しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

巡礼、懺悔の旅 奈良の旅 その2

2014-03-31 22:59:38 | 日記
2日目の今日。
朝5時20分起床。
朝からみんなに小川珈琲店のコーヒーを淹れる。
濃くて、でもスッキリしてて美味しいコーヒーだった。さすがは京都の有名店コーヒー!


6時40分にチェックアウト。
55分発のJRに乗って、吉野へ。長い旅。
JR桜井線で高田まで、JR和歌山線に乗り換えて吉野口。

ここから近鉄吉野線に乗り換え、吉野へ。すんごくのんびりしてる。
しかも朝早過ぎて、誰もいない。

しかも、近鉄電車は空きすぎてて、座席で寝てる人いた!




吉野に到着したのは8時50分ぐらい。
まだ人がいない。
私たちが吉野を後にした昼頃から人が増えてきていた。

吉野は、古く飛鳥時代から修験道の聖地といわれ、どの季節でも美しい景色が見られるパワースポットでもある。

自然を敬い、神も仏も大事にするという日本の心が残るこの場所は、心に巣食いそうになる傲慢を叩き出してくれるような気もした。
自然の中に人間が「お邪魔します」と入って行くような感じなのだ。


たまたまいたバスに乗り、中千本という場所の桜本坊へ。

ここは予定にはない場所で、たまたまバスの終点だったからきただけなのだけど、しだれ桜がとても美しい。
しかも今日は空が青くて桜色が映える。






途中、参道にあるお豆腐屋さんを覗いたら、
「これ持って帰って!」と、
作業中のおばあさんにオカラを一人一袋、タダでもらった。
手に取るとまだ温かい。

お豆腐屋さんで出来たての豆腐ドーナツを買い、温かい出来たて豆乳を飲んだ。
めちゃくちゃ美味しいんだなこれが!!

元気が出てきた。

さて、ここから地図上で近い如意輪寺に行くのだけど…。
参道には「ここから500m」とあったので安心して向かったら、えらいことになっていた。

これは直線距離にして500mだったのでは??と気づいたときは、
もう戻るにはもったいないところまで来てしまっていた。

修験道の聖地というだけある。

アップダウンのきつい、足元の悪い山道を歩かなければ行けなかったのだ。
息が切れてくる。

なんでいつもこうなるんだろ?


お地蔵様~!!



やっと門!20分かかる。500mは絶対嘘!!

山深過ぎ。

そしてもと来た道を戻り、参道へ。



このお堂、不思議な形。

胃薬?のお店。ガマくんが店番!


辿り着いた金峯山寺・蔵王堂。
ちなみに金峯山寺は「きんぷせんじ」と読む。ユネスコ世界遺産。


まだ桜が咲いてないんだよね、寒くて。





拝観料を支払うと、秘仏・金剛蔵王権現立像の開帳の特別拝観のプレゼント?か布バックとお札をいただく。
こういう旅のときって、お土産やペットボトルやら、細々とした持ち物があるから、まとめられる小さい布バックって便利だし嬉しい。
まあ、赤い文字で『金峯山寺』って書いてあるから普段使いはできないけども…。


秘仏はガイドブックの写真から。
本物はやはり巨大でど迫力!
小さな障子のしきりの中から、懺悔してお祈りができた。
左から「過去」「現在」「未来」を意味する仏像らしい。


今回の旅、寺社仏閣に詣でることがあったら、母のことをお願いしようと思っていた。
十数年前、母は胃ガンで手術をしたのだけど、つい最近、定期検査で食道に異常が見つかり、細胞検査を受けていた。
その結果がわかるのが今日だった。


