11人が同じ楽屋で、着々と自分たちで協力して準備を進めた。
その間、先生が関わっていた子どもクラスの方では、
お母さんたちが子どもたちのメイクをし、衣装を着せ、と、ものすごく忙しそう。
子どもたちは無邪気に衣装を着て跳ね回っていたけど、
朝早くから先生も保護者の方も大変だったろうなあ・・・・とぼんやり思った。
舞台の近くでスタンバイしながら、フリを何度も確認した。
6名の中では、私が一番経験が浅い。
けど、一番身長が小さい私は、一番先頭なのだ・・・!
立ち位置、移動したときの位置など木曜日夜の場当たりのときに確認したけど、
やっぱり不安だった。
私たち6人が踊ったのは、
『白鳥の湖』の中の、チャルダッシュという曲に合わせて踊るハンガリーの踊り。
子どもクラスならお客さんは多いだろうけど、大人のには人来ないだろうな、
私も、恥ずかしいから誰も誘わなかったし・・・と思っていたら全然そんなことはなくて、
舞台袖からみたら、結構人が・・・いる・・・。
音楽がかかったら、私が先頭なのでもう出るしかない。
出たらもう夢中で踊るだけだった。
しかし体感的に、すごく長い時間だった。
たった3分程度のはずなのに。
間違いがちだった最後のポーズの重心の掛け方も、今日はちゃんとできた。
出来上がってくるDVDを見なければほんとのところはわからないけど、
なんとなく今日のはまあまあ合格点だと思う。
踊っているときの写真撮影が禁止されていて、
雇われているプロのカメラマンさんが撮ってくれた写真が後で販売されるらしい。
ものすごくいい思い出だから、買おうと思う。
6名で記念にと楽屋前で撮った写真を母にメールで送ったら、
「こんなことしてるなんて、ビックリびっくり!!嬉しいわ~!!!
私も明日頑張る!!」
と返信が。
母が嬉しいって言ってくれたことがすごく嬉しかったけど、
ところで「明日頑張る」って???
と思って、後で電話したら、
明日、卓球の試合に出るらしい。
母は現役のとき、卓球部の顧問だった。
今度はまた自分が選手に戻ってやっているという。
なんと今、一週間に3教室も卓球教室に通っているそうだ。
・・・・この母にして、私あり、だ。。。。
血は争えない。
私がダンスやって楽しいと聞いて、
「私もフラメンコとかやってみようかな。」と。
やってみたらいいと思う。応援するし!
今日も、年配のダンサーさんがほんとに楽しそうに踊っているのが何とも良かったし。
自己表現が苦手だった自分が、ここまでできたことが嬉しい。
母もそのことを言ってたんだと思う。
随分と年齢は高いけど、小さいときからの憧れの舞台に立てたのだから。
こんな言い方は変かもしれないけど、
私はこういう自分に生まれたことが、ずっと嫌で嫌で仕方なかった時期が長かった。
でもやっとこの年齢になってから、
たとえ賢くなくても要領が良くなくとも、
私は私に生まれて良かった、って思えるようになった。
自分自身を臆せず自由に表現できるようになるのに、随分と時間がかかった。
思えば美術という教科は、
そういうことを可能にする教科だったではないか。
なんにせよ、
今日は、いい日でした。でも疲れたな~!!!
顔は隠してます!!
