plainriver music: yuichi hirakawa, drummer in new york city

ニューヨークで暮らすドラマー、Yuichi Hirakawaのブログ

タイムズスクエアの看板

2006年08月04日 | ニューヨークあれこれ
先日タイムズスクエアを歩いていたら、大勢の人が斜め上に携帯カメラを向けていた。何があるのかと思ってみたら上の画像のとおりの看板があった。

内容は自分の旦那の浮気を発見した奥さんの三行半というところだ。公共の場に大きく晒されているのでさすがにFワードは無いけど、極めてストレートでキツい表現はここニューヨークだと現実味が出る。自分でもバリバリ働いて稼いで自己主張の強いニューヨークの女性だったら、とてつもない広告費を払ってででも浮気した旦那に復讐するかもしれない、なんて。しかもこの広告で登場するエミリーという女性が書いたらしいブログがあり、彼女の旦那の浮気現場を押さえたビデオがyoutube.comにアップされたらしい。

確かにこんなことをやろうと思えばできるくらいのお金持ちは掃いて捨てるほどこの街にはいるが、実際はこれ、マーケティング会社がケーブルテレビの新番組用に仕掛けたもの。現に間もなくこの看板上に、番組宣伝が書かれた細長いシールのような広告が斜めに貼付けられていた。

後から検索したら、この看板はニューヨークだけでも数カ所、他にもシカゴやLAにも出現していたらしい。この看板のことを書いたブログやビデオ、画像ページの数は相当なものに。これが広告代理店の期待していた"buzz"、日本語でいうところの「口コミ」だ。ただ実際にどれだけの人がこの番組を見るかは不明。こういう裁判ものの番組は地上波局でしつこいくらいやっていることもあり、いい加減に飽きられていると思う。それに偽装のブログやビデオも、ただ反感を買うだけじゃないかなぁ。