いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ

寄る年波には勝てないし難しいことは出来ないし、行き掛かり上致し方なくブログに頼ります。

ちゃんと生きないと

2005-04-28 00:11:28 | 出来事
福知山線でのすごい事故。月曜日の朝はテレビをわりと早い時間に消してしまったので、事故のことを知ったのは昼ごはんの時だった。テレビで「福知山線」と言っているのを聞いてすぐ実家に電話。出ない。焦る。

実家のメーリングリストがあるので、直ちに送信。携帯のアドレスを登録してあるので、家にいなくても連絡はつくはず。月曜日だしめったなことはないと思うが、それでも心配。

しばらくして母から返事が来た。よかった、無事だった。妹も弟も大丈夫。でも父と母は日曜日に福知山線に乗っていたのだと言う。私も実家に帰るときは福知山線。他人事ではない。

通勤電車だから名簿があるわけでもなく、誰が乗っていたのかわからない。連絡がとれない人はみんな心配しているに違いない。私も父や母や妹や弟と連絡がつくまではとても怖かった。関西には親戚もいるし知り合いもいるのだ。

歪んで元の形もわからないような車両の映像。ぜんぜん知らない人の死でもこんなに苦しい気持ちになるのに、自分の家族や恋人や友だちを亡くした人はどんな思いがするのだろう。

それなのに声を荒げることもなく穏やかに亡くなった娘さんや奥さんのことを話す人たち。そして声を荒げている一部の報道の人たち。

死者の数が報道を見るたびに増えていく。運転手さんもまだ若い人だった。そのご家族はどんな気持ちでおられるだろう。


人はこんなにあっけなく死んでしまうのだね。さっきまでメールのやり取りをしていた人が、次の瞬間にはもう……。私だっていつそんな事故に合わないとも限らない。事故じゃなくても命がいつまであるかなんて誰にもわからない。

もっとちゃんと大事に生きないといけないんだよね。自分だけじゃなく、まわりの人のことも大事にしなくちゃいけないんだよね。頭ではよくわかっているつもり。でも私はきょう、本当にちゃんと生きていただろうか。


死者の数がまた増えている。列車の中にまだ、閉じ込められている人がおられる。
コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 4月27日(水)の晩御飯 | トップ | 朝からずっとそのへんを這っ... »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ミィプー)
2005-04-28 03:22:16
ほんとに今回の事故の映像をTVで見ているだけで心が痛みます。

いつもと何も変わらない朝のはじまりだったはずなのに・・・

家族、恋人、知人を亡くされた方たちにかける言葉も見つかりません。

その方たちがインタビューで何時間前の変わらない朝を思い出し

話している姿が痛々しい。いつどこで何が起こるかなど誰もわからないけど

まさか自分や身内などにふりかかるとはそうはなかなか考えていないですからね。

亡くなられた方々はそれぞれ今までの人生やこれからの人生が

あったはずなのに。そのまわりの家族にも・・・

本当に言葉を無くします。

もし私がその事故に巻き込まれていたら今までしてきたとこ

これからやりたいこと、後悔が残る。

もし家族や彼氏、友人が巻き込まれてたら・・・想像もつかない・・・

毎日を考えて大事に生きないと、毎日失ってはならないものを大切にしなくてはと

あらためて思います。

そして今回のニュースを見て死にたくないのに死んでしまった人がいるのだから

毎日が辛くても生きていることが大事なわけだから

自分から死を選ぶという選択だけは少なくなってほしい。
返信する
Unknown (林本ひろみ)
2005-04-28 15:39:39
誰だって、もちろん私だって、確かに死にたくなるような時もあります。特に鬱の傾向がある時は、そっち方面に行ってしまいそうになります。



でも考えてみれば死亡率は100%で、誰だって1回は死ななくちゃいけない。いつがその時なのかは誰にもわからないけれど。自分にだっていつ何時、理不尽な死が訪れないとも限らない。



たった今、こうして自分が生きていること自体、なんだかすごい偶然のような、たまたま生きているだけのような、とても不思議な気がしています。
返信する
奇跡 (リコ)
2005-04-29 10:17:24
本当に痛ましい事故でした。

ご連絡がつくまで、いてもたってもいられないお気持ちだったことでしょう。



亡くなった方のご冥福を祈るとともに、ご家族の気持ちがいつか癒されますように、お怪我をした方達が一日も早く回復されますように。



みんな(私も)毎日が過ぎていくのが当然のように生活していますが、生きているって「奇跡」なのですよね。

太陽の光や風を感じること、ケヤキの新緑を見ること、「おはよう」と言えること、そういうことができなくなってしまう…

生きている毎日は小さなことの幸せが積み重なっているのですね。



返信する
Unknown (林本ひろみ)
2005-04-29 11:16:21
朝起きてご飯を食べてバイトに行って帰ってきて家事をして、水槽の水を換えて亀を庭で散歩させて、こうしてパソコンに向かって……。みんな当たり前のことだけれど、明日その当たり前のことが当たり前に出来るかどうかなんて、本当はわからない。



明日できることは今日しない私だけれど、もうちょっとちゃんとしないと。





事故の救出活動、終了したようですね。でもまだご家族の安否がわからない方がたくさんおられるようです。
返信する

コメントを投稿