木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

わざわざ日展!    曾剣雄さん

2010-02-13 23:48:28 | 
今日は珍しく絵の話です
このジャンルの話はあまりしてないんだけど
昨年の1月25日付の「ついでに日展!」 っていう記事
もしよかったら読んでみてください
今日はそのアンサーソング・・ソングじゃないか
まあリンク記事です

今月に入ってからまた名古屋に日展がやってきてることを意識してた
僕の生活の中で「絵」というものがどれだけ関わってるかといえば 実際のところほとんどない
でも一人「曾剣雄」って人だけが気になってた
あんまりビンビンにアンテナを張ってないから昨年名古屋で開かれた「白日会」って展覧会も見逃している
その程度のファン失格というファンではあるけれど・・
で今回はどんな作品が展示されるのだろうか
日展のHPのぞいてみたけど見当たらない
そこでグーグル検索・・・
わかった 「広島への手紙」

窓に映る原爆ドーム 例によって少女が登場
机の上には便箋とペン ろうそくの灯りが静かで神々しい
自然に開いた指をほおにあて左手の上には白い折鶴
机と窓枠と飾り椅子はもしかしたら遠い過去からやってきたのかもしれない
懐中時計がそれを暗示しているかの如く置かれている

HPで作品は見つからなかったけど ひとつうれしい情報があった
13日15時から作品説明 曽剣雄とあった
で、今日に行く日を決めた 明日が名古屋最終日だけれど

仕事を午前中にたたみ、いつもはそれからのんびりネットイン、買い物、DVDレンタル屋、あれば配達
って感じだけど 今日は急いで買い物・レンタル・配達を済ませて1時半に帰宅
あ~~ 自転車がない
しょうがないんで2時前徒歩で美術館を目指す トホホ
二時半に入場券1000円を買って入場
今年は何にも怒られんかった
何にも見ないくらいのスピードで「洋画」のブースへ急ぐ
2時40分に発見「広島への手紙」
そしてその作品の前、胸に「曾剣雄」という名札を付けた40くらいの男性も発見!!
あ~~この人が 曾剣雄 なんだぁ
なんかうれしくってさ 僕は今までなったことがないようなミーハーになってしまった
彼は知り合いの人と中国語らしき言葉で話してる
この後自作品についても解説をする ってことはもちろん日本語を話すはず
と思った瞬間 その知り合いの人が離れた


これはチャンス到来
「先生、ちょっとお尋ねしてもいいですか?」と声をかけた
「はい、いいです」と答えた彼の言葉はやはり中国語のイントネーションを帯びたものだった
それから15分くらいずっと彼を占領してしまった あはは・・
握手までしちゃったよ
一番気になっていたこと・・
 いま、「窓辺」はどこにあるのか?
「はい、私のアトリエにあります 売りたい作品とそうでないのがありますから」
「じゃ公開されてはいないんですね」
「でも、見たいとおっしゃるならうちへ来ていただければ、電話してからね」
あ~~でもオレ電話番号知らないし聞く勇気まではないよ
「先生はどちらにお住まいでしたっけ」
「豊田です」
行けそうだなぁ・・・行きたい



3時からちょっと拙い日本語で説明が始まった
多分彼の言いたいことの半分くらいしか言えなかったんじゃないかと思った
「僕の言葉より、絵が語ってくれるはず」 って確かにそうでしょう
そして 質問はありませんか の言葉に30人以上立ち止まった人から声がかからなかったんで 
僕が手を挙げた
「どんな方をモデルにされるんですか?」
実はこれはさっき二人で話してたときに聞いた事柄
彼は一度口にしてるんでなんかすらすらと答えてくれたように思った
知り合いの娘さん
土日しか来てもらえないんでいろんな服を用意して
いろんなポーズで下絵を描く
小さな絵を何枚も描いてからそれから大きなキャンバスに向かう
日展に向けては半年前から構想を練り始めて3・4カ月で大きなキャンバスを埋める ということでした


