昨日の失敗を期に、軸合わせの際に暗視野ガイドアダプタ(GA-2)を使うことにしました。これは古いビクセンのパーツをオークションで安く落札したものです。ボタン電池もすでに生産終了になった種類の電池でしたので、今の電池を使えるよう、これもアダプタを探しました。ガイド用のアイピースは20mmですので、今までより倍率が高くなり、ターゲットの星を導入しづらくはなります。(GA-2は24.5mm径、LX90-GPS20は31.7mm経ですので、変換アダプタを使っています)
極軸合わせをやってみましたが、赤いゲージが浮かび上がり、中心位置が非常によくわかります。その分、適当にはできず、結局北極星をきっちりセンターに導入することはできませんでした。センターに入れられないので、北極星のズレを考慮する、なんて事もできません(TдT)。
だいたいで合わせてみましたが、アンドロメタ銀河の1分露出が限界・・・試しに近くの回転花火銀河を80秒露出してみましたが、見事に流れます。
<M31>アンドロメダ銀河
10_11_10 20:00 自宅駐車場
MEADE LX90-GPS20 直焦点+F6.3レデューサ
Canon EOS Kiss X4 ISO6400 60秒
画像処理 Photoshop CS4
<M101>回転花火銀河
10_11_10 20:30 自宅駐車場
MEADE LX90-GPS20 直焦点+F6.3レデューサ
Canon EOS Kiss X4 ISO6400 80秒
画像処理 Photoshop CS4
※アンドロメダ座の隣、さんかく座にあり、距離はアンドロメダ銀河より近いが非常に淡いので、見えづらい。
今回、木星の帯を確認しようと、観測してみましたが、何故か青い惑星になってしまいました。
原因は不明です。(明るい部分も飛んでいるので、細かい模様が確認できません)
昨晩は台風のような強風が吹き荒れましたが、今日は一転穏やかな快晴でした。久々に星がよく見えるので、自宅駐車場で観測しました。(寒くて天城まで行くパワーがありません)
見える空の範囲は限られるので、観測できたのはオリオン座周辺だけです。
時間をかけて極軸調整をして、結構うまくいったつもりでしたが、いざ写してみると・・・・
ひどいもんです。1分少々の露出でも大きく星が流れます。
何故なのか原因はわかりません。
もしかして、北極星のズレが原因でしょうか?
北極星は「天の北極」に正確に位置している訳ではなく、約0.7度ほどズレています。当然厳密な観測を行う人はこのズレを計算に入れるわけで・・・ただし、そのためには私のように「レンズ内の中心あたりに北極星が入ればよいか」っていういい加減なやり方ではなく、スケール(メモリ)のついた極軸望遠鏡を使って厳密にズレを考慮した極軸合わせが必要です。
私が使っているMEADE LX90は極軸合わせに望遠鏡本体を使いますので、極軸望遠鏡は付いていません。ですので、スケール表示の付いた特殊なアイピースが必要です。しかし、それを使ったとしても、アイピースを覗いたときの0.7度という角度がどの程度のズレなのか、かいもく見当がつきません。
他の方のブログに極軸合わせの際の時角計算の方法が書いてありましたが、三角関数が使われており、高校数学のテストで20点しか取れなかった私としては、チンプンカンプンの内容です。何かうまい方法はないでしょうか・・・
NGC2264クリスマスツリー星団・コーン星雲あたり
ISO6400 露出60秒 Photoshop CS4
非常に淡く、改造カメラでないと厳しい天体です。
しかも、皆さん1時間以上の露出をされています。
綺麗に写すには私とは別世界の技術が必要です。
M1かに星雲
ISO6400 露出80秒 Photoshop CS4
前回の写真よりは形が現れました。
IC434馬頭星雲
ISO6400 露出60秒 Photoshop CS4
これも改造カメラでないと厳しいですね。
それと少なくとも数十分の露出が必要です。