木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

ハンディ

2009-04-22 18:13:40 | Weblog
息子が生まれた時の話だからもう26年近く前の話になる
生まれてきた息子の手を見てびっくりした
右手の甲に大きな青い痣(あざ)があった
どうだろう・・甲の面積の3分の一以上あったと思う
特別色白な子じゃなかったけどそのきれいな肌にはあまりに衝撃的な色だった
とにかく目立った


そんなことではいけないんだけど
そのことが僕たち夫婦の大きな心配事になった
まだほんの小さいうちに形成外科にも行って相談してきたり
今から考えると必要以上の重荷になっていた


でも息子にとってそれは大きな負担でもなかったようなのだ
手にちょっと青い色がついてたくらいだったらしい
それがまだこの前 親になった息子に真正面から聞いた答えだ

彼が幼稚園に行ってるとき
友達のお姉ちゃんにこれ(あざ)のことを言われたと息子に言われた
「そういうのが ある人はねぇ・・」
そこまで聞いてドキドキしたことを今でも覚えてる

彼女はこう続けたそうだ
「運のいい人なんだよ」

なんかさぁ 涙が出るくらいうれしかった
いい子だね ってその子を抱っこしてやりたいくらいの気持ちだった


何故ここまで心配したんだろう
一つだけ心当たりがある
「私結婚できないかもしれない」
家内に言われた言葉があった
僕にとっては何でもないことだったけど
若い女性にとっては一生を左右しかねない問題だと思ったんだろう
そういうところを通ってきたからね
意味わかるでしょ?


でも今の社会はもっともっと大きなハンディを堂々と公表して
それに立ち向かう環境にある
一人で閉じ籠ることなく周りの人と一緒に戦うというと大げさだが
その状況を受け入れながら頑張って行ける
そういう意味ではいい世の中になったのかもしれないね




コメント (14)
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