しずくな日記

書きたいなあと思ったときにぽつぽつと、しずくのように書いてます。

小さな世界の中の休日

2012-06-30 20:33:45 | 日記
目覚ましをかけず10時間寝た。
自然に目覚めるにまかせていたら、10時になっていた。

調子が悪い時はアップルジュース、調子がいい時はオレンジジュースを飲んでいるけど、
今日は良かったので、オレンジジュースを飲む。

昨日みたいに青々と晴れ上がった空なら気持ちいいけど、
あいにくの曇り空でムシムシ。
目をしっかり覚ますために、工房近くのコーヒー店でコーヒーを買って、工房へ。

ガラス制作は久しぶり。立体の鳥さん、いつできるのかな・・・。
今日はガラスを細かく削って調整。カッパーを巻いた。
次回からハンダの作業に入れるか、作品展は再来週に迫っている。
この作品は間に合わないかなあ。。。。1羽できるかも微妙になってきた。
鳥かごの方は完成してる。4つも。空の鳥かごが4つ・・・。
先生と先生の旦那さんは、
「鳥は1羽しかできなくても、何か他のものを入れて、モビールみたいにして展示したら?」
とすすめてくれた。すみません、完成できなくて。。。。
でも打ち上げのイタリアンのご飯には絶対に参加すると表明。。

この工房に来る人は全員女性。主婦、会社員、研究職など、肩書きも様々。
ものすごく個性的で面白い人ばかりだから、打ち上げが毎年楽しい。

工房でお孫さんが出来たばかりの女性、お孫さんの写真自慢。
先生も最近、おばあちゃんになったばかりだから、
お互いに写真を見せ合って孫自慢大会になっていた。
それにしても最近の赤ちゃんって、細いんだなあ・・・。
先生たちも「昔の赤ちゃんって、もっと丸々してたよねえ。」と言っていた。
食べ物のせいかな。
先生のお孫さんは、最近、うどんを手づかみでモグモグ食べるらしい。
何とも可愛い。
小さい子ってうどん好き。私も好きだった。
うどんって優しい食べ物なんだね。

夕ご飯の買い物で、自然と焼うどん用の材料を購入。私も今日はうどんに決定。

家の近所に、バリ島専門の雑貨屋がある。
南の島に憧れのある私としては、結構気になるスポットである。
でもなんとなく入り辛くて、いつもちょこっとのぞくだけ。
入ったら最後、何か買わなくちゃいけない気がして。

今日は、貝殻で作ったペンダントが店頭に出ていた。どれもでっかい。。。
あまりに貝殻パーツが大きいので、アクセサリーとしてはつけるのをためらうけど、
ステンドの作品と一緒に飾りで使えそうだと思って、ちょっと見てみる。
どうしようかなあと思って迷ったけど、今日はやめといた。しばらく店頭に出てそうだし。


帰宅して、焼うどんの材料を切ったあと、
『貝殻』を検索してみた。売ってるところが結構あるのね。

小さいとき、海に行くと必ず綺麗な貝殻を探した。桜貝とか、白い小さな巻貝とか。
家に帰っても大事に持っていた。ペンダントにできないかなと思って、
針で穴を開けようとしたら、うまくいかなくて割れてしまった。

でも、ネットで売っているのをずーっと見ていると、なんだか気持ち悪くなってきた。
貝って、なんか生々しい・・・
今日、店頭で見たのは加工された貝だったけど、本物ってちょっとグロテスク。
生き物が背負っていた感じが伝わってきて、もういいやと思った。終了。

関心が『バリ島』へ。大学生の頃、よしもとばななさんの作品を読んで、
行ってみたいなと思っていたけど、最近忘れていた。
バリ島も調べてみたけど、観光地化している、完全に。
言葉も公用語がインドネシア語。英語ならまだなんとか取りつく島もありそうだけど、インドネシア語って。
緻密な影絵とかは見てみたいけど・・・。

私の世界は、狭い。。
うどんに戻ってきた。ただいま、うどん。
野菜を炒めて、焼うどんにしよ。

空の鳥かごには、何かビーズっぽいものを入れようかなと思う。
・・・で、はっとした。

うちの父親は30~40歳代の頃、ビーズ細工が大好きだった。
よく、動物や虫や花やらを作っていた。緻密なことが好きな数学教師である。
運動部の顧問だった時期と、ビーズ部(?!)の顧問だった頃がある。
・・・心やさしい人だけど、変人でもある。その後、マジックにも凝っていた。

私の世界は、ほんとに狭い。親に、やはり似るものだ。
そんなこんなで、狭い小さな世界の中で休日は暮れていく。
でも、すごく癒される休日です。


きれいなビーズを、ネットサーフィンで探しに行ってきます!































聞こえていますか?

2012-06-29 22:55:07 | 日記
電車の中で熟睡してしまうのは、もはや普通だ。

しかし部活の時、生徒と話しながら瞬間、寝てしまった。
生徒もびっくりしてたし、自分でも驚いた。
どんだけ眠いんだ・・・。

早めに職場を出る。今日は何故か、みなさん退勤が早い。
暑くなって来たし、合唱練習指導で疲れてるんだろう。
まっすぐ帰らず、無印カフェへ。ウイークデーは家で食べるけど、
週末くらいはいいだろう。。。。

閉店前は1~2時間はかなり空いているから、ゆったりできる。
3品デリを注文。
塩麹で味付けをした野菜とカボチャ&ジャガイモサラダ、玉ねぎのマリネ。
で白米と豆乳コーヒー。野菜尽くし、私は幸せ。

眠いからぼんやりしながら食べる。近くの席では高校生が参考書を広げている。
書き物をしている人あり、携帯をいじっている人あり。
みんな好き勝手に、休日前の最も幸せな時間帯を過ごしていた。
こういう雰囲気、とても癒される。豆乳コーヒーで少しだけ目も覚めた。

Twitterを見ながら帰る。
今日、10万人規模のデモが官邸前あった。
そのことについてのコメントがタイムライン上に並んだ。
そうか、福井の大飯原発は7月1日が再稼働予定日。。。
抗議行動、今日は最後のチャンスだったんだ。
さらにその大飯原発、今、不具合が起こっているらしい。
んなもん、ほんとに再稼働する気なのか。。。。

デモのニュースはTwitterでは当たり前のように流れて来るけど、
NHKではなかなか報じなかった。21時にようやく。
マスコミに取り上げられるためにデモをやるわけでもないだろうけど、
ネットから情報を得ている人って、まだまだ限られている。
うちの母親の世代なんかは主にテレビと新聞が情報源である。
だからデモのことをテレビで流すことは、
たくさんの人に、そういうことがあったという事実を知ってもらえるから大切。
で、たくさんの人がデモだけじゃなくて、自分たちの民意を反映させる行動、
すなわち「選挙」にもっと興味を持てば良い。
民主主義ここに極まれり、じゃない? 
・・・・本当に「民主主義」の国ならば、だけど。

