じいは元々 難しい
頼まれたものを買ってくると
大抵「それじゃない」と云われる
「ほかにもあったはずだ」と云われても ないものはない
すぐに「これは使い物にならない」捨てろというから
捨てる 忘れたころに
「あれ あったはず 出して」云う
「捨てろ云うから捨てたよ」とそのまま云うと
ご立腹
ケアのたび「何を着る?」と聞くと
「何でもいい」適当に選ぶと 別のものを指して
「黒いのでもいい」と云う
なら 最初から云えと思う
今日はまたなんでもいいというので
白いポロシャツを出したら「赤いのでもいいし」
それ 半袖でいいってこと?
長袖のがあるだろう ないよ あるよ ないよ あるだろ
ないってば
何故 ないものを指名する? 疲れるよ ほんと…
「ない物のことは云わないでよ」
言葉がこぼれたら 猛然とキレタた
「ああああ もうなんでもいいし!!!」
ああついに 怒らせた
こういう小競り合いを 今まで 注意を払って避けてきたのに
元々すぐ怒鳴ったり 物を投げたり バンバンものを叩いたりする人なので
それを習慣にしないように ひたすら下出にでて予防してきたのに
でも 私もそんなに強くは云わなかったよ?
弱々しく反論しただけ
まあ 相手もたまっていたのだろうが
これから なんかの度に小爆発起こされたら
本気で嫌になりそう…
怖いとは思わないが こちらの怒りの歯止めがきかなくなるのが
面倒なのだ
普段怒らないやつが 怒ると 本当面倒なことになるよ
手が出てしまうかもしれないし
今までは 音を立てて威嚇してくるじいが 苦手だった
でもその相手も もう 物を叩きたくても叩けない
本当にあれはトラウマ以外の何物でもないのだ
今 もう何も投げつけられなくなって
内心「ざまーみろ」と思うこともある
そんな自分を浅ましいとも思う
助けてくれ
私はそんな人間にはなりたくない…