しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

まだ「先生」でいるために

2025-02-07 18:48:18 | 日記
昨日の夜、卒業生で美術部の部長だった生徒から久しぶりに連絡があった。
卒業してからずっと会ってなかったから、11ヶ月は会ってない。
高校生活、上手くいってる?と一瞬心配になった。
卒業生は「連絡がないのが幸せの証拠」と思っている。


突然どうしたのかと思ったら、とある分野の全国のポスターコンクールで会長賞を受賞したという喜びの連絡だった。
受賞した絵の写真も添えられていて、確かに腕が上がっていた。
中学の時もコンクールで受賞して商品券をもらったりしていたから技能が高かったのは以前からだったけど、高校生になっても頑張っているんだなと嬉しかった。


しかしそんな彼女にも悩みがあるという。
LINEの文章は長文になっていた。
受賞のことも伝えたかったんだろうけど、こっちの悩みの方が話したいことだったのかもしれない。

高校に入ると芸術分野は選択で、美術の授業は今年一年で終わってしまうという。
美術部でも周囲の友人はまともに活動をしていないし、でも美術をもう少しやりたい。と言っても美術系の大学や専門学校に入るというのも、将来が美術系だけに限定されてしまうのも怖い。でもハンドメイドのものも何かやってみたい。けど、何をやっていいかわからない。


「それなら、どこかの創作アトリエに週1とか月数回とか習いに行けばいいのに。」と言ってみたけど、どうやって今の自分に合ったところを探せばいいのかわからない、ということだった。
確かに高校生が通うアトリエとなると、美術系大学受験のための受験用デッサンが主になる。受験など関係なく気軽に創作できるところって、そういえば子どもにとっては少ないかも。


ふと思いついて、
「中学時代の美術部の面々を3人以上集められるなら、場所借りて石粉粘土で何か一緒に作ってみる? 場所はちょっと遠いかもしれないけど、〇〇駅のすぐ近くのところなら借りれそう。」と言ってみた。

石粉粘土のワークショップ、昨年からずっと興味があったから。
これはいい機会だ。創作が好きな人だけ集まったワークショップ。やってみたい!
今、月1回でビーズ刺繍ばっかりやる「ビーズ部」という創作サークルのようなものをやっているのだけど、そこの場所ならおそらくすぐに借りられる。

「え、面白そう!それ、3月でテストが終わった後とかでもいいですか?」

とのことだったので、3名以上集められれば決行ということになった。

今時の高校生、バイトで忙しいみたいだけど、なんとか3名以上集めます!とのことだった。参加費は高校生でも無理のない金額、一人500円ということにした。
正直、3人だと場所代の方が高くつくかもしれないけど・・・・。
どちらかというと部活の「同窓会」みたいだけど・・・。いいか、楽しそうだし!


それでもまさか、こんな形でやってみたかったことが実現するとは思わなかった。
しかも全然知らない人にいきなりやってみるのは勇気がいるけど、卒業生ならお互いによく知っているからやりやすい。
特に美術部の面々なんて、誰よりもたぶんお互いのことを知っている(笑)。

離れてから久しい、成長真っ只中の生徒たちから、まだ「先生」と呼ばれることに戸惑いもあるけど、いつまでも彼女らにとって、いい先生でいられるように頑張らないと。
素敵なチャンスをくれた生徒たちに感謝しつつ。





金色の懐中時計に導かれ

2025-01-31 09:15:22 | 日記
うちにはテレビがない。

いつからないかははっきりと覚えてないけど、東日本大震災の頃は確かあった。
震災後、しばらくCMがずっとACばかりで、「ぽぽぽぽーん」が不気味だった記憶はある。
実家に帰ると常にテレビはついている。誰も見てなくてもついている。
もはや生活音の一部なんだと思う。
なんていうか、テレビから人の気配がするから安心するんだとも思う。


テレビがない暮らしってどんなの?
とよく聞かれるけど、なければないで全然なんてことない。
映像を見たければYouTubeがある。なんならオーディブルも月額会員だ。
人の気配が欲しいなと思うときは、見てなくてもラジオのようにYouTubeを流す。
そのときは大体いつも料理動画か、船・電車での旅の動画を流している。

ちなみに今、これを書きながら料理をしている人のライブ配信を聴いているけど、好きな本の話をしていて、私も割と好きな作家さん(吉本ばなな、重松清、小川洋子、伊藤計劃とか)の名前がガシガシ出てくるので驚いている。
やっぱり似たものが寄るんだなと思いつつ。

自分の生活を丁寧にしていたり、自由な風通しの良い心で旅していたりする人は大体皆いい空気を発している。こういう番組を提供してくれている人たちは、動画を通して自分の好きなことを大事にして生きている姿で私に幸せな気持ちを与えてくれていて、更に人類に対してめちゃくちゃいいことをしているなと思う。


昨日、とても不思議な夢を見た。
夢というのは、見る時と見ない時の波が結構激しくある。
今は見る時期に入っているようだけど、明らかに普段の生活の情報を脳が一生懸命処理しているんだな、という夢が多い中、昨日の夢はなんだか異質だった。


ものすごく人類に対して貢献する仕事(環境保全とか)の仕事をしている人のプレゼンを聴いて、この会社の社員になるべきかなと私は思って悩んでいる。
ここに入らないと、なんだか自分は生きている価値がないんじゃないか、とも思っている。
すると、どこから金色の懐中時計が飛んできて、私の手に巻きつき、引っ張るように飛んでいく(?!)のだ。私は金色の懐中時計に引っ張られていくのだけど、夜、もう今はなくなってしまった道(実家の近くにあった)を通っていることに気がつく。

そこで目が覚めた。

時計はそれこそ「時間を管理する意識」という意味をもつらしいと夢占いのサイトには書いてあった。懐中時計とか金色っていうのも何か意味があるんだろうけどわからない。なんとなく今の自分の課題というか悩みとその解決策が凝縮されている気がしてならなかった。

