しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

偽らなくても

2014-02-27 22:36:49 | 日記
ステンドの友達が心配してメールをくれた。
最近全然facebookに入ってないみたいだけど大丈夫?と。

年度末だけあって、毎日家でも遅くまで仕事ばかりになっている。
鑑賞文を読んだり、入力したり。
結局、眠る直前までそんなことばかりしている。
でも、嫌なわけじゃない。生徒の感想や考えは面白いなと思う時はたくさんある。
facebookから離れてしまったのは忙しいからというよりも、
実名が出ているところでつぶやけることがあまりないように思えてきたからだ。
卒業生も増えてきてしまったし・・・。なんとなく気恥ずかしい。
友達には『年度末で忙しくなってしまって。』と答えたけど、ちょっと申し訳ない。
何かを偽っているようで。いつもこうなる。



昨日と今日は市の学力状況調査。
学力状況調査、実施するのはいいけど、後の採点やら入力作業がとっても煩雑で、
それでなくても学期末の評価評定の時期には痛い。
昨日は出張であまりお手伝いできなかったから、今日はがっつりと。
みなさんの連携もあって15時頃には学状の仕事は全て終わり、自分の仕事に戻れた。
そこからひたすら3年生に返却する陶芸作品を梱包する作業。19時頃までやって、やっと70個。
今日は作業ばっかりの日。
でも生徒の作品を梱包しながら、制作の時に生徒と会話したことやそのときの様子まで思い出して懐かしくなる。
作品には、その全ての時間が小さく折り畳まれてしまわれているから、触ったらぶわっと思い出す。

3年間は、とっても速い。そして、密度が濃い。


評価評定のためにだけ頑張ってたんじゃなくて、
自分を表現したり、誰かに思いや工夫を伝えたりしたいと思った、
と、感想に書いてくれていた生徒がたくさんいたことが嬉しかった。

『図工の時は才能が大事だから努力しても仕方ないと思ってたけど、
伝えたい思いをこめて一生懸命工夫すれば、私でも美術はできるんだと思って自信を持った。』と書いていた子もいた。

3年間かけてお互いを知って、生徒も私がその課題を通して伝えたかったことをきちんと読みとってくれていた。
いろいろ下手な私の、思いはしっかり通じていた。ありがたかった。

うまく言えないけど義務教育の場合はこの信頼関係こそが、何より人を育てるのだとも思う。




京都で出会った方から送られてきた雑誌『カスチョール』(ロシア語で「たき火」という意味)の内容がとても充実していて、夜、ほんの少ししか時間は取れないけれど、コーヒーを飲みつつ読んでいる。
内容の充実度合いに感激。バックナンバーも購入してみようかな。
絵本や児童文学が好きであっても今までは地盤がなかったので、
この雑誌に紹介されてるものを読みつつ、好きな世界を広げていきたいなと思う。



この10年ほど仕事や趣味を通じて、自分の地盤となるものを懸命に探していたような気がする。
でもやっぱり、子どものときに好きだったものが一番しっくりくるみたい。
絵本、児童文学、絵画。
かっこいいもの、おしゃれなもの、流行しているもの、などは、なんだか自分には遠くて、
ほんわかとしている、温かみがあるもの。
『カスチョール』が『たき火』という意味であることを聞いたとき、なんとなく合いそうだなと思った。
素朴であたたかなイメージ。
内容も、そのイメージ通りだった。

寄るところができて、よくわからないけど、心の芯が安定してきたような。
仲間を見つけたような。
全国にこの雑誌の購読者は1100人ほどいるという。
1100人は、同じような人がいるってことだ。ほんとに嬉しい。


人間って、そんなに微妙な生き物なのか。
それとも、それほど実は孤独だったのか。わかり合える仲間を探していたのか。
なんだか自分で驚いている。


今年、おみくじが大吉だったのは、これだったのかなと思う。
30数年間の心の奥深くの、自分で意識すらできなかった孤独を知ったということ。
そして、自分を偽らなくても受け入れてもらえる、小さなコミュニティーをようやく見つけたということ。

















一隅を照らす

2014-02-23 15:00:56 | 日記
3年の授業が終わったからと言っても、
そんなに暇になるわけでもなかった。
卒業式まで約あと2週間。
最後の磨き作業が終わってない生徒の補習で放課後まで生徒につきっきり。3年間の思い出話に花が咲く。
入試が終わり、後は結果を待つだけの生徒たちは、ほっとした表情で3年間のどの時よりも穏やかで、本音を話してくれる。

金曜日、3年生の特別時間割の中で、横浜市の教育文化プログラム後援、3年生を対象に『社会に役立つ美術』というテーマで授業を行った。
最初は都市計画についての講師の方を呼ぶ予定が、様々、先方の事情でキャンセルとなり、講師の方が急遽変更というアクシデントもあり、
結局、ネットシステムのデザインなどを専門にしてらっしゃる小林巌生さんが講師に。
WEBの知識や、ネットリテラシー、情報をデザインすることなどについてお話いただき、
ワールドカフェ、という方法で、情報を集め、まとめるというWSを行った。

普段は扱わない、というかなかなか扱えない先端分野のお話で、
3年の先生の一部には、これって美術?ということも言われたけど、
WEBの世界のお話は、生徒たちの今後の生活には必ず関わってくるものだし、情報をあらたにデザインし、新しい価値を生み出すというのは、だったらどこで扱うの?と思う。技術でもいいけど、やんないじゃんね。

ワールドカフェは教員研修なんかでよくやる、テーマに沿って話し合って結果を模造紙などにランダムに書き出していく方法。
ほんとはリラックスしてお菓子やお茶を食べたり飲んだりしながらやるからカフェ、ってついてる。学校だから制約も多く、そういう体裁をとれなかったのが残念。