どうかどうか、悪いものでありませんように。

今回、こんなにたくさんの寺社仏閣にいくとは思わなかったけど、
全部の場所で同じことをお願いした。


金峯山寺の帰り、ロープウェイに乗り込む直前に、母からメールがきた。


レベル1で、手術ではなく投薬治療で様子を見ると。
とりあえず、ほっとしたよ、と。


ほっとしていいのかどうかはかりかねるけど、手術しなくてもいいなら、悪くはない。


悪くなければ、京都旅行にいこうと約束していたので、メールで、

「じゃあ、行こうね! 宿探すから。」

と書くと、

「うん、やった!楽しみ!」

と帰ってきた。


そういえば、一つ、すごいことがあった。

昨日、一番最初に行った安倍文殊院で、おみくじをひいた。
寺社仏閣にはいろんな種類のおみくじがあるので、3人で軽い気持ちでひいたのだけど、開けてみて驚いた。


大吉に驚いたのではない。
私、かなりの確率で大吉をひくラッキーさんなのだ!じゃなくて…。


和歌に驚いたのだった。

今年1月にもおみくじをひいた。
おみくじはTwitterに載せた、これ。


上と見比べてみて欲しい。
全く同じだったのだ。


たくさんおみくじがある中で、同じものをひくなんて。
友達も驚いていた。

「もうひくな、頼るな、
こういうわけだから、やるべきことをしっかりやりなさいよ!」

ってことかも、と思った。

母のことは心配ではあるけど、そんなに今は心配しなくても良さそうでほっとしたし、
大吉だなって思う。

なんだかよくわかんないけど、ありがとうございます。


吉野の自然は、人間を超えた何かがある気は、確かにした。


神も仏もいるかいないのか。
人は何かを信じて頼りたい、辿り着くものが欲しいって思うから架空のものを設定しちゃうのかもしれないけど、
まあ、いるって思ってた方が、張り合いがあるってものだ。

で、日本の神様や仏様が、とても美しい景色の中にとけて在るのかなと思うと、
木々の中にいることをとても幸せに感じた。

国宝や世界遺産をたくさんみてこの感想はなんなんだ、だけども、
なんとなくまだまだ自分って小さいな、
いろんなものに支えられてやっとこさなんだな、と感じた旅だった。


P.S.

一日目の唐招提寺にいらっしゃる『千手観音立像』。
これ、ほんとに手が千本近くあるらしい!(953本)。
すごい迫力だったのに、紹介し忘れてしまってました。
写真はもちろんパンフレットから。
これも国宝です。


















巡礼の旅? 奈良の旅 その1

2014-03-31 22:01:37 | 日記
3月30日、31日と今年度最後の二日間、いつもの友人たちと3人で奈良旅行へ。
宿泊先と新幹線だけはとっておいて、行きの新幹線の中で行き先を決めるといういつものパターンで。

最初は、奈良でのんびりカフェにでも、という軽いノリだったはずなのだけど…。
そういうワケにいかないのが、私たちの旅なのだ。


春休みでもあるし桜の時期でもあるので、
ちょうどいい時間帯の新幹線は予約した2月にはすでにいっぱいで、新横浜発6時18分に。

家を出たのは朝5時。まだ周囲が暗い。
始発から二本目の電車もガラガラだった。

心配だったのはお天気。
全国的に太平洋側は『春の嵐』になるとの予報だった。

新横浜から京都、そしてJRで奈良へ。
新幹線の中で雨脚が強くなってくる音を聞く。

JR奈良駅に着いたころには結構強い雨になっていた。
それにしてもJR奈良駅と近鉄奈良駅がかなり離れてるなんて知らなかった。

JR奈良駅に直結している、宿泊先のホテル日航奈良へ荷物を預け、
徒歩で10分ほどで近鉄奈良駅。
ほんの少し歩いただけなのに、靴の中が雨でぐっしょっりとなった。

新幹線内で、どこへ行く?という話し合いの中で出てきたのが、
仏像を観に行きたい!という意見。
あれ?今回はもっと軽い感じじゃないの?と思ったけど、
どうやら新聞記事や雑誌で、春の特別開帳などの情報をみて行きたくなってしまったらしい。
特に吉野の金峯山寺の秘仏である金剛蔵王権現立像の特別開帳。

新聞記事の切り抜きを、友達は持ってきていた。これは本気だ。


奈良には国宝級の仏像がたくさんある。
正直、今回は寺社仏閣の話が直前まで全くでなかったので、
カフェや雑貨屋さん巡りメインなのかなあと思っていたけれど、
蓋を開けてみれば、がっつり寺社仏閣メインの旅となっていた。
プラス、華やかな桜の景色と。


前々回(?)の京都・奈良の旅の時に、
京都とは街のスケールが異なるから注意!ということを私たちは学んだ。

地図上では近いところにあるように感じられても、実際かなり距離があったり、
駅から異様に遠かったりするのが奈良の寺社仏閣だ。

加えて交通網も便利ではない。
1時間にバス一本、あるかないかだったりする。
そこが京都とは大きく違うところだ。
なので、タクシーをメインに使うことにした。3人で割ればそれほどでもないはず。

まずは国宝があるという阿部文殊院へ。JR桜井駅からタクシーに。

ここは、奈良時代の遣唐使 安倍仲麻呂や陰陽師で有名な安倍晴明が生まれた寺院でもあり、陰陽道の源流でもある有名な寺院だという。
っていうか、安倍仲麻呂の子孫が安倍晴明だって!
知らなかった!! 知らないって!

