船曳場には船を引き上げるための機器があります。
本日は足元に目をやることといたします。
漁港には枕木のようなものがたくさんあります。
正式名称は分かりませんがこの地方では「しら」と呼ばれております。
井桁に組まれたこれは小型船用のもの。移動が簡単でスロープに置かれて使用されます。
船の移動に連れて「しら」も移動させます。三つもあれば小型船を引き揚げるのは容易です。
スロープに固定されているものもあります。
丸木の側面を削り平らにしたものをアンカーボルトで固定したものです。
自然木を加工した物ですので形状は様々です。
それからしばらくすると樹脂製の「しら」が現れました。
木製のものより腐りにくいとは思いますが強度の方はどうだったのでしょうか?
最近の漁港には以前のような木製の「しら」が目立つようになりました。
しかし、それよりも漁業の衰退により空きスペースが増えてまいりました。
朽ちた「しら」が取り除かれても補修はされておりません。
残されたステンレスのアンカーボルトに虚しさを禁じ得ません。
※たぶん全国の漁港に同様な現象がおきていることと想います。
夜間漁港を散歩するときは懐中電灯必携です。
痛い思いで済めば宜しい方です。時には怪我をする場合もあります。
同様に車両の乗り入れもやめた方が宜しいです。
時々途方に暮れている状況を見ることがあります。