少し難しいかなと思ったけど、中学生にしては密度の濃い話し合いができていた。
最後の話し合いのテーマだった、どんなアプリがあったら欲しい?というのでは、かなり面白いアイディアが続出した。

生徒たちの感想からも、先端分野をわかりやすく説明していただいて、いろいろわかった、自分でもプログラム言語を学びたくなった、などの感想が出た。
とにかく、いろんな分野からの刺激を、生徒たちには浴びて欲しい。


で、自分もそうしたい。

日曜、外出ついでに興味のある場所に寄ってみることにしている。
日々、何か発見がある方が楽しい。

美術の教員なんだから美術館というわけでもなく、ほんとに興味に任せて。
どちらかというと、絵画よりも陶や木工、ガラスなどの工芸っぽいものが好きみたいだ。あと、食べ物!!


先週は目白のポポタムさん(本、雑貨、ギャラリー)へ。トリノコさんという方の作品の展示があったから。
素朴で可愛らしい鳥のイラストや木工作品で、見る度にほっとする。
京都の恵文社さんでも絵はがきが販売されていた。
今回は、木工のブローチとガリ版絵はがきを購入。

あとでわかったのだけど、お店の中にご本人がいらっしゃってたそうで!

今日は新宿方面に午前中行く用があったから、お昼ご飯を…と考えていた。Twitterで気になってフォローしたお店が、電車で行くと近そうだった。

祖師ヶ谷大蔵にある 『ごはん屋 ヒバリ』。祖師ヶ谷大蔵駅から徒歩で4、5分くらい。


駅から南へ、商店街っぽいところをまっすぐ歩き、保育園の角を右に曲がると、ひっそりとあった。

ぱっと見、ごはん屋さんには見えないかも。


ドアを開けるといきなり急な階段。
ドキドキしつつ上がると、木と鉄のテーブルがシンプルで清潔感があって美しい、小さなお店。
カウンター席は5、6席、テーブルは2人用が2つ、4、5人用が1つ。だいたい15人も入ればギュウギュウになってしまうくらいだ。

お昼のごはんは1種類。
今日は玄米ご飯、豚汁、ホウレンソウと里芋のコロッケに、野菜のピクルスなどがたくさんついて1500円。

野菜が美味しかった!!
覚えてるだけでも、にんじん、じゃがいも、カリフラワー、ごぼう、レンコン、大根、えんどう豆、白ネギ、タマネギ…まだあったはず。とれたて野菜らしく、凝った料理法じゃなくても美味しい。
野菜好きにはこれはたまらない。

その後、カフェオレ。優しい味だった。
砂糖を入れなくても美味しかった。
陶の器も素敵。


お昼やってるのは日曜日(12時から16時)だけで、あとは木・金・土の18時から23時まで。

野菜がたっぷりで美味しかったことと、店員さんの、食べ物を扱う姿勢が丁寧だったことが、とても心地良かった。
また行こう。

お店に置いてあったフリーマガジンも興味があったのでもらう。

ちょっと前のものみたいだけど、
内容が広島県江田島市にある海友舎という歴史的建造物を守っていく会のお話。興味深い。

これを手にとったとき、店員さんに、
「ありがとうございます。」と言われた。もしかしたら、何かこの雑誌に関わっている方なのかもしれない。


最近、こういうリトルプレスやZINEと呼ばれるものにものすごく興味がある。大手のところから出る雑誌と違って、情熱を感じるメディアだ。



街の中にはよくよく探してみると、自分たちができることをまずは足元からコツコツと整えている素敵な方々がたくさんいることに気づかされる。
一様に、とてもみなさん謙虚だ。

そういう人たちの発信するものに耳を傾けて、自分も学び、仕事や生活の中に取り入れていきたい。




























運命を作る

2014-02-16 00:51:14 | 日記
昨日、世界文庫で出会った方が主催して発行している、
ロシアの絵本や児童文学や教育などに関する小冊子を1冊、購入してみることにした。
ホームページにアクセスして、申し込みをした。とても内容が充実している。
なんとユーリ・ノルシュテインもその小冊子を後援していた。運命的なものを感じた!

年1冊発行しているという。次は3月に発行予定ということで、今からとても楽しみにしている。


このものすごい雪で、午前の絵画の学習も、午後のステンドも朝8時には中止の連絡があった。
バスも走ってないし、そもそも午前の絵画の先生がいらっしゃるための電車も運休だ。
恵文社で購入した本を読む日にしようと決めてコーヒーを淹れたら、これが最後になってしまった。

今日は家にあるもので過ごすつもりだったので、一気に寂しくなった・・・コーヒー・・・。
ほうじ茶もココアもジンジャーティーもある。
でも!でも!!

大事に大事に最後の一杯?を飲んで外を見てみると、
昨日の窓の恐ろしいほどの積雪は消えていたけど、家のドアが~~!