やりたいことがいくつかあるけど、それが人の役に立っているとはとても思えなくて、自分の存在意義がないような気がしていた。それかなあ・・・。
学校の教員をバリバリしていた時は、「人の役に立っている」という感覚はあったけど、今はない。

でもよく考えてみたら、昔の私は自分のやりたいことを我慢して、自分の時間を切り売りして誰かのために働くことで「人の役に立っている」と思い込んでいたのかもしれない。今は自分のやりたいことばっかりやっていることに罪悪感があるのかもしれない。


YouTubeの動画の人たちは、自分のやりたいことを精一杯やっていて、それを楽しんでいる。私はそれをみて、元気をもらったり安心感をもらったりしている。

とすると、もしかして、自分のやりたいことを精一杯することで、誰かに幸せな気持ちをプレゼントすることができるのかもしれない。
時計は「やりたいことがあるのなら、残りの人生の時間管理を意識しなさい!」ということなのかもしれない。ダラダラやるな!人生は短いぞ!ということ。


・ジェスチャードローイング(人の動きをとらえて全身を描く練習)
           本質を捉えた少ない線描で、動きの魅力を伝えたい。
・個人でのイラスト制作  表現の幅を広げ、仕事に繋げたい。
・ビーズ刺繍での試作 もっと上手になりたい。願わくば作品を販売したい。
・太極拳の日々の練習。体の意識を高めて、楽に健康に生きられる心身をつくりたい。
・美術系のワークショップ  美術の面白さを伝えたい。

この5つが今やりたいこと。
時間管理の意識をもって、しっかり自分のやりたいことをやっていきなさい、ということなのかな。

そうすれば私も誰かに何かいいものをプレゼントできる存在になれるのかもしれない。
そういうことかなあ。
金色の懐中時計、本当に現れて私の手を引っ張ってくれると嬉しいけど、時間管理は自分でするもの。
時間割でも作るかな(!)。



















元気の素になるもの

2025-01-17 20:09:18 | 日記
「2025年は演劇を観る(観に行く)」ことがやってみたいこととして挙がっていたけど、今日は野田秀樹・作『贋作 罪と罰』が4つに分けられてYouTubeに上がってたのでみてみた。

『罪と罰』といえばドフトエフスキーの小説だけども、私がそのストーリーを知ったのは小説からではなかった。
手塚治虫の漫画『罪と罰』を高校生の頃に読んだのが最初だった。
手塚治虫の漫画、めっちゃ実家にあったのよね。
かなり衝撃を受けたので、その後に原作を読んだのを覚えている。

「選ばれた天才は人類のために社会の道徳的規範を踏み越える権利を有するか」。

簡単にいうと、その問いに対する答えを物語にしたものだけど、演劇の描き方には驚いた。幕末の混乱期が舞台になり、新しい世界を作ろうと理想に生きる女性の志士が主人公だった。
演じた松たか子さん(三条英 役)の凛とした、でも理想と現実の間で不安定になっていく心の表現が細やかかつパワフルだった。
あと、古田新太さん(才谷梅太郎・坂本龍馬 役)のラストら辺の表情がすごく豊かで、この人かっこいいと初めて思った・・・(失礼・・)。
問いの答えは、言葉じゃなくて演劇のストーリーを追いつつ感じてほしい。

普段の生活の中では、なんにせよ少し前までは「取り繕う」ことがほとんどで、知らぬ間に心が縮こまっていた。
でも演劇は心が丸ごと身体を使ってぶつかってくる。
演劇では身体を増幅器のような役割として使って心の様を表していくからか、
みていると、こちらの心までも解放されていく感じがする。

最近、人に会うことが減っていることもあるのか、人とたくさん会わねば!いろんな人の思いに触れねば!と思うことが増えた。
常勤で仕事してたときにはできるだけ人に会いたくなかったのに。

心が元気になってきたのか、正直な自分で人に接したいなと思うようになったのか。
演劇は心に元気をくれる。
というか、身体を使った芸術は人にインスピレーションや元気を与えてくれる。

『贋作 罪と罰』はストーリーの面白さももちろんだけど、舞台美術の作りも面白い。
こんな表し方もあるのね!と驚きの舞台。無料で見られるなんていい時代!
(ただし、YouTubeの動画、最後の方が少しだけ欠けてます。)













毎日パーティー

2025-01-11 11:27:55 | 日記
この年末年始に素敵な出会いがあった。
それは「描くことの楽しさ」を思い出させてくれる本だった。

どちらかというと最近、自分の技能の足りなさを痛感して「描くことをもっと学ばないと!」と思うことが増えて、描くことがあたかも勉強のようになっていたところの出会いだった。

きっかけは、年末に好きなイラストレーターさんの画像付きの「年末年始に読もう!」という投稿を見たことだった。

そこには数冊イラスト関連の本が写っていて、その中の1冊に興味があったので即座に注文してkindleで読んでみた。
1枚の絵にストーリーを感じさせるための工夫について書かれた本だったのだけど、その関連本として紹介されていた本を芋づる式に読んでいった。
こういうことができる時間がある年末年始って本当にいい。


そして「短時間でのジェスチャードローイング」というデッサン練習法に出会った。

それは人を1〜5分くらいの短時間でドローイングするんだけども、モデルの動きを体の中の「流れ」や「リズム」としてまず感じ、それを1本の線として表した後、そこに胸郭や骨盤を表す楕円を描いて、そこから人体を描いていくという方法だった。
ドローイング自体は学生時代にも習いに行ってた時も、モデルを直接みてやることはあったし、美術部顧問時代にも部活で10〜20分かけて1体を描いたりしていた。


でも、たった1〜5分で、しかもモデルの体の中に流れる力やリズム(本の中ではそれを『フォース』と『リズム』と呼んでいる)を感じて描く、というのが新鮮で、しかもやっているととても楽しかった。

アメリカでアニメーションを学ぶ上で重要視されているというこの方法でのジェスチャードローイングは、ディズニーのアニメーターたちも学んでいるとのことだった。
日本にも最近、この方法が入ってきて紹介され始めている。