で、ここには快慶作の 『渡海文殊菩薩群像』という国宝がある。
仏像の写真は基本的には撮れないので、下の写真はパンフレットから。


桜井駅から離れていて、しかも雨だったこともあり、人は少なく、とても落ち着いた雰囲気。

着くとすぐ、温かいお抹茶とお菓子をいただく。とっても美味しい!
ちなみに参拝した人全員に丁寧に振舞われる。

のんびりと昼前まで見学し、タクシー会社直通の無料電話でタクシーを呼ぶ。バスがほとんどないし、
周辺には見どころがたくさんあるものの、その一つ一つの距離が離れている。

桜井駅近くは『山の辺の道』などをはじめとする古道があり、この道々に見どころが点在している。

次に行ったのは、聖林寺。タクシーだと10分もかからない。
ここには同じく国宝の『十一面観音立像』がある。
テレビの『美の巨人』などでも紹介された古寺ということだけど、あまりに交通の便が悪いためか、
なんと私たち3人しかいないという大変贅沢な状態で国宝を拝見することができた。
とても静かで、鳥の鳴き声しか聞こえない。






徐々に空にも晴れ間が。



最初に出迎えてくださったのは十一面観音様ではなく、『子安延命地蔵菩薩』様。

これはパンフレットの写真。
実物がものすごくでかいの!!
そして、触れられるくらいの距離で無造作に置いてある。

地蔵菩薩様を堪能したあと、
フェノロサや岡倉天心も絶賛し、
ミロのヴィーナスとも比較されるという『十一面観音菩薩』様のところへ。

もちろんこれもパンフレットの写真だけど、これも大きい。
指先や身体つきが優雅。
顔は知り合いにいそうだなあと思ってしまったけど…スミマセン。

天平期の仏教彫刻の傑作であり、顔が天武天皇の孫である智努王という人のお顔なんだとか。

ここは本当に大好きになった。
ワサワサしてる心が穏やかになってくのがわかる。


ここから先、桜井駅まで帰って法隆寺に向かうか、それともこの周辺を回るか迷う。

明日は吉野方面に行くから、このまま法隆寺に行かなければ、もう行けないとわかっていたから。
タクシーの運転手さんに話してみると、
「法隆寺は16:30で閉門だったと思うから、今から行ってもほとんどみれないよ。」とのこと。
その時点で15時過ぎ。
電車もすぐにはないし、行くにも時間がかかるし、法隆寺をみるにも2時間は欲しいと聞いていたので諦める。
奈良は広いから、しかも見どころがものすごく多いから、とにかく時間が足りない。

じゃあどうする?ということに。
桜井の古寺で最も有名なのが、山を登ったところにある談山神社というところだと教えてもらった。

確かに、ガイドブックにも紹介されていた。大化の改新で大きな役割を果たしたところだそう。

しかし。

かなり山を登る…。

タクシー代、かかるよね、とお互い目で会話。
しかしせっかく来たのだから、と腹をくくっていくことにした。

まあ結果、往復で4000円かかったけどね!!







談山神社は、大化の改新で有名な中大兄皇子と中臣鎌足が極秘の談合を行った場所として有名らしい。

とにかくものすごい山の中なの!!
霞まで出てた…。
わりと暖かい日だったにもかかわらず標高が高いから寒いのなんの!

時の権力者である蘇我入鹿を倒すのだから、こんな山深いところまで来て相談しなきゃいけないほどのことだったわけだ。

中臣鎌足が藤原姓を与えられ、藤原氏がここから始まるし、大化の改新によって中央統一国家や文治政治が完成したというわけだから、歴史的に大きな意味がある場所なのだ。


タクシーの中から撮影。
こんなのがずーっと続く道。
こんなとこまでよく来たよなー。昔の人は。


もう今日はこれで寺社仏閣は回れないかなと思っていたら、
タクシーの運転手さんが、
「薬師寺と唐招提寺ならここから近いし、行けるよ。」と教えてくださった。

近鉄桜井駅から電車で西ノ京駅に。
駅を出るとすぐ、薬師寺や唐招提寺がある。
そして、後でガイドブックを見直していたら気がついたのだけど、
2つとも世界遺産だった…。

閉門時間が早い唐招提寺から先に。
唐の鑑真を祀ってあるからなのか、中国からの観光の人がたくさん。





桜がとても綺麗だったけど、背景が曇天の灰色なのが少し惜しい。

5分程度歩くと薬師寺。
赤が華やかな印象の金堂。


こちらは西塔。
白鳳時代からある東塔は平成30年まで解体修理中。
東塔はその美しさから『凍れる音楽』とも言われたそう。

東院堂という建物では、
聖観世音菩薩とコラボして、長渕剛の奥さんの志穂美悦子さんがフラワーアレンジメントを展示していた。
花々と仏様、まさに極楽のイメージだ。

それにしてもすごい、この建物も国宝なのにー!!