全部は開かない!3分の1くらいまでしか開かないのだ。
もし全く開かなくなってたら・・・と思うと身震いする。

この時間になっても未だに開かない。身体一つ、ようやく出られる程度だ。
雪がこんなに恐ろしいなんて・・・。

雪が珍しい地域で育ってきたので、学生時代は雪が降るとどちらかというと嬉しかった。
この年齢になって、初めて雪の怖さを痛感した。


昨日、自宅付近の駅まであと2駅というところで電車がストップし、何分待ちになるか予想もつかなかったので、
タクシーを30~40分ほど待ったのだけど、
時折激しく吹きすさぶ風雪に、長蛇の列になった人々がどよめいていた。
雪女ってこんな日に出たのかなーとふと思った(買った絵本の中に「雪女」のロシア版があったので)。
そして、関東ってこんなに雪に対して(雪だけではないけど)脆弱なのか・・と驚いた。
こんなに電車、運休せざるを得なくなるなんて。
もう、会社も学校もこんな日は安全第一で休みにしちゃえばいいんだ・・・。
水曜日また雪らしい・・・。学校があるときにあの吹雪はまずいでしょー。



うちにはテレビがないのでオリンピックもリアルタイムで見ることはできないけど、
山梨のものすごい雪の被害が、先ほどから頻繁にTwitterに流れて来る。
こちらはリアルタイムだ。特急しなのも止まってちゃって、中にいる人もたくさんいるとか。
これ、しかもテレビで報道してないというから。
テレビの仕事って、災害報道の方が優先されるんじゃ・・・・ないんだ。
山梨県には自衛隊が入ったということ。自衛隊の隊員さんたち、仕事とはいえ、ほんとに頭が下がる思い。


すみません、今日は読書してました。。。
2冊読めた。ゆっくり本が読めるのはとてもありがたいことだ。
読みながらいろいろ思うところがあり、決めたことがあった。


引っ越したら、自分用ルーターとハンダを買う!(一応、読書内容と関連してる。)
要は、自分ちでもガラス制作できるように環境整備をしようということ。
ほんとなら釜も買いたいけど、こればっかりは火の番をしてられないから、先生のをお借りすることで。
引っ越し先では、生活に使うところと区切って使える部屋がある。狭いけど。
そこを制作する部屋にしようと思っている。
平日は仕事、仕事で無理だけど、金曜日の夜や日曜などに制作を継続できるのはいい。
とりあえずもうちょっと量を作りたい。



昨日行った京都の左京区あたり。
私はとってもこのあたりに縁を感じている。住んでたこともあるし。
ずっと前に夢をみたのだけども(Twitterかブログに書いたかも)、
北白川の木造の家に私が住んでいて、窓を開けると目の前が川で、
そこに手を浸している、というシーンが鮮烈に記憶されている。



いつか再びそこに住むのだろうか。実はそんな気がしている。
昨日、恵文社に行ったときもここはいいなー、落ち着くなあと心から思った。
このあたりには小規模のギャラリーや展示可能のカフェが結構あり、
ものづくりを愛好する人々が気軽に展示てきる機会がたくさん与えられている。
しかも比較的安価な値段で。(←学生街だし)


住むとなると、仕事の関係やらなんやらであまり現実的ではないので、
とりあえず縁を持ちたい。大好きな街と。
昨日入ったカフェも展示可能で、お店の方に一応、
「ステンドなんかでも展示できたりするんですか?」と聞いてみたら、
「審査はありますが、もちろんです、綺麗ですから!」とのことだった。
小さなカフェの壁面ならば、展示できるほどの作品数がある。
メインはコーヒーを飲みながら、光がたくさん入る場所で何となくでも見てもらえるなら最高だ。


自分なんて無理・・と思っていたら、いつまでたっても何もできない。
展示できるくらい良いものを作るという気持ちを持ってやっていきたい。
京都に行って、ますますそういう気持ちが強くなった。

運命は受け身ではなくて、自分で作っていくものでもありたい。







































神様からのプレゼント 京都の旅

2014-02-14 19:21:51 | 日記
京都2日目の朝。
遅起きすると、窓の外は雪景色。


冬は寒く、夏は蒸し暑い京都。
雪が降ると余計に寒いよー。
けど、白い風景は美しい。


チェックアウトしてすぐに出町柳に向かおうかと思ったけど、
いやいや、まずはご飯です!


昨日の夜、結局、六曜社は閉まりかけてたから諦めた。

そんなわけでお腹ペコペコだったから、以前も旅の途中で寄ったことのあるお豆腐専門店へ。ここ、豆腐ドーナツが美味しい!


豆腐唐揚げ定食。ついてるもの全部豆腐!!



豆腐ドーナツ。サッパリしてる。

女性客ばかり3組。のんびり。

腹ごしらえもしっかりして、
いよいよ京阪三条から出町柳へ。
そこから叡山電車へ。
いっとき、雪がおさまっていたのに、
この頃また強く降ってきてた。


運転手さんの肩越しにパチリ。
雪、綺麗だなあ。

目指すは恵文社一乗寺店。
一乗寺駅降りて、2、3分で着くはずなのに、着かない。
しかし、道々には可愛らしいカフェが点在していた。後で寄ろう!

わからなかったから、もう一度、一乗寺駅まで引き返してみたら…。

でっかい看板出てた(。-_-。)。
雪があんまり綺麗で、そればっかみてたから、完全に見逃す。真反対の道を歩いてたようだった。

正しい道で恵文社一乗寺店へ。

雪が溶けかけた道をたくさん歩いたので、足先が凍りついて痛かった。
なので最初はあまり集中できなかったのだけど、
店内の本のラインナップがあまりに面白く、そのうち足先も暖かくなって楽になり、本に夢中になった。
アートや文学が好きな人なら、何時間でもいられる。
この中から数冊しか買えないってのが悲しいくらい。
恵文社の上にマンションがあった。
ここに住みたい…。

あまりに読みたい本が多すぎて、結局買えないパターンかなと思っていたけど、
歩き回っていると、目に飛び込んでくる本が幾つかあった。
求めているものは、無意識のセンサーのようなものに引っかかるように、人間はできているんだと思う。
だから、自分の目的はいつも明確にしておくべきなのだ。

