木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

じいちゃんの方眼ノート

2016-03-13 23:36:50 | ネット
さっき Mrサンデー でおじいちゃんの方眼ノートというエピソードを見た
東京に住む70代のおじいちゃん二人
一人は印刷屋A 一人は製本屋B
製本屋のじいちゃんが仕事を畳んだところから物語は始まる
AさんがBさんを誘い込む
印刷屋も暇になってきたし、二人で何か作らないか?
いやもうその目論見はあったのかもしれない
開いた時にまん中に膨らみのできない二ページが一ぺージとして使えるノートの開発だ
簡単ではなかった
糊の具合でページが千切れてしまう
それを何か月かかけて克服し、じいちゃん二人で画期的ノートの完成を見た
そしてその特許も取った
2013年のことだった
そこからが大変だった
完成したノートをもって数10軒回った結果、ほんの少しの小さな店に置いてもらえただけ
何処の社でも良さは認めてくれるのに多分値段が折り合わなかったのだろう
そしてもしかして大量の物品をさばけなければビジネスとして成り立たないから
一日の生産能力300冊では話にならなかったのかもしれない

ある日回った会社から大量買いの引き合いがあった
感触良しと踏んだA社長がBさんにゴーサインを出して一所懸命在庫作りに励んだ
そして8000冊の在庫が出来たところで最終的に値段の折り合いがつかず本当の在庫になってしまった
それが昨年の暮れだ

今年の正月、Bさんの家に孫娘がやってきた
「これじいちゃんたちが作ったノートだけど便利なんだぞ~
 ほら開くと継ぎ目が全くなくて普通のノートの二倍の広さのノートだ
 お前の友達にも上げて宣伝してくれんか 在庫溜まっちゃってんだ」

ふ~んそうか もう少し表紙がかわいければいいのに と思いながら彼女はそれをスマホで撮ってツイートした
「うちのおじいちゃんノートの特許取ってた 費用がないから宣伝できないんらしいから ツイッターの力を借りる
どのページ開いても見開き1ページになる方眼ノートです
欲しい人上げるから言ってください」

「お前のじいちゃん何者? すごい!」というリツイートを始めとして
1月1日から彼女のスマホはリツイートの音が鳴りっぱなし
そしてそのころからA印刷所 中村印刷の電話が鳴り始めた
2日にはひっきりなしに注文とか在庫確認の電話、直接行ったら買えますか? とか
中村印刷は家族企業でゆっくり休めるはずのお正月がとんでもなく忙しい正月になってしまったんだとか
うれしい悲鳴と思うでしょう?
ところが逆で休みを奪われた恨み節 犯人は誰なんだ!(笑)となったんだそうだ
正月のうちに3万ものリツートがついて・・・

今は大忙しのよう
これは本に転用できるし・・・・転用どころか大活躍できるんじゃないか
地図なんか真ん中の部分は見づらかったし、楽譜なんかも見開き一面広い楽譜になる 
そういえば平らなノートもあったような気がするがそれは1枚ずつ切り離して使うノートだったでしょ?

僕も買ってみたいと思ったけど ちょっと高い(笑)
使わねばならないなら価値がある商品でしょう
多分これからじいさん二人では需要に応じきれなくなりそうだから
大きな会社がその技術を買い取って大量生産にこぎつけ
半分くらいの値段で売り始めるだろう
そん時に買おっと

凄いね じいさんパワー 日本人パワー そして良い物は認めてもらえるというネットの力

コメント (10)
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