今回は僕にとって曾剣雄さんのみの日展で終わってしまった
そのあともう一度最初のブースへ戻って見直しをしたんだけど
全然他の絵 見えてるのに見えてない 脳まで届かない
なんか不思議な体験だった

意識したのはまた彫刻
おっぱい星人優先 ってこと

あ~ 春が近いよ


今日は鶴舞から栄・名古屋駅までずっと徒歩
さっきちょっと足痙攣
あわてて入浴
おやすみぃ

また長いのごめんね





広島への手紙




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19 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
kkuraさん (かっつん)
2010-03-21 01:22:08
あれは商業イラストなんですね
でも花粉症の時のは商業は関係ないですよね
なかなかのもんだと感心してみてました
でも素人ですから(笑)偉そうなことは言えませんが・・

曽剣雄さんの絵
ゆるい感じがなくて誠実な絵
なるほど 言い得て妙 ですね
絵だけじゃなくて何に対してもですが
すごく好きになれる何かに出会える幸せ
そういうものってありますね
うんうんうんうん・・・
返信する
古い記事にごめんなさい (kkura)
2010-03-20 09:12:35
リンクはって下さっていたので、こちらにコメントさせていただきます。

ここまで心動かされる絵に出会われたというところが
まず、何よりも羨ましいです。。。
そんな一枚には、なかなか出会えませんものー。

私も油彩というか、絵画には疎くて知識も無いのですが
(商業イラストばかり観ているので・・・)
曾剣雄さんの絵、拝見しました。
ゆるい感じがどこにも無い、本当に誠実な絵、という印象で
とても静かな雰囲気なのに、描く人の感情が込められているなぁとしばらく見入りました。
大変男性的で興味深いです。
返信する
tamiちゃん (かっつん)
2010-02-15 22:00:59
僕も2004年の日記に会いました
昔そうやって通った場所があったんです
思い出しました
この日記でも書きなおしたような気がしてたんだけど見つからなくて古い日記から持ってきました
でも正直言うとずっと忘れてたわけでもなく
絵 っていう言葉を出せば「星の里」は思い出してました
そしてそのころも
この絵はどこへ行くんだろうなぁ 
って思ってたから自分が買うという現実感をもってなかったんでしょうね
ちょうど高嶺の花の女性を思うように

そうだったねー
昨年はおっぱい星人じゃないことに触れてくれてたね
でも本当でしょ?(笑)

心の中か?
難しいけど できる人はできるんでしょうね
そうなりたいものです
返信する
驚いたわ~~ (tamiko)
2010-02-15 21:03:48
かっんさん こんばんわ。
今晩とっても懐かしい人に逢ったよ。
だれって? それは一年前の私に逢ったァ
昨年の1月25日。かっつんさんにコメント入れてたのね。

時の経つのが早すぎてめまいをしてます。

曾剣雄氏の絵、あのときから、フアンになっていたということ、今夜改めて知ったわ。
とっても懐かしい絵です。

彫刻も素晴らしい・・・。

帯広の博物館の前に男性の裸体像がたってます。
もっとよく見たいのですが、なんだか恥ずかしくて目をそらしてしまいます。
でも裏側はしっかり見てきました。

おっぱい星人、私はやっぱり裏側も見たいわ。
変態っていわないでね。

できれば心の中も見たいです。
返信する
たんぽぽ (かっつん)
2010-02-15 15:38:20
普通美術館へ入ってもその場ではいいなぁと思っても出てきてから思い出す作品ってめったにないよ
そういう作品に出合えたことを喜ばなきゃね