描くことが勉強ではなくて、自分が感じた「印象」を形にしていくのは、本当に白い紙の上に「創る」感じがするし、気持ちが自由になって解放されていく感じがする。

デッサンやドローイングは比率とか解剖学とか人体の勉強も大切だけど、そればっかりやっているとデッサンの線が固くなっていく。
それは「感じる心」が固くなっていることの表れでもあって、最近そうだったかもしれなかった。
いやほんと、人間描くのが楽しい!と思えたのは何年ぶりだろう・・・。
それにしても描いていると、人間の体って美しいなあと思う。老若男女ね。


年始からこの方法のジェスチャードローイングを始めた。
1日10ポーズ(1分×5ポーズ、2分×4ポーズ、5分1ポーズ)を2回。
全部で20ポーズ。
多いと思うかもだけど、やってみるとこれでも足りない!もっとやりたい!ってなる人多いんじゃないかな・・・。
私もそろそろ150ポーズを超える。1000ポーズ描いたら絵に変化がありそうな気がする。

ありがたいことにYouTubeでジェスチャーの時間を測りながらとってくれる「ジェスチャードローイングパーティー」というチャンネルがある。

クラシックが流れる中、プロのデッサンモデルさんやパントマイムの方がポーズをとってくださる。モデルさんは男女ともいろんな方がいて、面白かったり美しかったりする。
絵をやっている方は本当におすすめ!
たぶん、より一層描くことが好きになる。
あと描くことに躊躇がなくなって、直感的に捉えようとするから描くのが楽になるかも。

こちらYouTubeのチャンネル:
GESture DRAWing Party

こんなふうに何体も描ける。(この日は多めに描いた日)
大体1ポーズ1分、一番長くて5分。
細かいことは気にしない、気にしない!
というか、体の中を力の流れやリズムを感じて表すというのが目的。
このパーティーは続けたい。
目指せ1000ポーズ、いや10000ポーズ!





年末年始の風景

2025-01-07 14:28:34 | 日記
新年明けましておめでとうございます🎍

年末、29日に新幹線で帰省。
いつもながら(!)席を取らず、「なんとかなるだろう・・・。」と思っていたら、例年にないくらい混み混みだった。安易だった。
いい歳なんだから、そろそろ予約取れ、私。(帰りはさすがに予約した)

ひかりで新大阪まで、席に座れないことは毎年だからよくわかっていたけど、通路にも入れない。デッキにギリギリ不安定な姿勢で身動きできずにたちっぱなし3時間。
アジア系の旅行者の人たちの大きな荷物で入り口も塞がれていた。
車内は例年にないくらい海外の方が多かった。日本って今、物価安いんだね。

さて、新大阪からどうしようか、と思っていたら、
九州新幹線「みずほ」が新大阪始発で、しかも帰省先まで40分もかからない速さで走っていることがわかり、乗車。もちろん始発だから自由席は誰も人がいない。
携帯の充電もできて、予定より1時間ほど早く帰省できた。ラッキー。
いつも通り、実家の仏間が私の居場所なので、お水を変えて仏壇に手を合わせた。
母が美味しいコーヒーを淹れてくれて、温かい夕食も準備していてくれた。


2週間に1回、認知症新薬の投薬を受けている父は、前回帰省した時と大きな変化はなかったけど、やっぱり同じ話を繰り返す感じだった。

この新薬はまだ全国的にも投薬されている人がまだ少なくて、要するに父は被験者みたいなところもあるけれど、投薬すると症状の進行を遅らせることは確かにできるらしい。生活するのに支障ないほどで症状が留まっているから、そうなのかもしれない。

でも父は昔のことはよく覚えているのに、1、2分前に自分で言ったことは忘れている。
まるで、同じ時間をずっとループして生きている人みたいで、私と同じ時間軸を生きている感じがしないのが切なかった。
父は昔から興味の範囲が極端に狭かったけど、母は今でも外に向かって興味がたくさんあり、人との付き合いも華やかで元気なのがいい。
70代で非常勤の教員の仕事も週4でしているし、趣味の卓球も回数は減ったけど行っているし、カフェで友達とおしゃべりしてたりするし。

人と関わることで元気でいられるのかなと母を見てて感じるので、
内側に閉じこもりがちな自分も母を見習わないとなと思った。


家族3人で鍋を食べてお酒を飲んだり、母と私で大掃除して、私はお風呂場の大掃除を受け持ったり、歌番組や年末のバラエティー番組を観たりと、ほんとにのんびりとした年末らしい年末を過ごした。
母が妹にいくら連絡してもしばらく返信がなかったから心配してたけど、30日になって、LINEのテレビ電話っぽいやつで妹夫婦が布団丸洗いを実況中継(?)するという、妹らしい「元気だよ」アピールもあって、安心した。

夜、早く寝る父母と、遅くまで起きてしまう私。
昔と変わることのない、この風景。静かで安心な夜。

ふと、いつまでここで、この雰囲気を味わえるんだろうなと思ってしまった。
親はいつまでこの世にいてくれるかわからない。

いや、そんなことは考えないで、今ここを楽しめばいいんだろうな。

年始は、1日はのんびりとおせちやお餅を食べ、元旦のテレビを楽しんだ。
夜は2回目の鍋。家族で自然と話できるのが鍋のいいところ。お酒も飲んだ。
2日、実家の氏神様の神社にお参りし、毎年受けている年始のお祓いをしていただいた。
今年は神主さんが新しい方になっていて、お祓い後にお札とかご利益があるとされる熊手や破魔矢などの由来をお話しされ、自然に「ほしいなあ」と思わせるのが上手かった。あまりに商売上手すぎて笑ってしまった。

3日、もう帰省先から帰る日。父がさみしそうな顔をした。
また帰ってくるから、その時まで忘れないように!というと笑った。

駅で、入れ替わりに帰省してきた妹夫婦と会って少し話す。
今年は一緒に飲めなかったから、春先に母と私で大阪行って飲もうね!ってことになった。

今年は年末年始、穏やかにのんびりと家族で過ごした。
家族との大切な思い出の時間になった。この人たちに大事にしてもらって今がある。
いろいろ充電できた気がするので、今年も一年、頑張ろう!