これは!と思う本3冊購入した。

次は世界文庫だけど、今日は15時半の開店とTwitterにあった。まだ時間が早い。

先ほど見つけたカフェの一つに入ることにした。

このあたりは美術系大学もあり、美的な意識が高く、独立心旺盛な若者が起業してお店を営んでいる様子だった。

むしやしない、というカフェに入った。コーヒーとケーキ。


ここ、地場産業のお豆腐づくりと結びついた商品を作っているとのこと。
地産地消って、いい。

ここで地図を広げて、どうやって世界文庫まで行くか考えた。
高野というバス停から206系統のバスに乗れば、建勲神社前で降りて2分歩けばいけるらしいけど、
高野までがえらい遠かった。
寒いし、何か別の行き方はないかと地図とにらめっこしてたら、
叡山電車の元田中という駅を降りるとすぐに、叡電元田中というバス停があり、そこから206系統のバスが出ていたので、まずは再び叡山電車へ。

ちなみに「元田中」の読み方、私は「がんだちゅう」だとばかり思ってたのだけど、本当は「もとたなか」らしい。
確かにその読み方の方がしっくりくる。
「~ちゅう」と読んでしまうあたりがアレだなあ…。

そしてバスに乗り込み建勲神社前へ。
前回の旅で迷子になったあたりだ。
もうならないぞ!!と。
赤と白。綺麗。


そして世界文庫へ。

この写真、開店1分前。
この後、店主さんがカーテンを開けに出てこられた。
古賀鈴鳴さんだ…!!


世界文庫で世界の絵本展、という企画をやっている。これが目当て。

ロシアの絵本がたくさんあり、目移りしまくり。
かなり集中してみていたら古賀さんに、
「絵本がお好きなんですね。」と声をかけていただいた。


はい、とっても!!


選んだ絵本をとっておいていただいて他の本を見ていたら、だんだんお客さんが増えてきた。

中には小さなお子さんを連れた若いご夫婦も。
ここで絵本を選ぶのは、情操教育上、物凄くいいと思う。

私が選んだ絵本は5冊。9000円也!
いいものにはお金をかけていい!






「あの方にこの絵本、見せて差し上げてもいいですか?
あの方はロシアの児童文学などの有名な研究者の方なんですよ。」
と、古賀さんが店内にいらっしゃった年配の女性をご紹介してくださった。

私は全くロシア語がわからない。
ただイラストレーションの美しさ、色の響き合いに感じ入って購入を決めたのだけど、
この方が、絵本の内容を一冊一冊丁寧に説明してくださった。


「あなた、本当にいい絵本を選ばれたわね。何をしてる方なの?」
ということで、職業やなぜここに来たのかをお話すると、連絡先交換をすることに!

こんな素敵な出会いが突然あるから、名刺は片時も忘れちゃいけない。

…持ってってなかったんだよねー。
メモで交換。

ステンドをやっていることをお話すると、古賀さんが、

「絵本のセレクトにもそれが出てる気がします。」とおっしゃった。
そして、
「もし、ステンドを発表されることがあったら、ご連絡くださいね。」と。


いいものを作らなきゃ!!


ホクホクしながら、皆さんに厚くお礼を言ってバス停へ。

とりあえず北大路バスターミナルまで行き、あとはそぞろ歩きで雪景色をみようと鴨川沿いをただ歩く。
雪はもう止んでた。



大文字焼きの大の字、うっすら。


かなり歩いて、出町柳近くまで。
この頃、ケータイの充電が一度死亡。

BONBON cafeというところをたまたま見つけて入り、豆乳ミルクティー。
写真は撮れず。暖まる。

出町柳から京阪三条、地下鉄東西線に乗り換え、烏丸御池、烏丸線に乗り換えて京都駅へ。

ああ。
もっと京都にいたいって毎回思う。

新幹線の待ち時間、携帯の簡易充電をしながら世界文庫で出会った方のブログを読んでみたら、なんだか本当に凄い方だった。
ロシアから賞ももらってるほどの、ロシア児童文学や絵本の研究者の方だ。

絵本、私が買って良かったんだろうか…。
大事にしよう。

私も、児童文学や絵本が大好きだ。

この素敵な出会いを、バレンタインデーの神様?からのプレゼントだと勝手に思ってる。

今回もいい旅になった。


























民藝のレッスン 2

2014-02-14 01:30:06 | 日記
LESSON2からは物づくりやデザインの現場にいる人たちが登場し、鞍田先生と対談する形式。

それぞれ、テーマが設けられていた。
LESSON2のエフスタイルさんでは、
「ローカル」(ローカルなふるまい)、

LESSON3の木工デザイナーの三谷龍二さんでは、「リアル」(取り戻されるリアル)、

LESSON4ではKDDIの電話や無印良品のデザイナーであり、日本民藝館の館長に就任した深澤直人さんの、
「ノーマル」(ノーマルという視点)、

LESSON5ではgrafのクリエイティブディレクターの服部滋樹さんの、
「ムーブメント」(ムーブメントの行方)。


LESSON2のエフスタイルさんは、地場産業を中心にデザイン提案、制作、販路の開拓まで一貫して行う女性2人組。

この二人の、仕事や暮らしに対する謙虚さや誠実さは本当に心にしみた。

デザイン提案というよりは、地場産業に従事する人の思いや悩みを聴き、自分を空にして共に作り上げていくようなスタイルだという。

印象的だったのは、
「自分たちが良いと感じた身の回りの人にお金が循環していくように心がけて ます。」というお話。

また、「こういう、話すお仕事は選ぶようにしてます。
お米を研いだり、制作したり、発送の準備したりする普通の暮らしができなくなるから。
そういう普通の生活こそが基盤で、そうしてないと不安になります」。