この日記には書いてなかったかなぁ
前の日記にこんなのがある

2004年7月6日(火) 一枚の絵

小さな家が左下にあった そこには温かそうな灯りがともってる
夜空は深い青色で星が瞬いてる
どこかマンガチックで懐かしくてほわんとしてしまう・・・
もう二十何年か前に僕はこの絵が好きで 水曜日の茶道教室の帰りに何回も通ったものでした
そこはデパートの美術品売り場 兼ギャラリー
といっても格段部屋が作ってあるわけじゃなくて売り場の隅の一コーナー
28万くらいの値段がついていたんだと思う
何号かと言う言葉も知らないまま 普通よりちょっと小さめの額に納まっていた
当時の僕でも 清水の舞台から の心境になればどうしても無理 というわけでもなかった
本当に何回も見に行って ああ まだ売れてないんだ  を確認する日々だった
もうひとつの決断が出来ないままついにこの場所のリニューアルの後
それは姿を消してしまった
僕にはただそのときの記憶しかない
もしかしたら 間違っているのかもしれないが
斉藤真一 『星の里』 だったと思う
・・・何故今頃思い出したんだろう

あの時僕が思い切っていたら この絵はどんな光景を見たのだろうか
そうしなかったから この絵は幸せだったのかもしれない
今は誰かの部屋の中で ほわん としているのだろうか?
もう一度会ってみたいと思ってしまうよ

--------------------------------------------
どこに飾られるか
絵も幸せを見たり不幸を見たり
いろいろあるんだろうね


そうそう曽さんは僕の気持ちを受け止めてくれたんだと勝手に思ってるよ
ありがとありがと


返信する
かっつんへ (たんぽぽ)
2010-02-15 10:47:36
ちょっとドキッとしたよ。

儚げな、でも、リアルな作品だね

うちも絵は好きだよ。長野や京都の美術館には行った事あるけど、記憶に残らなかったなぁ。。だから羨ましいなぁ~

曽さんと会えて話しまで出来て、その上普通に見に来て下さいなんてすごくない??

きっとかっつんが、曽さんの絵をホントに好きだと分かったからなんだろうね

かっつんのアドレナリンが活性化されて、若返ったかもよ!良かったね素敵な出会いが聞けて嬉しかったわ
返信する
クウママ (かっつん)
2010-02-15 10:18:51
そうだね 昔の僕なら話しかけるなんてことはできなかったでしょう
長い間生きてるうちに ここで声をかけんと後悔するぞー ってことを経験してきたからね
恥ずかし想いをしたって一過性のこと
これは主に女の子に対する気持ちかもな(笑)

でも仕事上でもそれはあって・・
僕らぁの歳になりゃあったり前のことだね
返信する
こんばんは (クウ母)
2010-02-14 23:53:45
心に沁みる絵ですね。
昨年の絵もいいし、この「広島への手紙」も好きです。
お話できたなんて嬉しいですね。
かっつん、勇気あるなあ~。
返信する
シマちゃん (かっつん)
2010-02-14 23:32:41
うんさんきゅう
今回他の作品を見たけど見損なった みたいなきがする
なんかジュディーオングの作品もあったらしいが全然覚えてないよ
機会があったら覗いてみて
ちょっとした出会いがあるかもね
返信する
Unknown (シマリス)
2010-02-14 14:22:04
シンと静かで、綺麗な絵。
油絵なのかな? 写実的。

日展も、道展もしばらく行ってないなぁ。(15年位?)
話せて良かったね


返信する
koumama (かっつん)
2010-02-14 13:58:47
さっきみるここんとこにリンクしたように今回の日展は東京ではもう見れないね
話しぶりから彼は日展の標的にしてるみたいだからもうすぐこの秋東京で始まる日展を目指して制作を開始されるんでしょう
そっちを楽しみに てか大阪福岡金沢大分に都合よく行ければ別ですけど
剣雄さんの顔気になるだろうね
探してみたけどネット上では見つからないかも・・
ええ男でしたよ
ただネットにはあんまり接しておられないみたい 今度ご自分の名前を検索してみてください と言っておきました
これもお目に留まればいいけどね
返信する
カルルン (かっつん)
2010-02-14 13:38:13
イケメン好きkoumamaのために彼の写真ないかと思って「曾剣雄 写真」でググってみたら
もうこの記事がすぐ出てきて
そこにカルルンの父上の言葉が出てきたよ

