いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ

寄る年波には勝てないし難しいことは出来ないし、行き掛かり上致し方なくブログに頼ります。

新日曜美術館

2006-02-19 15:13:10 | 出来事
夕べからひどく気が滅入っていたのだが、日曜の朝の習慣でNHK教育の「新日曜美術館」を見る。

きょうは今井繁三郎という画家についてだった。正直言ってこの画家についてはよく知らなかったのだが、画面にその作品がうつった途端、「ほうっ」と声が出た。

まるで子どもが描いたような線と色。とても美しい。でもその絵は90歳過ぎてから描かれたものらしいのだ。いろいろな言葉が出てきた。「うまく描いてはだめだ」「天地自然を描くのではなく天地自然から学ぶのだ」「夢のある絵を描くべし」

見ているうちに涙が出てきた。この間からずっと、私は自分の内側がひどく汚れている気がしていたのだ。誰か、私よりずっと大きな力のような何かが、私にむかって手を差し伸べてくれているのだと思った。

きれいな色と形。私が大学のゼミで描いていたのと同じ半具象の絵。そうなんだ。自分の内側をどろどろにしてしまったら、どうやって美しいものを創り出せる? 

今井繁三郎氏のお嬢様が3人、絵に囲まれて話をされていた。そのお名前がとても素敵だったので、急いで書きとめる。木ノ芽さんと萬里野さんと木草さん。

「夢を見るものに終りはない」というタイトルの絵が映し出される。もう亡くなられているのだが2月7日がお誕生日なのだそうだ。それはなんと私の誕生日の前日なのだった。 
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