【食べたもの記録】

30日のお鍋。ホタテやお魚、エビ団子など海鮮いっぱい。
帰省中、このお鍋2回食べた。


31日、お昼ご飯。鍋の残りをおじやに。


31日 22時ごろに年越しそば。毎年、このお蕎麦を食べる。


1日 おせち。なんとわたし用に親が購入してくれたもの。


お餅。お餅をたくさん食べれず、毎年1つか2つ。今年は1つだけ。
実家はいつもブリを入れます。


1日の夜は鍋だったので、2日の昼は鍋の残りで雑炊。美味しい。

3日昼。ちょっと早いけど春の七草粥を母が作ってくれました。

3日夕方、帰省前。新幹線で何も食べなくてもいいように。
前日に私が作ったシチューは、後から帰省した妹夫婦に、
「ウエルカムシチュー」として振る舞われた(笑)とのこと。





























流れに乗って

2024-12-28 06:03:33 | 日記
今日を含めて今年もあと4日。

久しぶりにゆったりとした年末を過ごしている。
ちょっとずつお風呂場やトイレ、台所などの水回りを掃除をした。
本当は自分の部屋も大掃除したいんだけど、先日体調を崩したばかりなのであまり無理せず年明けてから・・・。

体調不良が回復した後も喘息の気があるので少し咳き込んだりしていたけど、
静かに立って呼吸に集中したり(站椿)、太極拳の套路をゆっくりとしたスピードで行うと、肺の辺りにあったゼロゼロしたもの(?)がすっとお腹あたりに降りた感覚があって、肺がスッキリした。その後は咳が出なくなった。薬いらないじゃん。
太極拳、本当にすごい。健康不安がある人は絶対やるべき!
私自身が体がもともと強くないので、だからこそ強く感じることなのだけど、
自己治癒力が絶対上がると思う。(今年は寝込まなかった!)


夜、ちょっと居眠りのつもりが、ハッと目覚めて時計を見たら午前2時だった。
回復するために眠りを必要としてたのか・・・。
ぼんやりとパソコンに向かい、昼間にやっていたデザインの作業を続けようと、バックグラウンドにかけるYouTube番組を探していたら、とあるライブをやっていた。チャット欄が盛り上がっている。


・・・あ、今日だったんだ!!

それは、最近の年末恒例、Illustratorを使っている人たちの祭典(イラレ使いの狂宴と書いてあった・・・・)「朝までイラレ4」だった。
年によってそれぞれ少し違うけど、時間帯は大体21時ごろから始まって、翌朝5時ごろまで続く長いライブ。デザインの第一線で活躍しているデザイナーさん・イラストレーターさんが持ち時間10分でIllustratorの小技を紹介するというこの企画。
今年は23人のデザイナーやイラストレーターさんが登壇者として参加していた。

ここ数年、アーカイブ付きに申し込んで見ていた。自分の制作の中でも使えることが多くて、とても勉強になっていた。
そういえばXで今回の告知を見かけたけど、年末過ぎる!大掃除したい!と思って申し込んでなかったんだった。

偶然やっているのを見つけたけど、「絶対に見た方がいいんじゃない?」と誰かから言われている気がして、そのままアーカイブ付き(有料)に申し込んで最後の5時まで見てた。見た3時間の内容は全部ものすごく充実していた。
・・・アーカイブ、絶対全部見よう。

デザインの世界もAIの進化(深化)でいろいろ大きな変化がある。
AIを上手に使いながら表現を深めたり、仕事時間を短縮したりと、活躍しているプロたちの何がすごいって、時代によって自分の立ち位置を微調整していく「変化力」がとても柔軟なのだ。
アナログでずっと制作を続けている人もすごいけど、こういう人たちもすごいよね。

来年もデザインの勉強は続けていこう。
変化って不安でもあるけどうまく流れに乗っていけると、今まで自分が見たことない風景に運んでいってくれる気もして、それはなんだかワクワクする。





















今の私にちょうどいいもの

2024-12-26 09:02:20 | 日記
年末年始は体調不良になるのが毎年のルーティン(?)。

今年は例年ほど忙しくなかったので体調不調にならないかと油断してたら、通っている太極拳の表演会が終わった後、目に見えて体調が悪くなった。
鼻水が出るし、体が少しだるい。
電車に乗っていたら本気の寝落ちをしてしまうし、仕事終わりのラスト2日間、4時間連続の授業の立ちっぱなしはとてもきつかった。

毎年、年末から年始にかけてのどこかで寝込むのだけど、
今年は寝込むほどではないにしろ、やっぱり体調不良になったのは練習不足か、はたまた栄養不足なのか・・・。
あたたかいうどんやみかんを食べ、蜂蜜をスプーンで飲んだりした。

今日、やっと通常の感じに戻った。例年のように大きく体調を崩さなくてよかった。
当たり前だと思っていた普段がとてもありがたい。
1年を振り返るために体調不良になるのかなとも思ったりする。


今年は10月くらいから自分の内側と向き合う時間が増えた1年だった。
気づいたことは、周囲に言われたことを気にしすぎる傾向があるということだった。

それはなぜかを突き詰めると、他人の評価を結構気にしているからだと思った。
あと自分の心の傾向として、誰かの言動を「嫌だ」と思うことを自分に無意識に禁じているなということにも気づいた。
これも、他者を否定してはいけないという道徳心というかルールみたいな「外からの評価」からくるものだと思う。

自分が感じたことはもっと大切にした方がいい。
自分に正直でなかったことがたくさんあったかもしれないなと思った。
来年はもっと自分に正直になることが目標だなあ。
やらなきゃいけないことと共に、ワクワクすることもしたいなと思う。

