先日、慣れない革靴を履き慣れない街を歩いたもので、ひどく足が疲れている。亀緒君に相談したところ、何と彼は中国四千年の奥義「亀気功」を施術してくれた。
なお、日本在来種であるニホンイシガメの亀緒君が、なぜ中国四千年の奥義を体得していたのかについては秘密であるらしい。 . . . 本文を読む
「詩とメルヘン」という本があった。つい最近まで。今は休刊中だ。あのアンパンマンのやなせたかしさん責任編集のまれに見る良心的な投稿誌だった。昔似たような投稿誌が他にもあってそっちにイラストを載せてもらえたこともあったのだが、甘いイメージの絵を描いている人に対しては「詩とメルヘン的」みたいな批評をしておられた。でも「詩とメルヘン」は30年続いたが、そっちの投稿誌の方はすぐに消えていった。
その「詩と . . . 本文を読む
次男にデジカメを借りてから、写真撮りまくりだ。主に亀緒君の写真なのだが。
最初はカメラを向けると、すっと首を引っ込め、ささっと逃げていた亀緒君なのだが、どうもだんだん慣れてきたみたいだ。
カメラを向けても逃げないどころか、このように近づいてきて、なおかつしっかりカメラ目線。なんだい、また撮ってるのかい。そんな感じだ。
それと最近、水の中でも陸上でも、時々パクッと口を開ける。何というのか、飛ん . . . 本文を読む
きょう転勤した長男が突然帰ってきた。というか、ちゃんと前もって電話で「月曜日に帰る」と聞いていたのだが、勝手に来週かと思い込んでいたのだ。
でもきょうの昼間長男から電話がかかってきてた(私は話してないけど)ので、これはひょっとしてきょうかも、と思い、一応布団を干したり、アサリ(長男はアサリの味噌汁が好きなので)を買ってきたりしてあったのだが、よかったよかった。
お土産をもらった。『東京ばな菜「 . . . 本文を読む
きょうは天気がいいので、亀緒君を庭に出した。
水槽に手を入れて、亀緒君の前で掌を上に向けて「お庭に行くよ。お庭、お庭」と言うと、わかったのかどうかは知らないが、また前足を伸ばしてふるふるさせながら指に触り、とにかく手に乗ってきた。タオルでよく甲羅や足を拭いてから庭に連れて行く。少し風があるので、濡れていると寒いだろうし。
芝生の上を歩かせたり、膝に乗せて椅子に座ったり、30分くらい日向ぼっこす . . . 本文を読む
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近々ちょっと用事があって遠方(私としては)に出かけるので、その準備をする。どの列車に乗ればいいか、駅の構内はどうなっているか、駅周辺はどんなか、宿泊するホテルにはどうやっていくか、などなど。私は相当な方向音痴なので、こんだけ地図を用意してもおそらく道に迷うことだろう。
まあ、わからなかったら、東京には私よりはるかにしっかりした妹が住んでい . . . 本文を読む
会社から出たところで足を止める。亀だ。
甲羅の長さ20センチ以上はありそうな緑がかった灰色の亀。そいつが電柱の陰からこちらを覗いている。近づくと、亀は亀とも思えぬ速さで逃げ出した。思わず後を追う。亀が向かっているのは、ちょうど私の家のある方角だ。
いくら速いといってもそこは亀なので、追いつくのは簡単なのだが、亀がどこへ行こうとしているのか知りたくて、亀の歩く速度に歩調を合わせる。家か . . . 本文を読む
真夜中聞こえてくるのは
亀の甲羅が水槽に当たる音
呼ばれているのかと思い
そっと水の中を覗く
眠っている
前足を投げ出し目を閉じ
鼻先に小さなあぶくをつけて
誰かに必要とされることでしか
自分の存在を確かめられない
そんな人間は嫌いだから
自分を好きになれない
水音がする
少しずつ夜があふれてくる
亀も夢を見るのだろうか . . . 本文を読む
最近、亀緒君が面白い行動をする。
私が水の中に手を入れて「お外に行くよ」と言うと、そっと近づいてきて前足をふるふるさせながら伸ばして、私の指の上に乗せてくる。それから私の指の匂いをかいで、反対の前足も伸ばして私の手に乗せる。で、手に乗ってくる時もあるのだが、そのまま前足を乗せた状態でずーっとじっとしていることもある。
水槽の外から声をかけても近寄ってきて、やはり片っぽの前足を伸ばして「オッス」 . . . 本文を読む