しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

つなわたりなバランス

2014-06-28 21:59:04 | 日記
金曜日は出張だったけれど、学年対応の生徒指導が入り、
持ってくはずだった書類を管理職のパソコンから美術科の指導主事に送信してもらい、
欠席連絡をして学校に残った。

しかし、ありがたいことにうちのクラスには対象者がいなかったので、
結局、他の先生の後方支援だけで18時には全て終了。
その後の保護者との懇親会も、元々出張だったから欠席で、
ぽかんと時間が空いた。

嬉しい・・・!!

今週は毎日バタバタしていて、しかも暑かったしでなんだか既に胃腸がバテているのか、
アイスは食べるのに夕ご飯は食べたくない日がかなりあった。

今週はパナップばっかりけっこう食べたなあ・・・・。
何にも食べないのも・・と思い、申し訳程度にブロッコリーだけ茹でて食べたりもした。

食べないのも胃には良くないと聞いたので、
金曜夜は、通勤途中の無印カフェにて夕ご飯。
久しぶりにたっぷり食べた。
帰宅してお風呂に入ってもまだ21時!! なにこれ天国?!!!
気になる映画や本のレビューをネットで読んでいたら眠くなってきたので寝る。

最高の金曜夜の過ごし方だった!!




生徒指導では、他の先生たちの底力をみた気がした。
最初はちょっとした生徒指導のはずが、とんでもない事実が発覚した。
対象者は一人ずつ違う先生と面談し、全員で事実確認後、
それぞれの生徒の保護者が呼ばれた。


普段は隣の席でバカな冗談ばっかり言っているうちのクラスの副担も、
生徒指導専任だけあって怒声にめちゃくちゃ迫力があった。
そして何より説得力があった。
聞いているこっちまで震えてきた。
副担の方が私より1歳下だけど、
生徒指導ではこの人にはまだまだかなわないなーと思った。

徹底的に追究して張りつめた空気の後、主任の温かい言葉に震えながら泣いて、
自分がやりました、と告白をした生徒もいた。

大変な事件だったが、迅速で的確な対応だった。
生徒は、怒声の底にある先生方の思いを、
悪い方に行ってはいけない、幸せになって欲しいという思いを、
少しは感じただろうか。私は聞いていて、ひしひしと感じた。
彼らは今はわからなくても、将来きっとわかる日が来るだろう。



対象者がいなかったクラスはラッキーなことに、うちだけだった。

というのも、クラス替えの時点で暴力や反社会的行動が予想される生徒には、
男性のベテラン勢や元気な若手がついてくれたからだ。
どちらかというと私は、細かなフォローが必要な保護者や自傷行為に走りがちな生徒など、
傷つきやすく内向きにストレスを表現するタイプの人を頼まれていた。


いろんな先生がいて、様々な特性を持つ生徒の育ちをみていけるんだなと実感した。
しかし、今回のような生徒指導は私にはまだまだ無理。
ものすごく勉強になったし、今の生徒たちの罪悪感への感受性の低さを痛感した。
勉強はできても、心の育ちがあまりに遅れていることにも驚いた。

一体、何が起こっているんだろう??
今まで幼児教室5年間、中学の教員になって非常勤1年、正規で8年、
トータルで14年間、子どもと接する仕事をしてきたけれど、
子どもはこの14年間で確実に変化しつつあるように感じられてならない。
罪悪感のなさを、今回は本当に感じた。
大切なものが失われつつあるのかもしれなかった。

道徳の授業の強化が叫ばれているけど、
うちの学年でも今年はかなりハイペースで道徳の授業を入れている。
昨日は、重松清さんの文を取り上げて道徳の授業をした。

やっていて思うのだけど、自分の意見を言うのがとても苦手な生徒が多い。
答えのない問いに対して、型がないとどうしていいのかわからなくなる。
だから道徳の副読本と同時に、自分の体験談も語る。
私が感じたこと、考えたことを示し、あなたならどう思う?と問う。
それを地道に重ねていくことで、自分の思考を言葉を表す訓練をしていくしかない。
そして、罪ということについて考えていく機会をこちらで作るしかない。
何をしても自由、という世の中は恐ろしい。
罪の意識は、際限ない無分別な自由に自主規制をかける砦になる。