風か強くなってきた。

爽やかな色の金剛力士像。
これは撮影大丈夫だった。



ここも桜が美しい。
桜、最近じっくりみてなかったから、可愛らしくてふわっとしてる様に魅入られる。
潔い、というより、桜って可愛い。



ちょうど17時。閉門直前まで薬師寺にいた。
近鉄西ノ京駅から近鉄奈良駅へ。

ならまちをブラブラしながら買い物しよう、という話だったけど、奈良の夜は意外に早かった。

18時に閉まってしまう店が多く、あまりたくさんのお店には行けなかったけど、友達が行きたがってたここには行けた。

ここのお弁当包みとペットボトル入れをもらったことがあるけど、可愛いし使いやすいしで重宝してる。

友達が買い物したいとかなり熱心なので、ならまちで20分ほど別行動。
私はたまたまみつけたコーヒーショップでモカコーヒーをテイクアウト。
のみながら歩く。

写真がぶれてしまったけど、ならまちのサブロクというコーヒーショップ。個人経営の小さいショップみたいだけど、コーヒー、とても美味しかった。
途中で合流した友達の一人も、
私が飲んでると欲しくなったようで、コーヒーを注文。
買い物してる友達を探してそぞろ歩き。

それにしてもならまちの夜はほんとに早かった。。どんどん閉まってく19時前。ならまちはどんどん光が消えて暗くなる。


夕飯は友達が予約してくれたお豆腐づくしのお店へ。





お豆腐のコロッケやら、お豆腐そのものやら湯葉やら。
最後のプリンも豆乳だし、カフェオレも豆乳入り。
お腹に優しくて、腹八分目。


来年度の授業のこととか、クラスの悩みとか、いろいろ話す。二人は、来年度は三年担任だ。

私たちの旅も京都奈良、岐阜、出雲に続いてもう4回目になるけど、
悩みや授業改善に関するマジメな話もいつもかなりする。
実際、授業を組み立てていく際に、意見を参考にしたりしてる。
こういう話ができる友人に恵まれたのは幸せって思う。


そういえば、ならまちの民家の軒先に目に付いていたこれ。何だろう。
気になる!


お店の人にこれってなんですか?って聞いてみたら、
この地域では普通に使われている魔除けだという。
写真がブレブレでみにくいけれど、
人がブリッジしたみたいな形のものがいくつかぶら下がっている。
とても不思議な形をしてる。

まだ知らない日本がたくさんあるらしい。

歩いてホテルへ帰る。
途中、スーパーに寄って朝ごはんや、その他欲しいものを各自購入。
私はオニギリと小川珈琲店のドリップコーヒーを購入。
朝に飲みたい。そしてご飯食べたい。
友達はオニギリとイチゴ購入。もう一人は、バナナとヨーグルトと豆。
家での食習慣が出てるから面白い。


翌朝は6時55分発の電車で吉野へ行くから、
朝ごはんをゆっくりホテルで食べていられないのだ。
吉野、同じ奈良県でも2時間ほどかかる。


そういえば昼ごはんも食べず寺社仏閣めぐりをしていたのだった。
お腹空いたと思った…。

朝が早かったこともありぐったり。
お風呂に入って23時頃、みんな倒れるように就寝。

どうしてもいろいろ行きたいから、強行軍になってしまう。
でも、一日で2つの世界遺産を回れる奈良って、恐るべし!































仕事上での理想的な姿

2014-03-27 00:40:15 | 日記
一年間が昨日で終わってしまった。


最後の学活は、一人ひとりにクラスみんなへのメッセージをしゃべってもらった。
行事なんかではなかなか賞は取れないクラスではあったけど、
個性豊かで笑いの絶えない、穏やかで明るいクラスだった。
「このクラスで中学への不安が消えた。たくさん面白い友達ができた。」
というコメントなどなど、担任として嬉しい言葉がたくさん聴けた。
最終学活後、何名からか個人的に手紙をもらった。
特にいろいろあった生徒とのつながりは深く、ほろっときそうになった。


副担任の先生は今年度を最後に定年退職なので、クラス全員で色紙にメッセージを書いた。
最後の学活中にその先生を教室に呼び出して、
一番その先生に迷惑をかけた生徒から色紙を先生に渡し、
全員で記念写真を撮った。
1年生だし、まだまだ一緒に中学で過ごす人たちだから、さすがに卒業式のように号泣ってことはないけど、
次の日からクラスが消滅してしまうのはさみしいと思った。
このクラスを担任できて良かった。