来週の金曜日もデモがあるかもしれないとUSTでは言っていた。
参加はできないだろうけど、またUSTで見ようと思う。今日も終わり頃だけだけど見てた。
熱い気持ちになる。何か、変えられるんじゃないかっていう。。。


母はデモにも参加した事があると言ってた。そういう世代だ。
デモって、自分にとっては遠い出来事だったのだけど。

各々が自分の幸せを追いかけることが最重要課題の、バラバラな世代だった私たちだけど、
原発の事故を機にして何かが変わった。
自分から世の中に働きかけないと何も変わらないと学んだ。
しかも一人ではそれほどの力がなくても、
他の人とともに行動すれば、動かせることが多いということも。
追いつめられてようやくその生命力を発揮しつつある雰囲気。

今、クラスの合唱で歌っている「聞こえる」は、
世の中の様々な問題を知りながら、何をしていいのかわからず、
いらだちを抱える子どもの心を歌ったもの。
子どもたち自身が感動している歌詞だ。


「聞こえる」

鐘が鳴る 鳩が飛び立つ
広場を埋めた群集の叫びが聞こえる
歌を 歌をください

陽が落ちる 油泥(ゆでい)の渚
翼なくした海鳥のうめきが聞こえる
空を 空をください

歩み寄る手に手に花を
歳月こえて壁越しに「歓喜の歌」が聞こえる
夢を 夢をください

こだまして木々が倒れる
追われて消えた野の人の悲しい笛が聞こえる
森を 森をください

時代が話しかけている
世界が問い掛けている
見えている 聞こえている 感じている
だけど なにもできないこの部屋で
膝を抱いてうずくまっている いらだち

教えてください 何ができるか
光っている道を心開いて歩いていきたい

何ができるか教えてください


【ちょっと解説】・・・yahoo知恵袋より
1990年代に作られた曲で、当時の世界の状況が歌われています。
1番は、東ヨーロッパ諸国で起きた自由化運動。
2番は、ペルシャ湾のタンカー事故(だったと思います)
で原油まみれになってしまった海鳥。有名な写真があります。

3番は、ベルリンの壁の崩壊。4番は環境破壊。




そして、もう一つ歌っている3年生の課題曲「大地讃頌」は、
カンタータ「土の歌」という大地への讃歌の最終章。
このカンタータの多くの章では、
原爆で大地が汚されたことや人間が抱える悪への怒りが歌われているのだ。

今の世の中を考えるのに、なんてぴったりなんだろう。
歌いながら、いつもそう思う。学級通信でも生徒に投げかけておいた。
みんなには、このメッセージが聞こえていますか?


これらの曲のメッセージが、生徒達の心に刻まれるといいと思う。

























もういくつ寝ると。。。

2012-06-28 23:50:39 | 日記
きしめんでパスタ。
なすと赤ピーマンと玉ねぎ、小さく切った木綿豆腐を入れて炒めて、
トマトソースで煮込む。そしてきしめん投入。
お弁当箱にパスタを入れていく。朝、パン屋さんでチーズのパンを買ったら、
それで昼食のメニューになる。簡単で、野菜もたっぷり。

最近ハードなので、食べるものをしっかり食べなければと思っている。
今日も帰りの電車でいつの間にやら寝てた・・・。

職員合唱の練習を夕方に30分ほどした。短い時間だけど、
みんな職業柄、かなり声量があるのでしっかりがっつり声を出す。
なのでもうヘトヘト。本気で歌うと運動量がけっこうあるんだろうなあ。
それにしても毎日2時間近くも練習してる生徒たちって、けっこうスゴい。

陶芸の授業もちょっと暑くなってきたので、
暑さにも寒さにもめっぽう弱いわたし的にはキツくなってきた。
今日は先日の反省を生かして、
成形の仕方を、粘土の袋を開けるところから全て実演した。
イラストをたくさん入れたプリントも朝一で作った。
なので今日の授業はかなりスムーズだった。しかし45分は短いよ・・。
陶芸やるなら、連続2時間授業でコマが欲しいものである。
生徒達が盛り上がってきたところで片付けに入らなきゃいけない。

陶芸クラブの方、今日はなんと5人もいらっしゃった。ありがたい。
今日はバタバタして、何も準備できなかったのが申し訳なかった。
明日は飲み物を準備して、授業後に飲んでいただこうと思う。


夜は夜で、郵便局の本局へ走る。本局っていつも夜でも人がわんさかいる。
明日締め切りの動物愛護ポスターコンクールに美術部の生徒作品を応募した。
四つ切り画用紙を11枚郵送。郵送代1050円。高いなあ。
部費の少ない美術部は、いつもキュウキュウ。
昨年は6万ほど、部活のために自分の財布から持ち出した。
文化祭のための材料費だ。私も生徒とともに盛り上がっちゃう。
今年はいくらの持ち出しになるんだろう。。。公立って、カナシイわ。
自分の貯金が溜まらないのはここら辺に問題がある。もう、別にいいけど・・・。


お家に帰ってきてご飯を作ったら、もう眠い。。。
学級通信をかろうじて書いて、今これを書いている。
学校以外の私の人生って、実は寝てばかりかもしれない。
よく考えてみたら、小学校1年生から,学校ばかりにいるぞ。



夏休みまであと約1ヶ月。
とはいえ、夏休みもあまり休めない。普通の会社の勤務と同じだ。
でも!
長崎に行きたい熱は冷めていない。一人旅に、今年の夏こそ行きたい。


伸ばす羽も、もうとっくにないかもしれないけど、
気持ちだけでものびのびしたい。
もういくつ寝ると、夏休み!!!!






