閑話休題。。。。。

今日は、久しぶりにステンドへ。
鳥の模様のサンキャッチャー(っていうのかな?)を作っている。
色違い2つ。
きれいにガラスを削っても、
きれいな円形にガラスをくっつけていくのが意外に大変で、
まだ完成はしなかった。早く窓辺にかけたいのだけど。
で、次回、母用に違う色で作る。今度はもっと上手く作る。


そして新宿まで出て夕ご飯。
新宿駅はすごい人で、
行き交う人々の傘の尖った部分がこっちへむいてたりしてとても怖かった。
おしゃれで美味しいデリご飯だったけど、新宿で食べるのはなんだかなあ・・と思った。


雨の日は急行が異様に混むので、各駅停車に乗ってのんびり帰宅した。
長く電車に乗るときは、インテリアや暮らし関係の雑誌や本などを読むのがいい。

地元駅近くの薬局で、今日読んでいた本にも載っていて、
ずっとずっと探していたトイレ掃除用のスポンジ『シャット』がようやく入荷されていた。
一回で使い捨てだから、衛生的にとってもいい。ずっとあるやつは嫌だったから購入。


雨の音は産まれる前のお腹にいたときの音に似てるから、人は安心するらしい。
雨の音を聞きながらトイレ掃除した。
ついでに床も拭いた(シャットで拭いたのではない)。
趣があるのかないのかわからないけど、
たぶん全然ないけど、こんな感じの土曜もいい。


明日は映画を観にいきたい。明日しかいけないプログラム。
けどちょっと遠いし夕方だからもうめんどくさくなるかもしれない。
教員としての私は、きっちりやろうと頑張っていつもキツキツで衰弱状態だから、
金曜夜~日曜の自分はかなりゆるい。
それでやっとバランスを保てているのかもしれない。

ほんとに自分がアホに思えて仕方ないんだけども・・・・。
































































































ランナーズ・ハイ

2014-06-21 17:58:46 | 日記
忙しくて、ブログに書きたいことはたくさんあったけれど、書く時間もなかった。

所属学年で、今年は生徒指導も増えてきた。
下校時、ご近所に迷惑をかけている生徒がいて、
自然教室前後はなんとなく落ち着かなかった。
1年生のときとはやはり少し成長した生徒、思春期真っただ中。

ただ自然教室でキャンプファイヤーや森の中の冒険やらのドキドキワクワクする体験を通して、
どこのクラスもなんだか仲良くなったと感じた。
特に隣のクラスは行事前までは常にシーンとして、お互いの様子見のような変な雰囲気だったけど、
行事後、いきなりはっちゃけたように明るくなったし、よくしゃべるようになった。
やっぱり3日間もがっつり一緒にいると、気心が知れて来るのかも。

クラスで。
美術部のおとなしい生徒たち3名(しかしよくよく話すと面白いのだけど)と、
クラスのギャル(?)系3名の子達が同じ部屋になってしまい、
美術部の子達からするとギャル系の子は勢いがあり過ぎてちょっと怖い存在の様子、
ギャル系の子たちからすると、美術部の子たちとは話が合わない感じで、
決まったときに、互いが「・・・・。」。
なので担任としては心配していたのだけれども、
一泊目、その部屋に写真を撮りに夜行ってみると、予想外の大盛り上がり。

後で美術部の生徒に「で、部屋はどうだった?」と聞いてみたら、
「最初は怖いって勝手に思ってたけど、しゃべってみたらすごく面白かった。」とのこと。
ギャル系の子達も「美術部の子ってオタクで暗いって思ってたけど、話がすごい面白いじゃん!」。

