先日、知り合いとお宝絵本対決(?)をやった。彼女が持って来たのがこちら。童心社発行の『なにしているの?』。文章は与田準一さん。絵は横田昭次(漢字あってるかな)さん。初版が発行されたのが昭和40年なので、かなり古い本だ。定価は300円。でも、リズミカルな文章と、ちょっとブルーナみたいな可愛い絵は、今でも十分いけそうな感じ。
欲しくなってネットで探してみたが、見つからない。まあ、古いからな。童心 . . . 本文を読む
おまえうまそうだなポプラ社このアイテムの詳細を見る昔々、草食竜のアンキロサウルスの赤ちゃんが、原っぱの真ん中で卵から生まれる。けれどまわりには誰もいなくて、さみしくて泣きながら歩いていると、「ひひひひ……おまえ、うまそうだな」とティラノサウルスが飛びかかろうとする。ところがアンキロサウルスの赤ちゃんは「おとうさーん」と言ってティラノサウルスにしがみつくのだ。
これは泣ける。もうめちゃめちゃ泣ける . . . 本文を読む
幸せの翼小学館このアイテムの詳細を見る前に読んだ同じ作家さんの『君といたとき、いないとき』より、こっちの方が好きだ。こっちの方がより暗い内容なのだが、でも考えてみたら私の好きな暗さというのはエドワード・ゴーリーのような暗さなわけで、それはもっと救いようがない。
エドワード・ゴーリーの『不幸なこども』なんて、これでもかこれでもかという感じで不幸が押し寄せてきて、最悪の状態のまんま終わってしまうのだ . . . 本文を読む
だれがすんでいるのかな偕成社このアイテムの詳細を見るいつものビビッドな色使い。赤い地面に緑の家にドアは黄色で木は紫というような感じ。赤い丘の上の緑の家にいったい誰が住んでいるのだろうという話なのだが、あっちのドアからワニ。こっちのドアからニワトリ。屋根の上から正体不明の何か。という感じで、いろいろな住人らしき者たちが出かけていったり帰ってきたり、荷物が運ばれてきたりゴミが捨てられたり、そのうち何か . . . 本文を読む
おはようサム光村教育図書このアイテムの詳細を見る朝起きて、サムが着替えをする。ステラに手伝ってもらいながら。ちっとも1人で出来ていないのに「ぜーんぶひとりでできた!」などと言っている。ようやくズボンもはいて帽子もかぶり、さて出かけようとするのだが。
サムのベッドの下にスリッパではなくぞうりが置いてある。しかもかぶっている帽子の柄が漢字なのだ。ただページが変わると、帽子の柄の漢字も変わってしまって . . . 本文を読む
おやすみサム光村教育図書このアイテムの詳細を見るおてんばなお姉さんステラと弟のおとぼけサムのお話。サムがなかなか眠れない。犬のフレッドが一緒にいないと眠れないというのだ。そこでステラと2人、家の中をあちこち探して回る。
はっきりしたきれいな色でデザイン的な絵。よく見るとどのページにも犬のフレッドが隠れている。姉弟の会話もとぼけていて可愛い。それにしてもこの家、戸締りはこれでいいのだろうか。 . . . 本文を読む
ランスロットのはちみつケーキ―ロボットのランスロット偕成社このアイテムの詳細を見るロボットのランスロットが、自分自身もロボットだというのにロボットを作った。名前はジゴジゴピー。ジゴジゴピーはケーキ屋さんまでお使いに行く。けれどその帰り道、ハチに追われるクマのパブロ君とぶつかり、せっかく買って来たはちみつケーキはプテラおばさんの巣に飛び込んでしまう。
この絵本は今まで読んだ同じ作者さんの本より、と . . . 本文を読む
君といたとき、いないとき小学館このアイテムの詳細を見る少し俗な感じもするが、細かく描くこまれた絵。話の内容はけっこう暗くて、読み返すのが何だか辛いような気もしてしまう。切ないというのとはまた違って、読後感が少しきつい。文章で書かれているのとは別の何かを、絵から読み取ってしまうのかもしれない。
あまり好きではない。すごく売れた絵本らしいのだけれど。 . . . 本文を読む
どうするティリー?あすなろ書房このアイテムの詳細を見る一部、色鉛筆で描いたようなところがあって、レオ・レオニの絵本ではあまり見たことのない感じだった。
この話はどう解釈すればいいのだろう。壁があって、壊せない登れない向こうに何があるかわからない。そんな壁のことをみんなはまるで気にせず暮らしている。ところが若いティリーというネズミ(女の子?)だけが、壁の向こう側のことを考えている。
越えてみよう . . . 本文を読む
ペツェッティーノ―じぶんをみつけたぶぶんひんのはなし好学社このアイテムの詳細を見るとてもきれいな絵本。地面や水面は、マーブリングした紙をいろいろな形に切って重ね合わせたり、上から少し描き加えたりして構成されている。
生き物たちはクレパスで塗ったような四角形の組み合わせで作られていて、主人公のペツェッティーノは一見すると、他の生き物たちの部分品のようにも見える。
お話は自分が誰かのとるに足りない . . . 本文を読む