幸せのある方へ舵を

2012-06-27 22:27:21 | 日記
カウンセラー室と保健室は最近フル稼働。
うちのクラスの登校渋りの生徒2人が、今日は学校に来たは良かったけど、
カウンセラー室と保健室へ。欠席が続くと、教室には入り辛い。

カウンセラー室へ入った方の生徒。
この生徒、昨日も同じパターンで空き時間の先生に入れ替わり話を聞いてもらいながら、
結局、授業には1時間も出なかった。今日は出るって約束したのだけど。
1分でも遅刻すると、もう教室には入れない。みんなの目が怖いらしい。
街を歩いていて、知らない人がみんな自分の悪口を言っているような気がするという。
・・・これは、相当危ない症状だ。精神分裂病で、同じような症状を聞いたことがある。
昔、安定剤を処方されて服用していたことがあるという。
しかし薬は脳を麻痺させるだけだから、出来る限り飲まない方がいいのだけど。


今日は空き時間が多かった私は、
明日の授業の準備物をカウンセラー室に持ち込んで、
この生徒の話を3時間近く聞いた。
勉強はやる気がしない。
どうしていいかわからない。毎日苦しい、頭が爆発しそうだ。
人間関係めんどくさい。
そればかり繰り返す。ただ、整形手術をうけて綺麗になりたいという。
あとお金を稼ぎたい、秋葉原のメイド喫茶はバイト代が高いからバイトしたいという。
学校へ行く意味も、この生徒にはよくわからないようだった。



じゃあ、高校行くの辞めたら?
というとビックリしたような顔をした。

だって、勉強する気も友達づきあいする気もないんでしょ?
高校生活って、今の延長線上にあるんだから同じだよ、といってみた。

高校は当然行くもの、と思っていたらしく、動揺していた。
高校入試をなめてるな。

全日制高校だと、またなんだかんだ言って行かなくなりそうだ。
集団行動がものすごく苦手なのに,人に合わせてしまうのだ。
自分の「核」がなくて、人に合わせるのだけど、すぐに苦しくなって閉じこもってしまう。
生きる事が苦しいんだろうな。人ごととは思えない。そんな頃は自分にもあった気がする。


定時制高校でちょっと変わり種のところをすすめてみた。
進路指導の資料を持ち込んで、一変、進路指導タイムとなった。
この高校のシステムを話すと、この子は興味を持った。
この定時制、夜の部もあるけれど、朝や昼の部もあるのだ。
朝、学校へ行って昼には終わり、昼からはバイトできる。
大好きなダンス部もある。昼からダンスもできる。習いにも行ける。
この子には、こういう自由が必要だと思った。
ガチガチに生活を固められる全日制ではない方がいい。


ここの学校いいね!と言い出した。しめたものだ。
目標ができれば、変わるのではないか。
この子が一生懸命資料を読み始めた、と同時にチャイムが鳴ったので、私は授業へ。
別の先生を呼んで、この子の話を聞いてもらった。

あとから来たもう一人の保健室の方の生徒は、修学旅行ぐらいから欠席していたので、
ほぼ1ヶ月ぶりのお久しぶり状態。
お弁当も持って来ておらず、
他の先生が夜食用に持っていたカップ麺をもらって食べさせた。
前述のカウンセラー室の子もお弁当を持っていておらず、
私がやっぱり夜食用に持って来ていた蜂蜜とチーズのパンを食べさせた。

こういう子たちは、もう、食生活の基盤もグラグラなのだ。
親もご飯を作らない。夕ご飯がコンビニやファミレスのものだったりする。
野菜とかも持って来てあげなくてはいけないかなあ・・・。
学校に販売に来るお弁当屋さんは、この月曜日から新しい業者になって美味しそうだけど、
11時までしか追加を受け付けてくれない。
登校渋りの子は11時に間に合わない時が多くて、お弁当の追加注文もできない。

保健室の子と、今後のことを話していたら、
「お母さんに、高校行かずに働けって言われた。」という話が出て来た。
本人の気持ちでは高校にはやっぱり行きたいけど、
小さい妹の面倒を見る人が誰もいないから、
妹が中学校に入学するまでは自分がバイトと家事をする、というのだ。

行きたいって思ってるんじゃん・・・・・行かせてあげたい。
お母さんは仕事とバイトとを掛け持ちしていてなかなか連絡が取れない。
経済的に大変なのだ。
でも、このままこの子が高校に行きたい気持ちを抱えたままバイト生活に突入するのは、
あまりにも忍びないし、
10~20代前半の年齢ならばバイトでも暮らして行けるけど、
その後はどうするの?ずっとバイトは続けられるものではないんだよ、と話した。

それならば、中学卒業後にキチンと就職した方がいい。
ただし、中卒はとても職は少ない。
定時制高校をすすめてみているけど、
本人の中ではお母さんをがっくりさせたくないからと高校生活への「諦め」が漂っていた。


3年前、初めて3年生の担任をしてクラスの進路指導をしたけれど、
1人だけが定時制で、あとは全員、全日制高校へ進学していった。
今回、就職を含む多種多様な進路指導(特別支援学校も含む)を経験することになる感じだ。

自分に関わった生徒たちが、将来幸せになって欲しいと、教員なら誰でも思うだろう。
一人ひとりの生徒が抱える「事情」があまりに多様でクラクラしてしまうけど、
なんとか、ベストを探りたい。

三者面談の時期は近づいている。
進路指導、ついに始まるなあ。。。



































sing,sing,sing!

2012-06-26 22:34:05 | 日記
歌いすぎて疲れた・・・。今日は午後ずっと歌っていた。

クラスの男子、合唱コンクールの男声パートの音がとれないので、
なんとか担任が頑張る。男声パートの音をマスターするために、
現在、自宅で1時間ほど特訓中!
複雑な部分もあるけど、ほぼ音をマスターした。
明日から、音のとれてない男子の中に入って歌う!


歌を歌うのは好きだ。
私の「合唱歴」は実はかなり長い。

小学校の時は、4年生から卒業まで地元の少年少女合唱団に入っていた。
毎週土曜日は歌を歌いに行っていた。先生はとても厳しく、
泣いてしまうこともあったけど、きれいなハーモニーができるとすごく楽しかった。
ステージに立った時の緊張は今でも忘れられない。

中学校でも、部活は運動部だったけど、
週1回のクラブ活動は合唱と器楽だった。
思春期、音楽のハーモニーに心を癒された。

高校でも、実は芸術選択はずっと音楽。(美術じゃないっていう!)
ここでもしょっちゅう合唱をやっていた。

そして極めつけは何を隠そう、
大学でも入学当初は合唱サークルに入っていたのだ。
Stabat materとか歌っていた。
きれいに揃うと、ぞっとするくらいかっこいいんだ、これが。。。
でもここのサークル、歌の練習よりも飲み会(合コン的な)が多くて、
それが嫌になって3ヶ月で辞めた。合コンは超苦手で、
実のない話でなんとなく盛り上がれなかった。

そこから演劇部に入り直した。
こちらはずっと卒業まで(正確には卒業後も少しやってたが・・)続けた。

でも合唱って楽しいな、という気持ちは小学校の時からずっと持っている。
教会のゴスペルとか、いつか参加してみたいなーと思っている。
もうちょっと年齢がいったら、やってみたいなあ。
生きてるのが、幸せ!って思える気がする。歌、音楽の力だ。

