VPKを検索いたしますとしばしば「ベス単フード外し」に行き当たることがあると思います。
私のVPKは40年以上前に頂いた代物です。
当時は情報を手に入れることも難しく「ベス単フード外し」は???でした。
↑ これがベス単です。見た目は私のVPK(オートグラフィック)との差は???。
レンズ部を拡大してみると レンズ枠の中にある穴の空いているパーツがフードです。現在のフードをイメージするとかなり違和感があります。
当時、現物を視たことのない私は想像できませんでした。
これを外すことが「フード外し」です。フード外すと絞り。レンズはその奥です。
オートグラフィックのレンズとは構造も異なります。
この状態で撮影するとレンズの収差がもろに出て得も言われぬ表現ができると言うことです。
127フィルムが手に入らなくなって、レンズ部分を抜き取り135SLRに取り付けて撮影することが流行りとなりました。
こんな感じです。
これはかなり最近の画像です。ヘリコイド接写リングを使用してピント調節が容易にできるようにした物です。
実は40年ほど前に私も挑戦したことがあります。
ボディキャップ ・ フィルムのプラスチックケース(120用を使ったのですが見当たらないので135用を撮影) ・取り外したオートグラフィックの前玉
フィルムケースを検索いたしましたらオークションサイトで結構売ってますね。価格は¥50くらいから。たぶん家中を捜せば数百個は出て来ると思います。
話が逸れますが昭和40年代にプラスチックケースが出て来る以前は金属プレスの缶でした。たぶんこれも探せば数個は出て来ると思います。こんな形状でした。捜すのが面倒なので記憶だけで3DCG製作
閑話休題
現在作れば工具も大幅に増えているので、かなり簡単にできると思いますがその頃は本当の手作業でした。
レンズキャップに錐で穴を空け、徐々にフィルムケースの外径まで広げました。
フィルムケースも同様にレンズのネジ幅まで穴を空けました。
これをNikonF3に取り付けまして撮影。前玉だけですが凸レンズですので焦点は結びました。
フィルムケースを前後させることで焦点を調節いたしました。
たぶんまだ何処かの抽斗の中にあるはずですが....。
「ヴェス単フード外し」ならぬ「VPKオートグラフィック前玉のみ」撮影でした。
現在の工具とスキルがあればレンズ部分をそっくり取り外しデジタルカメラに取り付けてみたい気がするのですが。
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