100:マラソン

沿道の声におされて駆けてきた初マラソンのゴールに今立つ . . . 本文を読む

099:動

偶然という名のロープの上に立つ今日一日がまた始動する . . . 本文を読む

098:未来

近未来私の庭を埋め尽くすニワゼキショウは一日の夢 . . . 本文を読む

097:静

静けさに波紋ひろげる水の音亀の見る夢せせらぎの夢 . . . 本文を読む

096:留守

留守番は亀と金魚とハムスター気が気ではなく跳び飛び帰宅 . . . 本文を読む

095:翼

振り向いたその背に翼みつけた日君は一人で飛んでいくのか . . . 本文を読む

094:進

進み来た道を丘から振り返るただ草の波もう見えぬ道 . . . 本文を読む

093:ナイフ

夕闇を銀のナイフで切り開くまだ誰も見ぬ朝が見たくて . . . 本文を読む

092:届

届かない言葉を胸に抱いているあの夕暮れに置き去りの恋 . . . 本文を読む

091:暖

暖かな庭先に咲くオキザリス桃色の花抱きとめる春 . . . 本文を読む