生徒にも、ハーモニーの与えてくれる感動を味わって欲しくて、
そのためにはまず、正確に音を把握する必要があるから、
ふらついている音程をなんとかしたいのだ。自信なさげに歌うし。

CDを止めたり戻したりしながら、何度も何度も聴いて歌った。
押さえ気味で歌っているつもりだったけど、
うるさかったらすみません。。。。下の階の人・・・。

他の職業だったら、こうまで歌ったりはしないだろう。
一生、こうやって歌と関わりを持てたら嬉しいなあ。













疲れもシラズ、で。

2012-06-25 23:18:01 | 日記
月曜からバタバタ。
お昼ご飯を夕方に、隠れるようにして職員室で食べた。

今日の陶芸の授業で地域の方々が入ってくださった。

ところが、リーダーの方と事前に打ち合わせしたにも関わらず、
ちょっとしたところで双方の勘違いがあって、
今日のクラスの生徒たち、成形まで充分に入れなかった。

反省・・・。説明が長引いて、45分授業は風のように過ぎていった。
練りの後、生徒たちはきょろきょろと周囲を見渡して、
なかなか成形に入らない。成形の仕方はモデルを使って説明したのに。。。
成形からは一人ひとり、作りたい形を違うわけだから、
どれだけ成形用に粘土を使い、どれだけ加飾用に残しておくのかは自分で考えるのだけど、
とにかく「自分で考える」というのが難しいようだった。
粘土を2つに分ける事ができないのだ。
こういうのは、「だいたいこのくらい」というアバウトなさじ加減でいいのに。

加えて、今日は教えてくださるボランティアの方が3人もいたのに、
質問すらできない。もったいないなあ。。。。

昨年度の生徒はわからなかったらどんどん質問していた。
生徒も、年度毎で全然様子が違う。
今年の2学年は何故か、とにかく自分で考えない、人のマネで凌ごうとする。
学力テスト的には、昨年の2学年よりできるはずなのに・・。
これ、なんとかしたいなあ。

授業後にボランティアの3人の方と片付けながら、
反省点と改善すべき点を話す。
練りの実演は前でするけど、生徒にはやらせない、すぐに成形に入ること。
板作りは生徒には少し難しいので、紹介はしたけど、基本的には玉つくりでやること。
などなど、時間内に制作できるように授業の構成を考え直した。
あさって、明々後日に、同じ授業を他のクラスでも行うから、
今度はしっかりと成形に時間が取れるようにしたい。

今日のボランティアさんは、リーダーの男性(60歳代)、あと2人は女性(40歳代)。
生徒たちのお母さんやおじいさんの世代の方。
日によっていらっしゃる方は異なるけれど、年齢構成はだいたいこんな感じだ。
穏やかで、子ども好きな優しい方ばかり。
若輩者の私としては、陶芸の技術もだし、生徒との接し方、言葉がけでも教わることが多い。

なんだけど、
生徒は「内弁慶」的なところがあり、学校内で先生に対しては、
「何でそんなことまでわざわざ聞くのだろう・・。」と思うようなことまで聞くのに、
外からやってきた人の前では、借りて来た猫のようにおとなしい。
というか、どうやって質問して良いかわからないんだろう.敬語も難しいし。

美術科としてもだし、それ以外のこともまだまだ課題がたくさんあるなあ・・・。
わかんなかったら聴く!というのは生きる力。
これが育っていないと思う。
わかんないことを、多分避けてきたんだなあ。

地域の方がこんな風に全面的に協力してくださることは、本当にありがたい。
生徒たちには、このありがたさはわからないかもしれないけど、
地域の大人が自分たちのことを考えてくれている、
という温かい雰囲気を感じ取ることだけは、とりあえずできたようだった。
最後、制作のアドバイスをしてくださった陶芸クラブの方々に、
みんなで大きな声でお礼をいう事ができた。

やることが多くて疲れるけど、やる意味があることは、
たゆまずやっていきたい。






















授業で伝えたいこと

2012-06-24 21:53:02 | 日記
なんとか採点はあと残り1クラス。
解答解説も書き終えて、あとは陶芸の成形の説明を考えるのみ。
明日は、私の親くらいの年齢の、地域の陶芸クラブのベテランの方々数人が
昨年度同様、お手伝いに入ってくださるということだから、とても心強い。
菊練り、下手なんだよね、私。。。。
今から練習します・・・。

それにしても良かった。時間が足りないかと思った。
ちゃんと普通に眠れる。。。。

3年生の実技問題では、
廃材を使ったメッセージ性のある作品のアイデアスケッチを考えるというのをやった。
なかなか面白いものがたくさんあった。
しかし、やりっぱなしで終わってはいけない。
この問題を出題した意図を伝えなければ!
一番伝えたいのは、そこ。
だから解説は大切。文章を考えた。
多かった発想法や、特に印象に残った作品に触れたあとに自分の思いを伝える。


15歳。自分のことに興味関心が高かった思春期をもうすぐ終え、
社会人として自分は何ができるのか、
ということを考える時期は近づいています。
特にみんなは、環境問題、エネルギ-問題など、
過去から積み上げられた社会の多くの矛盾と問題の中で
生きていかなければいけない世代です。

社会問題に広く視野を広げて、
自分なりの表現でアピールできる人になってください。
美術は、特に現代においては、
社会の矛盾や問題を明らかにする方法の一つとしての意味を持つようになっています。



授業時間が少ないと、ついつい技術指導で終わってしまうことがある。
でもその授業を設定した理由は、技能を身につけて欲しい、だけじゃなかったはず。
むしろ、それ以外のところの方が大きいんだよね。
美術のための教育じゃなくて、私がやってんのは、
教育のための美術。これを忘れたらダメだな。

唯一無二な自分の価値観に自信を持つこと、
自信をもって表現すること、
そして自分のことだけじゃなくて、いつかは社会へと視野を広げていくこと、
人のために何ができるか考える人になってほしいこと。

こういうことを上手く伝えるのが、私の仕事なんだ!
と思っているけど、なかなかこれが難しい。

うーん、大変。
私もまだまだ、言葉が足りないよー。
そして、お腹空いたよー。
簡単なスープとご飯だけで、今日はいい。
明日、何か美味しいものを食べよう!

