71歳からの5年間----死生観について
71歳になる1カ月前に、心臓のバイパス手術で入院していたが無事に退院する
ことができました。この間に死生観が少し変わったというべきか、何かそれに対する
思いが、今までと変化したようである。
それは、自分にとって71歳という高齢でもあり、心臓の手術に8時間の輸血な
しでの手術ということで、果たして、成功してまたこの世に戻って来られるのか、そ
れとも? という思いを抱きながら手術室に入った、その瞬間に全身麻酔が効いて意
識が無くなった。
そして、目が醒めたのは、夕方の18時ごろで、当日の10時に手術室に入ったの
で、丁度8時間要したことになる。医者が事前に言われた通りの時間であったので、
多分順調な手術だったのだろうと安心する思いでした。
この手術のお蔭で、一度は駄目かと半分覚悟を決めていたものが、毎日食事時の
3回に分けて、15錠ほどの薬を飲んでいますが、その後の経過も比較的順調で推移
していることで、いわば二回目の人生を与えられたとも考えられ、人間はいつかは亡
くなってしまう定めであることを自覚したというか、させられたのです。このことは、
これからの後期高齢者として、とても大事なことで、何歳まで生きたいとか、一年で
も長生きしたいとか、という気持ではなく、これからは、生きられるだけ精一杯生き
ようという思いが湧いてきております。
そうは言うものの、基礎疾患を抱えている身として、新型コロナに感染しないか
という恐怖感を感じていることは多くの高齢者と同じであり、死生観を確立したと思
っていても所詮、充分な悟りを得ているわけでは無いのでしよう。それも凡人の定め
というものかも知れません。いずれにしても、心臓のさらなる劣化で死を迎えるのな
らばまだいいのですが、新型コロナでは多くの方々に迷惑をかけることになるので、
感染予防に抜かりなく生活をしていきたい。 0
この投稿から2年間が過ぎました。体調は大きく変わりなく、毎日軽い仕事をしてい
ます。とはいえ、78歳になるとさすがに足の衰え、記憶力の減退は避け切れず、も
どかしく感じる日々が続いています。でもこれで、いいのだと思うようにしています。
誰もが通り道筋なら当たり前のごとく、悩むことなく今できることをやり切ろうと考
えているところです。令和4年7月6日
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