木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

親父の日イブ

2011-11-10 22:57:27 | Weblog
4年前の今日 父親の最後の夜だった
だいぶ悪くなって一人部屋に移った
それはもう長くはないんじゃないかと想像させること
老人病院と呼ぶに近いそこでは毎日のように繰り広げられてる光景なんだろう
死が近い人を世話するのも慣れたもの・・・
「大丈夫ですよ お帰り下さい もし急変するようなことがあったらすぐに連絡しますから」
夜見舞いに行って、もしもの対応が必要ならそこで泊まるつもりだったのだがそう言われたから
まだ大丈夫なんだろうという気持ちで母と二人帰途に就いた


昨日午前6時50分枕元の携帯が鳴った
「お父様の容態が急変しましたので至急こちらの方においで願います」
のあと 「何分で来られますか?」があったのでもうその瞬間覚悟が決まりました
母を呼んで支度をしてるうちに先生からもう一度電話
「カルテによりますと心臓マッサージなどの延命措置を希望されないようなのでこのまま見させていただきますがよろしいでしょうか?」
母だけでなくそばにいた息子とともに病院へ着いたのは7時15分
もう心臓の動きを表わす機械が直線のまま
「心停止の状態です 7時19分ご臨終です」
最後と覚悟した病室の空気が固まった

これが翌日(2007年11月12日)に書いた日記の一部

春に入院してから日帰り旅行があった一日以外毎日見舞いに行ったのに
本当の臨終の瞬間に隣にいてやれなかったことと
何故か焦って翌日の一番に葬儀をしてしまったことがなんとなくずっと心残りだった




それなのについさっきまで11月11日のことを忘れていた
僕が帰宅してから母がたこやきなんかを持ってきてくれてたんだけど
その時も明日のことは一つも言わない
勿論母はそのことを忘れているわけではない
それでも不肖な息子はつい忘れてしまっていた


今 お経を上げた
すまんなぁ おやじ

コメント (4)
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