言葉って大事だなあと、美術の教員になってからひしひし思っている。










漆黒まで遠く

2012-06-23 20:38:28 | 日記
今日はステンドグラスの先生から、
昨年も行った埼玉のガラス問屋さんに行かない?と誘われていたのだけど、
諸処の事情で辞退。テストの採点も済んでないし。
「フュージングガラスの綺麗なのをたくさん仕入れてください!」
とお願いしておいた。
夏はガラスにぴったりの季節だもんね。光に透けるガラス、ほんとに綺麗。

午後から秋に授業内WSをしていただくアーティストさんと打ち合わせ。
わざわざ学校まで出向いてくださった。
昨年もうちの学校でWSを行い、今回で2回目になる。
でも昨年とはバージョンアップしてるはず。
全体像が見えてきて、楽しみ!
体力が落ちきっていた私だけど、頑張ろうっていう気力だけは戻って来た。
頑張ります~!!

そして。
3年生の採点だけ18時過ぎに終わった・・・(泣)。
休日にテストの採点ってなんだかすごく切ないよね。みんないないし。
誰も悪くない、熱を出していた私が悪いんだけど。
間に、おやつ用にとっておいたブルーベリー&チーズのパイを食べて元気を出す。
そういえば今日、お昼前に無印カフェに寄ったのだけど、
ほぼ一週間ぶりにちゃんと固い、白いご飯を食べた。
ご飯を食べたら、いつもの感じに戻る気がするから面白い。


廃材を使ったメッセージ性のある作品のアイデアスケッチを描く、
という実技テストの採点は面白かった。
もう現代美術の作品としてもこれ、いけるんじゃない?というのもあって、
子どもの発想って凄いな!って感心しきり。
面白い作品を写真に撮ったので、授業内にスライドで見せよう。

まだ2年生の採点もある。
でもこういう時に限って、どうしても読みたい本が出てくる。
中学生のときから、こういうところ変わらないな、私。



「渚にて」ネビル・シュート

ある漫画家さんが、この小説にものすごく影響を受けたという話を読んだ。
それで興味を持った。明るい話ではない。

明るい話より暗い話に魅かれるのは何故だろう。多くの人がそうだよね。
暗い話の中に、何があるっていうんだろう・・・。
演劇で、芝居が始まる前の暗転ほど心が沸き立つものはなかった。
ゆっくりふんわり暗転していくともにドキドキが増す。
いつもと違う自分が目覚めるようなあの不思議な感覚、あれと同じなのかなあ。
でも「抑制」のような安全ロックがどこかでかかり、
違う自分が前に押し出されてくることはおそらく一生私にはないだろうな。
演劇好きな人は、あの感覚の中毒で、
ロックがかからなくなった状態なんだと今でも思っている。
暗闇ファンタジー界に住む人たち。。。。
でも私の心の一部分も、そこにまだ住んでいるのかもしれないな。
漆黒の宇宙で、幼い頃から、ずっとここに属している気がする。


で。小説。
副題が「人類最後の日」。それに人ごとでない、放射能汚染。

調子悪いときに読むと、精神的に暗黒界に引きずり込まれそう、
と思ったので止めといたのだけど、
体力、気力とも戻ってきているので、もうそろそろ大丈夫かなと。

まだ読んでいないから、どういうものかははっきり分からないけど、
人間の尊厳を描いた名作との声が高い小説だそう。
しかし、放射能をまかれて、人間の尊厳もなにもあったものではない気もする。

どう生きるか、人から学ぶことも多くあるけど、
本が教えてくれることも多い。
その時に読みたいと思った本は読むべきだ。何か示唆が含まれていそう。

初夏の、でもまだ涼しい風に当たりながらコーヒーを飲んで窓辺で読書したい、
という休日の理想像は遠くて。

・・・・・残ってるし、採点!!!!!(泣)






入魂なお仕事

2012-06-22 22:54:35 | 日記
合唱コンクールが近くなってきた。
しかし、うちのクラスが選んだ合唱曲「聞こえる」は異様に難しい。
男声パートが特に難しい。真面目に練習してはいるのだけど・・・。
今日、学校にいらしていたうちのクラスの生徒の保護者の方が、
「いただいたCDを毎日家族で聴いて練習してますよ!」とおっしゃっていた。
毎日聴いていても、結構、音がとり辛い曲なのだ。
でも、それを乗り越えて歌えるようになったら、喜びもひとしおだろうな。

そんな感じで、これから7月上旬のコンクール当日まで、
午後はまるっきり合唱練習!の日々が来週から始まる。

修学旅行担当が終わって一安心する暇もなく、すぐに中間テスト、
そして採点が終わってないまま、合唱コンクール担当。
忙しすぎる。そりゃあ、熱も出るよ。
・・・っていうか担当、多くないですか?・・・・

しおり担当で、生徒に仕事をふって自分も担当ページを書いて、
先生方からも原稿を集めて、今日やっと印刷にこぎつけた。

合唱委員の子たちと一緒に放課後に印刷を始めたけれど、
34ページの冊子を700部ほど作らなくてはならないので、
それはもう大量のコピー&コピー。
両面印刷で週刊誌方式の中とじで、子ども達は、
間違って裏面を上下逆に印刷したりして大変。。。。
委員の子の一人が、
「体力は使わないのに、頭を使うからヘトヘトです。。。」
と言っていた。凄く頑張ってくれた。
しかし最終下校時刻までに全部終わらず、生徒が帰った後も印刷を続けた。

そこから2時間、印刷を続け、クラスごとに配布できるようにまとめ、
職員分を冊子として仕上げる作業を黙々とやる。

こういってはなんだけど昨年のしおりは、
完全にやっつけ仕事のように見えて嫌だった。
文字ばかりで、華もなかった。字もめんどくさそうに書いた、雑な字ばかり。
人に見せる感じで作られていないなあと思った。
これじゃあ、合唱コンクールが台無しだなあと残念に思っていた。

なので、担当のリーダーになった今年は、
自分のクラスの曲をイメージしたイラストを各クラスで描いてもらい、
それを歌詞とともに入れるというのを行ってみた。
美術科だし、断行しやすかった(笑)。
イラストにはスクリーントーンを使うのが望ましい。
目立つ文字は必ずレタリングすること。
厳しい注文をつけた。

しかしこれが大成功だった。
冊子からは合唱への熱い気持ちと,豊かさが感じられた。
何より、大切にしたくなる冊子、見ていて楽しい冊子になった。

何事も、気を入れて行いたいもの。

完成した冊子を手にした先生方にも、
「絶対に捨てられない冊子ができたね。」と褒めていただいた。

気持ちを込めて仕事をしたので、疲れなかった。
さああとは、自分のクラスの合唱をなんとかしなければ・・・。

最終学年、美しいハーモニーを目指して、
男声パートも歌えるように担任は頑張るのみ、だね。。。。。







強烈な一日

2012-06-20 21:56:36 | 日記
風がまだ強い。

今日は蒸し暑い一日だった。
そして生徒達にとっては、人生の記憶に残る衝撃的な一日だったはず。
今日の人権特設授業は凄かった。
混乱を避けるために直前まで生徒・保護者にさえも内緒にされていたゲストは、
日本、いや世界でも有名なある人物。
テレビカメラまで入って、
その人物が姿を見せたときの生徒の興奮の仕様といったらなかった。
しかし、よく呼んでこれたものだなあ・・・・。