日々の暮らしに手応えを感じ、みんなで益を分け合って、独自の価値基準を持っていて、とっても理想的な生き方だなと思った。

LESSON3は、元劇団にいたという、私は今回初めて知った方だったけど、超有名な木工デザイナー三谷龍二さん。

この人は長野で、年4回、木工によるものづくりWSを子どもたちとともに行っているという。
ものづくりの楽しさや、温もり、創ることで美意識を育て、やがてその美意識が、流されない心や価値観を作って、生きることの実感を持つことになるというお話。WSは森に分け入り、木を切るところから始まるという。
そんな豊かな経験、幼いときにできたら、その後の人生観も変わってくるだろうなあ。


LESSON4は超満員。深澤直人さんのお話は何ともユーモアに溢れ、かつ深く考えさせられる。
環境との調和の中で美しさが感じられるもの、使いやすさを極めたら、もう使いやすいということすら意識になくなってしまうこと、それがデザインの理想型であること。

愛らしいもの、土臭いもの、可愛らしいものは、自意識がとれた状態で作られたもので、民藝はそれに当たるのではないかということ。
その後、深澤さんは可愛い!を連発して会場を爆笑させた。この人、話が上手い。

最後に「目利きになりたい、いいものを見極めたいと思う人が増えるのは、社会をとてもよくすることだよ。」とおっしゃった。
また、生き様を賭けてものづくりをする人が最近は減ってきたけど、そういう人が生み出すものが、やはりいいものだから、作る人はそのことを常に念頭におくこと、とも。

本物は厳しいな。

LESSON5は服部滋樹さん。小豆島などで地域再生などの社会活動も行うgrafのクリエイティブディレクター。
イースター島のモアイ像が歩く(歩くような姿で移動させることができることがわかったという話)から、人が面白がって、知らず知らずのうちに関わってしまうシステムが作れないかと模索している話、
これは鞍田先生の言で、デザインとフォークロア、フィロソフィーの3つが未来を変えていく力になりそうであること。

イームズの「懐かしい未来」という言葉を引き合いにしていた。



書き落としたことがたくさんあるかもしれない。
物凄く充実した内容だったし、
まずは日々の自分の暮らしを問い直すことからはじめないとな、と思った。

幸せな未来は遠くじゃなくて、足元にほんとはあるのかもしれない。
民藝が灯台になり得る、ということの意味を、深く理解できた。















民藝のレッスン 1

2014-02-14 00:13:06 | 日記
京都にまたやってきた。
13時半から、京阪三条のVOXビルというところで行われた講義を聞くため。


MEDIA SHOP レクチャーシリーズ
<民藝>のレッスン 番外編 集中講義
図から地へ 地から図へ
~Figures and grounds~

という、5つの講義からなる1時間半×5回、約10時間に及ぶ集中講義だ。

さっき、23時すぎに終わったばかり。
興奮冷めやらぬ、というかまだ会場には残っている方もいらっしゃるみたいだ。


元々、手作りには興味があった。
授業で陶芸を行う際、知識として各地に様々な焼き物があるということを実物とともに紹介しながら、柳宗悦の民藝運動にも少し触れた。

生徒にさわりを説明できるほどにしか学ばなかったのだけど、
近年、また興味が湧いていた。
Twitterでこの講義の存在を知り、申し込んだあと、関連図書を購入して読んだ。


これ。

民藝とは何か、から始まり、
それが今の時代の中で、どんな意味があるのか、という考察。

本は本で学ぶことはあったのだけど、
今回の講義は、そこにいたことに意味があったように感じられた。

熱気。今の時代を、より良い方向へ持っていきたいという。
京都って、学生にもそういう熱があったように思う。懐かしかった。


今の時代、民藝に注目することは、単なる骨董を愛でる行為なのではなく、何より人間らしく、日々を工夫し丁寧に暮らしたい、そこに、生きる力を見出したいという気持ちの表れなのだろうとわかった。

このことは、心の中に言葉にならない形で雲のように漂っていたけど、講義を聴いて初めて言葉にできた。




LESSON1は、哲学者の鞍田崇さんによる「なぜ、今、<民藝>なのか」。

覚えていることを文章にして書き出して、頭を整理します。ここからはメモ。



話は先日の都知事選の投票率から始まった。

46.14。
これが今回の投票率だそうだ。
投票したい人がいなかった、というのは、言い換えれば、自分たちと同じ感覚を持っている人がいなかった、何も託せなかった、ということ。

また2000年あたりを機に、クーネルなどのライフスタイルを提案する雑誌がつぎつぎに創刊される。
日常生活の質への関心が高まってきたのだ。

このような今の時代を、
鞍田先生は、柳宗悦が生まれた時代~民藝運動を繰り広げるようになった時代と比較し、現在の民藝ブームが何を示しているのかを提示した。


柳宗悦が生まれたのは1889年。
この年、パリ万国博覧会で機械館が注目され、時代は機械工業を礼賛する「machine age」に突入する。日本もその洗礼を受け、近代化がどんどん進められていく。


柳宗悦の民藝運動が活発に行われる契機となった年は1928年。
パリ万国博覧会から約40年経過し、
柳は、国が推し進める近代化、工業化、また芸術が一部の天才によって造られ、献上されるものである、という考えに対して反発し、普通に各地で使われていた民具の中に、健康な美しさを感じて、それを「民藝」と名付けた。


そして今。
上の場合と同じように、今から約40年遡ってみると、1970年の大阪の万国博覧会につきあたる。

ここでは電力館が注目を浴び、原子力によるエネルギー問題の解決が生み出す明るい未来が提示されていた。
「atomic age」の到来である。


私たちはatomic ageの中を生きてきたけれど、3.11により原子力は脅威でしかあり得ないことにようやく気づかされた。
そして誰かを踏み台にし、その犠牲の上で幸せに暮らしていたことを思い知った。


