木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

シャープの行方

2016-03-01 23:59:05 | 社会
過去にどれだけ携帯電話というものを持っていたのだろう
現在は二台目のiPhoneなのだが、その前に使っていた機種はずっとシャープだった
僕のイメージではいつもその時代をリードする液晶技術に裏打ちされた製品への信頼感があった
そのシャープが経営危機に見舞われている
ここは技術開発の腕は素晴らしいが、経営陣が阿保
かつてその先端の液晶技術をやすやすと韓国のサムソンに売り渡したというよりもくれてやったに等しい振舞い
得意満面でもみ手をしてやってきたサムソンのトップにまんまと乗せられた
それが象徴するシャープの経営陣の間抜けなところ
どうもすべての面でそれが表に出ている
最後の最後まで大女優吉永小百合をテレビの広告塔にしてそのまま倒れた
会長だか社長だかの憧れの人で一緒にゴルフをしたかったんだとか
それを成就させて立派な開発陣に煮え湯を飲ませた

さてもう終わりかというこの会社に手を差し伸べたところが二つあった
一つは日本国の官民ファンド「産業革新機構」 うまくいかなくなってる東芝などの一部と一緒になってシャープ自体を救い上げようとするグループだった
此処が用意できるのは3000億円(推定)経営陣は一新しての再出発が条件になっていた
一方は台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業 こっちは7000億円(同)に経営陣はそのまま
シャープは考えるふりをしてたねぇ 長いこと
でも大方の予想通り 台湾企業を選んだ
台湾というとなんとなく安心した人も多いだろうが、どっこいそうは問屋が卸しません
鴻海は中国に寄り添い発展してきた企業であちこちで問題を起こしてきた
完全無欠の成り上がり企業だ
此処を選んだ時点で機構の方は降りた
あとは鴻海とシャープの最終詰め
ここで問題発生!!
鴻海の援助でやっと立ち上がれるかどうかなのに、まだ隠し債務が3500億もあることをここへもってきて告白した

さぁそれでも鴻海はそのまま受け入れるのか
シャープの開発力とブランドは喉から手が出るほど欲しいがここへ来ての3500億は致命傷になる可能性もある
巷ではシャ-プ汚い と罵る声も多いが鴻海の体質も清廉潔白とは言い難い
高みの見物ではありますが、日本の技術の流失と社員さんたちのこれからの新しい苦労・・それとも会社消滅か
切ない見物になりそうです

コメント (2)
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