14:00から出張で学校を出る予定だったんだけども、
ちょっとくらい遅刻してもいいやーと(役員会だから・・)、
ギリギリの14:20まで学校にいて、人権特設授業を聴いていた。
うちの校長先生の学校経営基本方針の1つに、
「キラキラ光る大人との出会いの機会をたくさん作る」
というのがあって、その一環。
子どもの目がキラキラしてたから、この取り組みはかなり有効だと思われる。

役員会のあと、横浜美術館の子どものアトリエで美術科の研究会。
今日は建築の鑑賞課題の紹介だったのでちょっと楽しみだった。
サクラダファミリアと平等院鳳凰堂を並列に並べて鑑賞していく課題。
発表者の先生が、実際にバルセロナと京都まで出向いて撮影してきた写真をもとに
授業は進む。
建物の美しさを伝えたい、という先生の熱意が伝わってくる。
この授業の着地点はどこに持って来るのだろう、というのが、
私の一番の興味だったのだけど、
結局、まとめがあまりなかったのが残念と言えば残念だった。
綺麗だね!で終わってしまった感が強かった。
石の建物と木の建物の差、その差がどこから来るのか、とか、
そういうのもやって欲しかった。
んー、でも「美しさ」を新しく生徒たちが「発見」できればそれでいいのか・・。
やっぱり鑑賞って難しい。

その後、横浜美術館の夏の子どもフェスタの打ち合わせ。
今年の夏は、これでティーチャーズサポーターというのをやる予定。
要は美術館で子どもたちに絵の解説をしたり、感想を引き出したりする、
鑑賞教育の一環を担う。
4年前から横浜美術館では行われていて、
昨年から横浜市の美術科教諭とも連携して行われている取り組み。
奈良美智さんの企画展もあるし、うちの部活の子たちも連れて行く。
8月の予定の半分は、これで埋まりそうだ。

数年前。
同じく横浜美術館で行われた森村泰昌さんの企画展で
ボランティアスタッフをやったことがある。
結構、回数入っていたので、毎日のように仕事の合間に作品を観ることができた。

で、最終日近くの閉館後、スタッフ3人、音声案内の機械の後片付けをしていると、
美術館の方が来て、「ラッキーだったわね!」と私たちにささやいた。見ると・・・。

森村泰昌さんご本人登場!!!の現場に遭遇することができたのだった。

お友達をご招待するためにいらっしゃったのだときいた。小柄だけど、
上品な白いオーラをまとっているように見えた。

で、その「お友達」というのが、またすごかった。

私たちの年齢の女性なら一度は資生堂のCMでみたことのある、
モデルの山口小夜子さんだったのだ。

あまりの美しさに息を飲んだ。名前の通り、夜の妖精みたいだなと思った。。。
ダブルパンチの驚きで、口を開けていた私を見て、
山口さんは確かにくすっと笑った。もうドキドキした。

なんとほぼその2週間後、山口小夜子さんは、肺炎でこの世を去ったことが報じられたのだった。
それにもかなり驚いた、と同時に、妖精の世界へ還られたんだなあと思った。


向こうにとっては人ごみの1粒でしかない私だけど、
私の心には、くっきりと跡が残る。この存在感の凄まじさ。


何かをやり遂げた人たちの存在感の強烈さをひしひし感じ、思い出した一日でした。。。。

















病気になる理由

2012-06-19 21:12:03 | 日記
ものすごい風雨。
もしうちが藁でできてたら、ひとたまりもないなー。
ガラス窓が割れんばかりだ。

早めに退勤したつもりがなんだかんだで遅くなり、
(途中で久々に豆乳コーヒーを飲んだのもあるけども)
帰宅まで2時間かかる。
駅から家までの間に傘がまた破損。
天気が荒れるとき、傘が無事であったためしが、なぜか無い。

やっと体調が戻りかけて来て、
豆乳コーヒーが美味しいなと感じられるようになってきた。
以前は半年に1回だった病気も、
だんだんスパンが短くなってきて、
今回は前回の発熱から1ヶ月も経ってない。
こんな調子だと、いつまで仕事できるのやら。

休日、寝込んでいたとき、母から電話があった。
何となく弱気になっていて、
「病気ばっかしてて、いつまで仕事できるかわからない。」と言ったら、
「辛かったらいつでも戻っておいで、部屋は空いてるし。」
と言われて、はっとした。

そっか、帰る場所はあったんだっけ。

昨年の11月に建て替えた家は広くて、確かに2部屋余っている。

「・・・帰っても私、無職だから。」と現実に引き戻されつつ言うと、
「60歳代の娘を90歳代の親が面倒見ることもたぶんできるからね!」
と本気で母が言うので笑った。いや、全然笑えないか・・・。
母が今60歳代だけど私よりもパワフルだから、あり得る話だなあと思う。
いや、ダメだけど。


そんな先のことまで、ほんとになーんにも考えてなかった。
というか、目の前のことで毎日精一杯だ。
病気をすると、とりあえず仕事を一時的に「免除」されるから、
休みつつ(身体はしんどいばかりでちっとも「休め」てないけど)、
「自分、これからどうすんの?」的なことを考える余裕ができる。
だから、ふと考えてしまった。
いつかは田舎へ帰ろうかな。根っから田舎者だしなあ。

そういうふうに考えていると、自分の残っている人生って、
あんまりないんじゃないかなと思えてくる。
今は忙しくバタバタとしているけど、いつかはのんびり・・・と思っていても、
たぶんのんびりし始めたらすぐにお迎えがくるだろう。
なんとなく。

それでもいいか・・・となんだか投げやりにもなる。
そんなことを熱にうなされながら頭の隅っこで考えたまま眠ると、
切ない夢を見る。

天に昇っていくコンテナ(四角い大きな白い箱?)から、声がする。
知っている人の声、ごめんね、とか、ありがとう、とか、
たぶん言葉にできなかった言葉が、そのコンテナから聞こえてくるのだった。
遠く離れていくそのコンテナを見守りながら、泣いているという夢だった。

起きて、
ああ、会う人会う人、大事にしなきゃなあ、と思った。
病気をすると、普通に生きていることの有り難さを痛感する。
それとも、そういうことを気づくために病気になるのだろうか。




さて、週末に倒れ込んでいて一時的に「免除」されていた仕事も、
復活してきた今日からは、やっていかなきゃいけない。

そう、採点!!!