そんなとき、人間らしく生きるとはどういうことだろう?と考える人が、
自ら工夫し、より良く生きようとすることを提唱した民藝運動に関心を持つことは全く不思議ではないと。

ちなみに柳宗悦が民藝運動で活躍した1928年頃、
建築家である藤井厚二という方も、環境の中での建築という観点を見いだし、
哲学者の和辻哲郎も「風土」という言葉で、環境の中での人間の暮らしについて考えた。

この3人の考え方は、自然と人間が接続して生きることを基盤としている点で共通点がある。

ならば今、民藝運動というキーワードを通して、自分たちがどこに着地しようとしているのかを考えようと。


誰か(原子力施設を地方に作ったように)を踏み台にせず、
それぞれが自分の価値意識や美意識を育て、消費の渦に巻き込まれることなく、周囲の環境を考えながら調和し工夫して生きていく。

民藝は、そういう暮らしを志向しているのではないか。

LESSON1の主旨はこんな感じだった。






























Breeze is nice!

2014-02-12 20:53:05 | 日記
学期末テストが始まった。

後期中間テストの結果が芳しくなかった生徒も多い我がクラスの面々、
朝学活後の試験開始15分前までも勉強に余念がなかった。
私の方がボケボケしてて、黒板に時間表を書く時も、
「後期中間テスト」と堂々と書いて気がつかず、期末だよーと生徒に指摘される始末。

一番前にいる、毒舌しっかり者の学級委員、すかさず、
「先生、今日疲れてるでしょう?」。すみませんねー。


明後日に県立高校の入試を控えた3年生、
今日は私立の併願入試やら、はたまた試験前の『体調管理』のための欠席やらで授業は20名ほど。
先日、6名で授業したときはほんとに楽しかった。
人数が少ないと、いろんな話ができていい。

そして、3年の授業は今日で全て終了した。


3年間、いつも明るかった彼らに感謝。そして私は彼らに、何ができたんだろうなあ。
最後のやすりがけが終わっていない生徒が、
「春休みに来ていいですか?」と。

来てくれるならどうぞどうぞ。
でもきっと、卒業したら忘れてしまうでしょう。
それが子どもの純粋さでもあるから。
その一瞬の誠実さがとても嬉しい。





明日と明後日、1、2年は期末テストだし、
3年は入試前や本番でほとんどいないのでお休みを取る。
2日間休むことを伝えたら、主任とか副校長が一瞬焦った。
病気が再発?と思ったらしい。


「・・・じゃなくて、私用です。」と伝えたら、ほっとしていた。
休暇承認簿に日にちを書き入れて、退勤。


平日休むのには、授業がないにしても何かと気を遣う。
講義を聴きに京都へ行くから勉強の一環なんだけど、なんとなく言い辛い。
本当に典型的な日本人だと思う。休むのは罪悪ではないはずなんだけど。



明日は13時頃から京都で『民藝のレッスン〈番外編〉』に参加。
夜中まであるから、この日はこれだけで。
ケータリングでご飯がいただけるらしいから、それもちょっと楽しみ。


明後日はまた京都散策。
京都は何度行っても飽きない。

今回のテーマは寺社仏閣ではなくて『絵本と雑貨』。
叡山電車乗って恵文社にも行きたいし、
世界文庫でやってる『世界の絵本市』にも行きたい。
その周辺にある可愛らしい喫茶店にも行ってみたい。
一人旅は好きだけど実は意外とテンパってしまう。
どこ行こう?って。だいたい決めておかなければ。
絵本が好きだと言うと、子どもっぽいねと言われるけど、
年齢が幼くても言語が違っても、いろんなことを伝えることができる優れた表現方法だと思う。
しかも直感的に、人生の奥深いことまで伝えることだってできるのだ。


たくさんの絵本や雑貨に会いにいく。
好きなことをやろうと決めると、身体の奥から元気が湧いてくる気がする。
いろいろと勇気はいる。不安にもなるけど。
自分の『好き』をもし極めることができれば、ワクワクしたりハラハラしたりと生きている実感が湧く。
そういう人生が幸せなのかも、と最近思う。
変な言い方かもしれないけれど、
そういうとき、旅先で「あ、今、地球の上を踏みしめて歩いてるな。」と思う。
何かとつながってる気がして、旅先では普段は考えないことをたくさん考えることができる。


沢木耕太郎さんの有名な小説「深夜特急」は、電波少年のモデルとなったことでおなじみだけど、
あの小説でとても好きなシーンがある。
旅先で全く知らない人との会話の中に、
挨拶のように「Breeze is nice!」っていう台詞が出てくる。

「そよ風が気持ちいいね!」ってことだと思うけれど、
旅先の空の下、
いろんなしがらみから解き放たれた清々しさをこの言葉から感じて、とても好き。
こんな台詞が自然と口をついて出て来る旅をしたいし、
毎日の生活がそんな風であって欲しいとも思う



雪は降って欲しくないような、
でも古都の雪景色は綺麗だから降るのもいいかな。
それもナイス!






















































ハイスピード☆ラボWSに参加しました。

2014-02-11 23:01:48 | 日記
今日はなんて寒いんだろう。
道路のはじに雪かきで集められた雪が全然とけてない。
道々、誰かに作られてる雪だるまも多少はとけつつも、原型を何とか保ってて。
居酒屋さんなんかは、雪だるまが看板持ってたり、かまくらの中に看板や灯りを置いたりと目にも楽しい。


寒いから動きが緩慢になるから早起きしたのに、
出かける直前にお醤油が広範囲に渡ってこぼれるという悲劇が・・!
何度も床を拭いて、醤油特有のにおいが消えるまで拭いてたら、出発予定時間が過ぎてた。
なんてこったい!