互いへの先入観がなくなって、宿泊から帰ってみた今も普通に会話するようになった。
いつもクラスでうるさくて勉強も大嫌いなSくんが、
プロジェクトアドベンチャーで自然とクラスのリーダーとしてみんなをまとめる姿が見られた。
チョロチョロして落ち着きの無いKくんが、最終日、ホテルのスタッフの方に
「いろいろ気遣ってくださってありがとうございました!」と丁寧にお礼を言っていた。

3日間をがっつり一緒に過ごすことで、良いところも悪いところも、浮き彫りになる。
一人ひとりの性格や気質がよく見えた行事だった。
担任として、クラスの生徒みんながよりいっそう、好きになった。
中学2年生は、おバカだけど、可愛い。


そして今、前期の中間テストが終わり、17クラス分の答案が。
2週間前から教育実習生さんも入り、指導案のチェックも始めた。
通常3週間の実習だけど、彼女は大学の事情で4週間の実習。


実習生さんは先の震災で、卒業した中学校を失ってしまった方で、
本来なら卒業中学へ教育実習へ行くのだけど、彼女はそれができなくなってしまったのだ。

数年前から参加している夏の講座や技術研修などでお世話になっている大学の先生からの依頼で、
彼女をうちの学校で受け入れることになった。

素朴で温かな性格の人で、人としての基盤がしっかりしているように思う。
東京都で今年、採用試験を受験するという。私にとっては5人目の実習生さん。
そのうちの2名は、既に採用試験を突破し、
横浜市の小学校と中学校で教員として活躍している。

彼女も、絶対合格して欲しい人だ。
たった数週間でも密度の濃い毎日を一緒に過ごすから、実習生さんの今後は気になる。
戦場のような恐ろしくバタバタした毎日だから、「戦友」のようにいつも感じてしまう。


金曜の夜、私が採点していたら、
実習生さんが帰る前に「先生、大丈夫ですか・・?」と声をかけてくれた。

前の日、例の小田急線の脱線事故にひっかかって帰宅が23時半過ぎになり、
そのあと実習生さん紹介パート2の学級通信をまとめていたら、
寝る時間が2時を過ぎてしまい、完全に睡眠不足だった。

先週の学級通信では「教員を目指す実習生さん」の比較的真面目なインタビュー記事を載せた。
今週は、美術大学での生活をメインにした「学生さんとして」の記事を載せた。
実習生さんがたのしくイラストで解説を入れてくれているから、かなり面白い記事だ。


中学生にとってお姉さんお兄さんがいれば別だけど、
そうでなければ大学というのは全くわからない世界。

あと数年したら、大学生になっていく生徒もたくさんいると思うので、
実習生さんが来た年は、毎回こういうのをクラスで発行している。
私が持つ実習生さんは必然的に美術大学、もしくは教育学部の図工美術専攻の学生さんだけど、
バイトや普段の生活、授業のことなども書いてくれるので、生徒にとってはイメージしやすい。


「あと1クラス採点したら帰るよ、お疲れさま。」と実習生さんを見送って、採点を続ける。

いつの間にか、ほとんどの先生が退勤してしまっていた。
2、3学年の先生はほとんどおらず、1学年の島だけに先生がいて、
そろそろ帰ろうか、という話になっていた。

そうか、今日は私がラストかーと思って採点を続けていたら、
1学年の先生たちが私の顔をじーっと見て一言、
「・・・・もう今日は帰った方が良くない?」と。

あと10名で4クラス目が終わるから、やってから帰りたいなあと思ったけど、
なんとなく一人が寂しい気がしたので帰ることにした。



帰宅して手を洗っているときに、何とはなしに自分の顔を鏡で見たら、
ものすごく濃いクマが目の下に。

帰った方がいいよな、これは確かに・・・・・。




どうやら、ものすごく疲れていることが自分でわからないらしいということが、わかった。
ランナーズ・ハイ、あとからがくっとくるパターンか。
気をつけないとなあと思った。


日々、いろんなことを学んでいる。