① 新しい演劇を観に行く。
(とりあえずネットで購入できるものから年末にみてみようと思う)
② 1、2ヶ月に1回は友人と美術館やハンドメイド関係のお出かけをする。
(来年、友達とトンボ玉制作体験に行く予定あり、楽しみ!)
③ 4月、8月のハンドメイドマルシェに向けての制作開始。
④ 太極拳の表演にまた挑戦する。
⑤ 食べるのが疎かになるので、美味しいものを時々食べに行く。

そのためにも元気でいなきゃ。
自分の心身の声をちゃんと聴いて、ちょうどいいところを探したい。











誰も聴いたことのない音を

2024-12-22 19:08:49 | 日記
クリスマスが近いなあ🎄🎄🎄

クリスマスを楽しんでいますか?
私の方はといえば、昔はケーキを買ったり、小さなツリーを飾ったりしていたけど、最近は全然していない。せっかくの楽しい行事なのに、仕事仕事の毎日でその流れに乗れてないこと数年間。今年はその忙しさに一息つけた年だった。

この1年間、いろんなことに振り回されずに(いや、振り回されてたのかな?)よく頑張ってきたので、自分にご褒美をあげたい!と思っていて、何がほしいか考えてみたんだけども、「物」でほしいものが最新式の洗濯機くらいしかない(笑)。
まあそれでもいいけど・・。

・・・・。
ふと、「物」じゃなくて、「体験」にしたいと思った。
体験で感動できるものはいろいろある。星空を見にいくもいいし、旅行に行くもいい。
でも、最近ずっと行ってない「演劇」を観に行くのもいいなあ、と思った。
大学で演劇部、4年間は演劇に打ち込んだ日々だった。心が震えるような感動をたくさん覚えた日々だったなあと懐かしくなった。

と思ったけど、急にはチケットは取れない。

なので昔、大好きだった野田秀樹さんの野田地図の演劇で、YouTubeで観られるものをみてみることにする。
本当は「贋作・桜の森の満開の下」が一番観たいんだけど完全版がない。
でも「半神」はいくつかに動画が分けられているけど、あった!!


萩尾望都さん原作の漫画「半神」の舞台化されたもの。
漫画の方は少ないページ数ながら、私の中で「人生に出会った漫画ベスト3」の中に入っていて、漫画自体は私の宝物だ。
まだクラス担任の時、これを文化祭の舞台でやってみたいなあと思ったけど、このお話をたかだか30分程度の脚本にすることはとてもじゃないけど難しかった。

ちなみに、故・今井雅之さんの戯曲「Winds of God」は舞台を観に行って大感動し、当時の自分のクラスの生徒に紹介したところ、文化祭で劇を行うことができた。14年間の担任のうち2回上演したけど、子どもたちや保護者の方と感動を分かち合えたのが何より嬉しかった。

「Winds of God」は戦時中の話だけど、タイムスリップしたりとストーリーがわりと子どもでもわかりやすかった。

それに比べると「半神」・・。
体がくっついた状態で生まれてきた双子の話。
どちらかを生きさせるには、どちらかの命を諦めなければいけない手術、生き残った方はその後に何を見たのか・・・。

命の重さと生きることの喜びや悲しみをわずか数ページで描いたこの漫画を、どうやって舞台に?と思っていたけれども・・・・。
やはり野田秀樹さんは偉大だった。

この人の舞台って言葉遊びがあまりに複雑で話の筋もごちゃごちゃと混み合いがちなので、枝葉にこだわっていると何言ってるのか全然わからなくなるけど、全体を通して観た時、心の奥からざわざわしたり、心が熱くなって涙が込み上げてきたりする。
言葉遊びの向こう側にすごく大事なものが横たわっていると思うので、とても好き。

あと演劇の良さって、目の前で観ると役者さんの熱が直接伝わってくるのもいいところ。同じ空間にいるって大事なんだなあ。

YouTubeだとそれがないのがとても残念だけど、「半神」は主演の深津絵里さんと加藤貴子さんを始めとする役者さんの迫真の演技で引き込まれる。音楽も素敵。
原作には全く出てこないキャラクターを数多く登場させつつ、ちゃんと萩尾望都さんの言いたかったことをもっと立体的にして伝えた感じがする。
久しぶりに観て、より一層感動した。

来年は、新しい舞台を何か一つ、観に行こうかな。
いいものを観ることで、自分の中から湧き出してくる、私にしか聴こえない、未知の心の「音」を感じられたらなあと思う。
(これ、「半神」の内容にかけてます!)



















「デッサン占い」の効果

2024-12-18 10:36:02 | 日記
中学校3年生の最終課題でデッサンをやっている。
これが義務教育最後の美術になる。
自分の「手」のデッサン。
自画像だと「ずっと鏡を見続ける」という心理的なハードルが高いので、自分を表すモチーフとして「手」を選んだ。
手は意外に感情を表現しているから。

形の取り方や基本立体の陰影表現のポイントを説明して練習をした後、自分の手で自由なポーズを取ってデッサンをしていく。
その後はそのまま完成でなく、デジタルの描画アプリにデッサンを読み込み、デジタル上で加工していって自分の世界を作っていく想像画にして完成する。

受験前、美術の授業なんてやる気持ちにならないかもしれない中3に。


でも、私はこれをある程度やる気にさせることができると確信してやっている。
実際、意外に生徒は集中できている。
鉛筆で描き込む度、少しずつリアルに近づいていくその過程は成績云々なんていう小さなこだわりを軽々と超え、思春期のやる気を刺激していくのを今まで見てきたから。

私自身、デッサンが上手い方でなかったので過去いろいろ勉強した。
習いにも行ったし、本を読んで練習もした。
3歳下の私の妹が小さな頃から異常なほどデッサンがうまかったので、自分の下手さに自覚はあった。今見ると中学生から高校生くらいの時に描いたデッサンは、微妙に縦の比率が長かったりする。

