木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

初恋といえば

2018-10-23 00:10:35 | こころ
You Tube の検索窓に「初恋」と入れるとまず出てくるのが「宇多田ヒカル」か「村下孝蔵」だが
僕は宇多田のは歌えない
村下孝蔵のは何人かの人がコピーしてるがこっちならそこそこ歌える
しかし、一番歌いやすいのは舟木一夫の「初恋」である





まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり


やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実に
人こひ初めしはじめなり


わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃を
君が情に酌みしかな



という歌詞で、これはご存じのように島崎藤村の「初恋」に他ならない
歌の歌詞としてはここまでのはずだが、藤村の初恋はもう少し続く


林檎畑の樹の下に
おのづからなる細道は
誰が踏みそめしかたみぞと
問ひたまふこそこひしけれ





僕の初恋は写真屋の娘、Kさんでした。
朝礼の時器楽部の一人としていつも鉄琴の前にいた
一つ上級生の彼女を僕はただ憧れの目で見てただけ
彼女の鳴らす優しい音に生意気にも小5の僕は癒されていました
休みの日に一度その家の近くの横断歩道ですれ違った
僕しか意識してなくて、緊張してて、我ながらあきれ果ててしまう
だってあの人は僕のことなんか何にも知らないんだから


ある日野球部の練習中、上級生の女の子たちが数人 指令台に座ってなにかを言い合っていた
その中にあの人もいた
コーチズボックスにいた僕の耳にその声が聞こえてきた

ピッチャーK、キャッチャーN、ファーストH、セカンドK、サードT
うっわ 選手の名前を言ってる と思った
ショートU、レフト・・・

僕は5年の時センターのレギュラーだった
レフトN、センター かっつん(ホントは僕の名字)ライト・・

ああ僕の名前知ってんだぁ
たったそれだけで報われた僕の初恋
なんか今でも初恋というとこのこと思い出すんだよね。





  


コメント (2)
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