そんなこんなで、アートフォーラムあざみ野で行われた『ハイスピード☆ラボ』WSに行ってきました。


ハイスピードカメラを使うWS。
先生は、うちの学校の2年生のアニメーションWSでもお世話になっている橋本典久さん。


ちなみにハイスピードカメラ(業務用)って、こんなのなんですよ。



前もって、「撮影したいものが何かあったら持ってきてください。」という案内があったので、
回らない頭でいろいろ考えてはみたものの、
「速くて見えないもの」が面白いのだろうとは何となく思いつつも、
何を持ってったらいいのかわからない。
霧吹きかなー、コインを回すとか・・・と頭で考えてはみたものの、結局持って行かず。
先方で、紙テープやレモン、風船など様々なものを準備してくださっていて、それを使わせていただいた。


参加した方々は15名ほどで、写真に造詣の深い方が多かった様子だった。
美術大などの学生さん、写真を学んでいる社会人の方などなど。最年少では中学2年生の人も。


グループ制作ということで、たまたま隣に座ってらっしゃった女性とペアになった。
お互いに自己紹介してみるとなんとその方、千葉県で中学校の国語の臨時講師を以前やっていたという!!
・・・同業者の方でした♩
大学時代にルームシェアしてた友人も、結局地方で高校教員になってるし、
なんか、『先生』とは縁があるっていうか・・。
きっと似たようなオーラが出てるんだろうなあ。。。


というわけで、『中学校教員あるある』(?)っぽいものを話しつつすぐに打ち解け、
まずは、全員が体験させていただく冒頭のハイスピードカメラを使ってのミルククラウン撮影体験。

これ、結構大変だった。何が大変かというと、
撮影のタイミングとか、ミルクが画面中央に一滴綺麗に落ちてくれるかどうか、とか・・・諸々。
注意しないとボトボトとたくさん落ちちゃう。
でも、ペアを組んでる方が、
「下のお皿を空にした方がミルククラウンが出来やすいのでは?」ということで試してみたらとっても綺麗にできた!!


すごい!! 肉眼で見てるとただ普通にポトポト牛乳が落ちてるたけなんだけど~・・・。
こうやって違う世界が見られるのはなんだか感動ものでした。


その後、ペアで自由制作。
カメラはデジカメでハイスピード撮影が出来るものを一人1つ借りて、三脚なども完備。
何もかもピカピカで、申し訳ないくらいだった。

だって、自由制作ではレモン絞ったり、小麦粉吹き飛ばしたり水風船わったり・・・
汚れることばっかりなんだから・・・。

いろいろ試してみたけど、うちのペアで面白かったのは水風船とシャボン玉だった。
水風船が割れる瞬間、水の形が瞬間見えるところや、
シャボン玉がまるでエクトプラズム?のようにニョロニョローとのびて行く様はとっても不思議だった。

他のチームがやっていて面白かったのが人の髪の毛の動き。
まるで別の生き物のように蠢く。頭の上に何かいるーって感じ。
ハイスピードとは関係ないけど、逆再生も楽しかった。


学生さんが感想でおっしゃってたけど、普段全然関心の行かない細部に目がいったり、
質感が全然違って見えたりする。

時間がひゅるひゅるーと伸びて、自分が別の世界にいるみたい。
別の生き物の目から見ると、あんな風に見えてたりすることもあるのかな。

技術力の発達によって、あんなに不思議な感覚体験ができるなんて。
ちょっとだけ、人間を超えた「神様の目」を体験できた気がした。
あと、あれだけみんな汚して、スタッフの方、片付けが大変だったろうなあ・・・と。。。。
アートフォーラムあざみ野のスタッフさんにも感謝!!



で、もう一つ。
今回あー、そうだったなあ・・と思ったのが、橋本さんが最初におっしゃっていたWSの定義。

WSを自分の授業内で計画するとき、日や時間の制約もあるから、
どうしても段取りがすごく気になって細かいところまで詰めてしまって、
一方方向で講義っぽい形に収めてしまいがちになってた。

だけど本来ならWSは講師の方と参加者の方、双方向の学びがあるもので、
お互いが刺激しあって、予想不可能のところがあっていいもの。
うーん、ここ大事なのに落としがちになってたかも・・と反省。
たくさんいろんなことを「教えて」欲しくって、講義っぽく作ってしまってたかも・・。
講義って、コミュニケーションがないから互いに刺激が少ないんだよね。
何かを得ることを効率良く、なんて考えちゃいけない。

それに気がつけたのも、今日参加して良かったことかもしれない。





そういえば朝のお醤油、ハイスピードカメラで撮ったらどうだったんだろうな。
結構面白かったのでは・・・。

まだまだ知らない世界はたくさんあるってこともわかった一日でした。
しかし寒かったー!!!

































電源OFFが必要

2014-02-08 18:09:39 | 日記

先ほど窓の外にすずめらしき小鳥が来て鳴いてたから、
(カーテン開けると逃げちゃうかもなので直接見てないけど)もうすぐ雪がやむのかと思ったけど・・。
ニュースではどうも、夜は台風並みの暴風になるという。

今日はこの雪なので午後からのステンドは休もうと思ってたら、
先生から「今日はお休みにします」のご連絡が来ていた。先生も帰れなくなっちゃうもんね。
というわけで、久々に丸々一日中自宅にこもる。
のんびりできるのは久しぶり。


授業がパンパンに入っているのは前からずっとだけど、
やったことの無い課題に今年はわりと数多く挑戦しているため、慣れない前後の片付けや準備も多く、
朝から夜まで走り回ることが多くなった。
金曜日の午後にもなると、誰かしらから「大丈夫?」と声をかけられてしまう。