でも下手だったからこそ今、「下手でもある程度できるようになるにはどうしたらいいか」という方法論が確立できている。
それを生徒に応用しているので、最初はクリームパンみたいだった手がどんどんリアルに近づいている。
それは生徒本人にとってもわかりやすく自分の成長が感じられることであり、とても嬉しそうにする。
それを見ると私もとても嬉しい。

あと、表現全てに言えることだと思うけれど、デッサンには「その人の今の心の姿」が表れる。

ある生徒のデッサンを見て、説明した理論にこだわってしまうあまり、何だか窮屈そうなデッサンだったので、
「いろんなことを気にしすぎて心が辛そうなデッサンになっているからもったいないよ。もっと自分の思うようにしていいんだよ。」

と伝えたところ、突然その子が目を真っ赤にしてポロポロと涙を流しながら、
「先生、なんでわかるの? 私、親とか周囲の人から言われたことを守らなきゃと思って、今すごく辛い。なんで、なんでわかるのーー??」
と言ったため、その後の授業は生徒が私にデッサンを持ってきて、私が何か一言メッセージを伝えるということになってしまい、私はにわか「デッサン占い師」になった。

特に女の子たちには大好評で、
「先生、占い師になってもやってける!」
とお墨付きを受けた。この方向の仕事もありか・・・・(^^:)
男子も、褒められると照れ臭そうに笑う。そしてデッサンに集中する(笑)。


まあ、悩み多き思春期は誰かに何かアドバイスをもらいたいんだよなあ、と思う。
私も正直、デッサンの表現だけじゃなくて、ここ数ヶ月間、生徒に接してきた時の全体像というか生活態度を鑑みて伝えるメッセージを考えたところもある。
できるだけプラスのメッセージを。
このメッセージが、その生徒にとって何かいい方向に進むきっかけになればと思う。

例えば普段あまり何事もやる気がない生徒には、
「メリハリがあって、やるときはやる子!」とか。
この子は「デッサン占い」でいいことを言われたいがためデッサンはかなり丁寧に取り組んでいる。効果あり。

昔、母の知り合いの方でよく当たると有名な占いをやっている方に
「あなた、将来、私と同じことをやるようになるよ。」と言われたことがある。
特に霊感があるわけでもなく普通の私は、そのときは「はい??」と思ったけど、
今、何となく当たっていると思っている。

占いって、たぶん人が発する微細な表現を読み取り、それを利用して人を励まし、幸せにしていく仕事だと思う。教育も占いみたいなものかな、もしかして。

「デッサン占い師」として、もっと読み取る精度を高めていきたい。













幻を見た日

2024-12-12 14:26:14 | 日記
昨日、15時半過ぎ頃のこと。
朝からずっと描いていた絵本のイラスト制作に疲れて、
少しベランダに出てしばらく体を動かしていた時に、西南の空にそれを見つけた。

ここのところずっと晴れてるのに、・・・・虹??何だろ。

大空に縦の大きな虹。
綺麗だなと写真を撮った。


後でネットで調べてみたところ、「幻日(げんじつ)」という大気光学現象ということだった。
雲の中にある氷晶に太陽の光が反射してできるものらしいけれど、幻日が現れるためにはある角度で氷晶に光が差し込む必要があるらしく、その他にも雲の種類など、いろんな気象条件が揃わないと現れないとWikipediaに書いてあった。

・色の並びが規則的で、太陽側が赤色、外側が白色や紫色
・太陽と同じ高さに出現し、太陽との視角度が約22度の距離に現れる
・うす雲(巻層雲)、いわし雲(巻積雲)などに現れやすい

ふむふむ・・・。
比較的珍しい自然現象らしい。
出会えたのはなんだか嬉しい。


よくよくネットニュースで見てみたら、やっぱり昨日、茨城県で幻日の完全形?の輪っか(ハロ、もしくは幻日環と呼ばれている)が観測されたという気象記事があった。
また以前の記録を調べたら、今年の10月31日に都心で幻日が観測されたという記事があった。
1、2ヶ月に1回程度見られる自然現象なのかな。

あと言い伝えで、「幻日は幸運を運んでくる」というものがあるらしい。
当たってくれるといろいろ嬉しい。

今描いている絵本がちゃんと締切に間に合って(間に合わないかもしれない!)、
さらに賞に入るとかだと嬉しい!😝 
神様が励ましてくれている、という言い伝えもあるそうだ。
だとすると「何とか締切までに間に合わせろよ。」ってことかもしれない。

日中忙しく働いていたら、こういう自然現象には気づかない。
今の働き方、やっぱりラッキーなんだな、って思うことにする。








動く日々に

2024-12-09 22:30:43 | 日記
12月に入って、毎日のように何らか体を動かしている。
運動がすごく得意というわけでもないけれど、
体を動かすのはとっても好きなんだなと思う。

金曜日と土曜日に太極拳や形意拳を習っているのに加えて、
日曜日に「武フェス」という武術のミニ講習会がたくさんあるイベントに参加したし、
月曜の今日は個人的に仲間と昼間に太極拳の練習と、夜は元々習っているバレエに。

それぞれの分野で一生懸命にそれを極めようと努力している人たちは、みんなどこか純粋で、会えてよかったと思える人が多い。
私はすごく人見知りだし、人がたくさんいるところも苦手だから、
なかなかの「出不精」だけど、そういう人に会えたから、重い腰をあげてよかった。


器用でない分、何かできるようになると人一倍嬉しい。
それは美術でも同じなんだけど・・・。
頭でわかっていても、体で自然にできるようになるまでには時間はかかる。
たとえ教えてもらったとしても、本でコツを読んだとしても、結局は何度も体を動かして体感して得ることしかできないところも、もどかしいけど面白いところなのかもしれない。

自分が好きなことがどういうことかが自分でわかっていて、
それに取り組める時間があることがとてもありがたい。
で、一人じゃなくて周りにいろんな仲間がいることもありがたい。


今日、勤務先の中学校の3年生の授業中、「人生がしんどくて仕方ない」という中3男子がいた。上に羽織ったパーカーのフードを深く被っている。
漫画みたいにドヨーンとした空気をまとっていた。


