ダメダメ本である。これで1300円は高すぎる。
因子分析についての解説も月並みで,それを R ではどのようにするかの説明は本文中にはない。そのくせ,行列の説明は出てくる。
Web にサポートページを用意してあるとのことだ。しかし,そのページがしっかりしているとすれば,この本の存在価値はない。
前刊の本ではラノベの割合は少なく,むしろ「冗談もよしこさん,ラノベなんて名乗るなよ」という程度だったが,今回の本ではラノベが90%位の感じで,かつ,ラノベとしての質も低い。
第3刊が出ないことを祈る。
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内容が乏しいので,問題点も少ない
P8 スカートはテニスの場合はスコートだと思っていたが
P17 小学生が何人かたむろっていて → 「たむろしていて」だろうね
P18 夕方時 → 「夕暮れ時」とかだろうね。「方」が時間を表しているので,重畳
P63,P77,P95 因子1の歴史,現文,因子2の数学の因子負荷量が0と表示されているが,これは本来は空白として出力されている。cutoff 引数で制御され,デフォルトではcutoff=0.1 となっており,因子負荷量が cutoff 以下の場合は空白になるので,0ではない。よって「歴史と現文は0ですから」という台詞は間違い。
P81組合せの式の左辺は nCr
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P155 岩田智弘という名前について
中澤さんがこの名前について不思議がっていたが,「岩田」は「石田」であることはあきらか。「ともひろ」は「もとひろ」のアナグラム。だろうね。