5時半。でも特に緊張してたわけじゃない、と思う。
夢を見たのを覚えている。
私はバレエの衣装を着てた。なんだかすごく楽しい夢だった。
でも起きたとき、
どんどん明るくなっていくきれいな空を見ながら、
ぼろぼろと涙が止まらなかった。自分でとても不思議だった。
悲しくて流している涙じゃなくて、
おとなしくて自分の言いたいこともろくに言えず、
ストレスをためては頻繁に病気になっていた幼い頃の自分のことを突然思い出したからだ。
自分のやってみたかったことをやって、いい歳はしているけど発表会にも出られて、
生きてて良かった!って思ったら、涙が止まらなくなった。
特別な日だから、こんなこともあるのだろう。
今日はバレエの発表会。
京王線の東府中駅から徒歩6分くらいのところにある、
府中の森芸術劇場のどりーむホールにて「命のつどい」という、
骨髄バンク登録推進のチャリティーダンスコンサートに出演した。
バレエだけじゃなくて、フラダンスやフラメンコ、ヒップポップ、ジャズ、創作ダンスなど、
様々なスタイルのダンスユニットが登場した。
数ヶ月前から、ずっとこの日のために練習してきていた。
朝、衣装の確認をし、化粧道具やらタオルやらその他必要なものをボストンバッグに詰め、
洗濯したりゴミ出ししたり、軽く掃除したりと家のことを適当にやっていたら、
すぐに出発の時間になった。
13時、劇場のロビーに集合。
移動してすぐにメイクをスタート。
まずはドーラン。肌色のドーラン、そして、舞台用のアイメイクを施す。
リキッドアイライナーやラメ入りの青のアイシャドーなんて私の普段の生活には登場しない。
「普段使わないなら、わざわざ買うこともないよね。」と、
一緒に踊る人たちが、他のメイク道具を貸してくださった。
・・・・私って、女子力ないわ・・・・。
まぶたの少し上と、目の下に、目を大きく見せるために「ダブルライン」っていうのを入れる。
ハイライトを目の下に入れたり、目の際をアイライナーで濃く入れたり、つけまつげをつけたり。
舞台用のメイクって、本当に濃い。自分の顔が別人のようになっていくのが面白い。
メイク、クセになりそうだね、と言ってた人がいたけどちょっと分かる気がする。
顔だけでなく、体の露出している部分(腕やデコルテ)にも体用のドーランを塗る。
そして、ボディーファンデーションというのを衣装の下に着る。
体をきれいに見せるための下着。これ、高かったんだ・・・・。
バレエって、お金かかる!!と実感・・・。
という感じで、大人クラスの方の私たち6名と、同じ先生に習っている別の教室の5名は、
11人が同じ楽屋で、着々と自分たちで協力して準備を進めた。
その間、先生が関わっていた子どもクラスの方では、
お母さんたちが子どもたちのメイクをし、衣装を着せ、と、ものすごく忙しそう。
子どもたちは無邪気に衣装を着て跳ね回っていたけど、
朝早くから先生も保護者の方も大変だったろうなあ・・・・とぼんやり思った。
舞台の近くでスタンバイしながら、フリを何度も確認した。
6名の中では、私が一番経験が浅い。
けど、一番身長が小さい私は、一番先頭なのだ・・・!
立ち位置、移動したときの位置など木曜日夜の場当たりのときに確認したけど、
やっぱり不安だった。
私たち6人が踊ったのは、
『白鳥の湖』の中の、チャルダッシュという曲に合わせて踊るハンガリーの踊り。
子どもクラスならお客さんは多いだろうけど、大人のには人来ないだろうな、
私も、恥ずかしいから誰も誘わなかったし・・・と思っていたら全然そんなことはなくて、
舞台袖からみたら、結構人が・・・いる・・・。
音楽がかかったら、私が先頭なのでもう出るしかない。
出たらもう夢中で踊るだけだった。
しかし体感的に、すごく長い時間だった。
たった3分程度のはずなのに。
間違いがちだった最後のポーズの重心の掛け方も、今日はちゃんとできた。
出来上がってくるDVDを見なければほんとのところはわからないけど、
なんとなく今日のはまあまあ合格点だと思う。
踊っているときの写真撮影が禁止されていて、
雇われているプロのカメラマンさんが撮ってくれた写真が後で販売されるらしい。
ものすごくいい思い出だから、買おうと思う。
6名で記念にと楽屋前で撮った写真を母にメールで送ったら、
「こんなことしてるなんて、ビックリびっくり!!嬉しいわ~!!!
私も明日頑張る!!」
と返信が。
母が嬉しいって言ってくれたことがすごく嬉しかったけど、
ところで「明日頑張る」って???
と思って、後で電話したら、
明日、卓球の試合に出るらしい。
母は現役のとき、卓球部の顧問だった。
今度はまた自分が選手に戻ってやっているという。
なんと今、一週間に3教室も卓球教室に通っているそうだ。
・・・・この母にして、私あり、だ。。。。
血は争えない。
私がダンスやって楽しいと聞いて、
「私もフラメンコとかやってみようかな。」と。
やってみたらいいと思う。応援するし!
今日も、年配のダンサーさんがほんとに楽しそうに踊っているのが何とも良かったし。
自己表現が苦手だった自分が、ここまでできたことが嬉しい。
母もそのことを言ってたんだと思う。
随分と年齢は高いけど、小さいときからの憧れの舞台に立てたのだから。
こんな言い方は変かもしれないけど、
私はこういう自分に生まれたことが、ずっと嫌で嫌で仕方なかった時期が長かった。
でもやっとこの年齢になってから、
たとえ賢くなくても要領が良くなくとも、
私は私に生まれて良かった、って思えるようになった。
自分自身を臆せず自由に表現できるようになるのに、随分と時間がかかった。
思えば美術という教科は、
そういうことを可能にする教科だったではないか。
なんにせよ、
今日は、いい日でした。でも疲れたな~!!!
顔は隠してます!!