このクラスで私が学んだのは、
「変に頑張らなくても(生徒を頑張らせなくても)いい。」ということだったように思う。
それぞれのペースで、周囲を大事にしながら過ごせばいいと思えたのは収穫だった。
彼らの個性が、私にそう思わせた。肩の力が抜けた。
目の前にあることに、自分が学ぶべきことはきちんと用意されているんだなと思う。



昨日の学年打ち上げはたくさん飲んだ。
全くもってよく飲んだ、にしては二日酔いにもならないという。
来年度の人事が決定し、一抹の不安もあるけど、
思えば非常勤時代を含めれば教員になってはや9年、担任業は8年目に突入でもう私も中堅の域、
少し難しいこともクリアしていかないといけない。

要録を今日で書き終わって、今年度の仕事、後は要録点検と教室整備を残すのみとなった。



そんな中、ようやく自分ちのダイニングテーブルやらチェアやら購入。駆け込み増税前。
くつろげそうだから円形とか楕円にしようと思っていたダイニングだけど、
仕事用でも使いたいことを考えると四角い方が広く使えると思い、変更。
結局、くつろぐより仕事優先か・・・。

何度も何度もお店に通って、しつこいくらいに使い心地を確かめた。
私にしては大きな買い物なので、とてもドキドキした。
ほんとは洗濯機も買い替えたい。しかし見に行ったら思ったよりもかなり高いではないか。
しばらくは今のが使えるので、我慢。
自分のお財布と相談しながら、
でも、陶器(←これが高い!)ですごく欲しいのがあって、どうするか・・・、
などなど。


少しずつ使いやすいように整えたり考えたりしてると疲れるけど、なんだか楽しい。
来年度は仕事も家での生活も充実したものにしたい。

副顧問の先生と話しているときに、
「もうちょっと年をとったらなってたい先生像ってある?」と聞かれた。
うーん、そういえばはっきりないなあ・・・。
彼女は今、自己啓発系の本にはまっているとのことで、
仕事上での理想を具体的に持つのって大事なのよ、と教えてくれた。


そういえば自分が将来なりたい像っていうのも結構揺れていて、
制作がもっとやりたい、時間がとにかく欲しいって思うこともあれば、
生徒と全く離れて生活するなんてあまりに寂し過ぎる!!と思うこともある。

で、一応考えてみた。

不可能かもしれないけど、一番理想的なのは、
週の半分か4日は教員の仕事をしっかりやり、残りの日は好きなことや制作できる日にすること。
やっぱり、教員ってしんどいけど面白いし、でも自分でも制作はしたいし、
どちらも捨てられない。ちなみに教員としての地位は別に低くても構わない。

ここまで書いて、これだと『釣りバカ日誌』のハマちゃんみたい・・・と思った。
いや、ハマちゃんは仕事あんまり一生懸命してないかな・・・。でもいいか。



だから、
「考えたら『釣りバカ日誌』のハマちゃんが理想の姿だった。」と言ったら爆笑された。
でも私にとっての幸せの形はそれなんだから仕方ないじゃん・・・。



































風に揺れる

2014-03-21 23:49:43 | 日記
三連休初日は、美術部3年生の追い出し会。
もう卒業はしているけど、部活としての恒例行事で、1、2年生が工夫を凝らして卒業生をもてなす。

カレーとサラダ、手作りお菓子とパフェと、ゲーム大会、そして部長のギター演奏。
朝9:00から1、2年生と共に家庭科室を借りてカレーの下ごしらえ。
34合もお米を炊いたり、大量の野菜を切ったり。

2年生たちがテキパキと仕事している様子から、すっかり安心していたら、
お肉とたまねぎは炒めているのに、人参とジャガイモが置きっぱなし。
油断してたよ・・・・。

「これ、どうするの?炒めないの???」
と2年生に聞くと、
「え!炒めるんですか!?」とのこと・・・・。
しかも、固い野菜であるジャガイモと人参から炒めるんじゃないかい??

生徒たちは、「水を入れてから人参とジャガイモ入れるんだとばかり思ってました~!!」と。
そして、水の量をはからずに入れる・・・。

カレールー1箱につき1000mlって箱にも書いてあるのに、全く見てない。
なので、6つのお鍋のうち2つがシャバシャバのスープカレー状態になってしまう。

3年生にこれはまずい!と思ったので、余ったジャガイモを投入。
そして、他のカレーと合体させて火を通し続けてかき混ぜ続けて1時間ほど。
何とかいい感じになった。
終わりよければ全て良し・・・・ってことで・・・・味も普通にカレーだったし・・。