先日はあまりに調子が悪くて、空き時間に保健室のソファーで横にならせてもらった。
度々、相談に乗ってもらったりとお世話になってる養護の先生は、
「身体が冷えきっているんじゃないの?」と
湯たんぽをお腹と背中に二つ当ててくださった。確かにそうかもしれなかった。
たった4、50分ほどだったけど、ぐっすりと眠った。
最後の1時間の授業は、それで何とか乗り切れた。
最近はSNSもあまり頻繁に見ないようにしている。Facebookは特にご無沙汰している。
なぜだかひどく疲れを感じるから。Twitterくらいの距離感がちょうどいい。


若くないから無理はできないけど、新しいこともしていないと仕事に飽きてしまう。
体力面では不安も多いのだけど、こんなにも裁量権のある仕事は他にあんまりない気もする。
そうは言っても、この仕事、このまま続けて大丈夫なんだろうか・・という疑問は常にある。
そんな気持ちを、職員の7割くらいが共有したであろう出来事があった。


今週あった職員会議で、土曜出勤&その代休の廃止の話と、朝学習の話題で紛糾した。
どちらも、教員の勤務時間についてが問題になった。
私は輪番で司会サイドだったので、17時までに全ての議題が終わらないことにとっても困ったのだけど・・。
すぐに決められる話でもなく議論はしたけど、
議決は次回の職員会議に持ち越しとなってしまった。


土曜授業は横浜ではまだ正式には始まっていないけど、年10日ほどというのが文科省の要求だという。
代休がない、というところに、多くの先生方が怒りを感じていた様子。
朝学習については、内容に関する反対者はもちろん誰一人いなかったものの、
職員の出勤時間が10分早くなるというのが大きな問題になった。

例えば、子育てしている先生にとっては、朝の10分は大きい。
また、朝の出勤時間が早まれば、法律的には帰りを10分早くしなければいけないのだけども、
実際は10分早く帰ることができるわけでもなく(部活やってるから)、
出勤時間が延びるだけなのではという話に。

今年度、うちの職場での療休や入院、手術を行った職員は、復帰した私なども含めて9人。
未だ2人が復帰できていない。
代替の先生を探すのも大変らしく、こういってはなんだけども教育委員会は全くあてにはならない。
結局、ベテランの先生たちが伝手をたどって電話をしまくってやっとなんとか・・という。
2教科に代替の先生が1月からいらっしゃっている。

所詮、公務員だと言うけれど、私たちの実際は結構厳しい。
教育に関して言えば、国の機能なんか全然当てにならないと思う。




昨日も寒かった。
残業で疲れきって、今日はご飯を作りたくないなと思ったので、
またまた自宅近くの韓国家庭料理のお店に。
ここ、女子大が近いこともあり、毎回女性客ばかりだ。でも華やかでいい。
豆腐チゲとチーズチヂミのハーフと梅酒を注文。

なんか、梅酒を注文してしまうあたりが居酒屋感覚でおっさんみたいだなと思ったけど、
どう考えても同世代のおっさんと同レベルに働いているからいいかーと・・・・。
授業とクラスと、日々てんてこまいだ。

でも、他の教科で全然できなくて、学校つまんないって思っている生徒が、
集中してスクラッチ画に取り組んでて、
終わったあと自分で集中できたことが嬉しくなって鼻歌歌っているところとか見ると、
なんか頑張らずにはいられない。その後、その生徒と目があって相手も笑ったし、私も笑った。
クラスでも、掃除の時間なんかにする生徒との何気ない会話が面白い。
朝や帰り学活の生徒とのやりとりも笑える。

こんな楽しい瞬間があるから続けられる。

ほんとに、人の愛情というかあるいは母性というか、
そういうのを巧く利用してるな教職って、と腹立たしいが仕方ない。


豆腐チゲが辛くて美味しくて、身体があったまった。
そして疲れているから梅酒1杯でいい感じにほろ酔い加減でバスに。
家に帰って、お風呂に入り、すぐに寝る。
疲れている時は、たくさん眠るに限る。



今日はステンドお休み、かつこの大雪なので、
おとなしく買っておいて読めてなかった本を読むことにした。
来週、民藝関係の講義を京都まで受けに行くので、それに関する本。
本屋さんで探してみたけどなくて、ネットで購入した。
その編集に関わった方や本の中に登場する方々が、今回の講義でもお話をしてくださるらしい。

一昨年、陶芸の授業で扱いたいと思って、
各地の陶器について調べていたときに民藝運動について少しだけ学んだ。
そのときは深く学ぶこともなく、中学生に紹介できる程度でプリントを作ったに留まった。

昨年、出雲・松江旅行の際に、
地元作家さんの手で作られた器を自分用のお土産として購入し、日々使っているのだけど、
毎日見てもいいなーと思うし、使いやすいし、どこか温かみが感じられる。
工芸というのは奥が深いものなんだろうなと思い、興味が出てきていた。
自分自身も物を作ることが好きなので、
「生活に役立つもの」というキーワードで民藝運動をもう一度きちんと勉強してみたいなと思っていたところ、
見つけた講義だった。

これに関係して「地域を活性化させるもの」という事柄にも最近興味がある。
今回の講義でも扱うテーマの一つ。
一つ興味を持てば、関連する事柄にどんどん興味も広がって行く。
何にせよ、学ぶことと生活そのものが結びついているから、学び甲斐がある。

読んでいる本の帯に、
「『3.11』以降の日本になって、民藝というのはひとつの灯台になるんじゃないかと思っています。」
とあった。
どのように『灯台』となるのか、本と講義で学び、考える。

いろいろしんどいけど、うまいこと自分の中に『OFF時間』を作って、
拙くても常に考える人でありたい。