プリメイラ Honolulu

袰岩奈々のホノルル・カフェぶらぶら日記。
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上田紀行先生からメール

2009-04-09 09:48:25 | おしらせ
去年の東大の死生学セミナーでひさ~しぶりに
お目にかかり、
「おお!なつかしい!」
ということでアドレス交換などしたのですが、
お知らせメールをいただきました。
以下、メールです。



ごぶさたしております。上田紀行です。
お元気でしょうか。

日本の伝統仏教界最大の教団であります、
浄土真宗本願寺派ご門主の大谷光真師と対談をさせていただき、
先月発売の『宗教と現代がわかる本2009』(平凡社)に掲載されましたので、
お知らせいたします。

テーマは「仏教は現代の苦しみにどう向かい合っていくのか」です。

大谷門主は、私の『がんばれ仏教!』が出版された時、すぐにお読みになって、
出版後ひと月足らずに開催された宗会で
「これからは『がんばれ仏教!』に書いてあるように、
説く仏教から聞く仏教へ転換しなければならない」
とおっしゃったという経緯があります。

今回の対談でも「ご門主がここまで言っちゃっていいの?」
という、思い切った発言の連続で、驚かれることと思います。

例えば、
「これまでの教義は、車にたとえれば、ハンドルとしての教義で、
道を間違えたらいけない、正しい方向へ進まなければと議論ばかりしているが、
その車にはエンジンがないので、一歩も前に進んでいかない。
人々の元気が出てくるような教義、エネルギーが湧いてくるような、
エンジンとしての教義、ことば、行動が、
真宗(および日本仏教)には決定的に不足している!」

その他にも、穏やかそうに見える発言の中に、
「ここまで言うか~!」という発言が隠されていて、
ご門主が状況に対して、いかに強い憤りを持たれているか分かります。

「私も世の中、憤慨することばっかりで、それをどうしたものかと思いますね」
「私はブッシュさんに仏教を説いてあげないといかんなと思ったんです」
等々。

ここで論じられていることは、真宗本願寺派にとどまることではなく、
日本仏教、そして宗教界全体が直面している問題でもあり、
それはとりもなおさず、日本社会の大きな問題だと思います。

ぜひお読みいただければと思います。

なお、この本は「2009年の宗教的状況」の総覧にもなっていますので、
目を通すだけで、日本と世界の宗教状況に目が開かれますので、
対談以外のところも、実にためになる本です。
これが1680円というのは安いです!



今年から、娘の通う学校は仏教系
入学式で「聖歌」と聞いて???
私(ちょっとカトリック系)の「聖歌」のイメージと
全く違っていて、
「ああ、自分のほかはみんな異文化」
と思って面白いでした
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エーリッヒ・ケストナー著「五月三十五日」

2009-04-09 09:03:18 | 読んだ本
子どもがそこらに放ってあった上記本、読みました
この本、実家からなんとなく持って来てあった古~い本。
読み返してみたら、突拍子もない、変なストーリーです
子どもの頃、すごく好きで何回も読んでたのに、
「面白い」ということだけ覚えていて、内容は忘れてました。

エーリッヒ・ケストナー著「五月三十五日」ケストナー少年文学全集5「五月三十五日」(岩波書店、1977年)

で、びっくりしたのは「携帯電話」が登場してるんです
おや、こんな時期に携帯電話のアイディアですか~と。
そして、内田先生
「成熟するときに必要なこと」
の話題で出てくるんですけれど、成熟するときに自分と同性の親族二人が
必要だそうなんです。レヴィ・ストロースという文化人類学者が
言っていることなんだそうですが、この話「おじさんとおい」で
冒険にでかけるお話なんですよね~。
子ども向けのストーリー、奥が深いです
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