2年生、なかなかしっかりしてると思ってたけど、簡単なカレーですらこういう状況なので、
家でもあまりお手伝いをしていないと見た。
しかも野菜の屑などをそこらへんに散らかしまわっていた。

調理が終わってから卒業生がやってくる12時までの間に、生徒とともに生ゴミを拾って片付け、
ゴミの仕分けをし、シンク周りの掃除や調理道具などを洗った。


12時になって宴会?が始まり、
食べ終わったカレー皿やサラダの入っていた器が大量に家庭科室に戻ってきたので、
生徒たちがゲーム大会で盛り上がっている間に、
副顧問の先生とおしゃべりしながら全部洗ってしまった。

副顧問の先生は国語科の先生で、
今年3年生担任だったので忙しくてほとんど部活には出なかったけど、
ご自身は中・高校時代はずっと美術部員で、本格的に絵を描いていた人だ。

国内外の美術館にもよく行っていて、とても見識が広いし、話も面白い。
学校の人事ことや、プライベートのことなど、
普段は忙しくてゆっくり話せないようなことを、
大量の洗いものを片付けた後、2人で家庭科室のイスに座って話し込む。

昼過ぎからは、生徒達は美術室で大宴会を繰り広げているので、家庭科室は私たちのみ。
美味しいコーヒーでも淹れてれば、完全に喫茶店状態のくつろぎようだった。
女性2人の午後ののんびりおしゃべりって、こんなにも楽しいのか~・・・・。

どさくさに紛れてコーヒー淹れちゃえば良かったな。


話の成り行きで、今度、鎌倉へ遊びにいきましょうという話になる。
4月からまた忙しい日々が始まるので叶うかどうかわからないけど、叶うといいな。


カレールーはたくさん残ったので、現在、家庭科室の冷蔵庫の中に鎮座している。
しかしご飯がない、炊かないと。





そういえば引っ越しして、なんだか世界観が変わった。
住んでいる街は同じなんだけど、
家の広さとか快適さとかで人生の見え方も変わるらしい。

仕事以外の自分の人生も日々大事にしようと思えるし、
仕事一辺倒だった自分の生活パターンを見直したいと思うようになった。
また、不用意に物を買わないようにしようとするようにもなった。
引っ越しのときに、散々、物を捨てたから。


以前は部屋が狭くて置けなかったダイニングテーブルと素敵なチェア、
家具を調べながら、こんな風に暮らしたいと思いめぐらす。
最近の趣味は「部屋作り」だ。
ただし長く使えるものを、とかあまりにいろいろ考えすぎて、どれにするかがなかなか決まらない。
結局まだ何も買えてないけど、でもそんな試行錯誤も悪くないと思う。



もっと、自分を大切にするか。
やっぱり仕事に「ご奉公」するか。
この2つの間で、今ふらふらと揺れている。

来年度も、市の研究員の依頼が来た。
依頼は嬉しいことよと管理職は言う。でも私にとっては、そんなに簡単じゃない。
むしろ向こうが、途中で疲労から難聴になっちゃった私を見限ってくれた方が気が楽だった。


今年度、これを引き受けたことでものすごく自分の勉強にはなったけど、
私生活はかなり犠牲になった。出張も増えた。
そして例の突発性難聴にもなった。


自分の能力を超えてしまっているのではないか、
本当にやりたいこととは違うのではないか、とかいろいろ思い悩んで、
まだ結論が出ていない。

一体どこに着地点を見つければいいんだろう。
中途半端になってしまうのが嫌で、一生懸命やってきたけど、
迷っていること自体が中途半端だなあと自己嫌悪。


いろんなことを諦めてしまえるほど老成してもいないけど、
突っ走れるほど若くもないという、この中途半端さ。
なので鬱々としていたら、先日の補習中、生徒に、

先生、なんか最近笑ってない、

と言われて焦る。確かに、笑ってないかも。




引っ越して約2週間、まだ前のところに帰りそうになるときがある。
今日も実は間違えて、曲がるはずのところを曲がらずにまっすく行っていた。
途中で、あ、と思い、引き返す。



帰り道が好きだ。
真っ暗な道、ぽつんと赤提灯が風に揺れてる光景に、心癒される。

こんなふうに、揺れながらも一隅を照らす存在であれたらと、ふと思う。

















神奈川、南の島に行く

2014-03-15 19:51:16 | 日記
引っ越し、その疲れからの発熱、大風の卒業式、3年職員のお疲れ様会など、公私ともに大きな行事だらけだった今週。

無事、引っ越しは終えたけど、まだまだダンボールは開けていないのもある。
卒業式は水曜予行で木曜本番。
風がすごくて、式の途中に大きな音がして、2学年が準備し昇降口にあった卒業生への鶴のオブジェが吹き飛ぶ。

