以前にブログに書いた、「コロナの時代の僕ら」という本の事。(この記事に貼ったTBSの番組へのリンクはすでに切れている。)
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儂、本に付箋を貼ることは滅多にないんだけど、今回は共感することが多くてこんなになったw。
あらためてもう一度、今度はこの本について少し書いてみる。
儂、知らなかったんだけど、期間限定で全文公開されてたんだね。でも、今でも、著者のあとがきは読める。
この本、是非読んでみることをお勧めする、なんていう上から目線ではなく、是非是非読んでみていただきたい。読んで下さいとお願いしたい。
出版元の編集部は、特に、3章「感染症の数学」、5章「 このまともじゃない非線形の世界で」、27章「日々を数える」を勧めている。もちろんこれらもとても興味深いんだけど、儂的には「引っ越し」という章が一番共鳴した。
この章に書かれていることをそのまま書くと著作権だのなんだのという問題があるので、儂なりの文章でまとめてみる。
病原体からみれば、自分達の元々の生息地で普通に生活していたのに、人間の攻撃的態度、つまり森林破壊やら都市開発やらでその住処を追われた。さらに多くの動物が絶滅していくために、その腸で生活していた細菌も別に生きる場所を探さなければならなくなった。
そんな微生物にとって人間に勝る引っ越しの候補場所はない。なぜなら人間は多くの仲間と結ばれていてどこまでも移動する。自分達を増やすために、これほど都合の良い場所はないから。
そんな微生物にとって人間に勝る引っ越しの候補場所はない。なぜなら人間は多くの仲間と結ばれていてどこまでも移動する。自分達を増やすために、これほど都合の良い場所はないから。
と言った感じか。
この、"引っ越し"という概念は儂にはなかったし、引っ越し先として最適なのは人間だというのも、目から鱗だった。
それからもう一つ、「パラドックス」という章に書かれていること。
自分たちが属しているのは人類という共同体だけはないということ、そして、壊れやすくも見事な生態系において、最も侵略的な種であることについて考えるべきだ。
今の人類は、「折り合いをつける」ということをあまりにも忘れていると思う。人間だって生きていかなくちゃならないわけだし、当然快適な生活を送る権利だってある。それを犠牲にしてまで他の生物を守るとか地球を守るとかいうのはちょっとナンセンスだと思う。
かと言って、人間以外のものはすべて犠牲にして、際限なく発展し続けていいわけがないし、だいたいそんなことは絶対に不可能だ。
どこかで手を打つ、折り合いをつけることをしないといけないのに、今はそれがまったくできていないと思う。今この地球を支配しているのは人間かもしれないけど、支配者だからといって、この地球や、地球上の人間以外のあらゆる生物を好き勝手にする権利なんかないんだということに、今すぐ気がつくべきだと思う。
やっぱり、コロナの前に戻っちゃいけないんだよ。変わらなくちゃいけないんだよ。この世に不変なものなんてないんだから。
繰り返しになるけど、どうか是非この本を読んでみてください。
引っ越しなんですね。ていうか人間に住み良い地を追い出された感じですよね(●。_。)やはり人間が他所様の邪魔をしている( ˘・з・)興味深いです。ありがとうです(・∀・)
住処を追われた微生物が当然別の住処を求めて、それには人間が一番適しているというのはフィクションのような感じですが、微生物の変異を考えればあながちばかばかしいと言えるようなことでもないような気がするんですよね~。
とにかく今の人間はなんでもかんでもやり過ぎなんだと思います。