浮世絵の問題の選択肢に、それとなく「桂歌丸」を忍び込ませておいたら、
意外に選択しちゃっている生徒が多くてびっくり。
・・・・・えーっと・・・・気を取り直して。


自分の未来の姿なんて、自分がなりたいようになれるんだよ!
と、病み上がりの今なら思える。
しかし増長?すると、また病気になるのだろうね。

とりあえずは、美味しいコーヒーを優雅に飲んで、ガラス制作してるという、
そんな未来が一番いいな。



























紫陽花の咲く頃は

2012-06-17 12:09:54 | 日記
金曜日、採点を遅くまで頑張った。
なんとなく、胃とか腸とかちゃんと動いてないなあと思ってた。
そして土曜の朝起きると、のどが痛かった。
熱がある。そして手足がつる・・・。

試験の採点しなきゃ、と思っても、
身体が言う事をきいてくれないので、仕方なく寝る。
ステンドの制作にも行けないので連絡を入れた。

毛布とお布団を被ってもまだ寒いので、もう一枚お布団をプラス。
お、重い・・・重いけど寒い・・・。
それにしてもこれは熱が高い。疲れがたまってたらしいね。
何時間でも眠れた。目が覚めたら水を飲んで、また寝る。
今日の朝になってやっと37度台まで下がった。オレンジジュースを飲んで、部活へ。
けどまだ本調子でないので、目が半開き。
頑張って採点をしてたけど、長持ちしない。

フラフラしてたら、同僚がチオビタをくれる。
普段はこういうのは飲まないけど、
飲んだら元気になれるかもしれない!と藁をもつかむ気持ちでいただく。
気は心で、飲んだ時からなんとなく元気になったような気がする。
とはいえ、保健室の体温計ではかったら37度4分だから、まだしんどい。

ふわあ・・・としてたら、他の同僚が、
「もう帰った方がいいって。部活はみといてあげるから!」
とありがたい天の声。

お言葉に甘えて、部活をお任せして帰路につく。
ずっと食欲がなかったので、おそばのつゆとおそばと豆腐を買って帰る。
おそばぐらいなら食べられるはず。

なにきっかけで熱が出るのかはよくわからないけど、
丸一日ダウンなんてよっぽどだった。寝続けてたもんね。

採点はあんまりできなかった。
けど無理してやってたら、もっと熱が上がってただろう。
1年生の先生が、採点して頭を抱えてた。
植民地、というのが答えの問題で、
2人ほど「食ミンチ」(!!)と書いていたそうで・・・。
とても良く理解しています!というふうに、授業中は頷いていた生徒だというから、
空恐ろしいものである。音だけ覚えてたのね・・・。
聴いてはいるんだろうけど、聴いたことの意味は理解してないという・・・。

今回美術科では、文章記述の問題をかなり出題した。
しかし単語ならかろうじてかけても、文章になるととたんに書けなくなる。
単語の本当の意味がわかっていないからだ。
どうやら他の教科でもそうらしい。
あまりに文章が書けない、と他教科の先生も唸っていた。

いやあ、熱も上がるよね・・・。

おそばを食べて、ちょっと眠ってから、また採点。

寒かったり暑かったりで、どうも体調が不安定な6月。
















逃げてもいいから

2012-06-14 19:48:57 | 日記
不登校の生徒への支援として、
横浜市では段階的に3つの取り組みが行われている。

ハートフルフレンド、ハートフルスペース、ハートフルルーム。

フレンドでは、不登校の家庭に指導員が訪問して一緒に過ごすというもの。
スペースでは、週2回、決められた場所に通い、
スポーツやゲームなどを行いながら人間関係をつくる心の準備を行うもの。
ルームでは、月~金まで毎日、14:00頃まで3時間分の授業があって、
通常の学校と同じようなシステムになっており、
学校生活への復帰を支援している。

今日は午前中の中間テストが終わったあと、
うちのクラスの生徒がお世話になっているハートフルルームへ。
本人と、そこの担当の先生方との面談へ出かけた。

その生徒は中学校へは一度も登校していない。
小学校の高学年で人間関係がうまくいかなくなって、不登校になった。
昨年、ハートフルスペースの方に通うようになったけど、休みがちだった。
それが今年度になって、ハートフルルームの方に行き始めた。
スペースの方は週2日で学習活動はほぼないけど、
ルームは毎日で、時間割があって学習活動もある。大きな飛躍である。
今のところ、欠席していない。

ハートフルルームは普通の中学校の敷地内にある。
少しだけ離れたところに、専用の教室がある。
私が訪れたとき、ちょうど帰り学活前で、UNOをやっていた。
クラスメイト全員と先生。生徒数は片手で数えられるほどしかいない。

とてもきれいな部屋と落ち着いた雰囲気の中、
昨年度までは、部屋から出ることがほとんどなかった生徒が、
楽しそうに笑って話をしている。
年配の優しそうな男性の先生と、2人の女性の補助の先生。
あたたかい目を子どもたちに向けている。

幸せそうにしている生徒の姿で、もう感動ものだったけど、
その後、本人との面談でもっと驚いた。

きちんと目をみて、理路整然と話す。
面白いと屈託なく笑う。普通の中学3年生の姿だった。
いや、むしろしっかりしている方の中3だった。
今の気持ちやこれからの進路のことなど、
ゆっくりと、でも言葉を選びながら話してくれた。
この子は誠実な子だなあという印象を持った。
真面目すぎて誠実すぎて、人間関係で深く悩んで苦しんだのだ。
今でも学校へ行くのは怖いという。
でも、将来のことも考えたいから、ここに頑張ってきてると。
勉強もしっかりしている。
もう大きな一歩を、いや数歩を踏み出している。

教室の掲示物の中には、遠足の時の写真や、
その時に作った短歌、パソコンでの取り組みや書道作品が飾ってあった。
その生徒の書いた「今年度の目標」は細っこい字だったけど、こう書いてあった。

「逃げない」

これがこの子の決意なんだなあとじーんときた。
数年間、自宅に閉じこもっていた子である。
ものすごく勇気が必要だったはずなのだ。


その後、ルームでの担当の先生方と面談をした。
ルームの先生たちはその子のことを、
しっかりと学習にも取り組んでいて、しかもユーモアがあって真面目な子だと大絶賛してくれた。
最近は、放課後に残って先生達と卓球をしているという。
先生達もかなわないほど、上手くなってきているという。
それを聴いて、この子の母が言っていたのを思い出した。
「もし中学に通えたら、卓球部に入りたかったと本人が言ってました。」と。
少し違う形だけど、やりたいことができたね。