とはいえ、無事に3年生は卒業していった。
木曜夜の、新横浜のホテル会場での職員お疲れ様会は大盛り上がりで、
卒業式の模様を急遽スライドにまとめ、結婚式のように流したりして、
3年生の担任の先生、大号泣。

そんなバタバタした中で、
金曜、部活終了後、学校出発で学年旅行へ。学年は12名いるけど、半分の6名が参加した。

三浦半島の突先、城ヶ島へ。
主任が海好き、釣り好きということで、ここに決まった。
のんびりできそうでもあった。

学校から2台の車に分乗し、部活終わりで生徒の下校指導後に出発。
同じ神奈川県内だし、約2時間ぐらいのドライブ。

途中、お酒やおつまみを仕入れる役目を仰せつかる。お腹ペコペコだったので、フードコートとかに目がいくけど、着いたらすぐご飯、我慢!ともう一人の先生と役目に励む。
各種チューハイやらウイスキーやら、はたまたマッコリやら氷や炭酸水やら、いろいろ購入。
自分たちは普段あまり飲まないものだから全く何を買っていいかわからず、男性陣の意見を参考に。

もう、全てが楽しくて仕方なかった。

職員旅行の経験はあれど、学年旅行は実は初めてだった。
前任校でも昨年までの今の学校の所属学年も、主任があまり旅行や飲み会が好きでなかった。
上に立つ人の性格が学年の雰囲気を決めるともいえ、今年は学年飲み会も多かったし、明るくざっくばらんな雰囲気だった。
当然、学年旅行もいくし!ということに。

城ヶ島大橋を渡り、島に上陸。
そういえば私が乗っていた車は城ヶ島大橋の通行料はとられなかったのに(料金所は無人)、私たちよりも20分ほど早く渡った車の方は100円とられたよ、とのこと。
謎だ。

島に上陸してナビに従って進んでたのに、途中で道がわからなくなる。
19時半からのご飯の時間に間に合わなくなる!と途方にくれる。
同乗してた先生がホテルに電話すると、横にある細い道を行ってください、とのこと。

え、この道!!大丈夫⁉ というくらい細く、真っ暗な道だった。
ナビもこれじゃ、わからないだろう。

漁村的なお土産屋さんが閉店した真っ暗な細い道を進むと、正面は海。
そして目指すホテルはそこにあった。
京急城ヶ島ホテル。
とってもこじんまりしたホテルだ。

駐車場の横は海。
真っ暗な海は飲み込まれそうで恐ろしかった。

しかも、看板を見逃し、ホテルへの入り口が見つからず、間違って3人で城ヶ島灯台までいってしまう。
灯台付近は真っ暗で、ひたすら怖かった。

なんとか看板を発見し、ホテルのフロントに辿り着いたのが19時半過ぎ。
速攻ご飯の時間だった。

一室に夕飯の準備がされ、21時頃までご飯を食べていた。

一通り食べ終わるまで集中ハンパない!
食べ終わったあとは、1年間で楽しかったことや忘れられない爆笑ネタなどを話して盛り上がる。

21時から1時間はお風呂タイム。
温泉がびっくりするくらいガラガラで、私が入った時間帯なんて誰もおらず独占。

22時から一つの部屋に集まって2次会?開始。
私は生まれて初めてマッコリを飲む。
しかし濃くて、少ししか飲めなかった。後はいつものカシスオレンジやらライムサワーやら。量はわりと飲んでたけど、全部ジュースみたいなのばかり。
日本酒やウイスキーなど、お酒らしいお酒が飲めないので、強いのか弱いのかわからないと言われる。

男性陣はジェントルマン?ばかりで、ホワイトデーなんか、学年でバレンタインにきちんと差し上げてないのに(私はその日学校にさえいなかったし!)、学年の女性陣全員に生チョコのプレゼントがあったし、あとで女性陣で大反省会したくらい、男性職員が心遣いが細やか。
だから一緒に飲んでもとても楽しく話せる人たちばかりだ。
このまま学年が上がれればいいけど、優秀なY先生は他学年に学年主任として来年度は持ってかれてしまうみたいだし、みんなが一緒だとは限らない。

この仕事に就いてからというもの、ほんとに良い人との出会いが多くて、一期一会を大切にしたいなと思う。

結局、1時前まで飲んでお開き。


朝は8時に豪勢な朝ごはんをいただき、同室のH先生と海のお散歩へ。Hちゃんは海が大好きだから、前日から海がみたくて仕方なかったのだけど、
さすがに夜の海があんまり恐ろしくて諦めたのだった。


見渡す限り、青。

向こうに見えてる灯台は、神奈川県最南端、安房ヶ崎に立つ安房崎灯台かな?

