振り出しに戻る「落陽日記」

旅や日々の生活の一コマ。60代半ば、落陽期を迎えながら気持ちは再び振り出しに戻りたいと焦る日々です。

複葉機がいいなあやっぱり、航空宇宙博物館

2018-11-12 14:31:05 | 旅行
鉄道博物館ならSLばかり見るように、飛行機ならやはり複葉機がかっこよく見える。飛行機は全般に好きなので、街を歩いていても爆音が聞こえると立ち止まって空を見上げる癖が今もってあるが、さすがに複葉機は見当たらない。

関ケ原に行った翌日、岐阜かかみがはら航空宇宙博物館に行ったのだが、そこにある複葉機を長時間眺めていた。



乙式Ⅰ型と呼ばれる複座機体で、第1次世界大戦で使われたフランスのサルムソン2A2を戦後に日本でライセンス生産したものだ。展示機は平成になって川崎重工が製作したモノで、飛ぶのは無理なようだ。自宅にある日本の航空史という写真集で見たことはあったが、ここに再現されているのは知らなかった。



エンジンやコックピット部分の展示もあったが、空冷式が当たり前と思っていた星型エンジンなのにこいつは水冷だったのにはビックリ。9気筒の排気管もシリンダーの前部に円形に集合されている。どんなエンジン音がしたのか想像しながら見ていると楽しい。



飛行機を自分で操縦できるものなら、こんな機体に乗ってみたいと思う。You Tubeでもヨーロッパで復元や保存されているフォッカーの三葉機やSE5Aの模擬空戦などが視られるが、自分で飛ばせたらどんなに楽しいだろうと思う。

20年前だか、仕事でニューヨークに行った時にイントレピット博物館に寄ってきた。日本海軍の特攻機の攻撃を受けたこともある航空母艦イントレピットを、退役後にハドソン川に係留して航空機の博物館として利用されている。確かここでも複葉機のグラマンF2Fを見たと思うが、ジェット機やヘリコプターなどよりもF2Fやワイルドキャットなどを見ている方が楽しかった。一緒に係留されていた巡行ミサイル潜水艦グロウラーの艦内にも入った。

友人のT氏も飛行機が好きで、ハワイやオーストラリアの航空博物館に行って画像をLINEで送ってくれる。戦勝国だけに古い機体も残っているようで展示機の種類も多いが、日本にはほとんど残っていないのは残念だ。

他には米国から返還された機体を修復した飛燕や、実物大模型の十二試艦戦がある。





多くの展示機は第二次大戦後、米国からの供与やライセンス生産された機種や、それらを基に独自開発されたり、実験機として開発された飛行機になる。





館外には大型の機体が何機か並んでいる。実際に自分も乗った経験のある飛行機が1機だけあった。地方出張で何度か世話になったYS11だが、40年位前の早春の頃、伊丹から飛んで仙台に近づくにつれて無茶苦茶に揺れ怖かった記憶がある。