この子は「逃げた」から、自分に合った環境を手に入れる事ができたのだと思った。
辛すぎるなら、逃げればいい。


先生方に深くお礼を言って、ルームを後にした。
最低でも2週間に一度は家庭訪問をしていたけど、
この子の「社会的」な姿をはじめてみて感動した。
保護者の方にも見せてあげたかった。喜ぶだろうな。

うちのクラスには、まだまだ『登校渋り』と言われる子が数人いる。
全員、理由が「人間関係に疲れて」だ。

無理して学校に来なくても、こういう場所もあるのだ。
こういう場所をもっと紹介していかないとなあと思った。
悩んで苦しんでいる本人のためにも、
そして子どものそんな姿をみて、やはり苦悩しているその家族のためにも。

ちょっと心が軽くなった。
一人ではどうすることもできないことが、たくさんあるから。











深く、昏くて

2012-06-13 20:54:46 | 日記

せっかく早く帰って来たけど、眠すぎる。

なんだか授業で、
「この色でいいですか?」と、とにかく質問してくる生徒が多くて辟易。
いいも悪いも、それは自分で判断すればいいんだよー。
仕方ないから配色カードを持ってきて、
いくつか色を提示して色を塗っていない部分にカードを当ててみて、
周囲の色とのバランスを自分で見させて、選ばせる。

せめて自分が選ぶものに自信を持って欲しいなあ。
評価する人の顔色を伺っている。美術に評価、やっぱりいらないと思う。
とはいえ、楽しいだけじゃダメだし、難しすぎると生徒が凹むし。
どういう風に生徒を育てたいか、もう一回考え直す必要はあるのかも。

自分の表現に自信が持てるように支援してるつもりだけど、
あんまりできてない気がする。あんまり子どもの今をわかってないのかな。
これは指導者が悪いよね、さまざま反省。。。。


今日は3年のみテスト中なので、授業は極端に少なく、職員室でお仕事。
その間、同僚が「最近、何か映画見た?」と話しかけて来た。
試験が出来上がっている先生たちは余裕。
(しかしそうでない先生は、今日はたぶん徹夜組。)
そういえば最近みてないなーというと、同僚は「テルマエ・ロマエ」が面白かった!
と言っていた。阿部さんのお風呂のやつかー。
阿部さんが出るのは面白いから観たいなあと思いつつ、家でYahooの映画情報をみてたら、
「籠の中の乙女」という映画が出ていた。2009年のギリシャ映画らしい。

世の中を知らず、家の中だけで生きていた子どもたち。
親は外の世界に関する知識を子どもには全く与えない。
それでも幸せに穏やかに暮らしていた家族の中に、
外部から一人の女性が入って来たことによって、様々な歪みが露呈していく話みたい。
ちなみにR-18指定。

昔、萩尾望都さんの漫画にこういうのあったなあ。
子どもと家族、社会との関わりっていうのに興味がかなり昔からあった。
文学部時代には、家族問題をテーマにした文章を何度か書いた。
自分の悩みと学問が繋がっていた。解決はしなかったけど・・。

極端な場合の話ではあるけど、社会との接点を失った人間って、どうなるんだろ。
もちろん映画はフィクションだけど、すごく興味ある。
観たい。
ちょっと、というか結構怖そうだけど・・・・。

子ども、というか人間全般に興味ある。
人間は奥が深いから、覗き込むとえらく怖いものまでみてしまうんだろうね。

・・・・でもみたい(^^)。















電話でお母さん

2012-06-12 23:25:14 | 日記
中間テスト前。
3年生だけ、明日からテスト。他学年はあさってから。

しかしうちのクラスの生徒、学校をエスケープなう。
今年は生徒指導がハード。

保護者に連絡するも、居所つかめず。
しかし本人の携帯から学校に電話がかかってくる。
この辺が、なんか律儀なんだよね・・・・。
他の先生と昨日、トラブルがあったらしくて、その先生に会うのが「ムカつく」から登校しないんだと。
その生徒曰く、その先生はその子の友達に、
「あいつといると悪い方に引っ張られるからつき合うな!」と言ったという。
それがムカつくのでいかない!と。
まあ、「悪い方へいく」と言われるほどの所行をしている自分がまず悪くない?と言うと、
「・・・まあ、そうなんだけど。。。でもさあ!」
と一応、自分の非は認めてる。
名指しされた先生に確認してみたけど、そういう風に言った覚えは無いという。
たぶん、拡大解釈したんだろうなあ・・・。

外を歩いていると言ってたので、保健室に来ればいいじゃん、と勧めたけど、
結局、来なかった。彼氏と遊びにいったらしいことが夜になってわかった。


・・・・明日テストだってば。


もう一人、登校できてない子がいて、夜にその子の携帯に直に電話。
2回コールで出る。昨日、親と夜中に大げんかして、眠れなくなって、
今日は昼まで寝てたという。今、ファミレスで勉強してるよ、と言っている。
そこから1時間しゃべった、というか相手の話を聴いた。

友達との人間関係、男子が自分の悪口を言うから嫌!
授業はいいけど、10分間の休憩が苦痛らしい。友達といなきゃいけないから。
じゃ、一人でいればいいじゃん、それはダメなの?ときくと、
それはダメらしい・・・・。
人から、「寂しい奴」と思われるのがダメなんだって。
だから学校が辛い、とのこと。

うう。
難しい。
家にいるのも辛い。学校も辛い、どこにいてもイライラする、という。
とりあえず、今週はテストだし来ることを約束し、
そこからは高校の話をした。未来に目標を持てると変わるかも。
高校のことをあんまり知らない様子だったので、説明会に予約することや、
近隣にある学校名、選ぶ基準を考えることなどを教えた。

あと、ファミレスを出たら家に帰らず、マックに移動して勉強をするというので、
ちょっと怖い?話をした。
マックシェイクってミルクじゃないのよ、乳化させた油なのよ、という話。
美容を第一にする女子中学生は、これにはかなり仰天してた。
わ!もう飲めないじゃん!と言ってた。

・・・・Twitterで読んだんだよーん。
雑学、Twitterさまさまである。

イライラした声がちょっと落ち着いて来て、笑いも起こったから、
じゃあ明日ね、と電話を切った。

すると、隣にいた副校長先生が、
「お母さんしてるねえ。お疲れさま。」と労ってくれた。
お母さんになったことないけど、出来るだけ生徒の気持ちに沿ってみた。
1回じゃあダメで、これから何度も同じ事をしなくちゃいけないだろう。
電話でお母さん的業務。
これって、今までやった中で、一番難しい仕事だなあと思っている。