岩の形が独特。
なんだか火曜サスペンス劇場終盤の風景。


こんな鳥居もあり、朝なのにただ者でないオーラを感じて近づけない。


前の夜に間違って登ってしまった城ヶ島灯台。
朝みると爽やか。

そして灯台付近は、ネコの集会所っぽくネコだらけだった。


海への祈り、という像。
遠くからみると、バスケの試合してるみたいに見える。


トリスの人のイラスト。ヨコハマっぽい。

そして主任は、朝ごはん後すぐに念願の磯釣りへ!

私たちはホテルから数分離れた場所にある京急油壺マリンパークへ。水族館的なところ。


開館すぐに入ると、カワウソまだ寝てる!

なんて可愛い寝姿😍!


束で寝てる!


ペンギンもいたし、


マリンパークなのに、フクロウ寝てた!









水族館は小学生ぶりぐらいで、大興奮!


イルカとアシカショーもみた。
トレーナーさんとは、芸をする度にえさも毎回あげてたけど、愛情でも繋がってるみたいね。






2回目にカワウソくんたちのところに行ったら、今度は起きてた。
可愛いからバカみたいに写真を撮りまくってたら、
同僚がカワウソのぬいぐるみを買ってくれました!!
みんな優しいのだ。。。



のんびりとした旅を終えて帰ってきたら、10時間ぐらい爆睡。
優しい同僚に囲まれて、心からリラックスできた学年旅行でした。






















春は、もうすぐ。

2014-03-05 22:53:06 | 日記
ご飯を食べてコーヒーを飲むと、やっと気持ちが落ち着く。
帰るときにテイクアウトのコーヒーを買って飲みつつ帰るのが小さなストレス解消法だけど、
今日はコーヒーを注文していたらバスに乗り遅れそうだったので諦めた。
しかし、今日こそ甘いカフェモカを飲みたい気分だった。
コーヒーを持つ手のひらは冷えきっているけど熱く、甘さが心をほっとさせてくれる。


年度末、バタバタしているのはどこも同じだろう。
うちは成績締め切りが明日ということで、他教科の先生方も居残りで成績処理。
20代の剛の者達(?)はラーメンやコンビニ弁当の夕ご飯を買ってきて完全宿泊体制で成績処理に挑んでいる。
そんな無理は、もちろんこちらはできないから、1月からずっとコツコツちょっとずつやってきた。


コツコツやってきたけど、やっぱり最後の最後で悩む。
どう考えても成績処理のことが引き金で、数日前からめまいと耳閉感があらわれた。
気持ちに焦りがあるとダメらしい。
メニエールは心と密接に関係している病だと自分の身体を通してよくわかる。


おかげで今日は一日中、気持ちが悪かった。
結構気持ち悪いのに、生徒とは笑って会話できるのが、我ながらやるじゃん!と思ったりした。
最近、生徒を見ると自然に笑顔になれるようになったことに気づく。
教員生活8年目突入の成果。というかたぶん、どちらかというと年の功だね。


そんなこんなでなんとかコメントまで入れて終わる。
あとは連絡票のクラス所見や総合所見を書くのみ。それで私の1年は終わる。
やっと、お互いのことが何となくわかりあえるようになってきたと思ったらクラス替え。
ちょこっと寂しいのが3月だ。



自分の心の弱さや段取りの悪さが見えた一年だった。
限りある時間や自分の健康も大事にして、なおかつ良い仕事ができるようになるにはどこを改善すればいいのか。
そんな風にもやっと考えるようになった。
プラスに考えれば、成長の大きな一歩となった年だったかもしれない。
でも普通に考えれば、心の弱さゆえに病気という荷物を背負うことになってしまった一年だった。



管理職面談で、6月の病気の時は、もう復帰できないかと思った、と言われた。
それくらい、外からみるとまいってたように見えたのだろう。実際、悩みに悩んだ。


焦らず、一日一日を充実させて生活したいなあと思う。
同じ職場の人にもいろんなタイプの人がいて、
私みたいにある一定のリズムで暮らすことが心地よいと思う人とか、
生活のリズムにかなりの緩急がある人とか。
緩急つけられる人は、とてもパワフルだ。こればっかりは性格にもよるから、マネができない。


暖かくなったと思ったらまた厳しい寒さ。
それでも春は近づいているはず。
月末には奈良にいくし、学年旅行で三浦あたりにもいくし、楽しみはいっぱい。
また明日から私のリズムで所見書いて、ご飯食べて、って。

そして明後日から、新しい家だし。
春は、もうすぐ。