木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

見舞い

2019-07-21 00:54:22 | 人生
木曜日に一人の男性が仕事場を訪ねてきた
名刺一枚に僕がかつて作ったドーナツ型の挽物一つ


「実は先日春日井のYさんが倒れられたのですが、ちょっと重大な症状で、もしかしたら仕事を諦めなくてはならなくなるかもしれません。私どもは仕事の依頼側でいろんな仕事の中でどうしてもこの挽物だけは何処でやってもらってるのかわからなかったのですが、Yさんの職人さんにここを教えていただいて伺いました こういう仕事やっていただけますか?」から始まって色々教えてもらいました

Yさんはこの日記では時々出てくる人で
https://blog.goo.ne.jp/popg888/e/ab2fd61a9350cc13d96d930b974f6552
とか

もう80を超えて「あと10年は仕事するから」そういう人だ
彼はたくさんのお金を稼いでたくさんのお金を使った
サラ金の上得意で結局過払い金は1000万近くに上ったようだ
過払いが1000万だからどんだけ借りてどんだけ払ったかってこと

実は僕に対しても8万くらいの未払金がある
本人はすごく気にしている


みぃと二人でその人の入院先へ行ってきた
予め聞いていたようにあまり元気ではない いやかなり痩せていた
いつもの元気な面影はなく、ただ僕が来たという事で喜んだ
一人でしゃべって僕に迷惑をかけていると拝んだ
その金額もしっかりと憶えていて頭の中は衰えてはいないのだろう
10分ほど話してから廊下で待っているみぃを病室に連れていった
彼女を紹介した
精一杯僕のことを褒めてくれる
最後に出ていた手をみぃが握った
おやっさんの目が光る
僕も彼の手を握って挨拶 
また来るからね
そんな日があることを祈るのみです。


コメント (4)
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