僕が見るときはいつもそうだけど彼の絵の前は渋滞が起こる 今回は一番人が流れる位置に飾られてたけど「窓辺」のときは奥にあったから完全に人だかりになっててそばに寄るのが難しかったくらい
今回もじいさんが声を出して独り言を言ってた
机の色が本物じゃい って

東京は済んじゃってるね 来年覚えてたら、いやいや今年の秋かな またのぞいてみてください
返信する
アクチン (かっつん)
2010-02-14 13:14:36
お尻お尻お知り
完璧なまでのお尻星人
おっぱい星人にひいきしすぎ って文句言ってんの
前の日記に書いてるけどほとんどの作品が壁を背に真ん中向けて置いてある
せめて女性モデルの作品だけでも反対向けてほしい(笑) これは変態展示かなぁ・・

曽さんとよく話せたでしょ
僕木工所やってるんで手ゴツゴツですが握手してもらえますか?  ってな(笑)
これがあの感動を生む手かぁ って感激だったよ
返信する
みるここ (かっつん)
2010-02-14 12:38:44
自分のことのように喜んでくれてありがとう
それ、子供をあやすような感じだなぁ(笑)
でもある意味その時僕はガキになってたかもしれん
よく声掛けできたなぁ といまさら思っています それから話を途切れさせないようにブログの話もしちゃった
すごいですねぇ って言ってくれたけど
あんたのほうがすごい って突っ込みそうになっちゃったよ もちろんしなかったけど(笑)
友達も絶賛です と伝えときました

京都開催は名古屋の前だったね
http://www.nitten.or.jp/event/junkai.html
大阪があるがね(笑)
返信する
すっすごぉぉぉぉぉい!!!!! (koumama)
2010-02-14 09:54:14
かっつん、ラッキーだぁ。すごすぎるぅ!!!
私もそこに行きたかったよ~!!!

この方の絵・・・・もうっ。大大大好きです。

この人とお話出来たなんて・・夢のようだわ。
かっつん、やったぁ!!

どんな人だった?線が細いのかな?逢いたいなぁ。
またこの絵広島への手紙・・も絵の中に物語があって・・ほんと素敵

日展・・こっちにも来ないかなぁ。
返信する
残念~★ (みるくここあ)
2010-02-14 08:55:43
オヤジさん、おはようさんです

日展 京都展終わっていました…

残念~
返信する
Unknown (karu)
2010-02-14 07:32:24
父が良く言ってたのを思い出しました。

「絵描きはみんな、驚くほど上手く描ける、でも上手いだけじゃダメなんだ、そこに「何か」が無ければ唯の写真だよ」


でも、これは凄いね、びんびんと伝わってきます、ほんと凄い!

かっつんが嵌まるのも納得だね。 機会があったら見たいです、マジで。

返信する
Unknown (またたび)
2010-02-14 06:31:40
すごぉ~いッ、かっつん!!
 
曾剣雄さんとお喋りまでしちゃったんだぁ?

曾剣雄さんの絵は、前にかっつんが紹介してく
れた時にも、『素敵だなぁ』って思ったけど、
この”広島への手紙”もいいね。


で・・・ふ~ん、かっつんっておっぱい星人
だったのかぁ。
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♪♪♪♪♪ (みるくここあ)
2010-02-14 00:51:00
オヤジさん、こんばんは


オヤジさんよかったですね…
うれしかったですね…

今日の日記、オヤジさんの気持ちがすご~~く伝わって来ます

「窓辺」の事もお話出来てよかったですね…
「売りたくない作品」と言うのに曾さんの思いとオヤジさんの思いが重なってるるみたいに思えます…


なんだか、みるここもすごく嬉しいです

おやすみなさい


オヤジさんホントに本当によかったですね…
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