中3はしんどい。
そもそも受験生は辛いし、思春期、人間関係にも悩む時期だったりする。
聞けば、やはり恋愛での悩みだそう。

私も中3くらいから高校生卒業までの時期って、悩みしかなかった気がする。
受験期は特にストレスでご飯が食べられなくなり、人間関係でも深く悩んだし、4ヶ月で10キロ痩せて、朝、登校前に病院へ親に連れて行ってもらい、点滴を打って凌いでいた時期がある。
あの時は人生で一番暗い時期だった。

今すごく楽しいし、特に深い悩みもないし、
目が少し悪くなったし、走るのはもう辛いからしっかりと年は重ねたけども、
なんやかんや幸せな毎日が送れている。

今が辛い人に「未来はきっと明るいよ」って言ったとしても、
今辛いんだから救いにはならない。
けど、ずっと辛いわけじゃないことは伝えたい。

年を取ることでいいことがあるとしたら、今までの人生を俯瞰して見ることができる視点をもてたことかもしれない。

とりあえず、高校は中学より自由が多くて楽しい(ところが多い)とは言ってみた。
年を取るほど自由度は上がる、とも言ってみた。
恋愛の悩みに即効性のある言葉なんてないけど、生きていれば何とかなるのよ。

しかも恋愛の悩みなんて、言ってみればただの執着だよ。(とは流石に言えないけど)


とりあえず、手や体を動かそうよ。
そうしたらきっと何かいいことが動き出すから。
とだけ、言ってみた。

うん、と無気力な返事をしながらデッサンを始めたその子に、
いいことが本当にありますように。























呑気な年末のスケッチ

2024-12-01 06:51:06 | 日記
昨日は疲れて早く寝たから、日曜日なのに夜明け前に目が覚めた。

勤務している2校の3年と2年の評価評定を金曜日にほぼ終えた。
特に3年生の成績は直に高校入試に直結するから、毎回かなり慎重になる。
仕事の大波を乗り切ったことで、気持ち的に年末が今日から始まった。
12月って、特に何もなくても相変わらずワクワクする月。
12月ってだけで嬉しいもんね🎅🎄

体が冷えているなと思ったので、お風呂を沸かして「箱根の湯」を投入。
透明なブルーのお湯で香りも爽やか。なのでセットの中の「箱根の湯」ばかり使ってしまい、他のが一向に減らない。

お風呂から出るとやっと外が明るくなり始めた。
二度寝もいいかなと思っていたけど、こうなったら日の出が見たい。
ベランダで出て日の出を待つが、やっぱり12月、せっかくお風呂から出たばかりなのに冷えて寒い。
コーヒーを淹れていると、ようやく日が昇ってきた。

太陽って毎日こんなすごいことになってるんだろうかってくらい、勢いとパワーがある。日の出って穏やかな言葉だけど、もっとどーんと、ぐんぐんと「生まれてくる」感じ。
写真を撮ってもその感動はあまり残らない。
お正月じゃなくても日の出って普通にありがたいしすごいと思う。

朝、ベランダに出て気付くのは、日の出のビジュアルだけじゃない。
音。 
鳥、特にカラスが結構鳴いているということ。

調べると、カラスって相当頭がいいらしく、鳴き声の回数で仲間同士、会話しているそうだ。
1回で挨拶、4回で警戒や威嚇、5回で逃げろ!6回で敵がいる!という合図らしい。
今日は4回鳴いているカラスがいた。なんか朝から警戒中らしい。
お疲れ様ー、気をつけてー。
そう思うと、私もカラスの知り合いみたいで楽しくなった。

なんとも呑気な一日の始まり。
どこも行かなくてもこれはこれで楽しい。
自然界と自分がどこかでつながっている感じがあると、こんなにも心が落ち着くのだなと思った。
さて12月、大掃除だな、帰省はいつからにしようかな・・・。
年末って相変わらず、なんか楽しいよね。










幸せの秘訣はどこにある

2024-11-20 12:19:26 | 日記
4月から一気に生活が変わっております。
3月末にフルタイムの仕事を辞めてから、夕飯などの買い物をしてから15時頃に帰宅する時間が増えました。
昼間、しばらく歩いた後、公園を通って自宅に帰るのですが、公園に茂る木々の木漏れ日や鳩たちがのんびりしている姿を見ると、これでよかったんだなと思います。
ベランダに出て、毎日空模様を眺めるのも好きです。

幸せってなんなんだろうと考えた時、結局一周回って(?)、「これだったのか!」という感じです。

2021〜2024年の3年間は教員として試された時期で、小学校で学級崩壊していた学年をなんとかしようと悪戦苦闘していました。主任として中間管理職的な仕事をしていたのですが、おそらく全く向いてないものを一生懸命やろうとしていたので、その仕事の2年目が終わろうとした時期、原因不明の腫れを伴う発疹が上半身に出て、完治するまで3か月以上かかりました。
まるで殴られた後のような腫れになることもありました。

その後も、仕事で少し無理をしたり、行きたくない会合などに参加した後には手首や目元などに軽く発疹が出ることがありました。
体とは不思議なもの。もうこの仕事をしていてはダメなんだなーと思いました。

辞めることを決意し、管理職に告げてから元気になり始めました。
そして今、めっちゃ元気です(笑)。
心と体は繋がっているんですね。

辞めてから4月〜10月の半年間は、好きなことで外に向かって活動する期間でした。
ハンドメイドマルシェに出店してみるとか、習っている太極拳で表演に出てみるとか。

そして今11月からは外側には大きな変化はないけれど、次の段階に向かって勉強や修練をしながら自分の内側を整える期間に入ったような気がします。

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非常勤の仕事を家でしている時、ラジオ的にYoutubeで怪談っぽいものを聴くのが好きです。ただ単に怖がらせるような怖い話ももちろんあるのですが、不思議系の話も多く、目に見えない世界を感じられて面白いのでついつい聴いてしまいます。

そんな中、島田秀平さんのお話でとてもいいお話がありました。
島田秀平さんは芸人さんですが、手相占いの世界でも有名な占い師でもありますよね。

まず一つ目。
「運」というのは「運ぶ」という意味があって、動いてこそ得られる。
「不運」というのは動かず停滞しているということだから、そういう時はまず運動をするといいよ、という話です。

二つ目。
自分に向いていないことをしていると良くないから、思い切ってそれを辞めてみると、自分の中に好きなことをできるスペースができるから、今、辛いと思っている人は辛いことの原因を探って、それを思い切って辞めた方がいいよ、というお話。


二つのお話、おおおー!!その通り!って思いました。
一つ目のお話に関しては、自分の実感としても、人って発電機みたいなところがあるんじゃないかと昔から思っています。(どうしてそう思っていたかはまた別に書くかもしれません。)
二つ目の話はまさに自分の人生がそうだから。

幸せになる秘訣がどこか「外」にあると思っていた時期がかなり長かったけど、最近はそれって違うなあと思います。

おそらくそれは自分自身の中にあるし、自分から動いて作ることもできるんだなあと、「自分発」の世界観に最近変わってきた気がします。










11月11日の奇跡!? ブログ復活しました。

2024-11-11 21:56:15 | 日記
最後の投稿は2018年の4月1日。
 
そして今日は2024年11月11日。お久しぶりです。
6年7ヶ月と10日ぶりにブログ復活します。 

実は6年前からブログに入れなくなり、残した529件の記事の閲覧しかできなくなっていました。 だからもう諦めて、3年前からnoteにページを作ってブログの代わりに記事を書いています。

 ところが今日いきなりgoo blogからメールが来たのです。今まで6年間、特に何も来たことなかったのに・・・。
そのメールから、6年7ヶ月と10日ぶりにすんなりと編集画面に入ることができたのです。びっくりです。そしてアクセス数を見て、こんなに更新のなかったブログなのに、毎日、数名の方が見てくださっていたことにも驚きました。みてくださった方、本当にありがとうございます。

昔の記事を眺めていると、書いていた頃の幸せな気持ちを思い出しました。
教員の仕事の傍ら、時間を見つけては京都を中心に国内旅行に行き、その時の出来事や雑感を書いていました。書いていた頃、教員の仕事は大変だったけれど、不満なんてありませんでした。

2024年の今、私は正規の教員を退職して非常勤講師になり、週3回の勤務になりました。
本来はまだ退職する年齢ではありません。でももう最後の3年間は仕事が苦しかったのです。
ストレスから来る蕁麻疹や睡眠不足に悩まされました。悩んだ末、今年の3月末に退職しました。

辞めてみて分かったことは、私は朝から夕方まで閉じ込められたように同じ場所にいるのが本当に性に合ってなかったということでした。
今は朝から14時頃まで、皆さんがまだ仕事をしているときに、
「お先に失礼します。」と小さな声で身を縮こませて職場を後にします。そして校門を出た時の開放感・・・。

非常勤なので、もちろんいろいろ不安はありますが、自分の気持ちが楽な方へ、明るい方へ向かう選択をしたことは本当によかったです。
今は非常勤の他にストックイラストやデザインしたTシャツや雑貨を販売(HIYODORI DESIGN)するなどして、なんとかそれなりに暮らしていこうと頑張っています。

少しずつこれからも記事を書いていこうと思います。
もう2度とここで書けないと思っていましたが・・・11月11日の奇跡でした。


 
 

桜色に染まる その5

2018-04-01 17:44:40 | 日記
三条駅から地下鉄東西線に乗り、烏丸御池で烏丸線に乗り換え、京都駅へ。
まだ18時過ぎ。

はたと東寺がライトアップされていることを思い出した。
近鉄線なら東寺まで一駅と少し歩く程度。せっかくだから行ってみる。
以前行ったときも美しかった。

ところが!
前回はすっと入場できたのに、なんと入場する前に300メートルほどの大行列ができていた。
25分ほど列に並んだまま待った。

そしてようやく入ることができた東寺は別世界のようだった。

待った甲斐があった。しかも今日は満月でブルームーン。なんて美しい!

塔と月と桜を同時に撮ろうと多くの人が悪戦苦闘して写真を撮っていた。







水面に映る桜。


なんだか思い残すことがないほど短い時間で京都の春を満喫できた。
桜をこれほどたくさん、ゆっくりと眺めたのは実は初めてかもしれなかった。
大学時代に京都にいて、毎年桜を見てたはずだけど、こんなに心から美しいと感動したことはなかった気がする。
年齢を経ないとわからないこともあるのかもしれないな。

21時37分京都発。
新幹線の中でこの記事を八割ほど書いたところで、新横浜着23時27分。



優しい色彩とふんわりとした空気の桜満開の春を満喫しながら、
鋭いもので追い詰められたような切迫感から、ようやく逃れられたような気持ちだった。

固定された人間関係の中でギリギリの、自分の感じたままを見失うかもしれないような怖さを感じていたのだろうか…同じであれ、という常に感じる何かの力。
それを押し返すほどの自我の強さもなく、かといって、完全に受け入れてしまえるほどの度量もない。
自分が「溶けていく」のではないか?という気持ちだけが、深いところに常にあったような気がする。
要するに、ちょっと毎日に疲れてたんだなーー。

一人で旅することは少しさみしいけれど、誰ともあまり話さない分、自分の深いところに隠れている気持ちに近づくことができるから、やっぱりたまには必要だと思う。

桜色は心を癒す。
熊野若王子神社の桜花苑で、戦死させてしまった生徒のために桜の木をたくさん植えた先生は、自らの心も、その桜色で癒されたことだろう。

一年のスタートが桜色に染まった世界から始まるのは、天からのプレゼントのような気もした。
よい一年でありますように!!!


*熊野若王子神社で思い出したけど、これがおみくじの入っていたヤタガラスくん。
どんごれした感じがキュート。職員室の私の机の上に住むことになりました。